ヴィオラ・デイヴィス

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ヴィオラ・デイヴィス
Viola Davis
Viola Davis
2015年
生年月日 (1965-08-11) 1965年8月11日(51歳)
出生地 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国 サウスカロライナ州セント・マシューズ
主な作品
ダウト〜あるカトリック学校で〜
ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜
殺人を無罪にする方法
スーサイド・スクワッド
フェンス

ヴィオラ・デイヴィスViola Davis, 1965年8月11日 - )は、アメリカ合衆国女優プロデューサーである。日本では「ヴィオラ」表記が定着しているが[1][2]、本来ファースト・ネームは「ヴァイオラ[vˈələ]と発音する[3][4][5]。彼女は3度アカデミー賞の候補となり、1度受賞した唯一の黒人女性であり、演技の三冠王英語版を達成した唯一の黒人俳優である[6][7][8]2012年2017年に、雑誌「タイム」による「世界で最も影響力のある100人」に選出された[9][10]

1993年ジュリアード音楽院を卒業後、1999年に「 Everybody's Ruby」のルビー・マッカラム英語版役の演技でオビー賞を受賞。1990年代後半から2000年代にかけて、「ニューヨークの恋人」(2001年)、「エデンより彼方に」(2002年)、「LAW & ORDER:性犯罪特捜班」など、いくつかの映画やテレビシリーズで支持を獲得。2001年、オーガスト・ウィルソン英語版の「キング・ヘドリー2世英語版」で、トニー賞演劇助演女優賞英語版を受賞。2008年、映画「ダウト〜あるカトリック学校で〜」の演技は彼女にゴールデングローブ賞全米映画俳優組合賞助演女優賞アカデミー助演女優賞などの候補や受賞をもたらした。デイヴィスは2010年代に大きな成功を収めた。2010年、オーガスト・ウィルソンの戯曲フェンス英語版」でトニー賞 演劇主演女優賞を受賞[11]2011年、コメディードラマ「ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜」で主役の1960年代家庭教師役を演じ、アカデミー主演女優賞の候補となり、全米映画俳優組合賞主演女優賞を受賞した[12][13]

2014年からABCテレビドラマ「殺人を無罪にする方法」で弁護士アナリーズ・キーティング英語版役を演じており、2015年に黒人女性として初めてプライムタイム・エミー賞主演女優賞ドラマ部門英語版を受賞した。2016年、映画「スーサイド・スクワッド」でアマンダ・ウォーラー英語版役を演じ、以前出演した演劇を映画化した「フェンス」に出演[14]。後者の演技でアカデミー賞、英国アカデミー賞放送映画批評家協会賞全米映画俳優組合賞、ゴールデングローブ賞などを受賞[15][16]。デイヴィスは夫ジュリアス・テノンと製作会社ジュヴィ・プロダクションを創設した。2015年の「Lila & Eve」、2016年に「Custody 」の製作を手掛けた[17]

略歴[編集]

サウスカロライナ州セント・マシューズ出身。6人兄弟の五番目[18]。父親は馬の調教師、母親はメイド、主婦であった[19][20][21]

Rhode Island Collegeで演劇を専攻して1988年に卒業[22]。その後ジュリアード音楽院で4年学ぶ[20]

2001年に『King Hedley II』でトニー賞演劇助演女優賞を受賞。2008年の『ダウト〜あるカトリック学校で〜』で第81回アカデミー賞助演女優賞、2011年の『ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜』で第84回アカデミー賞主演女優賞にそれぞれノミネートされた。2010年の『Fences』でトニー賞演劇主演女優賞を受賞。映画やテレビにも多く出演している。2014年のテレビドラマシリーズ『殺人を無罪にする方法』ではプライムタイム・エミー賞主演女優賞ドラマシリーズ部門を受賞した。同名の演劇を映画化した2016年の『フェンス』では第74回ゴールデングローブ賞映画部門助演女優賞を受賞し[23]第89回アカデミー賞助演女優賞を受賞した。

私生活[編集]

私生活では2003年に俳優のジュリアス・テノンと結婚。子供が2人いる。

主な出演作品[編集]

映画[編集]

