ウィリス・リード

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ウィリス・リード
Willis Reed
故人
ポジション C/PF
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生年月日 (1942-06-25) 1942年6月25日
没年月日 (2023-03-20) 2023年3月20日(80歳没)
出身地 ルイジアナ州ヒッコ
身長(現役時) 206cm (6 ft 9 in)
体重(現役時) 106kg (234 lb)
キャリア情報
出身 グランブリング州立大学
ドラフト 1964年 8位
永久欠番 ニックス  19 
選手経歴
1964-1974 ニューヨーク・ニックス
指導者経歴
1977-1978
1981-1985
1988-1989
ニューヨーク・ニックス
クレイトン大学
ニュージャージー・ネッツ
受賞歴
Stats ウィキデータを編集 Basketball-Reference.com
Stats ウィキデータを編集 NBA.com 選手情報 NBA.Rakuten

ウィリス・リード・ジュニア (Willis Reed Jr., 1942年6月25日 - 2023年3月20日) は、ルイジアナ州ヒッコ出身のバスケットボール選手、バスケットボール指導者。身長206センチ、体重106キロ。ニューヨーク・ニックスで10シーズン、NBAを代表するセンタープレイヤーの一人として現役時代を過ごした。1996年にはNBA50周年を記念した「50人の偉大な選手」に選ばれた。

経歴[編集]

選手時代[編集]

グランブリング州立大学卒業後、1964年NBAドラフト2巡目全体10位でニューヨーク・ニックスに指名された。最初のシーズンから活躍し平均19.5得点、14.7リバウンドを挙げルーキー・オブ・ザ・イヤー(新人王)を受賞、オールルーキーチームに選出され、オールスターにも初出場した。2年目に平均15.5得点、11.6リバウンドとやや数字を落としたものの、翌1966-67シーズンから1970-71シーズンまで平均20得点13リバウンド以上を記録し続け、後に殿堂入りするウォルト・フレイジャーデイブ・ディバッシャーらの加入もありチームの成績も年々向上していった。

名将レッド・ホルツマンに率いられたニックスは、1969-70シーズンにはフランチャイズ最高の60勝まで勝ち星を伸ばしリードはMVPを受賞、プレイオフではついにNBAファイナルに進出した。リードは足を痛めていたが怪我を押して出場、ウィルト・チェンバレン擁するロサンゼルス・レイカーズとの死闘を制しチャンピオンとなった。そして、リードはファイナルMVPを受賞した。

その後、リードは次第に衰えていったが、チームは1972年1973年にもファイナルに進出しレイカーズと対戦した。1973年に再び優勝を果たし、リードは再びファイナルMVPを受賞した。

そして、翌1973-74シーズン終了後ニックスの選手のまま引退し、10年の選手生活を終えた。

選手引退後[編集]

引退後は、ニックス、クレイトン大学でヘッドコーチを務めた後、ニュージャージー・ネッツのジェネラルマネージャー、副社長に就任。1987-88シーズン途中から1988-89シーズンまで自ら指揮を執った後、ドラフトでデリック・コールマンケニー・アンダーソンらを指名、さらには名将チャック・デイリーを招聘し、80年代のプレイオフ進出に大きな役割を果たした。後にニューオーリンズ・ホーネッツの副社長を務めていた。

晩年[編集]

晩年にはうっ血性心不全を患った為、ヒューストンにあるテキサス心臓研究所にて治療を受けていたという。2023年3月20日、死去[1]。80歳没。

業績[編集]

オールNBAには1967年から5年連続で、オールスターには1965年から1971年まで7年連続で選出された。生涯通算得点は12,183得点、リバウンドは8,414本だった。

リードの背番号19はニックスの永久欠番になっている。

個人成績[編集]

NBAチャンピオン
太字 キャリアハイ

レギュラーシーズン[編集]

Season Team GP MPG FG% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1964–65 NYK 80 38.0 .432 .742 14.7 1.7 19.5
1965–66 76 33.4 .434 .757 11.6 1.2 15.5
1966–67 78 36.2 .489 .735 14.6 1.6 20.9
1967–68 81 35.5 .490 .721 13.2 2.0 20.8
1968–69 82 37.9 .521 .747 14.5 2.3 21.1
1969–70 81 38.1 .507 .756 13.9 2.0 21.7
1970–71 73 39.1 .462 .785 13.7 2.0 20.9
1971–72 11 33.0 .438 .692 8.7 2.0 13.4
1972–73 69 27.2 .474 .742 8.6 1.8 11.0
1973–74 19 26.3 .457 .792 7.4 1.6 .6 1.1 11.1
Career 650 35.5 .476 .747 12.9 1.8 .6 1.1 18.7
All-Star 7 23.0 .452 .750 8.3 1.0 12.6

プレーオフ[編集]

Year Team GP MPG FG% FT% RPG APG SPG BPG PPG
1967 NYK 4 37.0 .538 .960 13.8 1.8 27.5
1968 6 35.0 .541 .733 10.3 1.8 21.3
1969 10 42.9 .510 .786 14.1 1.9 25.7
1970 18 40.7 .471 .737 13.8 2.8 23.7
1971 12 42.0 .413 .667 12.0 2.3 15.7
1973 17 28.6 .466 .857 7.6 1.8 12.8
1974 11 12.0 .378 .600 2.0 .4 .2 .0 3.4
Career 78 33.9 .474 .765 10.3 1.9 .2 .0 17.4

コーチ戦績[編集]

NBA[編集]

Team Season Regular season Playoffs
G W L W-L% G W L W-L% Results
NYK 1977–78 82 43 39 .524 6 2 4 .333 カンファレンス準決勝敗退
1978–79 14 6 8 .429
NJN 1987–88 28 7 21 .250
1988–89 82 26 56 .317
Career 206 82 124 .398 6 2 4 .333

脚注[編集]

  1. ^ Araton, Harvey (2023年3月21日). “Willis Reed, Hall of Fame Center for Champion Knicks, Dies at 80” (英語). The New York Times. ISSN 0362-4331. https://www.nytimes.com/2023/03/21/sports/basketball/willis-reed-dead.html 2023年3月21日閲覧。 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]