ゆらゆら帝国
| ゆらゆら帝国 | |
|---|---|
| 基本情報 | |
| 別名 | ゆら帝 |
| 出身地 | |
| ジャンル | サイケデリック・ロック |
| 活動期間 | 1989年 - 2010年 |
| レーベル | |
| 公式サイト | www.yurayurateikoku.com |
| メンバー | |
| 坂本慎太郎 (ボーカル、ギター) 亀川千代 (ベース) 柴田一郎 (ドラムス) |
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| 旧メンバー | |
| 吉田敦 (ドラムス) 橋口優 (ギター) 沢田守秀 (ドラムス) 下田温泉 (ドラムス) |
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ゆらゆら帝国(ゆらゆらていこく)は、1989年に結成された日本のロックバンド。おおむねサイケデリック・ロックというジャンルで語られるが、幅広いジャンルを内包した酩酊的なサウンドで異彩を放った。2010年3月31日、同日付での解散を発表。
目次 |
概要 [編集]
ゆらゆら帝国というバンド名は、結成時にバンド名を決める際、いくつか挙げた候補のどれもピンと来ず、最もましだったものを選んだという程度で深い理由はないとのこと。坂本のかねてからのファンである水木しげるの漫画から取ったという説もある。
メンバーは坂本慎太郎、亀川千代、柴田一郎の3人で、このうち坂本のみが結成時のオリジナルメンバーである。このメンバーに落ち着いたのはメジャーデビュー前年の1997年で、それ以前まで加入・脱退が相次いでいた。結成時は4人編成であったが、メンバー数名が脱退したことを機会に3人構成を貫いている。メンバーについての詳細は後述のメンバーの節を参照のこと。
音楽性はサイケデリック・ロックと形容されることが多い。事実耳障りな程のファズギターやトリップ感覚をもたらすような反復を含む楽曲も少なからずあるが、90年代半ばからは比較的ストレートなロックンロールやポップスのフォーマットを導入しており、子供や女性がボーカルを務める楽曲や、ミニマル・ミュージック、音響系、ダブ、ファンクなど様々な音楽性が混在する独特のサウンドを志向していた。初期はおどろおどろしい歌唱とストーナー的な重苦しいグルーヴと共に「日本語のオリジナルロック」を追求していたが、デビュー後は特にこだわらなくなったようで、歌詞や曲名に英語が使われている楽曲が多くある。
メジャーデビューアルバムの『3×3×3』はリリースされた当時、CORNELIUSの小山田圭吾により音楽雑誌での企画“年間ベスト1アルバム”に選ばれた。坂本は「(小山田に)年間ベスト1に選んでもらって、それから周りの見る目が変わった」と後のインタビューで語っている。
ライブにおける特徴として、MCがほとんどない、アンコールがないといったことが挙げられる。演奏自体はときに非常に激しく、曲によっては暴力的なほどに大音量である。坂本はギターを弾きながら体を激しく動かし飛び上がることもある一方で、亀川はほぼ直立不動を保ち、大振りなアクションはまったく行わない。MCは、坂本が「どうも」「あと1曲です」「さよなら」「ありがと」「まぁまぁまぁ」などと言うだけで、まとまった事を喋ることはほとんどなく、他の二人は全く喋らない。また、観客からの掛け声に応じることも一切しない。以前はライブ途中での楽器の交換が基本的になかったが、2008年頃から坂本がギターを置きマラカスなどのパーカッションを持つことがあり、その際観客に手拍子を求めるような仕草(坂本本人にその意図があるかどうかは不明である)を見せることもあり、些かパフォーマンスに変化が見られた。
なお、メジャーデビュー以前のライブは坂本と吉田のみがパフォーマンスをし、亀川と橋口が全く動かないというスタイルであり、内容は激しく叫ぶ、全裸での演奏といった過激なものが多かった。最後の曲を観客からリクエストしたり、アンコールに答えることもあったという。
国内のフェスの参加のほか、2005年のレーベル移籍後はヨーロッパやアメリカでのライブ敢行や台湾のフェス出演など、海外での活動も活発に行っている。
2010年3月31日、ホームページにて「完全にできあがってしまった」と感じたことを理由に解散。また、発表の数時間前に田中宗一郎がtwitterにて解散を示唆するツィートを残し、批判が起こったためそのツィートを削除、謝罪するという珍事が起こった。
メンバー [編集]
坂本 慎太郎(さかもと しんたろう、1967年9月9日 - )
ギター、ボーカル担当。多摩美術大学デザイン科卒業。なるべく洗わずにキープするという天然パーマのボリュームヘア、非常に薄い眉毛(のばすと海苔のようになってしまうためごく短く刈っているらしい)という特徴的なヴィジュアルの持ち主。ライブでは赤いパンタロンを着用することが多い。メジャーデビュー前は点々に剃った眉毛と、前髪を極端に短くしたロングヘアーに尻が半分見えるほど下がったズボンを着用し、上半身裸でライブに登場していた。
