ギブソン・SG
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
| SG | |
|---|---|
| メーカー/ブランド | ギブソン |
| 製造時期 | 1961年– |
| 構造 | |
| ボディタイプ | ソリッド |
| ペグヘッド角度 | 17° |
| スケール長 | 24 3/4インチ |
| フレット数 | 22フレット |
| ネックジョイント | セット(19フレット) |
| 材質 | |
| ボディ | マホガニー |
| ネック | マホガニー |
| フィンガーボード | コクタンまたはローズウッド |
| ハードウェア | |
| ペグ | グリーン・キー |
| ブリッジ | チューン・O・マチック |
| テールピース | ストップバー/ギブソン・ビブラート |
| コントロールノブ | Black Witchhat with silver insert |
| 電気系統 | |
| ピックアップ | 2基または3基のハムバッカー/ 1基または2基のP-90 |
| コントロール | 2トーン、2ボリューム、3ポジション・セレクタースイッチ |
| カラーバリエーション | |
| チェリー, ナチュラル, ウォルナット, ホワイト, ブラック, バーストなど | |
| その他 | |
| ケース付属 | |
| テンプレート | カテゴリ | |
SG(エスジー)は、アメリカ合衆国のギブソンが1961年に発表したエレクトリックギター。名称の「SG」はソリッド・ギターの意。
目次 |
[編集] 解説
1952年に発売されたレスポールは当初好調なセールスを続けたが、50年代後半になると販売台数も落ち込んできた。また、メイプル・トップ+マホガニー・バックという構造では、製造コストが高いという問題も抱えていた。また、フェンダー社からテレキャスターが発売された頃では、ギブソンの方がデザインが新しいと評されていた頃と異なり、ギブソンが発売するギターの伝統的なデザインが古臭いと評されていた。ギブソンはレスポールが抱えるそれらの問題を解決するため、レスポールにモデルチェンジを施す。
カッタウェイをシングルからダブルへと変更し、側面は肘が当たりづらくするため両面斜めに削られている[1]ため、非常にシャープで実際より薄く見え、よりロックっぽい印象を与えている。製造工程のコスト削減の為ボディーもメイプル+マホガニーからマホガニーの一枚板となり、厚さも薄くなったため軽量化に繋がった。
ボディーが薄くマホガニーのみ(一部モデルではメイプル単板)を使用しているため、音色はレスポールに比べるとクリアー。レスポールのような低音の図太さには若干欠けるが、中音域に独特のガッツがあり、ロックミュージシャンに好まれる。デザインと抱き心地を両立させたボディラインと、ネックのほぼ全てがボディから飛び出したデザインにより、演奏性は非常に良いが、ストラップで吊るした時のバランスが若干悪く、ネック側が下がり気味になってしまうのが玉に瑕である。ボディの薄さなどの要因により、弾いても音が伸びなくなる「デッドポイント」が欠点としてあるとされている。
当時はレスポールの後継モデルとして「レスポール」を名乗っていたが、レス・ポールとの契約が切れたため、1963年現在の「SG」という名称になった。それ以前(現在と同様)のシングル・カッタウェイのレスポールと区別する為、この頃のモデルは便宜的に「レスポールSG」と呼ばれることもある。レス・ポールは「クワガタみたいで驚いた」と言っている。氏がSGを抱えたカタログ写真も存在するが、本人はこのモデルチェンジをあまり気に入っていなかったようである。
[編集] モデル
当初よりカスタム/スタンダード/スペシャル/ジュニアというレスポールと同様のラインナップが用意されたが、カスタムのボディーカラーはそれまでのブラック・ビューティーからホワイトに変更。スタンダードもサンバーストからチェリーレッドの単色に変更された。スペシャル、ジュニアも、それまでのオリジナルデザインのボディーからスタンダードと同じボディを使うことで、コスト削減が図られた。
基本的にピックアップは2基のハムバッカーとなるが、SG-3とSGカスタムでは3基搭載されているため図太いサウンドが鳴る。以下、代表的なSGのモデルを挙げる。
- SGスタンダード
