小和田駅

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小和田駅
駅舎(2005年4月)
駅舎(2005年4月)
こわだ - Kowada
大嵐 (3.0km)
(4.0km) 中井侍
所在地 浜松市天竜区水窪町奥領家44番地
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 飯田線
キロ程 83.8km(豊橋起点)
電報略号 コワ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
6人/日(降車客含まず)
-2011年-
開業年月日 1936年昭和11年)12月30日
備考 駅員無配置駅
ホーム(2005年9月9日)
小和田駅は3県の県境の近くにある

小和田駅(こわだえき)は、静岡県浜松市天竜区水窪町奥領家にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である。

概要[編集]

飯田線では静岡県の最北端に位置する駅である。また、愛知静岡長野の3県の境界線が駅のすぐそばにある。

駅前には車道が通じていない[1]

「秘境駅」[編集]

駅の周辺には集落や施設などがなく、また自動車などでは近づけないことから、一部の鉄道ファン、特に「駅ファン」に秘境駅の一つとして認識されている。

牛山隆信著『秘境駅へ行こう』や横見浩彦・牛山隆信共著『すごい駅』、菊池直恵の漫画・アニメ『鉄子の旅』などで秘境駅として取り上げられている。また、牛山が作成した「秘境駅ランキング」では全国3位にランキングされているほか、『ザ・ベストハウス123』2007年8月8日放送分の「一度は降りてみたい景色の美しい無人駅」では同1位にランキングされている。また、秘境駅訪問家である牛山が初めて訪れた秘境駅である。

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線を有する地上駅中部天竜駅管理の無人駅であるが駅舎が設置されている。

かつてはホームがもう1面ある相対式ホームであったが、2008年(平成20年)1月に片側が使用中止され、単式ホームとなった[要出典]。使用中止となった側の線路は現在撤去されているが、ホームはそのまま残されている(ただし立入はできない)[要出典]。 本来は線路を横断する通路に設置されている列車が接近した時に鳴る警報装置が、棒線化されても設置されているのは特殊事情があると思われる。 また、豊橋側にトンネル手前まで保線車両用の引き込み線が設置されているが、保線車両が入る際は本線上に乗り越し転轍機をかぶせて進入する。

利用状況[編集]

静岡県統計年鑑、浜松市統計書によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。

年度 一日平均
乗車人員
1993年 10
1994年 11
1995年 9
1996年 6
1997年 7
1998年 7
1999年 6
2000年 6
2001年 不明
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年 7
2007年 8
2008年 5
2009年 7
2010年 6
2011年 6

駅周辺[編集]

前述のとおり、駅周辺には徒歩道のみである。

佐久間ダム建設による周辺の水没前は天竜川対岸の富山村(現 豊根村)側にも集落や自動車も通れる道路[2]があり橋が架けられていたが、同ダム建設による集落移転や道路分断などの結果、人家は約20分歩いたところに一軒と、そこから険しい山道を40 - 50分ほど登った先にある塩沢集落に数軒しかない。もともとこの地は住宅地だったがダム建設により前述の約20分歩いたところにある民家のみとなった。

駅前には住居跡と製茶工場跡がある。製茶工場跡の下の道には、佐久間ダム建設の際に転落したとされるミゼットの廃車が転がっている[2]。前述の民家への郵便物は郵便局員が列車に乗って届けに来る[3]

駅周辺に自動車などが通れる道が無いため飯田線が事実上唯一の交通手段となっており、郵便配達や、警察官による巡視にも飯田線が利用されている。乗降客数は飯田線内でも非常に少ないが、現在も集落のライフラインとして営業が続く。

駅構内の水道は凍結防止のため常に出しっぱなしになっており、水を止めないようにとの注意書きが小和田駅長名により掲出されている。

なお、小和田駅から集落へ向かう道の途中で分岐点がある。天龍村へと続く高瀬橋(昭和32年完成)という吊橋へつながる道であるが、この橋はすでに崩壊して通行不能となっており、そこへ通じる道は廃道状態となっている。かつて分岐点には集落方面への案内板と高瀬橋方面への案内板があったが、高瀬橋までの道の状態から案内板を撤去している。なお、分岐点から高瀬橋までの道は崖上にあるような状態で、土砂崩落や倒木で通行が困難な上、転落の危険も高く、転落した場合は重大事故につながる。高瀬橋通行不能の案内は小和田駅の待合室入口のドアにも貼られている。

歴史[編集]

その他[編集]

駅名が皇太子妃雅子の旧姓である小和田(おわだ)と同表記であることから、「恋成就駅」として、特に皇太子徳仁親王と結婚した1993年には下車する人たちで賑わった[5]。小和田ブームが起こった同年には、水窪町(当時)が同駅下にある広場で結婚式を開きたいカップルを募集し、うち1組が挙式を行っている。その結婚式を記念して設置された「愛」と書かれたベンチ・結婚式の写真・ヘッドマークやモニュメントが現存している[6][7]

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道
飯田線
快速
通過
普通
大嵐駅 - 小和田駅 - 中井侍駅

脚注[編集]

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  1. ^ http://watchizu.gsi.go.jp/watchizu.html?longitude=137.83630555554&latitude=35.209947156371
  2. ^ a b JR東海配布「飯田線秘境6駅&見どころマップ」より。
  3. ^ 『秘境駅-中部・東海編』(DVD) 2005年 販売元 GPミュージアムソフト
  4. ^ a b c 日本鉄道旅行地図帳 7号 東海』 新潮社2008年、36-37頁。ISBN 978-4-10-790025-8
  5. ^ 『なんにもないなんにもない…飯田線・秘境駅の旅いかが』 - 朝日新聞 2009年8月16日
  6. ^ JR東海配布「飯田線秘境6駅&見どころマップ」より。
  7. ^ 似た例としては仙山線愛子駅(長女の敬宮愛子内親王から)がある。

関連項目[編集]