ぶらり横浜・鎌倉号

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ぶらり横浜・鎌倉号
Jreast 651super.jpg
「ぶらり横浜・鎌倉号」で使用される、651系
概要
種類 *快速列車
地域 茨城県千葉県東京都神奈川県
運行開始 2015年4月5日
運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 **日立駅
終点 鎌倉駅
使用路線 常磐線東北本線上野東京ライン)・東海道本線横須賀線
技術
車両 651系7両編成(勝田車両センター
軌間 1,067 mm
備考
臨時列車扱い
*運行開始 - 2017年11月までは急行列車だった。
**運行開始 - 2017年6月までは、いわき駅 - 鎌倉駅間の運転だった。
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ぶらり横浜・鎌倉号(ぶらりよこはま・かまくらごう)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)が2015年4月から、日立駅 - 鎌倉駅間(運行開始当初はいわき駅 - 鎌倉駅間)を常磐線東北本線東海道本線横須賀線経由で運行している、臨時列車快速列車)の名称である。以前は急行列車として運行されていたが[1]、2018年4月より快速列車としての運行となった[2]

本稿では、2015年3月まで運行していた「ぶらり横浜・鎌倉号」の前身列車である急行「ぶらり鎌倉号」(ぶらりかまくらごう)をはじめ、過去に常磐線内と神奈川県内の横浜市鎌倉市エリアを結んでいた列車群についても記載する。

運行概況[編集]

上野東京ラインの開業以降である2015年4月5日に運行を開始した。後述の「ぶらり鎌倉号」では、鎌倉の観光シーズン(1月の初詣、6月のアジサイ見頃、11月 - 12月の紅葉見頃)にあわせた運転であったが、列車名に「横浜」がついたこともあり、鎌倉の観光シーズンに捉われず他の時期にも運行されることになった。

停車駅[編集]

いわき駅 - 湯本駅 - 泉駅 - 磯原駅 - 高萩駅 - )日立駅 - 常陸多賀駅 - 大甕駅 - 東海駅 - 勝田駅 - 水戸駅 - 赤塚駅 - 友部駅 - 石岡駅 - 土浦駅 - 牛久駅 - 佐貫駅 - 取手駅 - 柏駅 - 松戸駅 - 北千住駅 - 上野駅 - 東京駅 - 品川駅 - 横浜駅 - 北鎌倉駅 - 鎌倉駅
  • ()のいわき駅 - 日立駅間は、2017年7月以降は運転がない。

武蔵野線経由から上野東京ライン経由への変更に伴い、新たに上野駅・東京駅・品川駅に停車する。常磐線の特急(ひたち・ときわ)を含む定期列車は品川駅止まりのため、品川駅以南も運行する列車は、上野東京ラインが開業した2015年春季では当列車と我孫子駅始発の臨時「踊り子」のみである。武蔵野線を経由しないため、南流山駅新秋津駅は停車駅から外れている(南流山駅は「ぶらり川越号」の停車駅として設定された)。

上野東京ライン経由のため速達化されており、2014年11月運行の「ぶらり鎌倉号」と比較し、いわき駅発鎌倉駅行きが37分、鎌倉駅発いわき駅行きが56分短縮されている。なお、春季 - 初秋にかけての運転は、いわき駅 - 柏駅(正確には武蔵野線への貨物線始点である北小金駅付近)間については「ぶらり鎌倉号」と比較してダイヤの変更はないため、単純に横浜・鎌倉での滞在時間が90分強増えることになる。晩秋(紅葉時期) - 冬季については、日没前後の16:50に鎌倉駅を発車するため早まる。よって復路ではダイヤが異なるため、例えば上野駅の停車時間が異なり、春季・夏季シーズンでは6分(18:56 - 19:02)に対して、秋季・冬季シーズンでは1分(17:43 - 17:44)である。そのため鎌倉駅 - いわき駅の所要時間は、前者が4時間11分に対して、後者が3時間48分と差があった。しかし、2017年10月ダイヤ改正で鎌倉駅の発車が16:22に繰り上がり、上野駅の停車時間が1分(17:16 - 17:17)に変更とともに2018年の春季・夏季シーズンも左記のダイヤに統一された。

前身の「ぶらり鎌倉号」より、いわき駅発着で急行列車として運転を行っていたが、2017年6月の運行を以っていわき駅 - 日立駅間の運行を廃止し、日立駅発着に変更となり[3]、2018年4月の運行から快速列車に格下げされ[2]、それにあわせ、新たに取手駅・松戸駅・北千住駅が停車駅に追加された(取手駅は過去に「ぶらり鎌倉号」時代に停車していたことがあり、それ以来の復帰。松戸駅・北千住駅は、上野東京ライン経由に伴い新たに停車。)。これにより、同じく常磐線の臨時列車である「ぶらり高尾散策号」や、「舞浜・東京ベイエリア号」も日立駅発着の快速列車のため、常磐線の主だった臨時列車は日立駅発着の快速列車に統一されることになった。 しかし2018年6月を最後に運転されておらず、2018年秋・2019年春の臨時列車でも設定されず、事実上の運転休止状態となっている。

