愛子駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

これはこのページの過去の版です。UE-PON2600 (会話 | 投稿記録) による 2016年3月22日 (火) 16:19個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (→‎駅構造: 出典追加 一部加筆)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

愛子駅
駅舎と自由通路(2005年11月)
あやし
Ayashi
(秋保温泉口)
陸前落合 (2.5 km)
(5.4 km) 陸前白沢
所在地 仙台市青葉区愛子中央一丁目8-1
北緯38度16分21.61秒 東経140度45分41.88秒 / 北緯38.2726694度 東経140.7616333度 / 38.2726694; 140.7616333
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 仙山線
キロ程 15.2 km(仙台起点)
電報略号 ヤシ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
3,742人/日(降車客含まず)
-2014年-
開業年月日 1929年昭和4年)9月29日
備考 直営駅管理駅
みどりの窓口
仙 仙台市内
テンプレートを表示
ファイル:JR-AyashiStation-Signboard.JPG
駅名標(2008年1月)
駅前にある案内板(2006年3月)
ホーム 右が1番線(2014年3月)
改装および自由通路建設前の様子(1991年8月)

愛子駅(あやしえき)は、宮城県仙台市青葉区愛子中央一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)仙山線である。

仙台方面からの列車は大部分が当駅で折り返し[1]となり、以西では快速列車・普通列車合わせて毎時1~2本が運行されるのみである。「秋保温泉口」の副名を持つ。

駅構造

南側から、単式ホーム1面1線(1番線)と島式ホーム1面2線(2・3番線)、計2面3線のホームを持つ地上駅。開業以来の木造駅舎[2]は単式ホームに面しており、互いのホームは仙台方にある構内踏切で連絡している。構内踏切にはスロープがあり、車椅子などが使用可能(ただし、列車とホームの間に段差あり)。駅出入口付近と北側を結ぶ歩道橋(自由通路)が設けられている。

直営駅駅長・管理助役配置)で、みどりの窓口(営業時間は6:40~21:00、途中休止時間帯あり)・自動券売機(近距離多機能券売機あり)・自動改札機自動精算機は無し)・LEDの発車案内が設置されている。2014年3月末までは、キオスクも営業していた。管理駅として国見駅 - 奥新川駅間の各駅を管理下に置く。

JRの特定都区市内制度における「仙台市内」の駅である。

のりば

1 仙山線 (下り) 作並山寺山形方面
(上り) 北仙台仙台方面 (当駅始発)
2・3 仙山線 (上り) 北仙台・仙台方面

仙台方からは1・3番線に、羽前千歳方からは2・3番線に入線できる。出発信号機は全てのホームで仙台方・羽前千歳方双方に設置されている。

下り本線である1番線は、作並・山形方面行の定期列車がすべて発車するほか、当駅折返し列車が使用する。

2番線は上り本線であるが、仙台方面への折り返し運転に使用できないことと、列車が接近すると構内踏切により遮断されてしまう制約があるため、使用の割合は1・3番線と比べて低い。なお、2番線発車の当駅始発上り列車は、当駅止まりの下り列車が到着後に一旦陸前白沢駅まで回送され、再び当駅まで回送されたものである。

当駅における車両の夜間滞泊はなく、仙台駅まで回送される。

利用状況

1960年度は869人であった。1960年代後半から1970年代前半にかけて減少し、1975年度から1981年度までは600人前後で推移した。その後増え続けて1985年度に1,111人になり、さらに増えて現在の水準になった。国立仙台高等専門学校(広瀬キャンパス)や市立広瀬中学校の学生・生徒の利用も多い[要出典]

乗車人員推移[3]
年度 一日平均乗車人員
1957 784
1958 769
1959 800
1960 869
1961 893
1962 901
1963 959
1964 872
1999 2,782
2000 2,939
2001 3,042
2002 3,099
2003 3,233
2004 3,245
2005 3,380
2006 3,358
2007 3,419
2008 3,458
2009 3,441
2010 3,409
2011 3,543
2012 3,657
2013 3,757
2014 3,742

