らしんばん座

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らしんばん座
Pyxis
Pyxis
属格 Pyxidis
略符 Pyx
発音 [ˈpɪksɨs]、属格:/ˈpɪksɨdɨs/
象徴 the compass box
概略位置:赤経 9
概略位置:赤緯 −30
広さ 221平方度 (65位
主要恒星数 3
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
10
系外惑星が確認されている恒星数 3
3.0等より明るい恒星数 0
10パーセク以内にある恒星数 1
最輝星 α Pyx(3.68
最も近い星 HD 72673;(39.7光年)
メシエ天体 0
隣接する星座 うみへび座
とも座
ほ座
ポンプ座

らしんばん座(らしんばんざ、羅針盤座、Pyxis)は、南天の星座の1つ。日本からは地平線より少し高めに見え、北日本でもぎりぎり南中時に見られる。

主な天体[編集]

恒星[編集]

  • α星:らしんばん座で最も明るい恒星。

由来と歴史[編集]

らしんばん座は、1756年にニコラ・ルイ・ド・ラカーユによって新たに設定された。

らしんばん座が設定された領域の近くにはギリシア神話に登場するアルゴー船をかたどったアルゴ座が存在したが、ラカーユはアルゴ座の領域を改めて定める[注 1]とともに、ヨハン・バイエルバイエル符号を付けていなかった領域にらしんばん座を定め、新たに符号を設定した[1]

らしんばん座は、1844年ジョン・ハーシェルによってマストを意味する Malus と改名することが提案され、1845年フランシス・ベイリーが刊行した British Association Catalogue で採用されたが、定着しなかった[1]

ヨハン・ボーデは同じ領域に「測程儀[注 2]」を意味する Lochium Funis (そくていさく座) という星座を設定したが、こちらも広まらなかった[1]

なお、アルゴ座はあまりに巨大すぎたため、1922年国際天文学連合が現在の88星座を定めた際にりゅうこつ座とも座ほ座の3つに分割されている[1]。そのため、りゅうこつ座、とも座、ほ座は、分割される前のアルゴ座のバイエル符号を引き継いでいる[1]

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ ラカーユはアルゴ座の領域内に現在のりゅうこつ座ほ座とも座の元となる名前を付けたが、アルゴ座を分割した訳ではないので注意。
  2. ^ 測程儀は船の速度を測る機器。結び目(ノット)の付いた縄を海に落とし、船の速度を測った。

出典[編集]

  1. ^ a b c d e Ian Ridpath. “Star Tales - Pyxis”. 2014年1月29日閲覧。