ケフェウス座

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ケフェウス座
Cepheus
Cepheus
属格 Cephei
略符 Cep
発音 英語発音: [ˈsiːfiəs]もしくは英語発音: [ˈsiːfjuːs]; 属格:/ˈsiːfiaɪ/
象徴 The King/King Cepheus
概略位置:赤経 22
概略位置:赤緯 +70
正中 10月15日21時
広さ 588平方度[1]27位
バイエル符号/
フラムスティード番号
を持つ恒星数
43
3.0等より明るい恒星数 1
最輝星 α Cep(2.460
メシエ天体 0
流星群 無し
隣接する星座 こぐま座
りゅう座
はくちょう座
とかげ座
カシオペヤ座
きりん座
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ケフェウス座(ケフェウスざ、Cepheus)は、北天の星座で、トレミーの48星座の1つ。

主な天体[編集]

恒星[編集]

以下の恒星には、国際天文学連合が正式に固有名を定めている。

  • α星:アルデラミン (Alderamin) は、ケフェウス座で最も明るい恒星で、唯一の2等星[2]
  • β星:アルフィルク (Alfirk) は、ケフェウス座β型変光星の代表星。3等星。
  • γ星:エライ (Errai) は、アラビア語で「羊飼い」を意味する言葉に由来する。3等星。
  • ξ星:クラー (Kurhah) 。

その他、以下の恒星が知られている。

西暦3100年頃にはこの星座のγ星が、また西暦5100年頃にはβ星が北極星になる。さらに西暦7500年前後にはα星が天の北極に3度まで近づいて北極星となる。

星団・星雲・銀河[編集]

神話[編集]

星図カード集『ウラニアの鏡』(1824年)に描かれたケフェウス座

ケーペウスはギリシア神話エチオピア王で、カッシオペイアカシオペヤ座)の夫、アンドロメダーアンドロメダ座)の父[4]。ただし、ここで言う「エチオピア」は現代とは異なり、地中海の南東岸、現在のイスラエルからヨルダンエジプト付近全体のことを指す[4]

妻のカッシオペイアの高言が祟って、娘のアンドロメダーを生贄に出す羽目になるが、ペルセウスに助けられたとされる[4]

呼称と方言[編集]

日本では、セフェウス座と呼んだ時代がある。

出典[編集]

  1. ^ 星座名・星座略符一覧(面積順)”. 国立天文台(NAOJ). 2023年1月1日閲覧。
  2. ^ * alf Cep -- High proper-motion Star”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2013年1月20日閲覧。
  3. ^ * mu. Cep -- Red supergiant star”. SIMBAD Astronomical Database. CDS. 2013年1月20日閲覧。
  4. ^ a b c Ian Ridpath. “Star Tales - Cepheus”. 2014年1月31日閲覧。

座標: 星図 22h 00m 00s, +70° 00′ 00″