- 名前の通りスタンダードな仕様で、チェリーカラーが主流となっている。テールピースはストップバーかビブラートタイプの2種類がある。
- SGスペシャル (Gibson SG Special)
- SGのコストパフォーマンスに優れたモデルで、ヘッドのGibsonロゴがスタンダードより安っぽく、ポジションマークは台形のインレイではなく、ドットとなっている。テールピースはストップバータイプのみである。またピックアップ・カバーは付けられておらず、上面は裸状態で、側面は黒いテープで巻かれているという簡易化されている。これはサウンド面でもカバーが無い分、クリアなサウンドとなっている。現在ではレスポールに次いで、ドイツのTronical社開発の自動チューニングシステム「Powertune」を標準搭載したロボット・ギターも存在する。
- 現行モデルはハムバッカーピックアップにチューンOマチックブリッジという仕様であるが、かつてはレスポール同様P-90にストップバーというのがSGスペシャルの本来の仕様であった。そちらのモデルは現在カスタムショップにて製作されている。
- SGカスタム (Gibson SG Custom)
- SG ロボット・ギター
-
詳細は「ギブソン・ロボットギター」を参照
[編集] SGを使用しているギタリスト
[編集] 日本以外のミュージシャン
- アンガス・ヤング(AC/DC)
- デビュー当時からSGを使っている。「SGと言えばアンガス」ともよく評される。
- エリック・クラプトン (クリーム)
- ジョージ・ハリスン (ビートルズ)
- デレク・トラックス
- トニー・アイオミ(ブラック・サバス)
- デビュー当時からSGを使っている。
- ピート・タウンゼント(ザ・フー)
- ポール・ウェラー
- 1968〜1971年製ラージガードのスタンダードを使用。近年はエピフォン・カジノとSGが彼のトレード・マークとなっている。
- フランク・ザッパ
- リヴァース・クオモ(ウィーザー)
- ロビー・クリーガー (ドアーズ)
- ケリー・ジョーンズ (ステレオフォニックス)
- グレン・ティプトン (ジューダス・プリースト)
- ドン・ウィルソン(ザ・ベンチャーズ)
- 1970年代に一時使用していた。ラージピックガード、板バネ式ヴィブローラを搭載したモデルを使用。しかし1~2年程でフェンダー・ジャズマスターに持ち替え、短期間の使用に終わっている。
- ダロン・マラキアン(システム・オブ・ア・ダウン、スカーズ・オン・ブロードウェイ)
[編集] 日本のミュージシャン
- 安部俊幸(チューリップ)ES-335と併用
- 岡野昭仁(ポルノグラフィティ)
- AKIHIDE(BREAKERZ)
- 布谷吉崇(hare-brained unity)
- 一色徳保(つばき)
- 松本 俊(AJISAI)
- 藤井敬之(音速ライン)
- 西川進
- カトウタロウ(BEAT CRUSADERS)
- 坂本慎太郎(ゆらゆら帝国)
- 土屋公平
- ホリエアツシ(ストレイテナー)
- 和嶋慎治 (人間椅子)
- 田中和将(GRAPEVINE)
- セイジ(ギターウルフ)
- 竹安堅一(フラワーカンパニーズ)
- ハヤシヒロユキ(POLYSICS)
- 招鬼(陰陽座)
- 椎名林檎
- 氏原ワタル(DOES)
- 岸田繁(くるり)
- YUJI OTA(GREAT ADVENTURE)
- SUGA(dustbox)
- 健一(メリー)
- カス∮デューロー(元カツオ∮デューロー)
- 五十嵐隆(Syrup16g)
- 林大夢 (ザ・ミッシェル)
- 猪狩翔一(tacica)
- 暴動(グループ魂)
- 八木さやか(Super Girl' juice)
- ediee(jealkb)
- 岡本玲
- ギブソンが初めて特注の仕様でSGモデルを製作したプレイヤー[4]。
[編集] 脚注
- ^ カットされた部分からマホガニーの維管束が確認できる。
- ^ 皮膜が薄いため、夏に湿度の高い日本などでは、長く保管していると表面にカビが生えていることもあるので要注意である。手遅れになる前に時々チェックして、早めにカビを拭き取れば消える。
- ^ 皮膜が薄いためサウンド面(胴鳴り)でも多少違いがあるものと考えられる。
- ^ スポーチ報知 (2008年1月14日). "岡本玲をギブソンが認めた!オリジナルギター製作!!". 2008年3月9日 閲覧。