日本語題
原題
役名 備考
1996 大いなる相続
The Substance of Fire
看護師
1998 ペンタゴン・ウォーズ
The Pentagon Wars
ファニング テレビ映画
アウト・オブ・サイト
Out of Sight
モーゼル
2000 トラフィック
Traffic
ソーシャルワーカー
2001 ニューヨークの恋人
Kate & Leopold
警官
2002 エデンより彼方に
Far from Heaven
シビル
アントワン・フィッシャー きみの帰る場所
Antwone Fisher
エヴァ・メイ
ソラリス
Solaris
ヘレン・ゴードン
2005 ストーン・コールド -影に潜む-
Stone Cold
モリー・クレイン テレビ映画
ゲット・リッチ・オア・ダイ・トライン
Get Rich or Die Tryin'
祖母
シリアナ
Syriana
CIAの議長 クレジット表記なし
2006 警察署長 ジェッシイ・ストーン 暗夜を渉る
Jesse Stone: Night Passage
モリー・クレイン テレビ映画
警察署長 ジェッシイ・ストーン 湖水に消える
Jesse Stone: Death in Paradise
モリー・クレイン テレビ映画
ワールド・トレード・センター
World Trade Center
病院の母親
2007 ディスタービア
Disturbia
パーカー刑事
警察署長ジェッシイ・ストーン 訣別の海
Jesse Stone: Sea Change
モリー・クレイン テレビ映画
2008 最後の初恋
Nights in Rodanthe
ジャン
ダウト〜あるカトリック学校で〜
Doubt
ミラー夫人 アカデミー助演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート
2009 消されたヘッドライン
State of Play
ジュディス・フランクリン
完全なる報復
Law Abiding Citizen
市長
2010 ナイト&デイ
Knight and Day
イザベル・ジョージ長官
食べて、祈って、恋をして
Eat Pray Love
デリア
チャット 〜罠に堕ちた美少女〜
Trust
ゲイル
なんだかおかしな物語
It's Kind of a Funny Story
ミネルバ先生
2011 ヘルプ 〜心がつなぐストーリー〜
The Help
エイビリーン・クラーク アカデミー主演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)ノミネート
ものすごくうるさくて、ありえないほど近い
Extremely Loud & Incredibly Close
アビー・ブラック
2012 ウォント・バック・ダウン-ママたちの学校戦争-
Won't Back Down
ノーナ
マリリン・モンロー 瞳の中の秘密
Love, Marilyn
本人役
2013 ビューティフル・クリーチャーズ 光と闇に選ばれし者
Beautiful Creatures
エマ
プリズナーズ
Prisoners
ナンシー・バーチ
ラブストーリーズ コナーの涙
The Disappearance of Eleanor Rigby: Him
リリアン・フリードマン教授
ラブストーリーズ エリナーの愛情
The Disappearance of Eleanor Rigby: Her
リリアン・フリードマン教授
エンダーのゲーム
Ender's Game
グウェン・アンダースン少佐
2014 ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男
Get on Up
スージー・ブラウン
2015 ブラックハット
Blackhat
キャロル・バレットFBI捜査官
2016 スーサイド・スクワッド
Suicide Squad
アマンダ・ウォーラー
2016 フェンス
Fences
ローズ・リー・マクソン アカデミー助演女優賞受賞[24]
ゴールデングローブ賞 助演女優賞受賞[25]

テレビシリーズ[編集]

日本語題
原題
役名 備考
1996 NYPDブルー
NYPD Blue
女性 第4シーズン第1話「決意」
2000 City of Angels リネット・ピーラー看護婦 計24話出演
2001 プロビデンス
Providence
エレノア・ワイス 第4シーズン第4話「You Can Count on Me」
堕ちた弁護士 -ニック・フォーリン-
The Guardian
弁護士 第1シーズン第5話「幼馴染」
サード・ウォッチ
Third Watch
マーゴ・ロドリゲス 第3シーズン第8話「Act Brave」
2002 LAW & ORDER:犯罪心理捜査班
Law & Order: Criminal Intent
テリー・ランドルフ 第1シーズン第20話「警察官の誇り」
CSI:科学捜査班
CSI: Crime Scene Investigation
キャンベル弁護士 第3シーズン第6話「死刑執行停止」
2003 ザ・プラクティス ボストン弁護士ファイル
The Practice
アイシャ・クレンショー 第8シーズン第1話「We the People」
2003-2008 LAW & ORDER:性犯罪特捜班
Law & Order: Special Victims Unit
ドナ・エメット 計7話出演
2004 Century City ハンナ・クレイン 計9話出演
2005 スレッシュホールド 〜The Last Plan〜
Threshold
ヴィクトリア・ロッシ 第1シーズン第5話「Shock」
2006 FBI失踪者を追え
Without a Trace
オードリー・ウィリアムズ 第4シーズン第23話「命の格差」
2007 Traveler ジャン・マーロウ捜査官 計8話出演
2008 ブラザーズ&シスターズ
Brothers & Sisters
エレン・スナイダー 第2シーズン第14話「戸惑いの波」
アンドロメダ・ストレイン
The Andromeda Strain
シャーリーン・バートン博士 全4話のミニシリーズ
計3話出演
2010 ユナイテッド・ステイツ・オブ・タラ
United States of Tara
リンダ・P・フレイジャー 計6話出演
2014- 殺人を無罪にする方法
How to Get Away with Murder
アナリーズ・キーティング 主演

