2001年のJリーグ ディビジョン1

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Jリーグ ディビジョン1
シーズン 2001
優勝 鹿島アントラーズ
降格 アビスパ福岡
セレッソ大阪
試合数 240
ゴール数 788 (1試合平均3.28)
得点王 ウィル札幌・24得点)
最大差勝利ホーム試合
G大阪 5-0 東京V(1st第13節・7月7日)
最大差勝利アウェー試合
福岡 0-4 名古屋(1st第13節・7月7日)
C大阪 2-6 広島(2nd第1節・8月11日)
最多得点試合
神戸 3-6 清水(2nd第8節・10月13日)
最多観客動員
60,553人 - 浦和 vs 横浜FM
(2nd第8節・10月13日)
最少観客動員
4,014人 - 市原 vs G大阪
(2nd第11節・10月31日)
平均観客動員 16,548人
2000
2002

この項目では、2001年シーズンのJリーグ ディビジョン1(J1)について述べる。

概要[編集]

2001年シーズンのJ1のクラブ[編集]

2001年シーズンのJ1のクラブは以下の通り。この内コンサドーレ札幌浦和レッドダイヤモンズが前シーズンJ2リーグからの昇格クラブである。また今シーズンからヴェルディ川崎がホームタウンを神奈川県川崎市から東京都へ移転、チーム呼称を東京ヴェルディ1969に変更した。

※前年成績=特記事項がないクラブは2000年のJ1の前後期通算順位を記載
チーム名 監督 所在
都道府県
ホームスタジアム 前年成績
コンサドーレ札幌 日本の旗 岡田武史 北海道 札幌ドーム
札幌厚別公園競技場
J2 1位
鹿島アントラーズ ブラジルの旗 トニーニョ・セレーゾ 茨城県 茨城県立カシマサッカースタジアム 1位
浦和レッドダイヤモンズ ブラジルの旗 チッタ 埼玉県 さいたま市駒場スタジアム J2 2位
ジェフユナイテッド市原 スロベニアの旗 ズデンコ・ベルデニック 千葉県 市原臨海競技場 14位
柏レイソル 日本の旗 西野朗 日立柏サッカー場 3位
FC東京 日本の旗 大熊清 東京都 東京スタジアム 7位
東京ヴェルディ1969[1] 日本の旗 松木安太郎 10位
横浜F・マリノス アルゼンチンの旗 オズワルド・アルディレス 神奈川県 横浜国際総合競技場
三ツ沢公園球技場
2位
清水エスパルス ユーゴスラビアの旗 ゼムノビッチ・ストラヴゴ 静岡県 清水市日本平運動公園球技場 8位
ジュビロ磐田 日本の旗 鈴木政一 ジュビロ磐田サッカースタジアム 4位
名古屋グランパスエイト ブラジルの旗 ジョアン・カルロス 愛知県 名古屋市瑞穂公園陸上競技場 9位
ガンバ大阪 日本の旗 早野宏史 大阪府 万博記念競技場 6位
セレッソ大阪 日本の旗 副島博志 長居スタジアム 5位
ヴィッセル神戸 日本の旗 川勝良一 兵庫県 神戸総合運動公園ユニバー記念競技場 13位
サンフレッチェ広島 ロシアの旗 ヴァレリー・ニポムニシ 広島県 広島ビッグアーチ 11位
アビスパ福岡 アルゼンチンの旗 オマール・ピッコリ 福岡県 博多の森球技場 12位

レギュレーションの変更点[編集]

Vゴール方式の延長戦に入った場合、選手の交代が4人まで行えるようになった。前シーズンまでは90分間で勝敗が決する場合と同じく、3人までしか交代できなかった。

2001年シーズンのJ1のスケジュール[編集]

1stステージは3月10日から7月21日まで、計15節が開催された。途中、FIFAコンフェデレーションズカップ2001が日本で開催されたため、スタジアムおよび日本代表チーム合宿の日程を確保する目的で、5月19日の第10節から6月16日の第11節まで約1か月の中断期間が設けられた。

2ndステージは8月11日から11月24日まで、計15節が開催された。

リーグ概要[編集]

