こいぬ座
Canis Minor | |
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属格形 | Canis Minoris |
略符 | CMi |
発音 | [ˌkeɪnɨs ˈmaɪnər]、属格:/ˈkeɪnɨs mɨˈnɒrɨs/ |
象徴 | the lesser Dog |
概略位置:赤経 | 8 |
概略位置:赤緯 | +5 |
広さ | 183平方度 (71位) |
主要恒星数 | 2 |
バイエル符号/ フラムスティード番号 を持つ恒星数 | 14 |
系外惑星が確認されている恒星数 | 0 |
3.0等より明るい恒星数 | 2 |
10パーセク以内にある恒星数 | 1 |
最輝星 | プロキオン(α CMi)(0.37等) |
最も近い星 | プロキオン (α CMi);(11.46光年) |
メシエ天体数 | 0 |
流星群 | Canis-Minorids |
隣接する星座 |
ふたご座 いっかくじゅう座 うみへび座 かに座 |
こいぬ座(こいぬざ、小犬座、Canis Minor)は、トレミーの48星座の1つ。
α星は、全天21の1等星の1つであり、プロキオンと呼ばれる。プロキオンと、おおいぬ座のα星シリウス、オリオン座のα星ベテルギウスの3つの1等星で、冬の大三角を形成する[1]。α星プロキオン、β星以外には目立つ恒星のない小さな星座である。しかし、プロキオンは大変に明るい星なので、この星座は大きさのわりには大変に有名である。
主な天体[編集]
恒星[編集]
「こいぬ座の恒星の一覧」も参照
以下の恒星には、国際天文学連合によって正式に固有名が付けられている。
- α星:プロキオン (Procyon) は、こいぬ座で最も明るい恒星で、全天21の1等星の1つ(視等級0.37等)[2]。ギリシャ語で「犬の前に」を意味する 希: Προκύων に由来する[3]。これは、おおいぬ座のシリウスが昇る直前に昇ることに由来する[3]。
- β星:ゴメイサ (Gomeisa) は、視等級2.89等。
星団・星雲・銀河[編集]
面積が狭く、10等より明るい星雲・星団はこの星座にはない。
由来と歴史[編集]
おおいぬ座の直前に上ってくるため、プロキオン(ギリシャ語で「犬の前」の意味)はその名で呼ばれたが、星座であるとは認識されなかった。狩人でもあった勇者オリオン(オリオン座)の2番目の猟犬として、古代ローマ時代に星座として認識されるようになった(1番目の猟犬はおおいぬ座)。
神話[編集]
ヒュギーヌスが伝えるアッティカ地方に伝わる神話では、ディオニューソスからブドウとワインの製法を教わったイーカリオスの飼い犬マイラであるとされる[4]。この神話においては、非業の死を遂げたイーカリオスと娘のエーリゴネー、飼い犬のマイラを悼んだゼウスが、それぞれうしかい座、おとめ座、こいぬ座として天に上げた、と伝えている。
呼称と方言[編集]
「こいぬ座の方言」も参照
日本には、α星プロキオンの方言が存在する。
出典[編集]
- ^ “冬の星空を楽しもう”. AstroArts. 2013年5月11日閲覧。
- ^ “SIMBAD Astronomical Database”. Results for NAME PROCYON AB. 2013年1月17日閲覧。
- ^ a b Paul Kunitzsch; Tim Smart (2006). A Dictionary of Modern Star Names. Sky Publishing. p. 24. ISBN 978-1-931559-44-7
- ^ Ridpath, Ian. “Star Tales - Canis Minor”. 2013年6月12日閲覧。