ジュディ・デンチ

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ジュディ・デンチ
Judi Dench
Judi Dench
本名 Dame Judith Olivia Dench CH
生年月日 (1934-12-09) 1934年12月9日(82歳)
出生地 イングランドの旗 イングランド ヨーク
配偶者 マイケル・ウィリアムズ (1971年-2001年・死別)
主な作品
『007』シリーズ
恋におちたシェイクスピア
あるスキャンダルの覚え書き

ジュディ・デンチJudi Dench, 本名: ジュディス・オリビア・デンチ、Dame Judith Olivia Dench CH, DBEFRSA1934年12月9日 - )は、イギリス女優

生い立ち[編集]

イングランドヨークシャー州ヨーク生まれ。クエーカーとして育てられた[1][2]。父親のレジナルド・アーサー・デンチは医師、母親のエレノア・オリーヴはアイルランドダブリン出身で、二人はトリニティ・カレッジ在学中に出会った[3]。また、両親もともに演劇にかかわっていた[4]。セット・デザイナーになるつもりだったが、兄のジェフリー(同じく俳優[1][2])がロンドンの名門演劇学校セントラル・スクール・オブ・スピーチ・アンド・ドラマCentral School of Speech and Drama)に入学したことに影響を受け、自身も入学。優秀な成績で卒業した[4]

キャリア[編集]

1957年に、オールド・ヴィック・カンパニーの『ハムレット』のオフィーリア役で舞台デビュー。1961年にロイヤル・シェイクスピア・カンパニーに参加し、多くの舞台に出演。以後、ウエスト・エンドの舞台にも立ち、ローレンス・オリヴィエ賞を6度、トニー賞を1度受賞している。

イギリスのテレビドラマにも多数出演し、また舞台の演出も手がけている。

1985年の『ウェザビー』以降、劇場用映画にも多く出演。特に『007』シリーズでは、3代目「M」(3代目で初の女性)を1995年から2012年まで17年間に渡って演じたことで、世界的に知名度を上げた。

1988年にはその貢献が認められ、イギリス王室から「Dame(デイム)」の称号を授与された[5]。 これまで7度アカデミー賞にノミネートされており、エリザベス1世を演じた1998年公開の映画『恋におちたシェイクスピア』で助演女優賞を受賞した。

2011年高松宮殿下記念世界文化賞受賞。

生活[編集]

1971年に俳優のマイケル・ウィリアムズと結婚し、ウィリアムズの亡くなる2001年まで一緒だった。また、一人娘のタラ(1972年生まれ)は女優。

2012年2月に、網膜の病気である加齢黄斑変性によって視力が低下し、台本が読めなくなっていることを明らかにした[6][7]

日本語吹き替え[編集]

主に007シリーズの各バージョンで担当した、此島愛子沢田敏子谷育子の3名が主に担当している。

出演作品[編集]

映画[編集]

