いるか座
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Delphinus | |
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属格形 | Delphini |
略符 | Del |
発音 | [dɛlˈfaɪnəs] Delfínus, 属格 /dɛlˈfaɪnaɪ/ |
象徴 | Dolphin |
概略位置:赤経 | 20.7 |
概略位置:赤緯 | +13.8 |
20時20分正中 | 9月26日 |
広さ | 189平方度 (69位) |
主要恒星数 | 5 |
バイエル符号/ フラムスティード番号 を持つ恒星数 | 19 |
系外惑星が確認されている恒星数 | 4 |
3.0等より明るい恒星数 | 0 |
10パーセク以内にある恒星数 | 0 |
最輝星 | β Del(3.63等) |
最も近い星 | HD 197076;(68.45光年) |
メシエ天体数 | 0 |
隣接する星座 |
こぎつね座 や座 わし座 みずがめ座 こうま座 ペガスス座 |
いるか座(いるかざ、海豚座、Delphinus)は、天の川の近くにある星座で、トレミーの48星座の1つ。最も明るい星でも4等星と暗い星座ではあるが、星々が密集しているため見つけやすい。
主な天体[編集]
恒星[編集]
「いるか座の恒星の一覧」および「いるか座の方言」も参照
α、β、γ、δの4つの4等星で形作られる菱型を、欧米圏では旧約聖書のヨブ記の主人公にちなんで「ヨブの棺 (Job's Coffin) 」と呼ぶ[1]。日本では「ヒシボシ(菱星)」と呼ぶ地方がある。
以下の恒星には、国際天文学連合によって正式な固有名が定められている。
- α星:スアロキン (Sualocin[2]) は、スペクトル型9B IV、視等級3.77の6重連星。
- β星:ロタネブ (Rotanev[2]) は、スペクトル型F5 IV、視等級 3.63。α星とβ星の固有名のスアロキン (Sualocin) とロタネブ (Rotanev) は、1814年にパレルモ天文台台長のジュゼッペ・ピアッツィが出版した恒星図で初めて使われた。これは、当時助手を務めていたニコロ・カチャトーレの名前をラテン語化した Nicolaus Venator を逆から読んだものである[1]。
- ε星:固有名はAldulfin。4.03等級の青色巨星。
- 18番星:ムジカ (Musica[2]) は5等星で、アリオン (Arion) と名付けられた太陽系外惑星を持つ。
その他に以下の恒星が知られている。
- γ星:美しい二重星。γ1は、スペクトル型 F7 V、視等級 5.14。γ2は、スペクトル型 K1 IV、視等級 4.27。
- δ星:スペクトル型 A7 IIIp、視等級 4.43。
- R星:285.5日周期のミラ型変光星。視等級は7.6から13.8に変化する。
- V339星:最大視等級4.3の新星。
星団・星雲・銀河[編集]
神話[編集]
偽エラトステネスは、ポセイドンの妻になることを拒んで逃げたアムピトリーテーを探し出して連れ戻ったイルカを記念したもの、としている[1]。
ヒュギーヌスやオウィディウスは、紀元前7世紀の詩人アリオン (詩人)にまつわる話を伝えている。アリオンがシチリア島や南イタリアの音楽会から故郷に帰る際、彼の持つ報酬に目がくらんだ船員がアリオンを殺害しようとした。アリオンは死ぬ前に琴を弾かせて欲しいと願い、船員たちはこれを許した。アリオンが弾き始めると、どこからともなくイルカの群れがやってきて、曲を鑑賞した。アリオンが身を投げると、イルカがその背にアリオンを乗せて故郷に連れ帰った。イルカはその功績が称えられ星座になったとされる[1]。
出典[編集]
- ^ a b c d Ian Ridpath. “Star Tales - Delphinus”. 2014年2月3日閲覧。
- ^ a b c “IAU Catalog of Star Names”. 国際天文学連合. 2017年10月10日閲覧。
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