ステフィン・カリー
ゴールデンステート・ウォリアーズ No.30 | ||||||||||||
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ポジション | PG/SG | |||||||||||
基本情報 | ||||||||||||
愛称 | Steph | |||||||||||
国籍 | アメリカ合衆国 | |||||||||||
生年月日 | 1988年3月14日(36歳) | |||||||||||
出身地 | オハイオ州アクロン | |||||||||||
身長 | 191cm (6 ft 3 in) | |||||||||||
体重 | 86kg (190 lb) | |||||||||||
ウィングスパン | 191.5cm (6 ft 4 in) | |||||||||||
キャリア情報 | ||||||||||||
出身 |
デビッドソン大学 (ノースカロライナ州) | |||||||||||
ドラフト | 2009年 7位 | |||||||||||
選手経歴 | ||||||||||||
2009- | ゴールデンステート・ウォリアーズ | |||||||||||
受賞歴 | ||||||||||||
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Stats Basketball-Reference.com | ||||||||||||
代表歴 | ||||||||||||
キャップ | 2010- | |||||||||||
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ステフィン・カリー(Wardell Stephen Curry II(発音: [STEFF-in][1]), 1988年3月14日 - )はアメリカ合衆国出身のバスケットボール選手。アメリカ男子プロバスケットボールリーグNBAのゴールデンステート・ウォリアーズに所属している。ポジションはポイントガードとシューティングガードのコンボガード。父親は名3Pシューターであった元NBA選手のデル・カリー。弟のセス・カリーも大学バスケットボール界の名門デューク大学卒業後、ドラフト外でNBAのウォリアーズ、グリズリーズ、サンズなどのチームを経て、現在は、サクラメント・キングスに所属している。
生い立ち
1988年3月14日、デル・カリーとバージニア工科大学のバレーボール選手だった母親との間にオハイオ州アクロン生まれた。父親がシャーロット・ホーネッツに入団したことから、ノースカロライナ州シャーロットで育った。ステフィンや弟のセスは、父親の試合に連れて行かれ、試合開始前のウォームアップの時にはシュートを打たせてもらったこともある。母親からモンテッソーリ教育を受けた[2]。
2001年から2002年にかけては、父親がトロント・ラプターズに所属したため、トロントに移り住んで、オンタリオ州エトビコのクイーンズウェイクリスチャンカレッジで8学年を過ごした。そこで7学年、8学年のバスケットボールチームに入った。彼のチームはその年、無敗でシーズンを終えた[3][4]。
学生時代
今では綺麗なシュートフォームで打っているものの、高校時代まではNBA選手のショーン・マリオンのようなフォームでシュートを打っていたが、父で元NBA選手のデル・カリーの指導により改善した[5]。
ノースカロライナ州のシャーロット・クリスチャン高校に入学、彼は在学中チームを3回プレーオフに導き、カンファレンス優勝を3回果たした。またカンファレンス及び州のオールチームにも選ばれた。高校の最終学年当時、身長が6フィート(183cm)、体重160ポンドだった彼は、メジャーカンファレンスに所属する大学からの奨学金オファーを受けることができなかった。彼は父親が殿堂入りを果たしているバージニア工科大学でプレーすることを臨んだが、奨学金を受けることのないウォークオンでのオファーしかもらえなかった。デビッドソン大学、バージニアコモンウェルス大学、ウィンスロップ大学からオファーを受けた彼は、地元のデビッドソン大学に進学した。
1年目の2006-07シーズンは、大学でのデビュー戦となった東ミシガン大学戦で15得点をあげたが、13ターンオーバーを喫した。続くミシガン大学戦で1年生ながら32得点4アシスト9リバウンドの成績を残し注目される。この年、サザン・カンファレンストップの平均21.5得点をあげた。平均21.5得点は全米の1年生の中でもテキサス大学のケビン・デュラントに次ぐ2位の記録であった。彼の活躍もあり、チームは29勝5敗でサザン・カンファレンス優勝を果たした。ファーマン大学とのカンファレンス準々決勝でシーズン113本目の3ポイントシュートを成功させて、NCAAの1年生における3ポイントシュート成功数新記録を作った[6]。3月15日、チームはNCAAトーナメント1回戦でメリーランド大学と対戦、70-82で敗れたものの彼自身は30得点をあげた[7]。この年、彼はカンファレンスの新人王やトーメントMVPなどの賞を総なめにした。シーズン終了後、彼は2007年バスケットボールU-19世界選手権のメンバーとして、平均19.4分プレーし、9.4得点、3.8リバウンド、2.2アシストをマーク、銀メダルを獲得した。