プライムタイムエミー賞主演女優賞ドラマ部門受賞

参照[編集]

  1. ^ ヴィオラ・デイヴィス、黒人女優として初の快挙。”. VOGUE JAPAN (2017年2月28日). 2017年3月1日閲覧。
  2. ^ 第89回アカデミー賞助演女優賞はヴィオラ・デイヴィス”. 映画ナタリー (2017年2月27日). 2017年3月1日閲覧。
  3. ^ 小西友七; 南出康世 (2001-04-25). “Viola”. ジーニアス英和大辞典. ジーニアス. 東京都文京区: 大修館書店 (2011発行). ISBN 978-4469041316. OCLC 47909428. NCID BA51576491. ASIN 4469041319. 全国書誌番号:20398458. 
  4. ^ Oscars 2017: Performance by an Actress in a Supporting Role Nominees(18s〜) - YouTube - 2017年3月1日閲覧。
  5. ^ ABCのツイート (836045171988975620) - 2017年3月1日閲覧。
  6. ^ Mic. “Oscars 2017: Viola Davis just became the first black actress to earn 3 Oscar nominations”. Mic. 2017年1月24日閲覧。
  7. ^ Maxwell Strachan (2017年2月26日). “Viola Davis Just Became The First Black Woman To Win An Oscar, Emmy And Tony For Acting”. Huffington Post. 2017年2月26日閲覧。
  8. ^ Lisa Ryan. “Viola Davis, First Black Actor to Win Oscar, Emmy, and Tony”. Nymag.com. 2017年2月27日閲覧。
  9. ^ “The 100 Most Influential People In The World”. Time. (2012年4月18日). http://www.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,2111975_2112127,00.html 
  10. ^ “The 100 Most Influential People In The World: Viola Davis”. Time. http://time.com/collection/2017-time-100/4736294/viola-davis/ 2017年4月21日閲覧。 
  11. ^ Boroff, Philip (2010年6月14日). “Denzel Washington, Viola Davis, ‘Memphis,’ Win Top Tony Awards”. Bloomberg L.P.. 2012年7月8日閲覧。
  12. ^ SAG Awards 2012: Complete list of winners The Associated Press via New York Daily News, January 30, 2012.
  13. ^ “The 100 Most Influential People In The World”. Time. (2012年4月18日). http://www.time.com/time/specials/packages/article/0,28804,2111975_2111976_2112127,00.html 
  14. ^ “Viola Davis announces 'Fences' wrap: let the Oscar campaigns begin”. Serving Cinema. (2016年6月14日). http://servingcinema.com/2016/06/viola-davis-fences-pittsburgh/ 2017年1月9日閲覧。 
  15. ^ “Viola Davis Wins First Golden Globe for ‘Fences’”. Variety. (2017年1月8日). http://variety.com/2017/tv/awards/viola-davis-golden-globes-win-supporting-actress-fences-1201953647/ 2017年1月9日閲覧。 
  16. ^ “Critics Choice Awards 2016: Viola Davis wins best supporting actress”. Entertainment Weekly. (2016年12月12日). http://ew.com/article/2016/12/12/critics-choice-2016-best-supporting-actress-viola-davis/ 2017年1月9日閲覧。 
  17. ^ Projects”. 2016年1月31日閲覧。
  18. ^ "Viola Davis’ path from poverty in Central Falls to Hollywood glamour" February 22, 2009, Providence Journal.
  19. ^ Veteran Actors, First Time Nominees.
  20. ^ a b Buckley, Michael (2004年3月14日). “Chats with Intimate Apparel's Viola Davis and New York Newcomer, King Lear's Geraint Wyn Davies”. Playbill.com. 2013年6月22日閲覧。
  21. ^ "Viola Davis: "The Help" and "Daring Yourself to Dream Big". August 1, 2011, Life Goes Strong.
  22. ^ RIC to Award 1,300 Degrees at Commencement Exercises, from the website of Rhode Island College.
  23. ^ Winners & Nominees Best Performance by an Actress in a Supporting Role in any Motion Picture”. 2017年1月10日閲覧。
  24. ^ Best Actress in a Supporting Role”. 2017年2月28日閲覧。
  25. ^ “「ラ・ラ・ランド」がゴールデングローブ賞を席巻、映画部門で最多7部門受賞”. 映画ナタリー. (2017年1月9日). http://natalie.mu/eiga/news/216147 2017年1月10日閲覧。 

外部リンク[編集]