2009年のJリーグ

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2009年Jリーグは、J1リーグ、J2リーグともに2009年3月7日に開幕、12月5日に閉幕した。

J2リーグのクラブ数が18に達したことにより、前年まで開催されていたJ1・J2入れ替え戦は廃止。J1リーグ下位3クラブとJ2リーグ上位3クラブによる自動入れ替え方式に変更され、J1リーグ・J2リーグ各18クラブずつの計36クラブが参加して行われた。この年よりJリーグ主催だったJサテライトリーグが廃止された。

J1リーグでの優勝は鹿島アントラーズ、J2リーグでの優勝はベガルタ仙台であった。


目次

[編集] J1

[編集] 2009年シーズンのJ1のクラブ

2009年シーズンのJ1のクラブは以下の18クラブである。このうちサンフレッチェ広島モンテディオ山形が前シーズンのJ2からの昇格クラブである。

クラブ名 所在都府県 前年成績
モンテディオ山形 山形県 J2 2位
鹿島アントラーズ 茨城県 J1 優勝
浦和レッドダイヤモンズ 埼玉県 J1 7位
大宮アルディージャ J1 12位
ジェフユナイテッド市原・千葉 千葉県 J1 15位
柏レイソル J1 11位
FC東京 東京都 J1 6位
川崎フロンターレ 神奈川県 J1 2位
横浜F・マリノス J1 9位
アルビレックス新潟 新潟県 J1 13位
清水エスパルス 静岡県 J1 5位
ジュビロ磐田 J1 16位
名古屋グランパス 愛知県 J1 3位
京都サンガF.C. 京都府 J1 14位
ガンバ大阪 大阪府 J1 8位
ヴィッセル神戸 兵庫県 J1 10位
サンフレッチェ広島 広島県 J2 優勝
大分トリニータ 大分県 J1 4位

[編集] J1レギュレーションの変更点

  • J1・J2入れ替え戦が廃止され、年間成績16位・17位・18位がJ2へ降格となる。
  • 従来の外国籍選手枠とは別に、AFC加盟国・地域の選手を1人出場できる「アジア枠」を導入した。

[編集] J1スケジュール

この間、FIFAワールドカップアジア最終予選のために中断。

なお、鹿島アントラーズ川崎フロンターレ名古屋グランパスガンバ大阪AFCチャンピオンズリーグ2009(ACL)と並行しての参加となる。

  • ACLのため、第10節(川崎vsG大阪、名古屋vs鹿島)は7月1日に延期された。

[編集] J1リーグ概要

開幕から、前人未到のリーグ三連覇を狙う鹿島が一気に飛び出す展開となった。爆発的な攻撃力はないものの攻守にわたって統率のとれたサッカーを武器に、第3節から第19節にかけては、Jリーグ新記録となる17試合連続無敗(12勝5分)を記録。この時点で、2位との勝ち点差を1シーズン制導入後最大となる10に広げ、独走優勝は間違いないと思われた。ところが、20節で広島に敗れると、第24節から第28節にかけて5連敗を喫するなど後半戦に入って失速。この間に13試合無敗と勢いのあった清水が28節に、外国人ストライカーが好調を維持していた川崎が29節から31節にかけて相次いで首位に立った。さらに前半戦は中位に位置していたG大阪・広島・FC東京も台頭し上位陣は例年通りの混戦に発展した。

最終盤になると清水・広島は脱落し、優勝争いは鹿島・川崎・G大阪に絞られた。鹿島は川崎が当時最下位だった大分に敗れたため第32節に首位に復帰すると33節でG大阪との大一番を制し、最終節には埼玉で浦和を下して優勝を決め、Jリーグ史上初となる三連覇を達成した。川崎は33節・最終節で連勝して追いすがったものの32節の敗北が響き、またも2位に甘んじることとなった。翌2010シーズンのAFCチャンピオンズリーグ出場権を獲得したのは鹿島・川崎・G大阪であった。

一方、入れ替え戦が廃止されたことにより前年まで以上に厳しさを増した残留争いでは、大分・千葉・柏が序盤から大苦戦。早々に下位3つをこの3チームで埋めることになった。

前年にリーグ4位、Jリーグカップ優勝という躍進を果たした大分は、ホーム・九州石油ドームの芝不良、オフシーズンの調整不足などが要因となり、開幕から怪我人が続出。第4節から第17節まで、引き分け制導入後のJリーグワースト記録となる14連敗を喫し、大差の最下位に低迷。さらに巨額の財政赤字発覚やスポンサーの撤退といったピッチ外のごたごたも重なって、迷走状態に陥った。芝の状態が回復したシーズン後半になって、10試合連続無敗を記録するなど復調したものの、4試合を残して降格が確定した。