1stステージは、磐田が開幕8連勝(全て90分勝利)でスタートダッシュに成功すると、第9節で清水とのダービーにVゴール負けを喫した以外は白星を積み重ね、第13節で横浜FMにVゴール勝ちしたことで、前年まで下位に低迷しながら好調をキープしていた2位市原との勝ち点差9をキープして2節を残してステージ優勝決定。最終節で神戸と引き分けたものの、15戦で13勝1分け1敗という圧倒的な力を見せた。

2ndステージは、前年にJ1リーグ、ナビスコカップ、天皇杯の3冠を独占しながら1stステージは主力選手の負傷などが相次ぎ11位に終わった鹿島が7連勝。これに、ステージ最初の試合でG大阪に敗れたものの、そこから6連勝で追い上げる磐田とのマッチレースの様相を見せる。第8節の直接対決は磐田が勝利し得失点差で首位に浮上、磐田は連勝を9まで伸ばすが、鹿島も勝ち星を積み重ねて譲らない。第11節で磐田は柏に敗れ、福岡に勝った鹿島が首位に浮上。第14節時点で連勝を6にまで伸ばした鹿島が磐田との勝ち点差を4としてステージ優勝を果たす。ステージ3位には1stステージで13位と下位に沈んでいた広島が入った。

一方、年間の勝ち点で争われる残留争いは、古豪の横浜FM・東京V、さらに前年1stステージで優勝争いをしたC大阪の3チームが1stステージで低迷。2ndステージに入ると横浜FMと東京Vは五分の星をキープし、1stステージで12位だった福岡を交えた四つ巴の争いとなった。そんな中、2ndステージも低迷の続いたC大阪は第12節でFC東京に敗れ、14位横浜FMとの勝ち点差が11のままとなって年間15位以下が確定。最終節を前に13位横浜FMを14位東京Vと15位福岡が勝ち点差2で追う展開となった。最終節、横浜FMはアウェイで神戸と引き分け、東京VはFC東京とのダービーを制して勝ち点を積み上げた一方で、福岡はアウェイでG大阪に敗れ、15位が決定。この2チームが降格となった。

なお、FC東京、東京Vはいずれも東京スタジアムに本拠地を移転した他、札幌は札幌厚別公園競技場に加えて札幌ドームを本拠地として追加登録した。また浦和の本拠地「浦和市駒場スタジアム」は旧浦和市さいたま市になったため「さいたま市浦和駒場スタジアム」に改称された。

順位表[編集]

1stステージ[編集]

開催期間:3月10日 - 7月21日

チーム 延勝
1 ジュビロ磐田 (A) 15 9 4 1 1 32 12 +20 36
2 ジェフユナイテッド市原 15 7 3 0 5 35 26 +9 27
3 名古屋グランパスエイト 15 5 5 2 3 29 20 +9 27
4 清水エスパルス 15 6 4 0 5 28 18 +10 26
5 ガンバ大阪 15 7 2 0 6 29 22 +7 25
6 柏レイソル 15 6 2 0 7 29 23 +6 22
7 浦和レッズ 15 6 1 1 7 24 22 +2 21
8 コンサドーレ札幌 15 6 0 3 6 20 21 −1 21
9 FC東京 15 5 3 0 7 18 19 −1 21
10 ヴィッセル神戸 15 5 1 2 7 16 20 −4 19
11 鹿島アントラーズ 15 5 1 1 8 21 23 −2 18
12 アビスパ福岡 15 4 1 0 10 13 25 −12 14
13 サンフレッチェ広島 15 3 2 0 10 25 33 −8 13
14 セレッソ大阪 15 3 0 2 10 22 31 −9 11
15 横浜F・マリノス 15 3 0 2 10 13 24 −11 11
16 東京ヴェルディ1969 15 2 2 0 11 16 31 −15 10

最終更新は2001年7月21日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.

