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2020年2月15日 (土) 02:21時点における版

銚子駅
駅舎(2018年5月5日
ちょうし
Chōshi
地図
所在地 千葉県銚子市西芝町1438
北緯35度43分46.9秒 東経140度49分38.2秒 / 北緯35.729694度 東経140.827278度 / 35.729694; 140.827278座標: 北緯35度43分46.9秒 東経140度49分38.2秒 / 北緯35.729694度 東経140.827278度 / 35.729694; 140.827278
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
銚子電気鉄道(銚子電鉄)
電報略号 チヨ
駅構造 地上駅[1]
ホーム 2面4線[1]
乗車人員
-統計年度-
(JR東日本)-2018年-
3,174人/日(降車客含まず)
(銚子電鉄)-2017年-
410人/日(降車客含まず)
開業年月日 1897年明治30年)6月1日[1]
乗入路線 3 路線
所属路線 総武本線[1](JR東日本)
成田線直通含む)
キロ程 120.5[1] km(東京起点)
松岸 (3.2km)
所属路線 銚子電気鉄道線(銚子電鉄)
駅番号 CD01
キロ程 0.0 km(銚子起点)
(0.5km) 仲ノ町 CD02►
備考 共同使用駅(JR東日本の管轄駅)
直営駅管理駅
みどりの窓口
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銚子駅
ちょうし
Chōshi
(0.8[1] km) 新生[1]
所属事業者 日本国有鉄道
所属路線 総武本線(貨物支線)
キロ程 0.0 km(銚子起点)
開業年月日 1900年明治33年)3月28日[1]
廃止年月日 1978年昭和53年)4月1日[1]
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JR2・3番線ホームにある銚子電鉄駅舎(2019年4月21日)
JR2・3番線ホームにあるJR線・銚子電鉄線乗換口(2019年4月21日)
JR1番線ホームにある醤油樽とイルカをモチーフとしたオブジェ(2018年6月21日)

銚子駅(ちょうしえき)は、千葉県銚子市西芝町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・銚子電気鉄道(銚子電鉄)のである[1]。両社の共同使用駅であり、JR東日本が駅を管轄している。

乗り入れ路線

JR東日本の総武本線の終着駅かつ銚子電気鉄道線の起点駅で、両線の接続駅となっている[1]。銚子電鉄には駅番号 CD01 が設定されている。かつては新生駅への貨物線および醤油醸造会社の各社工場への専用側線が分岐し、銚子漁港にも直結していた[1]。新生駅への貨物線は1978年(昭和53年)3月31日限りで廃止された[1]

JRの駅には総武本線の列車のほか、隣の松岸駅で分岐する成田線の列車も乗り入れている[1]。総武本線と成田線が再び合流する佐倉駅以西(千葉方面)へは、総武本線経由と成田線経由のどちらでも行けるが、営業キロ・所要時間ともに総武本線回りの方が短いため、先に銚子駅を発車した成田線経由の列車より、後から銚子駅を発車した総武本線経由の列車のほうが佐倉駅以西で先行することがある。

歴史

『銚子市誌』では、総武本線の建設にあたり「他の都市は鉄道の開通を嫌ったのに対して銚子は歓迎し、駅の用地の提供を行った」としている[2]が、これに対して、出典が何も示されていないことや、フィクションを史実として発表を繰り返してきた前歴のある執筆者であることなどから「単なる憶測に基づいての記述と考えて差し支えないであろう」との指摘もある[3]

年表

駅構造

直営駅であり、管理駅として総武本線の干潟駅 - 松岸駅間の各駅および成田線の下総豊里駅椎柴駅を管理している。みどりの窓口(営業時間6:30 - 18:40)と指定席券売機が設置されている。