前年に奇跡的な逆転残留を果たした千葉も、目立った戦力補強をしなかったことが裏目に出て、開幕から苦戦。第19節には前年の残留の立役者でもあるアレックス・ミラー監督を解任するまでに至ったが、監督交代後12戦連続未勝利という泥沼に陥った。結局、3試合を残して、前身の古河電気工業サッカー部時代も含め、創設44年目にして初の2部降格が確定。最終的には大分にも抜かれ、最下位での降格となってしまった。

柏は終盤戦に入り、優勝争いをしていた清水に5-0で大勝するなど最後まで粘ったが、第33節で降格圏の直接対決となった対大宮戦に引き分け、万事休す。残り1試合で降格が確定し、千葉と合わせ、千葉県からJ1クラブが消えることになった。なお、一つの県から複数のチームが降格するのはJ1史上初。

一方、開幕前は戦力不足が指摘され、多くのメディアで降格候補筆頭と見なされていた昇格1年目の山形だったが、磐田との開幕戦で6-2の大差で破るという衝撃的なJ1デビューを飾る。以後も苦戦しながら、堅実な守備とカウンターを武器に着実に勝ち点を積み重ね、最終順位は15位ながらも降格圏の16位に落ちたのは1度だけと、余裕を持って残留を決めた。

同じくJ2からの昇格チームである、広島は、シーズン終盤まで優勝争いに絡み、当時のJ1昇格1年目での史上最高順位となる4位でシーズンを終えた(翌2010シーズンにセレッソ大阪が3位となり記録を更新している)。さらに天皇杯でガンバ大阪が優勝したため繰り上がりでACL出場を決め、昇格組の健闘が目立ったシーズンでもあった。ちなみに昇格1年目チームの降格が無かったのは、2005年シーズン以来4年ぶりであるが、2005年は参加クラブ数が2004年までの16から18に拡大したための措置に伴い、降格そのものが無かったため、2009年が事実上1ステージ制移行後初めて、昇格1年目チームの降格の無いシーズンとなった。

[編集] J1順位表

順位 クラブ名 勝点 得点 失点 備考
1 鹿島アントラーズ 66 20 6 8 51 30 +21 ACL2010出場権・優勝
2 川崎フロンターレ 64 19 7 8 64 40 +24 ACL2010出場権
3 ガンバ大阪 60 18 6 10 62 44 +18
4 サンフレッチェ広島 56 15 11 8 53 43 +9 ACL2010出場権(繰り上げ)
5 FC東京 53 16 5 13 46 38 +8
6 浦和レッズ 52 16 4 14 43 43 0
7 清水エスパルス 51 13 12 9 44 41 +3
8 アルビレックス新潟 50 13 11 10 42 31 +11
9 名古屋グランパス 50 14 8 12 46 42 +4
10 横浜F・マリノス 46 11 13 10 43 37 +6
11 ジュビロ磐田 41 11 8 15 50 60 -10
12 京都サンガF.C. 41 11 8 15 35 47 -12
13 大宮アルディージャ 39 9 12 13 40 47 -7
14 ヴィッセル神戸 39 10 9 15 40 48 -8
15 モンテディオ山形 39 10 9 15 32 40 -8
16 柏レイソル 34 7 13 14 41 57 -16 J2自動降格
17 大分トリニータ 30 8 6 20 26 45 -19
18 ジェフユナイテッド千葉 27 5 12 17 32 56 -24

[編集] J1得点ランキング

順位 選手(所属) 得点
1 前田遼一(磐田) 20
2 エジミウソン(浦和) 17
ジュニーニョ(川崎)
4 石川直宏(FC東京) 15
佐藤寿人(広島)

日本人選手が得点王を獲得するのは、2002年高原直泰以来7年ぶり。

[編集] J2

[編集] 2009年シーズンのJ2のクラブ

2009年シーズンのJ2のクラブは以下の18クラブである。このうち東京ヴェルディコンサドーレ札幌が前シーズンのJ1からの降格クラブである。また、前シーズンの日本フットボールリーグ(JFL)で好成績をおさめた栃木SCカターレ富山ファジアーノ岡山がJリーグに加盟し、新たにJ2リーグへと加わった。

