セス・カリー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
セス・カリー
Seth Curry
ダラス・マーベリックスでのカリー
(2020年)
シャーロット・ホーネッツ  No.30
ポジション SG / PG
所属リーグ NBA
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1990-08-20) 1990年8月20日(33歳)
出身地 ノースカロライナ州シャーロット
身長 185cm (6 ft 1 in)
体重 84kg (185 lb)
キャリア情報
高校 シャーロット・クリスチャン・スクール英語版
大学 リバティ大学
デューク大学
NBAドラフト 2013年 / ドラフト外
プロ選手期間 2013年–現在
経歴
2013–2014サンタクルーズ・ウォリアーズ
2013–2014メンフィス・グリズリーズ
2014クリーブランド・キャバリアーズ
2014–2015エリー・ベイホークス
2015フェニックス・サンズ
2015–2016サクラメント・キングス
20162018ダラス・マーベリックス
2018–2019ポートランド・トレイルブレイザーズ
2019–2020ダラス・マーベリックス
20202022フィラデルフィア・76ers
20222023ブルックリン・ネッツ
2023–2024ダラス・マーベリックス
2024シャーロット・ホーネッツ
受賞歴
  • NBADリーグオールスター (2014, 2015)
  • オールNBADリーグ・ファーストチーム (2015)
  • オールNBADリーグ・サードチーム (2014)
  • NBADリーグオールルーキー・ファーストチーム (2014)
  • オールアメリカン・セカンドチーム– SN (2013)
  • オールACCファーストチーム (2013)
  • オールACCサードチーム (2012)
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

セス・アドハム・カリーSeth Adham Curry, 1990年8月23日 [1] - )は、アメリカ合衆国ノースカロライナ州シャーロット出身のプロバスケットボール選手。NBAシャーロット・ホーネッツに所属している。父は元NBA選手のデル・カリーゴールデンステート・ウォリアーズに所属し、2度のシーズンMVPに輝いたステフィン・カリーは実兄である。また、バスケットボール指導者のドック・リバースは義父にあたる。

経歴[編集]

兄のステフィンが通っていたシャーロットのシャーロット・クリスティアン高校を卒業したセス・カリーは、バージニア州リバティ大学に進学するも、より高いレベルでのプレーを目指す為に2009年に地元のデューク大学に転校。最終学年の2012-13シーズンは平均得点17.7点を記録するも、2013年のNBAドラフトでは、どのチームからも指名を受けることが出来ず、秋のシーズンキャンプにステフィンが所属するゴールデンステート・ウォリアーズのキャンプに参加するも、開幕前に解雇され、サンタクルーズ・ウォリアーズに送られることに。シーズン途中にメンフィス・グリズリーズクリーブランド・キャバリアーズから10日間契約を結ぶなどして、念願のNBAデビューを果たすも、数試合出場しただけで解雇されてしまう。

2014-15シーズンの開幕前も、オーランド・マジックのキャンプに参加するも解雇され、エリー・ベイホークスでプレーするなど、NBAのスーパースターへと駆け上がるステフィンを横目に、セスは苦しいプロ生活を送っていた。

サクラメント・キングス[編集]

2015-2016シーズン

そんなセスに転機が訪れたのは、2015年のNBAサマーリーグ[2][3]ニューオーリンズ・ペリカンズの一員として参加したセスは、ラスベガスで開催されたリーグで平均24.4得点を記録し得点王に輝くなど、一躍注目株になる。ペリカンズをはじめ多くのチームが獲得に乗り出す中、セスは7月22日にサクラメント・キングスが提示した2年200万ドルの契約に合意[4]。シーズン終盤から出場機会が増え、2016年4月9日のオクラホマシティ・サンダー戦では、自己最多の6本の3ポイントシュートを含む20得点を記録し、スリープ・トレイン・アリーナでの最終試合の勝利に貢献した[5]。7月3日、キングスはカリーに対するクオリファイング・オファー取り下げ、完全FAにしたことを発表[6]

ダラス・マーベリックス[編集]

2016年7月4日、ダラス・マーベリックスと2年600万で契約した[7]

2016-2017シーズン

2017年1月29日のサンアントニオ・スパーズ戦では、自己最高の24得点10リバウンドを記録し、敵地AT&Tセンターでの6年振りの勝利に貢献した[8][9]。 最終的に70試合に出場、MPG29.0、FG%.481、3P%.425、PPG12.8の成績を残した[10]

2017-2018シーズン

2017年10月7日、左脛骨にストレス反応が見られ、無期限欠場となった[11]。2018年2月6日、左腓骨の手術が必要と診断されシーズン全休が発表された[12]

ポートランド・トレイルブレイザーズ[編集]

ポートランド・トレイルブレイザーズでのカリー (2019年)

2018年7月6日、ポートランド・トレイルブレイザーズと2年契約を結んだ[13][14]

2018-2019シーズン

2018-19シーズンは自身初のプレーオフに出場し、カンファレンスファイナルではゴールデンステート・ウォリアーズの兄・ステフィンと史上初となる兄弟対決となったが、0勝4敗のスウィープで敗れた[15]

ダラス・マーベリックス[編集]

古巣であるダラス・マーベリックスと4年3200万ドル(約34億5600万円)の契約に合意した[16]

フィラデルフィア・76ers[編集]

2020年11月18日にジョシュ・リチャードソンとドラフト指名のタイラー・ベイの交渉権とのトレードで、フィラデルフィア・76ersへ移籍した[17]

ブルックリン・ネッツ[編集]

2022年2月10日にジェームズ・ハーデンポール・ミルサップとのトレードで、ベン・シモンズアンドレ・ドラモンドと複数のドラフト1巡目指名権と共にブルックリン・ネッツへ移籍した[18]