公開年 邦題
原題
役名 備考
1968 夏の夜の夢
A Midsummer Night's Dream
タティアナ
1974 大本命
Dead Cert
ローラ・デイヴィッドソン
1979 アンディの長い道・サリドマイド児を養子に迎える夫婦の記録
On Giant's Shoulders
ヘイゼル テレビ映画
1985 ウェザビー
Wetherby
マーシア 英国アカデミー賞 助演女優賞ノミネート
1986 眺めのいい部屋
A Room with a View
エレノア・ラヴィッシュ 英国アカデミー賞 助演女優賞受賞
1987 エンジェリック・カンヴァセーション
The Angelic Conversation
ナレーター
チャーリング・クロス街84番地
84 Charing Cross Road
ノラ・ドエル 英国アカデミー賞 助演女優賞ノミネート
1988 ハンドフル・オブ・ダスト
A Handful of Dust
ビーヴァー夫人 英国アカデミー賞 助演女優賞受賞
1989 ヘンリー五世
Henry V
クイックリー
1995 赤ちゃんにバンザイ!?
Jack and Sarah
マーガレット
007 ゴールデンアイ
GoldenEye
M
1996 ハムレット
Hamlet
ヘカベー
1997 Queen Victoria 至上の恋
Mrs. Brown
ヴィクトリア (イギリス女王) アカデミー主演女優賞ノミネート
英国アカデミー賞 主演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)受賞
全米映画俳優組合賞主演女優賞ノミネート
ロンドン映画批評家協会賞英国女優賞受賞
シカゴ映画批評家協会賞主演女優賞受賞
サテライト賞主演女優賞受賞
オンライン映画批評家協会賞主演女優賞受賞
007 トゥモロー・ネバー・ダイ
Tomorrow Never Dies
M
1998 ムッソリーニとお茶を
Tea with Mussolini
アラベラ
1999 恋におちたシェイクスピア
Shakespeare in Love
エリザベス1世 アカデミー助演女優賞受賞
英国アカデミー賞 助演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート
全米映画批評家協会賞助演女優賞受賞
カンザスシティ映画批評家協会賞助演女優賞受賞
007 ワールド・イズ・ノット・イナフ
The World Is Not Enough
M
2000 ザ・ブロンド爆弾 最後のばら
The Last of the Blonde Bombshells
エリザベス テレビ映画
エミー賞主演女優賞 (ミニシリーズ/テレビ映画部門)ノミネート
ゴールデングローブ賞女優賞 (ミニシリーズ・テレビ映画部門)受賞
全米映画俳優組合賞女優賞 (テレビ映画・ミニシリーズ)ノミネート
ショコラ
Chocolat
アルマンド アカデミー助演女優賞ノミネート
英国アカデミー賞 助演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート
全米映画俳優組合賞助演女優賞受賞
2001 アイリス
Iris
アイリス・マードック アカデミー主演女優賞ノミネート
英国アカデミー賞 主演女優賞受賞
ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネート
全米映画俳優組合賞主演女優賞ノミネート
ロンドン映画批評家協会賞英国女優賞受賞
ニューヨーク映画批評家オンライン賞主演女優賞受賞
シッピング・ニュース
The Shipping News
アグニス 英国アカデミー賞 助演女優賞ノミネート
全米映画俳優組合賞助演女優賞ノミネート
2002 アーネスト式プロポーズ
The Importance of Being Earnest
レディ・オーガスタ・ブラックネル
007 ダイ・アナザー・デイ
Die Another Day
M
2004 ホーム・オン・ザ・レンジ にぎやか農場を救え!
Home on the Range
ミセス・キャロウェイ 声の出演
リディック
The Chronicles of Riddick
エアリオン
ラヴェンダーの咲く庭で
Ladies in Lavender
アーシュラ
2005 プライドと偏見
Pride & Prejudice
キャサリン夫人
ヘンダーソン夫人の贈り物
Mrs. Henderson Presents
ローラ・ヘンダーソン アカデミー主演女優賞ノミネート
英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)ノミネート
全米映画俳優組合賞主演女優賞ノミネート
放送映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート
セントルイス映画批評家協会賞主演女優賞受賞
2006 007 カジノ・ロワイヤル
Casino Royale
M
あるスキャンダルの覚え書き
Notes on a Scandal
バーバラ・コヴェット アカデミー主演女優賞ノミネート
英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネート
全米映画俳優組合賞主演女優賞ノミネート
放送映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート
英国インディペンデント映画賞主演女優賞受賞
2008 007 慰めの報酬
Quantum of solace
M
2009 NINE
Nine
リリー
2011 ジェーン・エア
Jane Eyre
フェアファックス夫人
パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉
Pirates of the Caribbean: On Stranger Tides
上流階級の婦人
マリリン 7日間の恋
My Week with Marilyn
シビル・ソーンダイク 英国アカデミー賞 助演女優賞ノミネート
J・エドガー
J. Edgar
アニー・フーバー
2012 マリーゴールド・ホテルで会いましょう
The Best Exotic Marigold Hotel
エヴリン・グリーンスレイド ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門)ノミネート
007 スカイフォール
Skyfall
M 英国アカデミー賞 助演女優賞ノミネート
放送映画批評家協会賞助演女優賞ノミネート
ジョージア映画批評家協会賞助演女優賞受賞
2013 あなたを抱きしめる日まで
Philomena
フィロミーナ・リー アカデミー主演女優賞ノミネート
英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
ゴールデングローブ賞 主演女優賞 (ドラマ部門)ノミネート
全米映画俳優組合賞主演女優賞ノミネート
放送映画批評家協会賞主演女優賞ノミネート
ロンドン映画批評家協会賞英国女優賞受賞
女性映画批評家協会賞主演女優賞受賞
2016 ホロウ・クラウン/嘆きの王冠
The Hollow Crown : The War of the Roses
セシリー・ネヴィル テレビ映画

主な賞歴[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b Michael Billington (2005年9月12日). “Please God, not retirement”. The Guardian (UK). http://film.guardian.co.uk/oscars2006/story/0,,1699880,00.html 2009年2月16日閲覧。 
  2. ^ a b Michael Billington (1998年3月23日). “Judi Dench: Nothing like the Dame”. The Guardian (UK). http://film.guardian.co.uk/Feature_Story/Guardian/0,,44053,00.html 2009年2月16日閲覧。 
  3. ^ Staff writers (2002年9月6日). “The Importance of Dame Judi”. BBC News. http://news.bbc.co.uk/2/hi/in_depth/uk/2000/newsmakers/2241129.stm 2009年2月16日閲覧。 
  4. ^ a b Judy Dench bio at TalkTalk.com”. 2012年8月27日閲覧。
  5. ^ http://www.ssf.uk.com/aboutus/patrons/damejudidench
  6. ^ Dame Judi Dench battling to save her eyesight The Telegraph 2012年2月18日閲覧
  7. ^ Judi Dench says she isn't going blind, Reuters per ABC Online, 21 February 2012
  8. ^ “マーティン・マクドナーの新作が最優秀プレイ賞を受賞 2016年ローレンス・オリヴィエ賞が決定”. シアターガイド. (2016年4月4日). http://www.theaterguide.co.jp/theater_news/2016/04/04_02.php 2016年4月5日閲覧。 

外部リンク[編集]