三丁目の夕日
夕焼けの詩 | |
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漫画 | |
作者 | 西岸良平 |
出版社 | 小学館 |
掲載誌 | ビッグコミックオリジナル |
レーベル | ビッグコミックス |
発表期間 | 1974年 - |
巻数 | 既刊64巻 |
アニメ:三丁目の夕日 | |
原作 | 西岸良平 |
監督 | 前田庸生(チーフディレクター) |
音楽 | 羽田健太郎 |
アニメーション制作 | グループ・タック |
製作 | 東宝株式会社、グループ・タック 毎日放送 |
放送局 | TBS系全国ネット |
放送期間 | 1990年10月12日 - 1991年3月22日 |
話数 | 27話 |
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『三丁目の夕日』(さんちょうめのゆうひ)は、西岸良平による日本の漫画作品。および、それを原作としたアニメ、実写映画作品。『ビッグコミックオリジナル』(小学館)にて、1974年9月20日号より連載中。しかし、2013年4月20日号に体力の衰えなどの理由に『月イチ掲載のごあいさつ』を行い、以降は毎月1本(ビッグコミックオリジナルは毎月2回発行)の連載となる。1955年から1964年までの「夕日町三丁目」を舞台としている。単行本は2016年3月現在、64巻まで刊行中。
単行本には『夕焼けの詩』というタイトルが付いているが、これは西岸の複数の作品が合わせて収録されているため、あくまで西岸の作品集という体裁で単行本固有のタイトルにしたものである。ただし収録作品のほとんどは『三丁目の夕日』からのものになっている。
『夕焼けの詩』第1巻の作品はすべて『プロフェッショナル列伝』(『三丁目の夕日』の前に西岸が同誌で連載していた作品)、2巻・7巻は西岸のデビュー作及び初期の短編集となっている。他にも4巻に収録の「かくれんぼ」「振り子時計の下」、5巻の「サーカスの夜」「星ガメの夢」「五月の逃亡者」、6巻の「幻海紀行」、7巻の「影絵の部屋」、9巻の「涼子の不思議な力」「僕たちの青春」、10巻の「海岸通り」、11巻の「虹色坂の怪」、16巻の「海の動物園」、20巻の「コスモゾーン」などの一部の話は、『ビッグコミックオリジナル』増刊号などに掲載された読み切り短編である。なお、近年発売のコンビニ販売の廉価版シリーズ、傑作集、文庫版、他特別編などは、すべて『三丁目の夕日』からの収録である。
概要
一貫したストーリーは無い、一話完結型の作品。連載開始から30年以上経った2016年現在も連載が続く大長寿漫画となった。1981年度小学館漫画賞を受賞。中学国語の教科書に教材として掲載されたこともある。
登場人物はレギュラーのみのもの、その話に関係ある名前がついた1話だけの大人や学生のキャラクターを中心としているものの2種類がある。また、子供のレギュラーのキャラクターでも、子供が成長して学生になったり、就職したり、結婚したりする話がある。キャラクターの名前の一部は実在の人物や世相をもじったものも多い。キャラクターの家庭のほとんどは、何らかの形で不遇である。家業が倒産したり、親や兄弟を失っていたり、病気になっていたりする。
キャラクターの時系列は考慮していない。小学生の加藤姉弟の祖母が死去した後に元気な姿で登場したり、4年3組の児童が5年に進級した話の後に4年生として登場したりする。
2002年にはアニメ『釣りバカ日誌』のCM枠である『ビッグコミックオリジナルCM劇場』の中で数秒ではあるが、水彩画風のアニメーションが流されている。
登場人物
アニメ版
1990年10月12日から1991年3月22日までの半年間、本作を原作としたアニメ作品がMBSが製作、TBS系全国ネットで放映された(毎週金曜19:00~19:28)。
ほとんどの地域では早々に放送を打ち切り、後半エピソードは1991年4月13日(毎週土曜17:00~17:30)から9月21日[1]までの間、MBSのみの関西ローカル放送となった(後年関東地方で全エピソードがUHF系放送局にて再放送された)。
東宝製作とのこともあり、劇中で伊福部昭の、特撮映画の楽曲が流用された回がある。
金曜でのMBS制作・TBS系列の全国ネットアニメは木曜深夜から移動したアニメイズム(ただし、ローカルセールズ枠)まで24年間放送しなかった。
放映リスト
回 | 放映日 | サブタイトル |
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1 | 1990年 10月12日 |
いたずら教室 |
宇宙人襲来 | ||
2 | 10月19日 | 秘密の宝物 |
日光写真 | ||
3 | 10月26日 | 運動会 |
風車 | ||
4 | 11月9日 | パパはお金持ち |
道草 | ||
5 | 11月16日 | フランケン先生 |
千歳飴 | ||
6 | 11月23日 | それぞれの秋 |
干いも兄ちゃん | ||
7 | 11月30日 | 愛犬物語 |
ないしょ話 | ||
8 | 12月14日 | 新年会 |
サンタが家にやってくる | ||
9 | 1991年 1月11日 |
イナズマ五段 |
お年玉大作戦 | ||
10 | 1月25日 | 三丁目のドラネコ |
