ヴァレー・アーツ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索

ヴァレー・アーツ(Valley Arts)とは、エレクトリックギターのブランド名である。

[編集] 概要

ヴァレイアーツ製電気ギターのボディ

1970年代初期、ロサンゼルスのノース・ハリウッド地区にて設立される。創設者はマイク・マグワイア(Mike McGuire)とアル・カーネス(Al Carness)。

1980年代にはスティーヴ・ルカサーラリー・カールトンリー・リトナートミー・テデスコロベン・フォードらとエンドースメント契約を結び、フェンダー社のストラトキャスター・モデルのデザインを発展させた各種の製品で人気を博す。また日本でもライセンス生産され、なかなか高価な製品であったにも関わらずそれなりの売り上げを見た。この時期、渡辺香津美とのエンドースメント契約を結んでいたこともある。

しかし1990年代以降、グランジオルタナティヴ・ロックの興隆とともに、ヴァレイ・アーツ社が得意としていたフュージョンMOR(Middle of the Road: 日本で言うところのAOR)系の演奏家の市場が急激に縮小し、会社は左前となる。また、1990年のクリスマスに会社の収益の柱であった小売店が放火されて焼失したことも、会社の経営には大打撃であった。

1992年、二人の創業者は株式の50%を韓国最大の楽器メーカー、サミック社に売却。以降、二人はコンサルタントとしてヴァレイ・アーツ社に関わることになるが、年の半分を韓国で過ごすことは彼らには耐え難かったようで、二人は会社に対しての情熱を完全に失ってしまう。結局二人は1993年には会社を離れ、マグワイアはナッシュビルギブソン・カスタムショップに転職、カーネスもギブソン社のセールスマンに転身してしまう。

2002年12月、ギブソン社はサミック社からヴァレイ・アーツ・ブランドを買収。ナッシュビルに新しいヴァレイ・アーツ・ショップを開いた。