柿平駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
柿平駅
駅全景(2006年8月)
かきだいら
Kakidaira
三河槙原 (2.3 km)
(2.3 km) 三河川合
地図
所在地 愛知県新城市豊岡葭ヶ滝8
北緯34度59分26.02秒 東経137度38分38.31秒 / 北緯34.9905611度 東経137.6439750度 / 34.9905611; 137.6439750座標: 北緯34度59分26.02秒 東経137度38分38.31秒 / 北緯34.9905611度 東経137.6439750度 / 34.9905611; 137.6439750
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 CD 飯田線
キロ程 42.9 km(豊橋起点)
電報略号 カキ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
1人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1950年昭和25年)2月15日*
備考 無人駅
* 再開業日(1929年開設・1943年廃止)
テンプレートを表示

柿平駅(かきだいらえき)は、愛知県新城市豊岡葭ヶ滝(よしがたき)にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である。

概要[編集]

愛知県の豊橋駅長野県辰野駅を結ぶ飯田線の中間駅途中駅)の一つである。新城市の北東部に位置する。利用者はごく僅か(1999年度時点で乗車人員は1日平均約20人)であり、一部普通列車も通過する。

開業は1950年昭和25年)のことで、日本国有鉄道(国鉄)によって新設された。1987年(昭和62年)にJR東海に移管されて現在に至っている。なお現在の駅は2代目で、鳳来寺鉄道時代に初代柿平駅が存在した。

歴史[編集]

当駅には初代と2代目がある。初代は1929年(昭和4年)5月、現在のJR飯田線中南部に当たる大海 - 三河川合間を当時運営していた鳳来寺鉄道によって開設された。正規名称を「柿平停留場[1]」といった。1943年(昭和18年)8月に鳳来寺鉄道の鉄道路線が買収・国有化されて国鉄飯田線の一部とされた際、この柿平停留場は廃止された。

2代目の駅は、初代駅廃止から7年後の1950年2月に、国鉄によって新設された。初代廃止前は小学校児童の利用があり、戦後になって新制中学校生徒の利用も見込めることから再開設の必要性が高まり、そのため当時の長篠村が隣村の七郷村の協力を得て1947年(昭和22年)6月より再開設を求める陳情を行っていた[2]。用地と経費は地元が寄付している[2]

2代目も初代同様新設当初から旅客営業のみの旅客駅で、貨物は取扱っていなかった。大きな変化がないまま1987年4月国鉄分割民営化を迎え、JR東海に移管された。

年表[編集]

駅構造[編集]

単式ホーム1面1線を有する地上駅である。

ホーム豊橋寄りに出入口が設置されている[4]無人駅(駅員無配置駅)であり、管理駅駅長配置駅)である豊川駅の管理下に置かれている[5]

駅周辺[編集]

駅があるのは柿平と言う、豊川の支流宇連川(三輪川)の右岸に位置する集落である。駅前に宇連川を渡る橋があり、それを渡ると国道151号(別所街道)へと出る。国道を西へ向かうと三河槙原駅南東にある名越と言う集落へ抜け、東へ向かうと名号と言う集落へ出る。

隣の駅[編集]

東海旅客鉄道(JR東海)
CD 飯田線
快速
通過
普通(一部の列車は通過)
三河槙原駅 - 柿平駅 - 三河川合駅

脚注[編集]

  1. ^ 「停留場」とは、転轍機(分岐器・ポイント)が設置されていない駅を指す種別である。当時、私鉄のみ存在した。
  2. ^ a b 『長篠村誌』、342-343頁
  3. ^ a b c d e f 『停車場変遷大事典』2、100頁
  4. ^ 『中部ライン全線・全駅・全配線』第4巻、36頁(配線図)・74頁。方角は配線図と実際の地図との対照から補記。
  5. ^ 『東海旅客鉄道20年史』、732・733頁

参考文献[編集]

  • 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』 2巻、JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6 
  • 川島令三『中部ライン全線・全駅・全配線』 第4巻 塩尻駅-名古屋東部、講談社、2010年。ISBN 978-4-06-270064-1 
  • 東海旅客鉄道(編)『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年。 
  • 長篠郷土研究会『長篠村誌』長篠郷土研究会、1958年。 
  • 電子国土基本図(地図情報) - 電子国土Web

関連項目[編集]