1948年(昭和23年)1月より使用していたJR線の木造駅舎は、旧海軍香取航空基地飛行機格納庫を転用し、駅に改築したものである[1]。その名残で天井が高い構造となっていた[注 1]。老朽化したことにより現駅舎を建築したため、2016年(平成28年)10月以降、職員の詰所部分を残しその殆どが解体された。2018年(平成30年)3月に竣工した現駅舎は、木造2階建てで、建築面積は576.84平方メートル、延床面積は703.88平方メートルである[7]。「銚子の人々が生み出している『にぎわい』のイメージ」を駅舎のデザインに取り込み、外観は灯台犬吠埼灯台)を思い起こさせるような白に、内装は「醤油蔵」のイメージでデザインされ、木材の仕上げの一部には千葉県産の「山武杉」を使用している[7]。同年5月に銚子市出身の音楽家の厚意により、駅舎通路内にピアノが設置され、誰でも自由に演奏できるようになっている。

単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線および島式ホームの一方を切り取った切欠きホーム1線、計2面4線のホームを持つ地上駅。3番線の南側には数本の留置線、保線用施設、銚子運輸区があるほか、松岸寄りにも数本の留置線がある。2・3番線ホームの一番奥に銚子電鉄用の切欠きホーム(1面1線)がある。JRと銚子電鉄は線路が繋がっているが、架線電圧が異なるため電車列車の直通は不可能。1番線ホームは駅舎直結、2・3番線ホーム・銚子電鉄線ホームは跨線橋で連絡している(エレベーター設置)[1]。総武本線はCTC線区であるが、当駅は運転取扱駅であり信号制御は信号扱所にて行っている。

銚子電気鉄道線

銚子電気鉄道線(銚子電鉄線)ホームの出入口(JR線・銚子電鉄線乗換口)には、1991年(平成3年)に建築されたオランダ風の風車のついた駅舎があり、かつてはこの風車が電動で回っていたが、老朽化による破損後、風車の羽根は補修されずそのまま撤去された。2018年(平成30年)6月に内外装の補修工事が実施されたが、風車の羽根が取り付けられる事は無く、今後も再設置する予定はないとされる。

運転番線は2番線の一部を使用しているが、営業番線は1 - 3番線までで、4番線以降の運転番線はプラットホームがなく(一般客扱い無しなので)、営業番線「4番線」と呼ばれる事もある。JR線と銚子電鉄線とは、銚子駅構内配線の関係及び銚子電鉄の購入した車両搬入のためレールの接続はなされているが、両鉄道の架線電圧が違うので、架線の接続はなされていない。かつてはこの駅で国鉄と銚子電鉄線とで貨車の受け渡しを、また行楽シーズンは車体幅の狭い国鉄キハ17形によって編成された直通列車が外川駅まで運転されていたが、後に国鉄側がキハ20系などの車体幅の広い車両を導入したことにより、銚子電鉄線内に乗り入れ不可能となったため中止された。

駅員は犬吠埼での初日の出参拝客輸送などの多客時以外は配置されていないので、銚子電鉄線の乗車券は銚子電鉄線の電車に乗務する車掌か、JRの駅舎内(改札外)に設置されている自動券売機から購入することになる。ただし、一日乗車券である「弧廻手形(こまわりてがた)」等の割引切符は、JRの駅舎内の自動券売機・窓口では販売されていないため、駅員に申告し有人改札から入場したのち、銚子電鉄線の電車に乗務する車掌から購入する。SuicaなどのICカードは利用できないため、他駅より同カードで入場した上で引き続き銚子駅から銚子電鉄線を利用したい場合は、改札口か銚子電鉄のりばの手前にある同カード読み取り機で出場処理をする必要がある。もしも他駅にて同カードで自動改札機を入場し、銚子駅で出場処理をせず銚子電鉄線を利用した場合は、車掌または着駅でその旨を申し出て運賃を支払い、後でICカード対応駅で出場処理をする必要がある。

のりば

番線 路線 行先 備考
JR線ホーム
1 総武本線 成東八街千葉方面 特急「しおさい」・各駅停車
成田線 佐原成田方面
2 総武本線 成東・八街・千葉方面 各駅停車
3 成田線 佐原・成田・千葉方面 大半の列車
銚子電鉄線ホーム(JR2・3番線ホーム下り方)
  銚子電鉄線 犬吠外川方面  