2年目の2007-08シーズン、彼の身長は6フィート3インチ(191cm)に成長した。この年カンファレンストップの平均25.5得点、4.7リバウンド、2.8アシストをあげた。チームは26勝6敗、カンファレンス内の対戦では20戦全勝を果たし、3年連続NCAAトーナメント出場を決めた。NCAAトーナメントでは、3月21日のゴンザガ大学戦で11点リードされて前半を終了したが、後半カリーが30得点をあげる活躍を見せて、チームは82-76で逆転勝利、1969年以来となるNCAAトーナメントでの勝ち星をあげた。この試合でカリーは10本中9本の3ポイントシュートを成功させた。2回戦ではジョージタウン大学と対戦した。前年のトーナメントでファイナル4に残ったジョージタウン大学が圧倒的に有利と見られていた。前半カリーはわずか5得点に終わり、チームは17点差で後半を迎えたが、後半カリーは25得点をあげる活躍を見せて、チームは74-70で逆転勝利をおさめた[8]。3回戦のウィスコンシン大学戦でも33得点をあげ、チームは73-56で勝利、エリート8に進出した[9]。クライド・ラブレット、ジェリー・チェンバース、グレン・ロビンソンに次いでNCAAトーナメントでのデビュー戦から4試合連続30得点以上をあげた4人目の選手となった[10]。バトラー大学のダリン・フィッツジェラルドが作ったNCAA記録に並ぶ158本の3ポイントシュートをあげていた彼は、4回戦のカンザス大学戦で159本目の3ポイントシュートを成功、25得点をあげたが、チームは57-59で敗れた[11]。この年彼はNCAAオールアメリカンセカンドチームに選ばれた[12]。カンザス大学に敗れた後、彼はNBAドラフトにアーリーエントリーしないことを表明した[13]。
2008年11月18日のオクラホマ大学戦では自己ベストの44得点をあげたが、チームは78-82で敗れた[14]。11月21日のウィンズロップ大学戦では30得点に加えて、自己ベストの13アシストをあげ、チームは97-70で勝利した[15]。11月25日のロヨラ大学戦では終始ダブルチームを受けて、シュート数はわずか3回でいずれも失敗し、大学時代唯一となる無得点に終わった。2桁得点をあげられなかったのも、2度目であった[16]。11日後に行われたノースカロライナ州立大学戦では自己ベストの44得点をあげた。2009年2月14日のファーマン大学戦で足首を負傷、2月18日のシタデル大学戦を欠場した。この年、チームはカンファレンス内で18勝2敗となり、サウスディビジョン優勝を果たした。カンファレンスのトーナメント、アパラチアン州立大学戦では43得点をあげて、チームは84-68で勝利したが、カンファレンス準決勝のチャールストン大学戦で52-59と敗れ、NCAAトーナメント出場はならず、NITトーナメントに回った。チームは2回戦で敗れ、これがカリーの大学での最後の試合となった。
3年生時は平均28.9得点を記録し、NCAAオールアメリカンのファーストチームに選ばれた。3年生終了後、2009年のNBAドラフトにアーリーエントリーした[17]。
年 | ソース[18] | 身長シューズ無し | 身長シューズ有り | 体重 | ウィングスパン | スタンディングリーチ | 体脂肪 | 垂直跳び | 最大跳躍 |
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2009 | NBA Draft Combine | 6ft2in(188cm) | 6ft3.25in(191cm) | 181lb(83kg) | 6ft3.5in(191.5cm) | 8ft1in(246cm) | 5.7% | 29.5in(74.9cm) | 35.5in(90.2cm) |
NBAキャリア
2009年のNBAドラフトにおいて、ゴールデンステート・ウォリアーズから全体7位指名を受けた。7月に4年1270万ドルの契約を結んだ[19]。同年10月28日のヒューストン・ロケッツとのシーズン開幕戦から先発出場し、36分間の出場で14得点、7アシスト、4スティールの成績を残した[20]。2010年2月10日、36得点、13アシスト、10リバウンドをマーク、初のトリプルダブルを達成した。2010年4月7日、ドン・ネルソンヘッドコーチがNBA歴代ヘッドコーチ最多勝となる1333勝目をあげた試合では27得点、14アシスト、8リバウンド、7スティールの活躍を見せた。同じコンボガードでありチームメイトであるモンタ・エリスとの共存が心配されたが、HCのドン・ネルソンのラン&ガンオフェンスにフィットし、平均17.5得点5.9アシスト1.9スティール、3P成功率43.7%を記録。その年の新人王のタイリーク・エバンスを上回る月間最優秀新人賞を3回受賞した。新人王の投票ではエバンスに次ぐ2位の票を得た。この年、平均17.5得点、4.5リバウンド、5.9アシスト、1.9スティールをマーク、オールルーキーファーストチームにエバンス、ブランドン・ジェニングスとともに満票で選ばれた。