水木しげるとピーター・アイヴァースを信奉し、水木しげるには実際に会って感激している。自分のアイドルとしてジミ・ヘンドリックスを挙げている。好物はうどん。既婚で、子供がいる。交流のある宮藤官九郎のグループ魂のライブに行っており、影響を受けたと話す。理解できない音楽にザ・フーを挙げている (クイックジャパン100号企画の対談より)。
ゆらゆら帝国独特の世界観の構築において主軸的な役割を果たし、レパートリーの作詞やCDなどのアートワークのほとんどを担当。画集も発表している。
本人曰く、喋りが得意ではないとのことで、声でのメディア露出は稀である。その際の曲紹介においても「照れ臭い」との理由からパーソナリティーに任せている。(ミュージックスクエア、1999年)。
2011年、salyu × salyuの「s(o)un(d)beams」に作詞で3曲提供。その後、自身のレーベル「zelone records」を設立。9月に7インチ・レコードシングル「幽霊の気分で」でソロ・デビュー。11月18日にソロ・アルバム「幻とのつきあい方/How To Live With A Phantom」をリリースした。女性ポップスバンド・ママギタァのアルバムリリースやドラマ『まほろ駅前番外地』の劇中音楽なども担当。
ベース担当。前髪をまっすぐに切りそろえた腰まである黒のロングヘアー(灰野敬二の影響とも言われる。インディーズの頃はボブだったが、俗に言う「姫カット」で定着した)で、いつも黒い衣装でライブに登場する。女性のような名前や風貌であるが男性である。
うねるようなメロディをもったベースラインが特徴。演奏中のこだわりは「人の音を聞くこと」で、体でリズムを取る仕種をほとんどとらない。趣味はプロレス観戦で、アントニオ猪木のファン。坂本曰く、加入時に亀川のルックスを見て「水木しげるの漫画のキャラクターだ」と喜んだという。石原洋(ex.WHITE HEAVEN)率いるThe Stars・灰野敬二率いる不失者のメンバーでもあり、解散後は主にライブでのサポートやセッションをメインに活動している。
ドラムス担当。以前はかかしのメンバーであった。バンドと初期に親交があったマリア観音のライヴにテナーサックスで出演したことがある。
皇居前でドラムの練習をしたため、右翼に拘束されたことがある。左利き。加入当初はサングラスをよくかけており、チャーリー・ワッツを踏襲したプレイスタイルだった。
またソロでの活動も行っており、電子音楽家「いちろう」としての顔もある。 解散後にはScaperec,Tokyo(スケープレック東京)というレーベルから2012年1月27日に1stアルバム「Fly Electric」をリリースしている。
旧メンバー [編集]
吉田 敦(よしだ あつし)
ドラムス担当。1989年の結成当初から1992年まで在籍。ライブでは上半身裸で、坂本と過激なパフォーマンス(ドラムセットを飛び越える、スネアドラムを持ってステージを走り回るなど)を繰り返していた。難聴の悪化を理由に脱退。
橋口 優(はしぐち まさはる)
ギター担当。亀川と同時期に加入し、1992年まで在籍。吉田と同時期に脱退。
沢田 守秀(さわだ もりひで)
ドラムス担当。坂本と亀川の音楽性の変化から意見が割れ、95年に脱退。ゆらゆら帝国加入前は、音楽雑誌「MARQUEE」で編集、ライターなどを担当していた。
下田 温泉(しもだ おんせん)
ドラムス担当。沢田の脱退後に加入し、1997年に脱退。坂本は「直線的なドラムだった」と評価している。
来歴 [編集]
- 1989年2月、大学2年生の坂本慎太郎が学友の吉田敦を誘い結成。吉祥寺の曼荼羅、高円寺の20000Vを中心に活動を始める。当時のメンバーは4名であった。このころ、三宅裕司のいかすバンド天国に出演した異色バンド、マリア観音と共にライブを企画する。同バンドも掲げていた「日本語のオリジナルロック」を追求。翌年、亀川千代がベース担当として加入、亀川の友人である橋口優がギター担当として加入した。
- 1991年から、自主制作のカセットテープを次々制作、発売した。
- 1992年にはインディーズレーベルにて1stアルバム『ゆらゆら帝国』発売。しかし吉田が聴覚障害の悪化を理由に脱退。さらに橋口が脱退。ドラムス担当として沢田守秀が加入。スリーピースバンドとなる。
- 1994年、2ndアルバム『ゆらゆら帝国』を発売。
- 1995年、沢田が脱退。ドラムス担当として下田温泉が加入。翌年には3rdアルバム『LIVE』、4thアルバム『Are you ra?』が発表され、このころから音楽業界で広く話題になりはじめる。
- 1997年、下田が脱退。かかしのメンバーであった柴田一郎が加入。
- 1998年、ミディと契約しメジャーデビュー。メジャー1stアルバム『3×3×3』発表。各メディアで絶賛される。
- 2000年、フジロックフェスティバルに初参加。その後、2年おきに出演するようになる。