(出典:JR東日本:駅構内図

運転番線 営業番線 ホーム 千葉方面着発 外川方面着発 旧新生方引上げ線着発 松岸方電留線着発 備考
1 11両分 到着・出発可 不可 入出区可 入出区可 外川方架線なし
2 10両分
銚鉄 2両分 不可 到着・出発可 不可 直流600V架線
3 11両分 到着・出発可 不可 入出区可 外川方架線なし
4 ホームなし 不可
5
6 不可 留置線、外川方架線なし
7 留置線、架線なし
8 不可 留置線
  • 夜間、運転1 - 運転7番線や松岸寄りにある電留線(電留1番 - 電留4番線)に特急列車及び普通列車が留置される。
  • 運転4番 - 運転8番線と、ホームとの入出区は、松岸方の本線上にてスイッチバックを行う。
  • 旧新生方の引上げ線は非電化である。工事列車の機回し等で使用される。

利用状況

  • JR東日本 - 2018年度の1日平均乗車人員3,174人である。
  • 銚子電鉄 - 2017年度の1日平均乗車人員は410人である。

近年の1日平均乗車人員の推移は下記の通り。

年度別1日平均乗車人員[統計 1][統計 2]
年度 JR東日本 銚子電鉄 出典
1990年(平成02年) 5,261 849 [* 1]
1991年(平成03年) 5,133 874 [* 2]
1992年(平成04年) 5,084 877 [* 3]
1993年(平成05年) 4,933 1,028 [* 4]
1994年(平成06年) 4,809 913 [* 5]
1995年(平成07年) 4,800 801 [* 6]
1996年(平成08年) 4,806 807 [* 7]
1997年(平成09年) 4,677 797 [* 8]
1998年(平成10年) 4,496 789 [* 9]
1999年(平成11年) 4,377 784 [* 10]
2000年(平成12年) [JR 1]4,174 713 [* 11]
2001年(平成13年) [JR 2]4,055 711 [* 12]
2002年(平成14年) [JR 3]3,868 662 [* 13]
2003年(平成15年) [JR 4]3,768 647 [* 14]
2004年(平成16年) [JR 5]3,743 650 [* 15]
2005年(平成17年) [JR 6]3,693 658 [* 16]
2006年(平成18年) [JR 7]3,605 674 [* 17]
2007年(平成19年) [JR 8]3,481 935 [* 18]
2008年(平成20年) [JR 9]3,324 889 [* 19]
2009年(平成21年) [JR 10]3,249 795 [* 20]
2010年(平成22年) [JR 11]3,352 673 [* 21]
2011年(平成23年) [JR 12]3,366 473 [* 22]
2012年(平成24年) [JR 13]3,395 518 [* 23]
2013年(平成25年) [JR 14]3,426 483 [* 24]
2014年(平成26年) [JR 15]3,303 408 [* 25]
2015年(平成27年) [JR 16]3,365 401 [* 26]
2016年(平成28年) [JR 17]3,264 410 [* 27]
2017年(平成29年) [JR 18]3,203 410 [* 28]
2018年(平成30年) [JR 19]3,174

駅周辺

北側は銚子市の中心市街地であり、行政機関金融機関公共施設などが集約している。駅前の千葉県道37号銚子停車場線(シンボルロード)には商店街があり、銚子駅前交差点付近までアーケードが続いている。また、観光地であることから土産店が点在する。銚子電鉄の仲ノ町駅は、当駅から約650メートル(徒歩約8分)に位置する。

交通の要衝として銚子大橋前交差点は、国道124号国道126号国道356号千葉県道244号外川港線の起点となっており、千葉市我孫子市外川漁港銚子大橋利根川河口)を渡り茨城県水戸市方面へと繋がる。また、駅前ロータリーは複数のバス路線の発着点(バス停留所)として整備されており、千葉科学大学銚子マリーナのほか、医療機関旭中央病院神栖済生会病院)、大型商業施設イオンモール銚子酒々井プレミアム・アウトレット)、東京都都心方面(東京駅浜松町バスターミナル)、関西方面(京都駅大阪駅)などにアクセスすることが出来る。