10-11シーズンには、オールスターウィークエンドのスキルズチャレンジに出場し優勝を果たした。フリースローではリーグ首位の93.4%を記録し、リック・バリーの持っていたウォリアーズのFT%記録を塗り替えた。この年、平均18.6得点、3.9リバウンド、5.8アシスト、1.5スティールをマーク、NBAスポーツマンシップ賞を受賞した。
11-12シーズン開幕前の5月にカリーは右足の靱帯の修復手術を受けたものの、ロックアウトの影響により短縮されたシーズン開幕直前のプレシーズンゲーム、サクラメント・キングス戦で右足首の捻挫をした[21]。ロサンゼルス・クリッパーズとのシーズン開幕戦では先発出場したものの、シュート12本中2本の成功、4得点に終わった。続くシカゴ・ブルズ戦では21得点、10アシストでチームを勝利に導いたが、再び足首を痛めて、次の試合を欠場した。続く3試合に出場したが、1月4日の試合で右足首を再度痛めた。1月20日の試合で復帰し、16試合に出場したが、2月22日のフェニックス・サンズ戦でアキレス腱を痛めた。3月5日のワシントン・ウィザーズ戦で復帰し、4試合に出場したが、間接鏡手術を受け、シーズン残り試合を棒に振った。この年、66試合中、26試合の出場にとどまり、14.7得点、3.4リバウンド、5.3アシスト、1.5スティールと成績を落とした。
2012年10月31日、4年4400万ドルの契約延長を果たした[22]。 12-13シーズンは一転してカリー、ウォリアーズ共々躍進の年となった。シーズン78試合に出場し、個人成績としては22.9得点、4.0リバウンド、6.9アシストを記録した。2013年2月27日に行われたニューヨーク・ニックス戦ではチーム記録となる11本の3ポイントを含む54得点を記録し、自身の持つ爆発的な攻撃力をいかんなく発揮した。マディソン・スクエア・ガーデンでニックスの対戦相手の選手があげた得点としては、コービー・ブライアントの61得点、マイケル・ジョーダンの55得点に次ぐ歴代3位の記録であった[23]。なおこれはこのシーズンのリーグハイの得点記録でもあった。またカリーはシーズンを通して272本の3ポイントシュートを決め、レイ・アレンの持つ269本の3ポイントシュート記録を更新した[24]。このシーズン、ウォリアーズは47勝35敗を記録しウェスタン・カンファレンス第6シードで6年ぶりのプレイオフ出場を獲得し、カリーや多くのチームメートが、キャリア初のプレイオフ出場を果たした[25]。プレイオフ1回戦では、第3シードのデンバー・ナゲッツを下すアップセットを演じ、続く2回戦では、この年にファイナルまで進んだサンアントニオ・スパーズ相手に2勝を奪う好戦を演じた。カリー自身もプレーオフ中、23.4得点、3.8リバウンド、8.1アシストを記録し、スパーズ戦の第1ゲームでは44得点を記録するなど、リーグにカリーの存在を強く印象付けた。
13-14シーズンでは昨年に続いて好調を維持し、24得点4.1リバウンド8.5アシスト3P成功率42.4%を記録した。 12月7日のメンフィス・グリズリーズ戦ではジェイソン・リチャードソンが持っていた3ポイントシュート成功、700回のチーム記録を更新した。リチャードソンが在籍6シーズンで作った記録をカリーは5シーズン目に塗り替えた[26]。 NBAオールスターゲームではファン投票でスターターに選ばれた[27]。この年ウォリアーズは51勝31敗を記録し、強豪の仲間入りを果たした。プレイオフ1回戦で、リーグ屈指の司令塔クリス・ポール擁するロサンゼルス・クリッパーズと対戦し、第7戦まで好戦を演じたが、惜しくも敗退した。この年カリーは、オールNBAセカンドチームに選ばれた。
14-15シーズンは、クレイ・トンプソンらと共に快進撃を演出。シーズン80試合に出場し、個人成績としては23.8得点4.3リバウンド7.7アシスト3P成功率44.3%FT成功率91.4%を記録したほか、シーズンを通して286本の3ポイントシュートを決め、自身が12-13シーズンに樹立したNBA記録を大幅に更新するなど、自身の能力をいかんなく発揮したシーズンとなった。キャリア369試合目となった、2015年1月7日のインディアナ・ペイサーズ戦で3ポイントシュート1000回成功を果たした。従来の最速記録はデニス・スコットの455試合目であり、88試合も早く記録を達成した。2月4日のダラス・マーベリックス戦では、3ポイントシュート10本成功を含む、シーズンハイの51得点を記録した。また2015年NBAオールスターゲームでは、ファン投票で全選手最多の投票を集め、チームウェストのスターターとして出場した[28]。なおこれに先立って開催されたNBAスリーポイント・シュートアウト決勝では、13本連続成功を含む27点を記録し、自身初の栄冠に輝いた[29]。このシュートアウトでは、2月10日にノースカロライナ州チャペルヒルでイスラム系学生3人が射殺された事件( (2015 Chapel Hill shooting) )の被害者であり、カリーのファンだったデア・バラカットの名前を入れたスニーカーでプレーした[30]。4月9日のポートランド・トレイルブレイザーズ戦では8本の3ポイントシュートを決め、自身が12-13シーズンに作ったNBA記録を更新する273本目の3ポイントシュートを決めた[31]。最終的にウォリアーズは67勝15敗を記録し、ウォリアーズ史上最高の成績を収めると共に[32]、自身もシーズン終了後にMVPを初受賞した[33]。