- 2005年、ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズに移籍。
- 2008年、園子温監督作『愛のむきだし』に主題歌「空洞です」を含む複数の挿入曲が起用される。
- 2009年、結成20周年を迎える。記念ライブを日比谷野外音楽堂で開催。
- 2010年、公式ウェブサイト上で3月31日をもって解散を発表。
作品 [編集]
シングル [編集]
- 発光体 (1998年7月8日)
- ズックにロック (1999年4月21日)
- ゆらゆら帝国で考え中 (2000年11月22日)
- ラメのパンタロン (2001年5月3日)
- 冷たいギフト/貫通 (2002年11月20日)
- つぎの夜へ (2006年6月21日、AICL-1750)
- 美しい (2007年7月4日、AICL-1836)
アルバム [編集]
- ゆらゆら帝国 (1992年4月25日)
- 冥土の口/狂っているのは君のほう/虫男/私は点になりたい/太陽のうそつき/生き物万歳/お花もどき/なぞ宇宙
- ゆらゆら帝国II (1994年6月10日)
- 人間やめときな/魚ちゃん/壁のない部屋/バカのふり/心は半分/奴隷と神様/夜中の果実
- Are you ra?/アーユーラ? (1996年3月25日)
- アイツのテーマ[1]/されたがっている/最後の一匹/グレープフルーツちょうだい/うそのアフリカ/アイドル/ファミリー/わかって下さい
- 3×3×3 (1998年4月15日、読みは「さんかける さんかける さん」)
- ミーのカー (1999年6月16日)
- 太陽の白い粉 (1999年11月17日)
- ゆらゆら帝国III (2001年2月21日)
- ゆらゆら帝国のしびれ (2003年2月26日)
- ゆらゆら帝国のめまい (2003年2月26日)
- Sweet Spot (2005年5月18日、AICL-1617)初回盤のみデジパック仕様、ステッカー封入
- 空洞です (2007年10月10日、AICL-1877)
リミックスアルバム [編集]
- REMIX 2005-2008 (2008年7月2日、AICL-1940/1941)
ライブアルバム [編集]
- LIVE (1995年7月1日)
- な・ま・し・び・れ・な・ま・め・ま・い (2003年11月26日)
ベストアルバム [編集]
- 1998-2004 (2004年9月16日)
- SINGLES 1998-2002 (2013年2月27日)
オムニバス参加アルバム [編集]
- BLOODY BUTTERFLY (1991年)M-4「お葬式」、M-5「虫男」、M-6「冥土の口」を収録。
- Tokyo Flashback 2 (1992年)M-6「バカのふり」を収録。
- RICE-TONE CIRCLE vol.1 (1996年10月19日)M-5「昆虫ロック」、M-11「彼女のサソリ」を収録。
- けものがれ、俺らの猿と (2001年5月30日)同名映画のサウンドトラック。M-6 「つきぬけた」を収録。
- FINE TIME 2 〜A TRIBUTE TO NEW WAVE〜 (2005年4月6日)M-14「Frankie Teardrop」(スーサイドのカバー)を収録。
- 乱歩地獄 オリジナル・サウンドトラック (2005年10月26日)M-23「ボーンズ」を収録。
- A Pack To The Future (2006年12月7日)石野卓球によるDJミックスアルバム。M-2「ONE BUTTON (YURA YURA TEIKOKU)」を収録。
- 極東最前線2 (2008年7月23日)M-3「タコ物語 (LIVE)」を収録。
自主制作 [編集]
以下はすべてカセットテープによる作品。
- ゆらゆら帝国 (1991年)生き物万歳/夜の恋人達/太陽のうそつき/神様おねがい
- ゆらゆら帝国 (1991年)冥土の口/お花もどき/耳なし口なし/お葬式
- ゆらゆら帝国 (1991年)心は半分/魚ちゃん/砂糖人間/お花もどき/炎ってすてき
映像作品 [編集]
- Live 1997.9.1 (VHS、1998年1月25日)下北沢CLUB Queでのライブ映像。昆虫ロック/ドックンドール/いたずら小僧/発光体
- CLIPS 1998-2003 (DVD、2007年9月26日)発光体/ズックにロック/ゆらゆら帝国で考え中/ラメのパンタロン/冷たいギフト/貫通/夜行性の生き物3匹/ドア
- YURAYURATEIKOKU LIVE 2005-2009(2CD+DVD、2010年11月24日)
- YURAYURATEIKOKU LIVE 1997-2004(DVD、2010年12月22日)
外部リンク [編集]
- ゆらゆら帝国 Official Site
- ゆらゆら帝国 - MySpace
- Pitchfork - Pitchforkのレビュー
- PUBLIC-IMAGE.ORG インタビュー