マホガニー

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マホガニー
Big-leaved Mahogany.jpg
ビック・リーフ・マホガニー
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
: ムクロジ目 Sapindales
: センダン科 Meliaceae
: マホガニー属 Swietenia
英名
Mahogany
ビック・リーフ・マホガニーの板

マホガニー (英:Mahogany、日本語表記:桃花心木) とはセンダン科マホガニー属 (Swietenia) に属する植物に冠される総称。木材としては導管が大きく柔らかいため加工しやすく、繊維方向に現れるリボン杢と呼ばれる立体的な見た目から高級家具や高級楽器などに使用される木材として知られる。 近年、マフィアやギャングが私有地や国立公園に自生する樹木を違法に伐採し資金源にしていることから、一部ではワシントン条約の附属書IIに登録され、板材や原木を輸出入するには生産者の証明書類が必要である。[1]

マホガニーの種類[編集]

マホガニーには以下の3種が存在している。[2][3] いずれも樹高20-45m、直径2mまで生長し、心材は赤み掛かった色をしている。は長さ10-30cmの羽状で、5-10cmの小葉3-6枚からなる。現在では材木用にインドネシアやマレーシア、フィリピン、バングラディッシュ、フィジー、インド、ハワイなどで植林が行われている。 現在よく知られる『ホンジュラス・マホガニー』は特定の品種を指す名称ではなく、ビック・リーフ・マホガニーやパシフィック・コースト・マホガニーなどの中南米原産のマホガニーの総称として木材販売会社で流通している。

名前 別名 学名 説明
キューバン・マホガニー スモール・リーフ・マホガニー Swietenia mahogani キューバやフロリダ半島南部原産のマホガニー。マホガニーとしては最高級の品種とされている。ハワイなどでも人工的に植林されている。マフィアの資金源となっていることからワシントン条約の附属書IIに登録され生産者の検査が行われている。現在、世界の木材取引の最大の市場であるアメリカと主な原産国のキューバは国交が無いため、入手困難でありその他のマホガニーと比較すると価格も非常に高価である。現在、出回っているキューバン・マホガニーはカナダなどを経由したものやハワイ原産のものである。フロリダでは産業化しておらず国立公園内に自生しているだけである。
ビック・リーフ・マホガニー ジェニュイン・マホガニー、セントラル・アメリカン・マホガニー、ホンジュラス・マホガニー Swietenia macrophylla 北米~中南米広域に分布しているマホガニー。戦後キューバとアメリカの関係が悪化以降、キューバン・マホガニーが入手困難となり、一気に需要が高まった木材。現在、インドネシアなどの東南アジアでも木材産業として植林も行われている。ホンジュラス原産のみワシントン条約の附属書IIに登録され生産者の検査が行われている。
パシフィック・コースト・マホガニー メキシカン・マホガニー、ホンジュラス・マホガニー Swietenia humilis グアテマラやホンジュラス、メキシコ南部に分布しているマホガニー。ワシントン条約の附属書IIに登録されており、輸出入時に生産者の検査が行われている。

商品名としてのマホガニー[編集]

マホガニーは中南米以外にも東南アジアなどで人工的に多く植林されているものの、ワシントン条約の附属書IIに登録されているものが多く、木材販売会社が入手するのに様々なコストがかかるため価格が高騰しやすい。 そのため多くの木材販売会社では、マホガニーに見た目や性質がよく似た木材を『マホガニー』と偽装したり『○○・マホガニー』と名付けマホガニーの代替材として販売することも少なくない。

名前 販売名 学名 説明
カヤ アフリカン・マホガニー、アフリカ産マホガニー Khaya Ivorensis マダガスカルを中心とした西アフリカに分布するセンダン科カヤ属の植物。リボン杢が出やすく、グレードの高い本物のマホガニーによく似ているため現在、マホガニーの代替材としては最も供給量が多い。
サペリ サペリ・マホガニー、 Entandrophragma cylindricum カメルーンやナイジェリアなどを原産とするセンダン科エンタンドロフラマ属の植物。カヤ同様でリボン杢が出やすくマホガニーの代替材としてよく使用される。
レッド・ラワン フィリピン・マホガニー Shorea polysperma フィリピン原産のフタバガキ科ショレア属の植物。フィリピンではビック・リーフ・マホガニーも存在するがレッド・ラワンを代替材として販売することも多い。
マトア ソロモン・マホガニー Myroxylon balsamum フィリピンなどの東南アジア原産のムクロジ科ポメティア属の植物。
カブレウーヴァ サントス・マホガニー Myroxylon balsamum 中央アメリカ原産のマメ科バルサムノキ属の植物。
チャンチン チャイニーズ・マホガニー Toona sinensis 中国原産のセンダン科トゥーナ属の植物。日本の野山にも自生している。
センダン ジャパニーズ・マホガニー Melia azedarach 日本原産のセンダン科センダン属の植物。仏像の製作に用いられる。
コア ハワイアン・マホガニー Acacia Koa ハワイ原産のマメ科アカシア属の植物。ウクレレなどで使用される。


参考文献[編集]

  • A・レウィントン「暮らしを支える植物の事典」(八坂書房)

脚注[編集]

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  1. ^ [1] 経済産業省のワシントン条約(CITES)のサイト
  2. ^ [2] Wood Database
  3. ^ [3] 中川木材産業株式会社「世界の有用木材7800種」