2度目のマーベリックス復帰[編集]

2023年7月14日に古巣のマーベリックスと2年契約を結んだ[19]

シャーロット・ホーネッツ[編集]

2024年2月8日にP・J・ワシントンとのトレードで、グラント・ウィリアムズ、2027年のドラフト1巡目指名権と共に父が所属していたシャーロット・ホーネッツへ移籍した[20]

個人成績[編集]

略称説明
  GP 出場試合数   GS  先発出場試合数  MPG  平均出場時間
 FG%  フィールドゴール成功率  3P%  スリーポイント成功率  FT%  フリースロー成功率
 RPG  平均リバウンド  APG  平均アシスト  SPG  平均スティール
 BPG  平均ブロック  PPG  平均得点  太字  キャリアハイ

レギュラーシーズン[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2013–14 MEM 1 0 4.0 --- --- --- .0 .0 .0 .0 .0
CLE 1 0 9.0 .333 1.000 --- 1.0 .0 2.0 .0 3.0
2013-14計 2 0 6.5 .333 1.000 --- .5 .0 1.0 .0 1.5
2014–15 PHX 2 0 4.0 .000 .000 --- 1.0 .5 .0 .0 .0
2015–16 SAC 44 9 15.7 .455 .450 .833 1.4 1.5 .5 .1 6.8
2016–17 DAL 70 42 29.0 .481 .425 .850 2.6 2.7 1.1 .1 12.8
2017–18
負傷により全休
2018–19 POR 74 2 18.9 .456 .450 .846 1.6 .9 .5 .2 7.9
2019–20 DAL 64 25 24.6 .495 .452 .825 2.3 1.9 .6 .1 12.4
2020–21 PHI 57 57 28.7 .467 .450 .896 2.4 2.7 .8 .1 12.5
2021–22 45 45 34.8 .485 .400 .877 3.4 4.0 .8 .2 15.0
BKN 19 19 29.9 .493 .468 .857 2.6 2.6 .9 .2 14.9
2021-22計 64 64 33.3 .487 .422 .872 3.1 3.6 .8 .2 15.0
2022–23 61 7 19.9 .463 .405 .927 1.6 1.6 .6 .1 9.2
2023–24 DAL 36 3 12.7 .372 .363 .895 1.4 .8 .5 .1 4.3
通算:8年 474 209 23.5 .471 .432 .863 2.1 2.0 .7 .1 10.5

プレーオフ[編集]

シーズン チーム GP GS MPG FG% 3P% FT% RPG APG SPG BPG PPG
2019 POR 16 0 20.4 .366 .404 .818 1.6 .8 .8 .3 5.6
2020 DAL 6 0 28.8 .585 .476 1.000 1.8 1.3 1.0 .0 12.8
2021 PHI 12 12 31.8 .578 .506 .789 2.3 2.3 .8 .3 18.8
2022 BKN 4 4 33.0 .564 .522 .667 2.5 3.0 .3 .8 14.5
2023 3 0 19.3 .526 .333 .667 1.0 2.0 .0 .0 8.3
出場:5回 41 16 26.1 .524 .468 .805 1.9 1.6 .7 .2 11.6

脚注[編集]

  1. ^ https://www.nba.com/player/203552/seth_curry
  2. ^ New Orleans Pelicans summer roster includes four players with official NBA experience
  3. ^ Summer stars: Seth Curry among standouts in Summer League
  4. ^ Kings Sign Quincy Acy, Seth Curry and Duje Dukan
  5. ^ Gay's free throws lift Kings over Thunder in arena finale
  6. ^ Kings will rescind qualifying offer on Seth Curry
  7. ^ Seth Curry will sign a two-year, $6 million deal with Mavericks
  8. ^ Seth Curry Scores Career High 24 Points in Mavs win to Spurs
  9. ^ セス・カリーがゲーム最多に並ぶ24得点の活躍、マブスが6年ぶりに敵地でスパーズに勝利 NBA JAPAN
  10. ^ Seth Curry Stats | Basketball-Reference.com
  11. ^ MacMahon, Tim (2017年10月7日). “Seth Curry out indefinitely with stress reaction in left tibia”. ESPN.com. 2017年10月7日閲覧。
  12. ^ Wojnarowski, Adrian (2018年2月6日). “Seth Curry to have season-ending surgery on tibia”. ESPN.com. 2018年2月6日閲覧。
  13. ^ Trail Blazers Sign Guard Seth Curry”. nba.com (2018年7月6日). 2018年7月6日閲覧。
  14. ^ Reports: Seth Curry reaches agreement with Portland Trail Blazers”. nba.com (2018年7月2日). 2018年7月2日閲覧。
  15. ^ 史上初の兄弟対決は兄ステフに軍配、カリー夫妻は「楽しいものではなかった」”. バスケット・カウント (2019年5月22日). 2019年5月28日閲覧。
  16. ^ Mavericks sign guard Seth Curry”. mavs.com (2019年7月10日). 2019年7月10日閲覧。
  17. ^ Team Acquires Seth Curry”. Philadelphia 76ers (2020年11月18日). 2021年11月15日閲覧。
  18. ^ Brooklyn Nets Acquire Ben Simmons, Seth Curry, and Andre Drummond”. www.nba.com. 2022年2月11日閲覧。
  19. ^ OFFICIAL: Mavs Sign Seth Curry to 2-Year Contract; What's Next?”. si.com (2023年7月14日). 2024年2月9日閲覧。
  20. ^ Mavs busy at deadline” (英語). The Official Home of the Dallas Mavericks (2024年2月9日). 2024年2月9日閲覧。

外部リンク[編集]