当列車の運行路線のうち、東京駅 - 鎌倉駅間を東海道線 川崎駅(通過)経由での運行は、東海道線と横須賀線が分離された1980年以来となる。また東海道本線東京駅 - 大船駅間の急行列車は、2008年3月に廃止された寝台急行「銀河」・昼行列車では1996年3月に急行から特急に格上げされた「東海」(「(ワイドビュー)東海」)以来となっていた。

使用車両等[編集]

引き続き、勝田車両センター所属の651系が使用される。

当初は「ぶらり鎌倉号」と同様に、引き続き車内販売を実施していたが[4]、2016年以降は車内販売を行わなくなっている[5]

かつて運転された同様の列車[編集]

ホリデー快速ときわ鎌倉[編集]

ホリデー快速ときわ鎌倉号。車両は167系アコモ改善車。
(2002年3月23日)

勝田駅・取手駅[6] - 鎌倉駅間を常磐線、山手貨物線、東海道本線、横須賀線経由で運行していた臨時快速列車。

常磐線貨物支線を経由し、田端操車場王子駅近在にある折り返し線)でスイッチバックをして山手貨物線に入った。特に運転開始当初は田端操車場での停車時間が長く、取手行きは約45分も停車していた。

湘南新宿ライン開通以降、山手貨物線の容量が逼迫したため、設定されなくなり、常磐線内と横浜・鎌倉方面を結ぶ列車はぶらり鎌倉号に引き継がれた。

なお、常磐線三河島駅 - 田端駅間はJR東日本の営業キロが設定されている[7]にもかかわらず大都市近郊区間に含まれていないが、経路を指定した専用の乗車券が発売された記録はなく、運賃は事実上日暮里駅経由で計算された。

停車駅[編集]

勝田駅 - 水戸駅 - 友部駅 - 石岡駅 - 土浦駅 - (この間各駅停車) - 取手駅 - 我孫子駅 - 柏駅 - 松戸駅 - 北千住駅 - 南千住駅 - 池袋駅 - 新宿駅 - 横浜駅 - 大船駅 - 北鎌倉駅 - 鎌倉駅
  • 運行開始時点では南千住駅は通過していた。

使用車両[編集]

初めは幕張電車区(現・幕張車両センター)の165+169系6両、2番目は田町電車区(現・田町車両センター)の167系アコモ改善車8両、次は勝田電車区(現・勝田車両センター)の415系(403系)7両(全車セミクロスシート編成)、最終設定時は再び田町電車区の167系(2番目に同じ)が使用された。

ぶらり鎌倉号・ぶらりお座敷鎌倉号[編集]

ぶらり鎌倉号
ぶらりお座敷鎌倉号
Express Burari Kamakura.jpg
「ぶらり鎌倉号」のヘッドマーク
485系K60編成使用時代(2012年まで)
概要
種類 急行列車
地域 福島県茨城県千葉県埼玉県東京都神奈川県
運行終了 2014年11月30日(ぶらり鎌倉号)
2015年1月17日(ぶらりお座敷鎌倉号)
旧運営者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線
起点 いわき駅
終点 鎌倉駅
使用路線 常磐線武蔵野線東海道本線横須賀線
技術
車両 E653系485系651系(いずれも勝田車両センター、運行時期により異なる)
軌間 1,067 mm
備考
臨時列車扱い
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「ぶらり鎌倉号」でかつて使用されていた、485系K60編成
「ぶらり鎌倉号」でかつて使用されていた、485系K60編成
「ぶらりお座敷鎌倉号」で使用される、485系「リゾートエクスプレスゆう」編成
「ぶらりお座敷鎌倉号」で使用される、485系「リゾートエクスプレスゆう」編成

いわき駅 - 鎌倉駅間を常磐線、武蔵野線、東海道本線、横須賀線経由で運行されていた臨時急行列車。

毎年、鎌倉市周辺のアジサイなどの見頃である6月から7月上旬、および紅葉シーズンの11月から12月、および鶴岡八幡宮初詣シーズンである1月の土曜日・日曜日・祝日に運行されていた。ただし他の時期(例:「駅からハイキング」開催にあわせて)でも運行されることがあった。

また、時期によっては「ぶらりお座敷鎌倉号」が運転されることもあった。

なお、11月と1月には同じ車両で「ぶらり高尾散策号」も運行されていたため、その場合は当列車は運休となった。

2015年3月14日の上野東京ライン開業に伴い、「ぶらり横浜・鎌倉号」へ移行することになり、2014年11月の鎌倉の紅葉時期の運転が最後となった。なお、「ぶらりお座敷鎌倉号」については、2015年1月の鶴岡八幡宮初詣シーズンの運転が最後となった。