クラブ名 所在都道府県 前年成績
コンサドーレ札幌 北海道 J1 18位
ベガルタ仙台 宮城県 J2 3位
水戸ホーリーホック 茨城県 J2 11位
栃木SC 栃木県 JFL 2位
ザスパ草津 群馬県 J2 9位
東京ヴェルディ 東京都 J1 17位
横浜FC 神奈川県 J2 10位
湘南ベルマーレ J2 5位
ヴァンフォーレ甲府 山梨県 J2 7位
カターレ富山 富山県 JFL 3位
FC岐阜 岐阜県 J2 13位
セレッソ大阪 大阪府 J2 4位
ファジアーノ岡山 岡山県 JFL 4位
徳島ヴォルティス 徳島県 J2 15位
愛媛FC 愛媛県 J2 14位
アビスパ福岡 福岡県 J2 8位
サガン鳥栖 佐賀県 J2 6位
ロアッソ熊本 熊本県 J2 12位

[編集] J2レギュレーションの変更点

  • リーグ編成が前シーズンの15クラブから18クラブに増えたことにより、3回戦総当たりは維持されるものの各チームの試合数が9試合増の51試合へと変更になる。[1]
  • J1・J2入れ替え戦が廃止され、年間成績1位・2位・3位がJ1へ昇格となる。
  • クラブ数が偶数となったため、毎節全チームが試合を行う。2006年から2008年まではクラブ数が奇数であったため、毎節試合を行わないチームがあった。
  • 従来の外国籍選手枠とは別に、AFC加盟国・地域の選手を1人出場できる「アジア枠」を導入した。

[編集] J2スケジュール

J1リーグと同様、3月7日に開幕、12月5日に閉幕、J1リーグとは違い中断期間を設けず、全51節が行われる。

[編集] J2リーグ戦概要

東京V・札幌の降格組に加え、JFLから栃木SC・カターレ富山・ファジアーノ岡山を加えた18チームで開幕を迎えた。

開幕前の下馬評では充実した戦力を持ったC大阪・湘南、前年入れ替え戦で敗れた仙台、元日本代表FW大黒将志が残留した東京Vなどが昇格候補に挙げられた。

リーグ序盤戦は下馬評どおり、C大阪と湘南が首位争いを展開。それを甲府が追う展開となった。一方、東京Vは昇格争いにからめず、中盤戦になると中位に低迷。水戸や徳島といった昨年下位のクラブは安定した戦いを見せ、中上位に位置。開幕ダッシュに失敗した仙台もクラブ新記録の7連勝を挙げるなど、追い上げを見せた。勝ち点4差のなかにC大阪・湘南・仙台・甲府がひしめく混戦、4強状態のまま中盤戦に突入した。

中盤戦以降では東京V・水戸等のクラブが追い上げを見せるも終盤まで続かず、失速。一方、開幕ダッシュに失敗し、早くも昇格レースから姿を消したかに思われていた鳥栖はハーフナー・マイクや山瀬幸宏などをシーズン途中に補強し、4強を射程内に捕らえるほどの追い上げを見せた。4強ではC大阪が頭ひとつ抜け出し、仙台が安定した結果を残す一方、勝ちきれない試合が増えてきた甲府と湘南が3位争いを展開した。

第48節でC大阪と仙台が3試合を残して昇格を決めると、最後の1枠を甲府・湘南が争う展開となった。最終節まで残り1つの昇格枠と優勝決定は持ち越された。

最終節では3位につけていた湘南が水戸に2失点を喫するも逆転し、熊本に勝利した甲府を振り切って3位を確保。逆転勝利で11年ぶりのJ1復帰を果たした。勝ち点差1で1位・仙台を追う2位・C大阪は後半ロスタイムに同点・逆転弾を許し、鳥栖に逆転勝利を献上。仙台は愛媛に後半ロスタイムの同点弾を許したが、C大阪の敗戦により優勝が決定。仙台が目標に掲げていた「完全昇格」を果たした。なお、今シーズンからJ2へ降格した、札幌と東京Vはいずれも1年でJ1へ再昇格できなかった。Jリーグ2部制に移行してからは2004年シーズン以来5年ぶりに、降格1年目のチームの昇格が無いシーズンとなった。