NBA制覇
優勝候補筆頭として臨んだプレーオフ1回戦では、第8シードニューオーリンズ・ペリカンズを危なげなくスイープし、カリー自身もこのシリーズ第3戦の終了間際に、起死回生の同点3ポイントシュートを決めるなど活躍した。続くプレイオフ準決勝では、第5シードメンフィス・グリズリーズと対戦し、これを4勝2敗で下した。またプレーオフ出場28試合目となったこのシリーズ第5戦において、プレーオフ通算100本目の3ポイントシュートを決め、レイ・アレンが保持していたプレーオフ35試合目での3ポイントシュート100本成功のNBA記録を更新した[34]。第2シードヒューストン・ロケッツとの対戦となったカンファレンスファイナルでも、、ウォリアーズを1975年以来40年振りのNBAファイナルに導いた。プレーオフ13戦目となる第3戦には、59本目の3ポイントシュートを決め、2000年にレジー・ミラーが22試合の出場で記録した58本のプレーオフ3ポイントシュート記録を更新した[35]。そしてイースタン・カンファレンス王者クリーブランド・キャバリアーズとの対戦となったNBAファイナルでも、随所にタイムリーなショットを連発し、同シリーズ第5戦では3ポイントシュート7本成功を含む37得点の活躍を見せた。ファイナルMVPこそアンドレ・イグダーラに譲ったものの、ウォリアーズを1975年以来40年振りのNBAチャンピオンに導いた。
ディフェンディングチャンピオン及びMVPホルダーとして臨んだ2015-2016シーズンでは、チーム、カリー共に開幕から王者としての強さをいかんなく発揮した。初戦のニューオリンズ・ペリカンズ戦でいきなり40得点(第1クォーターだけで24得点)、続く2試合後、再びペリカンズ戦で53得点を決めた。開幕3試合での合計118得点は1989–90シーズンのマイケル・ジョーダン以来最高の記録であり、一躍得点王に躍り出た。3ポイントシュートも昨年に増してハイペースで放っており、11月14日には父親のデル・カリーが持っているキャリア通算1245本の3ポイント記録をキャリア427試合目で更新(デルは1083試合で記録)。そして2月27日のオクラホマシティ・サンダー戦では、1試合12本の3ポイントシュートを決め、自身の保持する3ポイントシュート成功数のシーズンNBA記録を更新し、現在もその記録を更新し続けている。また3月7日のオーランド・マジック戦で7本の3ポイントシュートを決め、NBA史上初の個人におけるシーズン3ポイントシュート成功数300本に到達した。
チームも開幕から連勝街道を突き進み、12月13日のミルウォーキー・バックス戦に負けるまで24連勝(昨年のレギュラーシーズンから数えると27連勝)を記録するなど絶好調で勝ち星を重ね、1995-1996シーズンにシカゴ・ブルズが記録したリーグ史上最高勝率である、72勝10敗の更新に期待が掛かっている。 2016年のオールスターウィークエンドでは昨年に続き連覇が期待される3ポイントコンテストにスプラッシュブラザーズの弟クレイ・トンプソンと共に選出。共に決勝ラウンドに進出したものの、カリーは23得点しかし13本連続スリーポイント成功という偉業を成し遂げファンを沸かせた。去年自身が打ち立てた27得点を決めたトンプソンに軍杯。連覇はならなかった。オールスター本戦では、この年引退を表明したコービー・ブライアントについで全体2位の票数を獲得した。ゲームの最後にボールを保持していたカリーはハーフコート付近からロングシュートを決め、オールスターを締めくくった。2月26日のオーランド・マジック戦ではカイル・コーバーが保持していた127試合連続3ポイントシュート成功のNBA記録を塗り替え、現在もその記録は更新中である。2月27日に行われたオクラホマシティ・サンダー戦、カリーはこの試合でコービー・ブライアントとドニエル・マーシャルが持つ1試合12本の3ポイントシュート成功の記録に並ぶと同時に、昨年自身が樹立したシーズンでの3ポイントシュート成功記録を更新した。試合は終始サンダーにリードを奪われるも、延長の末同点で迎えた試合時間残り2秒、最後にカリーがロングスリー放ち魔法のようにリングに吸い込まれ、劇的な勝利を飾った。この試合を見ていたドウェイン・ウェイドや数々のNBA選手、レジェンド選手からTwitterで賞賛の言葉が送られた。
個人成績
略称説明 | |||||
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GP | 出場試合数 | GS | 先発出場試合数 | MPG | 平均出場時間 |
FG% | フィールドゴール成功率 | 3P% | スリーポイント成功率 | FT% | フリースロー成功率 |