 

2ndステージ[編集]

開催期間:8月11日 - 11月24日

チーム 延勝
1 鹿島アントラーズ (A) 15 10 3 0 2 36 19 +17 36
2 ジュビロ磐田 15 9 4 0 2 31 14 +17 35
3 サンフレッチェ広島 15 8 0 0 7 36 27 +9 24
4 清水エスパルス 15 5 4 0 6 34 27 +7 23
5 ジェフユナイテッド市原 15 7 0 2 6 25 28 −3 23
6 名古屋グランパスエイト 15 7 0 1 7 27 25 +2 22
7 柏レイソル 15 6 0 3 6 29 23 +6 21
8 FC東京 15 5 0 5 5 29 28 +1 20
9 東京ヴェルディ1969 15 6 0 2 7 22 26 −4 20
10 横浜F・マリノス 15 4 2 3 6 19 20 −1 19
11 ガンバ大阪 15 5 0 2 8 21 26 −5 17
12 浦和レッズ 15 4 0 3 8 20 24 −4 15
13 ヴィッセル神戸 15 3 0 5 7 25 32 −7 14
14 コンサドーレ札幌 15 3 1 2 9 23 29 −6 13
15 アビスパ福岡 15 3 1 2 9 22 31 −9 13
16 セレッソ大阪 15 2 3 0 10 19 39 −20 12

最終更新は2001年11月24日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.

年間総合順位[編集]

上位2チームの順位はJリーグチャンピオンシップの結果により確定する。

チーム 延勝 出場権または降格
1or2 ジュビロ磐田 (A) 30 18 8 1 3 63 26 +37 71 チャンピオンシップの出場権を獲得 
1or2 鹿島アントラーズ (A) 30 15 4 1 10 57 42 +15 54
3 ジェフユナイテッド市原 30 14 3 2 11 60 54 +6 50
4 清水エスパルス 30 11 8 0 11 62 45 +17 49
5 名古屋グランパスエイト 30 12 5 3 10 56 45 +11 49
6 柏レイソル 30 12 2 3 13 58 46 +12 43
7 ガンバ大阪 30 12 2 2 14 50 48 +2 42
8 FC東京 30 10 3 5 12 47 47 0 41
9 サンフレッチェ広島 30 11 2 0 17 61 60 +1 37
10 浦和レッズ 30 10 1 4 15 44 46 −2 36
11 コンサドーレ札幌 30 9 1 5 15 43 50 −7 34
12 ヴィッセル神戸 30 8 1 7 14 41 52 −11 33
13 横浜F・マリノス 30 7 2 5 16 32 44 −12 30
14 東京ヴェルディ1969 30 8 2 2 18 38 57 −19 30
15 アビスパ福岡 (R) 30 7 2 2 19 35 56 −21 27 J2 2002へ降格 
16 セレッソ大阪 (R) 30 5 3 2 20 41 70 −29 23

最終更新は2001年11月24日の試合終了時
出典: J.League Data Site
順位の決定基準: 1. 勝点; 2. 得失点差; 3. 得点数.

チャンピオンシップ[編集]

Jリーグチャンピオンシップについてはサントリーが冠スポンサーとなり、サントリー・チャンピオンシップの名称で開催された。2試合ともNHK総合テレビNHKハイビジョンで生中継された。




2試合90分ずつの合計スコアが2-2となったため、第2戦終了後にVゴール方式の延長戦を行い、Vゴールを挙げた鹿島アントラーズが年間王者に決定した。

2013年に行われたJクロニクルベストでは第2戦[2]がベストゲーム部門第2位に、決勝点となった延長前半10分のMF小笠原満男のフリーキック[3]がベストゴール部門第3位にそれぞれ選ばれている。

得点ランキング[編集]

順位 選手 得点
1 ブラジルの旗 ウィル(札幌) 24
2 大韓民国の旗 崔龍洙(市原) 21
ブラジルの旗 ウェズレイ(名古屋)
4 ブラジルの旗 アマラオ(FC東京) 17
クロアチアの旗 ニーノ・ブーレ(G大阪)
6 日本の旗 中山雅史(磐田) 16
7 ブラジルの旗 バロン(清水) 15
日本の旗 久保竜彦(広島)
9 日本の旗 柳沢敦(鹿島) 12
日本の旗 三都主アレサンドロ(清水)
日本の旗 森山泰行(名古屋)

出典[編集]