金野駅

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金野駅
ホーム(2010年5月)
きんの
Kinno
唐笠 (2.3 km)
(1.2 km) 千代
地図
所在地 長野県飯田市千栄1041[1]
北緯35度25分8.91秒 東経137度49分1.39秒 / 北緯35.4191417度 東経137.8170528度 / 35.4191417; 137.8170528座標: 北緯35度25分8.91秒 東経137度49分1.39秒 / 北緯35.4191417度 東経137.8170528度 / 35.4191417; 137.8170528
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CD 飯田線
キロ程 113.6 km(豊橋起点)
電報略号 キン[1]
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線[1]
乗車人員
-統計年度-
0.54人/日(降車客含まず)
-2018年-
開業年月日 1932年昭和7年)10月30日[1][2]
備考 駅員無配置駅[1]
標高:384m[1]
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金野駅(きんのえき)は、長野県飯田市千栄ちはえにある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である[1]

歴史[編集]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線を有する地上駅[1]飯田駅管理の無人駅駅舎は無いが、ホーム上に待合所がある。

利用状況[編集]

2018年度の乗車人員は僅か198人で、1日利用客数は1人にも満たない。その利用客の殆どが地元民では無く後述のレストラン目的で来訪する客である。

飯田線内の全94駅の中で最も利用客数が少ない。

以下の数字は全て年間利用客数である。

  • 2003年度 - 314人
  • 2004年度 - 273人
  • 2005年度 - 248人
  • 2006年度 - 109人
  • 2007年度 - 83人
  • 2008年度 - 141人
  • 2009年度 - 138人
  • 2010年度 - 155人
  • 2011年度 - 157人
  • 2012年度 - 227人
  • 2013年度 - 169人
  • 2014年度 - 236人
  • 2015年度 - 195人
  • 2016年度 - 162人
  • 2017年度 - 198人
  • 2018年度 - 198人

特徴[編集]

  • 秘境駅の1つであり、周辺に民家は1軒も無い。駅名の由来になった金野の集落は、駅からの道を約3.5キロ[1](徒歩1時間ほど)進み、米川に掛かる橋を渡り登った先にある。但し集落自体は駅から1km[1](徒歩20 - 30分)程坂道を登れば姿を現す。道路は舗装されており、秘境駅でありながら、駅前まで車を横付け出来る珍しい駅となっている[5]。また、2011年より駅からやや距離(徒歩15分)はあるものの、個人経営による食堂「ジジ王国 山のレストラン」がオープンしていた(要予約制であった)が、2021年1月10日付で廃業となった[6]
  • 駅前には以前は屋根付の自転車置き場があったが現在は撤去され基礎部分が残っている。
  • 集落から離れているのは、この区間を建設した三信鉄道が、当初は集落の多い場所に線路を通そうとしたが、天竜川によって作られた複雑な地形に開削を断念し、このルートになったためである。ちなみに、金野集落は駅の位置する飯田市には無く、隣接する泰阜村にある[7]
  • 当初当駅開設予定は無かったが、当時の村人の運動によって造られることとなった。駅ベンチには『飯田線らくがきノートシリーズ』という交換ノートが置かれている[8]
  • 駅看板の「金」に触れると金運が上がると言われる[1]

駅周辺[編集]

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道(JR東海)
CD 飯田線
快速(上りのみ運転)・普通(一部の列車は通過)
唐笠駅 - 金野駅 - 千代駅

脚注[編集]

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 信濃毎日新聞社出版部『長野県鉄道全駅 増補改訂版』信濃毎日新聞社、2011年7月24日、225頁。ISBN 9784784071647 
  2. ^ a b c d e f g 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、104頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ a b 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、15頁
  4. ^ 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR 03号、17頁
  5. ^ JR東海配布「飯田線秘境6駅&みどころマップ」より。
  6. ^ 泰阜村・ジジ王国 | NPO法人ポータルサイト - 内閣府”. www.npo-homepage.go.jp. 2021年5月4日閲覧。
  7. ^ 泰阜村 - 泰阜村 地図より。
  8. ^ 『秘境駅-中部・東海編』(DVD) 販売元 GPミュージアムソフト

参考文献[編集]

  • 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日。 

関連項目[編集]