駅周辺

愛子駅前2015

線路は東西に走り、駅舎の南に駅前広場がある。広場の中心にある枝垂れ桜は、愛子駅の開業時に近くの子愛観音堂から分けてもらったものである。現位置には2000年(平成12年)頃に移された。

広場の南に、東西に国道457号が並走する。これは古くからの作並街道(旧国道48号)である。現在、国道48号は愛子バイパスとして駅の南約600メートルをやはり東西に走る。

駅の周りは東西に長い市街地で、北は約600から800メートル先を流れる広瀬川まで住宅地である。1987年の合併までは宮城町の中心駅であり、国道48号の手前にある仙台市宮城総合支所はもとの町役場である。同支所の敷地内には図書館などが入る広瀬文化センターなど市の複合施設が立地する。その南は水田で、さらに南に錦が丘の住宅地があり、山林・丘陵地につながる。

駅前広場からは、県道134号愛子停車場線が南に伸び、国道48号との交点で県道132号秋保温泉愛子線に通じる。

駅周辺の主な学校

路線バス

バス停は駅ロータリー内の愛子駅バス停と、駅から南の国道457号に設置されている愛子駅前バス停がある。設定本数は愛子駅前バス停が多いが、駅から離れた国道沿いにバス停が設置されている。

愛子駅バス停

駅前ロータリーに設置されている。

愛子駅前バス停

国道457号上にある。

  • 落合方面:【仙台市営バス】[25]高野原・赤坂NT・みやぎ台経由泉中央駅、[26]住吉台経由実沢営業所、[70]陸前落合駅・高野原・赤坂NT経由みやぎ台・大國神社、[75]開成橋経由みやぎ台・大國神社、[77]開成橋経由赤坂・畑前北、[S840][S843][S844][S845]八幡町・県庁市役所経由仙台駅
  • 白沢方面:【仙台市営バス】[80][848][X840]白沢車庫、[840]熊ケ根駅経由作並温泉、[843]熊ケ根関、[844][845][846]定義

歴史

1929年に仙山東線の終点駅として開業した。関山街道愛子宿の近くにできた駅で、当時の広瀬村の中心駅であり、合併して宮城村(後に宮城町)ができるとその中心駅となった。西に路線が延長されるまでは、機関車の転車台を備えていた[4]

2001年皇太子徳仁親王夫妻の長女である敬宮愛子内親王(「愛子」の読みは「あいこ」)の誕生によって全国的に有名な駅になった。入場券は普段1日1枚ほどしか売れないが、名前が発表された12月7日には記念に買い求める行列ができ夕方までに1000枚以上売れた[5]。JR東日本によると、7 - 11日の5日間で約3万3200枚売れたという[6]

2007年現在までに駅の改装および案内板設置が数回行われている。

隣の駅

東日本旅客鉄道
仙山線
A快速・B快速・C快速
陸前落合駅 - 愛子駅 - 作並駅
普通
陸前落合駅 - 愛子駅 - 陸前白沢駅

その他

  • 「駅前広場の樹齢50年を超える枝垂桜の木は、春には鮮やかな花を咲かせ、乗客の目を楽しませる駅」として、東北の駅百選に選定された。

脚注

  1. ^ 一部列車は陸前白沢まで回送される。
  2. ^ “<東仙台駅>築74年の木造駅舎お別れ”. 河北新報 ONLINE NEWS (河北新報社). (2015年9月9日). オリジナルの2016年3月23日時点におけるアーカイブ。. http://megalodon.jp/2016-0323-0100-30/www.kahoku.co.jp/tohokunews/201509/20150909_13020.html 2016年3月23日閲覧。 
  3. ^ 1957年から1964年までは『宮城町誌』本編693頁。
  4. ^ 『宮城町誌』本編692頁。
  5. ^ 仙台のJR「愛子」駅に切符求め行列 駅員2回びっくり(2001年12月7日)、朝日新聞
  6. ^ 2001年12月12日 読売新聞

参考文献

  • 宮城町誌編纂委員会『宮城町誌』本編、宮城町役場、1969年。

関連項目

外部リンク