RPG | 平均リバウンド数 | APG | 平均アシスト数 | SPG | 平均スティール数 |
BPG | 平均ブロック数 | TO | 平均ターンオーバー数 | PPG | 平均得点 |
太字 | キャリアハイ | * | リーグリーダー | † | 優勝シーズン |
NBAレギュラーシーズン
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
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2009–10 | ウォリアーズ | 80 | 77 | 36.2 | .462 | .437 | .885 | 4.5 | 5.9 | 1.9 | .2 | 3.0 | 17.5 |
2010–11 | ウォリアーズ | 74 | 74 | 33.6 | .480 | .442 | .934 | 3.9 | 5.8 | 1.5 | .3 | 3.1 | 18.6 |
2011–12 | ウォリアーズ | 26 | 23 | 28.2 | .490 | .455 | .809 | 3.4 | 5.3 | 1.5 | .3 | 2.5 | 14.7 |
2012–13 | ウォリアーズ | 78 | 78 | 38.2 | .451 | .453 | .900 | 4.0 | 6.9 | 1.6 | .2 | 3.1 | 22.9 |
2013–14 | ウォリアーズ | 78 | 78 | 36.5 | .471 | .424 | .885 | 4.3 | 8.5 | 1.6 | .2 | 3.8 | 24.0 |
2014–15 | ウォリアーズ | 80 | 80 | 32.7 | .487 | .443 | .914 | 4.3 | 7.7 | 2.0 | .2 | 3.1 | 23.8 |
キャリア | 426 | 410 | 35.0 | .471 | .440 | .900 | 4.1 | 6.9 | 1.7 | .2 | 3.2 | 20.2 |
NBAプレイオフ
シーズン | チーム | GP | GS | MPG | FG% | 3P% | FT% | RPG | APG | SPG | BPG | TO | PPG |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2012–13 | ウォリアーズ | 12 | 12 | 41.4 | .434 | .396 | .921 | 3.8 | 8.1 | 1.7 | .2 | 3.3 | 23.4 |
2013–14 | ウォリアーズ | 7 | 7 | 42.3 | .440 | .386 | .881 | 3.6 | 8.4 | 1.7 | .1 | 3.7 | 23.4 |
2014–15 | ウォリアーズ | 21 | 21 | 39.3 | .456 | .422 | .835 | 5.0 | 6.4 | 1.9 | .1 | 3.9 | 28.3 |
キャリア | 40 | 40 | 40.5 | .447 | .410 | .862 | 4.4 | 7.3 | 1.8 | .2 | 3.7 | 25.9 |
受賞歴
- オールNBAチーム2ndチーム 2014
- オールNBAチーム1stチーム 2015
- NBAオールスターゲーム出場 2014, 2015
- NBAスリーポイント・シュートアウト優勝 2015
- NBAスキルチャレンジ優勝 2011
- NBAオールルーキーチーム1stチーム 2010
- フリースロー成功率1位 2011, 2015
- MVP: 2015[36]
プレイスタイル
父で元NBA選手であるデル・カリー譲りのシュートセンスを武器に得点を重ねるシューター型スコアラー[37]。 カリー最大の特徴は、自らの高いボールハンドリング技術及びドリブル技術を用いて、シュートスペースを作りだし、そこから高確率で3ポイントシュートを決めることでができる点である。 これは、味方選手のスクリーンやアシストに依存してきた従来のシューターとは、大きく異なる点である。 またスクープシュートやフローターシュートの技術にも優れており、ゴール下のビッグマンを躱すための大きな武器となっている。パスの能力も高く、味方の力を引き出すこともできる。 加えて、2015-16シーズンからはミドルレンジからのジャンプシュートの割合が低下し、3ポイントシュートの試投数が顕著に増加した。その証拠に、2015-16シーズンにおけるカリーの3ポイントシュートの試投数は1試合平均約11本を記録した。 攻撃的なプレイスタイルが災いし、ターンオーバー数が多いことが欠点としてあげられる[38]。
選手としての評価
卓越したシュート力を武器に、驚異的なペースで3ポイントシュートを量産し、3ポイントシュート関連の記録を塗り変えている。2013-14シーズンMVPのケビン・デュラントはツイッター上で、「彼が歴代最高のシューターだ」という旨の発言をしており[39]、スティーブ・ナッシュも「本当に、彼はこれまでで最高(のシューター)だよ」と述べている[40]。