[編集] J2順位表

順位 クラブ名 勝点 得点 失点 備考
1 ベガルタ仙台 106 32 10 9 87 39 +48 J1自動昇格
2 セレッソ大阪 104 31 11 9 100 53 +47
3 湘南ベルマーレ 98 29 11 11 84 52 +32
4 ヴァンフォーレ甲府 97 28 13 10 76 46 +30
5 サガン鳥栖 88 25 13 13 71 51 +20
6 コンサドーレ札幌 79 21 16 14 74 61 +13
7 東京ヴェルディ 74 21 11 19 68 61 +7
8 水戸ホーリーホック 73 21 10 20 70 79 -9
9 徳島ヴォルティス 72 19 15 17 67 52 +15
10 ザスパ草津 65 18 11 22 64 76 -12
11 アビスパ福岡 65 17 14 20 52 71 -19
12 FC岐阜 62 16 14 21 62 72 -10
13 カターレ富山 61 15 16 20 48 58 -10
14 ロアッソ熊本 58 16 10 25 66 82 -16
15 愛媛FC 47 12 11 28 54 80 -26
16 横浜FC 44 11 11 29 43 70 -27
17 栃木SC 37 8 13 30 38 77 -39
18 ファジアーノ岡山 36 8 12 31 40 84 -44

[編集] J2得点ランキング

順位 選手(所属) 得点
1 香川真司(C大阪) 27
2 都倉賢(草津) 23
3 大黒将志(東京V) 21
4 乾貴士(C大阪) 20
5 キリノ(札幌) 19
高崎寛之(水戸)
マラニョン(甲府)

[編集] 入れ替え

[編集] J1→J2

J1リーグ16位の柏レイソル、17位の大分トリニータ、18位のジェフユナイテッド千葉がJ2リーグへ降格した。

[編集] J2→J1

J2リーグ優勝のベガルタ仙台、2位のセレッソ大阪、3位の湘南ベルマーレがJ1リーグへの昇格をした。

[編集] 表彰

受賞者
最優秀選手賞 日本の旗 小笠原満男鹿島アントラーズ
得点王 日本の旗 前田遼一ジュビロ磐田
新人王 日本の旗 渡辺千真横浜F・マリノス
最優秀監督賞 ブラジルの旗 オズワルド・オリヴェイラ(鹿島アントラーズ)
優秀主審賞 日本の旗 西村雄一
優秀副審賞 日本の旗 相樂亨
フェアプレー賞 高円宮杯 ジュビロ磐田
J1フェアプレー賞 モンテディオ山形
J2フェアプレー賞 ベガルタ仙台
フェアプレー個人賞 日本の旗 川島永嗣川崎フロンターレ
日本の旗 服部公太サンフレッチェ広島
Jリーグベストピッチ賞 東北電力ビッグスワンスタジアム
埼玉スタジアム2002
アウトソーシングスタジアム日本平
功労選手賞 日本の旗 小村徳男
日本の旗 加藤望
日本の旗 名波浩
日本の旗 福西崇史
日本の旗 森岡隆三
日本の旗 森島寛晃
チェアマン特別賞 ベガルタ仙台
最優秀育成クラブ賞 浦和レッドダイヤモンズ

[編集] ベストイレブン

ポジション 選手名 受賞回数 所属クラブ
GK 日本の旗 川島永嗣 川崎フロンターレ
DF 日本の旗 岩政大樹 3 鹿島アントラーズ
DF 日本の旗 内田篤人 2 鹿島アントラーズ
DF 日本の旗 田中マルクス闘莉王 6 浦和レッドダイヤモンズ
DF 日本の旗 長友佑都 FC東京
MF 日本の旗 小笠原満男 6 鹿島アントラーズ
MF 日本の旗 石川直宏 FC東京
MF 日本の旗 中村憲剛 4 川崎フロンターレ
MF 日本の旗 遠藤保仁 7 ガンバ大阪
FW 日本の旗 岡崎慎司 清水エスパルス
FW 日本の旗 前田遼一 ジュビロ磐田
  • 同賞が日本国籍を持っている選手で占められるのは史上初。

[編集] 記録

  • J1リーグ通算14,000ゴール
中山博貴(京都サンガF.C.、2009年11月28日 - 第33節 vs浦和レッズ @西京極競技場)
  • J2リーグ通算8,000ゴール
大西容平(ヴァンフォーレ甲府、2009年10月4日 - 第43節 vs東京ヴェルディ @国立競技場)

[編集] 関連項目

[編集]

  1. ^ これはJ2としての歴代最多試合数である。J1を含めた全体の総試合数の最多は1995年(当時1部のみ)の14チーム・年間4回総当りで52試合(各ステージ2回総当り・26試合づつ)である。
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