北側

駅出入口側であり、駅前ロータリーが整備されている。

南側

駅出入口より駅前交番に隣接する跨線橋を渡る必要がある。

バス路線

駅前ロータリーに停車中のちばこうバス(2019年4月21日)
のりば 系統 主要経由地 行先 運行会社 備考
銚子駅 1 春日台線 市立高校前・春日台・三崎 銚子駅 京成タクシー成田 午前運転
三崎・春日台・市立高校前 午後運転
2 旭銚子線 三崎・イオン銚子・玉崎神社・飯岡支所 旭駅 千葉交通
イオンシャトルバス イオン銚子
豊里ニュータウン線 松岸駅前椎柴駅豊里駅入口 豊里ニュータウン第4
3 犬吠号 旭中央病院東・東京駅八重洲口 浜松町バスターミナル 千葉交通
京成バス
旭ルート
利根ライナー 東京駅
酒々井プレミアム・アウトレット※一部便のみ
千葉交通 小見川ルート
佐原ルート
4 川口線 銚子観音・川口 ポートセンター 京成タクシー成田
岬めぐりシャトル ポートタワーウォッセ・黒沼・海鹿島・犬吠埼灯台入口 地球展望館
5 高速(夜行) 京都駅八条口大阪駅前湊町バスターミナル大阪なんば USJ 千葉交通
南海バス
長崎線 銚子銀座・高神西町 長崎国民宿舎 千葉交通 一部市立病院経由
名洗線 名洗 千葉科学大学
6 海鹿島線 笠上駅前・海鹿島・黒生 銚子駅 京成タクシー成田 午前運転
黒生・海鹿島・笠上駅前 午後運転
外川線 愛宕町4丁目・犬吠 外川車庫
7 利根川線 波崎営業所・土合中央・矢田部公民館・鹿島セントラルホテル 鹿島神宮駅 関東鉄道
海岸線 波崎中央・土合東電・神栖済生会病院・鹿島セントラルホテル
波崎中央 波崎海水浴場

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
総武本線・成田線(成田線は松岸駅まで総武本線)
松岸駅 - 銚子駅
銚子電気鉄道(銚子電鉄)
銚子電気鉄道線
銚子駅(CD01) - 仲ノ町駅(CD02)

かつて存在した路線

日本国有鉄道
総武本線(貨物支線)
銚子駅 - 新生駅

脚注

記事本文

注釈

  1. ^ 1953年(昭和28年)に房総を周遊した内田百は銚子駅の印象を「終着の大きな駅であるが、本屋全体の感じが、倉庫か、格納庫の様で少し薄暗く、よその駅とは丸で工合が違う」[8]と記している。

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w 三好好三 『総武線120年の軌跡』 JTBパブリッシング、2014年2月。ISBN 978-4533096310
  2. ^ 『銚子市誌』。 
  3. ^ 白土 貞夫「天皇がご宿泊になった貨物駅 -総武本線新生駅-」『鉄道ピクトリアル』No.808(2008年9月)pp.67 - 71 電気車研究会
  4. ^ 国鉄監修『交通公社の時刻表』1974年5月号
  5. ^ 曽根悟(監修) 著、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集) 編『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』 26号 総武本線・成田線・鹿島線・東金線、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2010年1月17日、19頁。 
  6. ^ a b "Suicaをご利用いただけるエリアが広がります。" (PDF) (Press release). 東日本旅客鉄道. 22 December 2008. 2019年5月3日時点のオリジナル (PDF)よりアーカイブ。2018年7月8日閲覧
  7. ^ a b c d “銚子駅新駅舎が竣工”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 1. (2018年4月18日) 
  8. ^ 内田百. “房総鼻眼鏡”. 第三阿房列車 

利用状況

  1. ^ 千葉県統計年鑑 - 千葉県
  2. ^ 銚子市統計書 - 銚子市
JR東日本の2000年度以降の乗車人員
千葉県統計年鑑

参考文献

  • 『水戸・千葉支社管内編』 4巻、学研〈JR東日本全線【決定版】鉄道地図帳〉、2010年3月。 

関連項目

外部リンク