また、武蔵野線内と横浜・鎌倉方面を結ぶ列車はホリデー快速鎌倉号に引き継がれることとなった。

停車駅[編集]

2014年6月(柏駅停車復活後)以降、2015年1月の運行終了までの停車駅を示す。
いわき駅 - 湯本駅 -泉駅 - 磯原駅 - 高萩駅 - 日立駅 - 常陸多賀駅 - 大甕駅 - 東海駅 - 勝田駅 - 水戸駅 - 赤塚駅 - 友部駅 - 石岡駅 - 土浦駅 - 牛久駅 - 佐貫駅 - (柏駅) - (南流山駅) - 新秋津駅 - 横浜駅 - 北鎌倉駅 - 鎌倉駅
  • ()は、「ぶらりお座敷鎌倉号」は通過

運行開始時点では柏駅にも停車していたが、「フレッシュひたち」との誤乗防止のため開始して早々に通過駅となった。しかし、2013年以降は「フレッシュひたち」が基本的にE657系での運行に変わったこともあり、2014年からは柏駅停車が復活した。

2007年3月18日ダイヤ改正で南越谷駅南浦和駅北朝霞駅も通過に変更された。他にも勿来駅十王駅に停車していたこともあった。さらに2010年の途中から取手駅 ・我孫子駅も通過駅に変更されている。

2012年6月からは東所沢駅西国分寺駅も通過に変更されたため、武蔵野線内の停車駅は新秋津駅のみとなった[8]。しかし、2014年の柏駅停車復活にあわせ、新たに南流山駅にも停車するようになった。

当初は自由席が1両設定されていたが、それ以降は全席指定席となった。

使用車両[編集]

2014年11月以降は、勝田車両センター所属の651系が使用されていた[9]

当初はE653系7両編成を使用していたが、のちに勝田所属の485系6両編成(K60編成)に変更された。2013年6月からは、E653系7両編成が再び使用されていた。E653系での運転は特急「いなほ」への転用が進められていたため、2014年6月(アジサイ見頃時期の運転)が最後となった。なお、485系での運行時には、画像にもあるように「ぶらり鎌倉号」専用のヘッドマークが備えられていた。

「ぶらりお座敷鎌倉号」は同センター所属の485系お座敷列車編成「リゾートエクスプレスゆう」が充当された。

横浜ベイエリア号[編集]

ぶらり鎌倉号の運転開始と同時に運転開始した、いわき駅 - 鎌倉駅間を常磐線、武蔵野線、東海道本線(高島線)、根岸線、横須賀線経由で運行していた臨時急行列車。

鶴見 - 東高島 - 桜木町間の東海道本線貨物支線(通称「高島線」)を経由する数少ない営業列車であった。

横浜港開港150周年として運転された2009年7月を最後に運転されていない。

停車駅[編集]

いわき駅 - 湯本駅 - 泉駅 - 勿来駅 - 磯原駅 - 高萩駅 - 日立駅 - 常陸多賀駅 - 大甕駅 - 東海駅 - 勝田駅 - 水戸駅 - 赤塚駅 - 友部駅 - 石岡駅 - 土浦駅 - 牛久駅 - 佐貫駅 - 東所沢駅 - 新秋津駅 - 西国分寺駅 - 桜木町駅 - 石川町駅 - 北鎌倉駅 - 鎌倉駅
  • 鶴見駅で乗務員交代のため、ホームのないところで運転停車していた。これ以外の駅でもダイヤの都合上運転停車することがあった。

使用車両[編集]

ぶらり鎌倉号と同様にE653系や485系が使用されていた。

脚注[編集]

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  1. ^ 春の臨時列車のお知らせ (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社 プレスリリース 2015年1月23日
  2. ^ a b “春の増発列車のお知らせ” (PDF) (プレスリリース), JR東日本, (2018年1月19日), http://rd.tetsudo.com/Site/p/332599/*http://www.jreast.co.jp/press/2017/20180111.pdf 2018年1月19日閲覧。 
  3. ^ 夏の臨時列車のお知らせ (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社 プレスリリース 2017年5月29日
  4. ^ 急行ぶらり横浜・鎌倉号で行く日帰り散策の旅 (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社 2015年
  5. ^ 急行ぶらり横浜・鎌倉号で行く日帰り散策の旅 (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社 2016年
  6. ^ 使用車両であった165+169系、167系は交流電化に対応していないため、これらが使用されたときは取手駅発着となっていた。
  7. ^ 国土交通省鉄道局監修『平成28年度 鉄道要覧』電気車研究会・鉄道図書刊行会
  8. ^ 春の臨時列車のお知らせ (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社 プレスリリース 2012年1月20日
  9. ^ 冬の臨時列車のお知らせ (PDF) - 東日本旅客鉄道水戸支社 プレスリリース 2014年8月22日

関連項目[編集]