プレドラフトキャンプ時の身体データ
ウイングスパン | ジャンプ力 | スプリント | ベンチプレス |
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191cm | 74.9cm | 3.28秒 | 10回 |
※スプリントはコート3/4(約21m)走。
交遊関係
- デトロイト・ピストンズに所属するブランドン・ジェニングスと親交がある。両者ともに、2009年のNBAドラフトでNBA入りし今でも良きライバルであり、同じシューズメーカー (アンダーアーマー) と契約している間柄でもある。
- カリーがサッカーアルゼンチン代表のリオネル・メッシのファンであることを公言したのに対し、メッシも「僕もステフのファンなんだ」と感謝の意を示している[41]。
脚注
- ^ “Ex-NBA shooter's son is star frosh at Davidson”. ESPN. 2010年11月5日閲覧。
- ^ Lauren Leigh Noske (2015年2月19日). “Golden State Warriors’ Stephen Curry Shares His Christian Faith”. GOSPEL HERALD. 2015年6月25日閲覧。
- ^ Alex Ballingall (2015年2月26日). “Stephen Curry's Grade 8 season at tiny Toronto school remembered”. トロント・スター. 2015年5月30日閲覧。
- ^ Dave Zarum (2014年1月16日). “Northern Touch: Steph Curry’s Toronto connection”. トロント・スター. 2015年5月30日閲覧。
- ^ Kurt Helin (2013年4月3日). “The summer vacation where Stephen Curry remade his jumper”. NBCスポーツ. 2015年5月30日閲覧。
- ^ “And Then There Were Two: Championship Set for Saturday”. サザン・カンファレンス (2007年3月2日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “No. 4 seed Maryland survives against upstart Davidson”. ESPN (2007年3月16日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “No. 10 seed Davidson clinches Sweet 16 berth after upset of Hoyas”. ESPN (2008年3月25日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Curry's sweet touch continues as Davidson eludes Wisconsin”. ESPN (2008年3月30日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Curry's sweet touch continues as Davidson eludes Wisconsin”. ESPN (2008年8月30日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Goliath slays Davidson, Curry as Kansas holds on”. ESPN (2008年3月31日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “For first time in six decades, no seniors on AP All-America team”. ESPN (2008年4月1日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Sophomore sensation Curry returning to Davidson”. ESPN (2008年3月31日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Curry's career-high 44 points not enough as Griffin-led Oklahoma tops Davidson”. ESPN (2008年11月19日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Curry, Lovedale have double-doubles as No. 21 Davidson routs Winthrop”. ESPN (2008年11月22日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Curry held scoreless on just three shots, but Davidson still blows out Loyola”. ESPN (2008年11月26日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ [1]