流行性感冒(インフルエンザ) | ||
11 | 2月1日 | 鬼の来る夜 |
鉱石ラジオ | ||
12 | 2月8日 | 薄井文房具店 |
貯金箱 | ||
13 | 2月15日 | マネービル |
僕のラッキー | ||
14 | 2月22日 | 所得倍増 |
転校生 | ||
15 | 3月1日 | いつでも夢を |
スカスカ人生 | ||
16 | 3月8日 | アイドルの条件 |
縁側の人 | ||
17 | 3月15日 | ゆううつな日曜日 |
コッペパンの日々 | ||
18 | 3月22日 | さくら前線 |
ケセラセラ | ||
19 | 4月13日 | 潮干狩り |
六さんの休日 | ||
20 | 4月20日 | ミッちゃんの初恋 |
21 | 5月11日 | 鯉のぼり |
五月の風 | ||
22 | 5月18日 | 胸にかがやく銀の星 |
嵐の中 | ||
23 | 5月25日 | 時の記念日 |
雨やどり | ||
24 | 7月13日 | 糸でんわ |
日曜のキャンバス | ||
25 | 7月20日 | ミッちゃん海に行く |
夏の庭 | ||
26 | 8月24日 | 夕涼み |
27 | 9月21日 | 秋の声 |
夜明けのランナー |
キャスト
- 鈴木一平:亀井芳子
- 北島三郎(サブちゃん):川添なおみ(現:愛河里花子)
- 三浦雄一郎(ユウちゃん):坂本千夏
- 鈴木則文、ナレーション:はせさん治
- 鈴木トモエ:池田昌子
- 星野六朗(六さん)、岡本次郎:岩田光央
- 大木戸ミチコ(ミッちゃん):山田妙子(現:川田妙子)
- 大田キン(タバコ屋のおばあさん):京田尚子
- 加藤ひろ子、お富さん、他:小宮和枝
- 宅間先生(アクマ先生):北村弘一
- 鬼熊巡査:二又一成
- 辻村真人
- 折笠愛
- 稀代桜子
- 大滝進矢
- 佐々木優子
- 菅原淳一
- 曽我部和恭
- 坂上とし恵
- 山田さん:小室正幸
- 瀬能礼子
- 田原アルノ
- 沢りつお
- 鷲角ゆかり
スタッフ
- 企画:田代敦巳、藤原正道、井口亮
- 音楽:羽田健太郎
- 編集:古川雅士
- 撮影監督:杉村重郎
- 音響監督:藤山房延
- プロデューサー:対木重次、大場龍男、榎本恒幸、井口真一
- チーフディレクター:前田庸生
- 制作協力:動画工房、あにまる屋
- 音楽協力:ユーメックス、東宝音楽出版
- 制作:東宝株式会社、グループ・タック、毎日放送
- 撮影:スタジオぎゃろっぷ、田村洋、小堤勝哉、清水泰宏
- 美術指定:本間薫
- 色彩設定:塚原良江
- 設定資料:荒川優子
- オープニング・エンディング美術:馬郡美保子
- ネガ編集:松尾浩
- タイトル:片山悟
- 現像:IMAGICA
- 音響:神南スタジオ、セントラル録音
- ミキサー:中村光宏、山田均
- 効果:小森護雄
- 選曲:吉野勝久
- 制作担当:金正廣
- 制作デスク:兼坂勝利
主題歌
- オープニング
- エンディング
TBS系(本番組以後毎日放送制作) 金曜19時台前半 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
三丁目の夕日
(1990年10月 - 1991年3月) |
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毎日放送 土曜17時台前半 | ||
三丁目の夕日
(1991年4月 - 1991年9月) |
映画作品
2005年には『ALWAYS 三丁目の夕日』というタイトルで実写映画化され、大ヒットを記録した。2007年にはその続編として『ALWAYS 続・三丁目の夕日』が製作された。また2012年には『ALWAYS 三丁目の夕日'64』が3D映画として公開されている。
舞台作品
映画のヒットを受け、2008年に明治座にて舞台化された。映画とはストーリー、キャストがまったく異なり、新たな作品として制作された。
脚注
- ^ リスト制作委員会『ロマンアルバム Animage アニメポケットデータ2000』(初版)徳間書店(原著2000年7月1日)、29頁。ISBN 4-19-720114-1。
関連項目
- 1950年代
- 1960年代
- 高度経済成長
- オート三輪
- 東京都電車(都電)
- レトロ
- ACジャパン(当時の団体名は公共広告機構) - 全国キャンペーンで原作のシーンの一部が採用された(2008年7月-2009年6月)。なおこのCMは秋田放送がアナログ放送で地上アナログ放送終了告知画面を流しているため地デジではこのバージョンのCMを流している。
- みんなのうた - 2008年に「あした会おうね」(歌:乙三)の映像作品として採用。
- ラジオ・デイズ - アメリカ版「三丁目の夕日」とも言える洋画作品。
- テレビがなかったころ - フランス版「三丁目の夕日」とも言える絵本作品。作者はイワン・ポモー(邦訳:ときありえ、西村書店)。紹介HP
- 黒いゴム靴 - 韓国版「三丁目の夕日」とも言えるアニメ作品。紹介HP
- 四丁目の夕日 - 山野一の漫画作品。昭和ノスタルジーを描く「三丁目の夕日」とは趣旨が異なり、下町の懐かしい風景の中に潜む「不幸のどん底」を滑稽さの入り混じった入念な表現で描いている。タイトルが「三丁目の夕日」と似ているためか、「三丁目」と間違えて「四丁目」を読んでしまった“被害者”も存在する。