- ^ “STEPHEN CURRY Predraft Measurements”. DraftExpress.com (2009-0-). 2015年11月1日閲覧。
- ^ Rusty Simmons (2009年7月9日). “Curry signs deal”. SF GATE. 2015年5月30日閲覧。
- ^ Scott Ostler (2009年10月29日). “Curry's debut is solid, but not off the charts”. SF GATE. 2015年5月30日閲覧。
- ^ “New-look Clippers open season with road victory over Warriors”. ESPN (2011年12月27日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Stephen Curry lands $44M contract extension”. Yahoo! Sports (2012年10月31日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ Craig Wolff (2013年2月27日). “Stephen Curry scores 54 points, but Knicks prevail, 109-105, over Warriors”. スター・レジャー. 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Stephen Curry Establishes New NBA Single-Season Three-Point Record”. nba.com (2013年4月17日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Warriors head to Denver lacking playoff experience”. nba.com (2013年4月18日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Curry sets franchise record for 3-pointers”. COMCAST SPORTSNET (2013年12月7日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Curry starts in first All-Star Game; LeBron top vote-getter”. nba.com (2014年1月23日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Warriors' Curry leading vote-getter, surpassing LeBron, for 2015 All-Star Game”. nba.com (2015年1月22日). 2015年5月30日閲覧。
- ^ “Stats to know about Curry's 3-point shootout victory”. ESPN (2015年2月16日). 2015年5月30日閲覧。
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- ^ Adam Fromal (2014年1月23日). “Kevin Durant: Stephen Curry Is 'Best Shooter to Ever Play' in NBA”. bleacherreport.com. 2015年5月30日閲覧。
- ^ “S・ナッシュが「S・カリーは歴代最高のシューター」”. NBA Japan (2015年6月2日). 2015年10月31日閲覧。
- ^ Leo Messi thanks Steph Curry for sending him a signed jersey
外部リンク
- ステフィン・カリー --- ドラフト情報 --- NBADraft.net (英語),DraftExpress.com (英語)
- ステフィン・カリーの通算成績と情報 NBA、NBA日本、Basketball-Reference、ESPN、Eurobasket、RealGM
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