ギブソン・サンダーバード

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ギブソン・サンダーバード
Gibson Thunderbird
Gibson Thunderbird non-reverse.jpg
ノンリバース・サンダーバード
メーカー/ブランド ギブソン
製造時期 1963年-
構造
ボディタイプ ソリッド
スケール長 34inch
フレット 20
ネックジョイント スルーネック / セットネック
材質
ボディ マホガニーウォルナット
ネック マホガニー
フィンガーボード ローズウッド
ハードウェア
ペグ シャーラーM4
ブリッジ Tune-O-Matic
電気系統
ピックアップ 2基または1基のハムバッカー
ピックアップ(F) TB Plus
ピックアップ(R) TB Plus
コントロール 1トーン、2ボリューム
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サンダーバード(Gibson Thunderbird) はギブソン社のエレクトリックベースである。

概要[編集]

サンダーバードは1963年に発表された。当時はフェンダープレシジョンベースを発表してから12年間、エレクトリックベース市場のリーダーであり続けていた。

サンダーバードは、ファイヤーバードとともに、アメリカ合衆国の自動車デザイナー、レイモンド・ディートリック(Raymond H. Dietrich) によりデザインされた。

デザインと構造[編集]

サンダーバードはリッケンバッカー#4000シリーズやファイヤーバードと同様、スルーネック構造を取っている。

それまでのギブソンのベースは30インチ半のショートスケールであったが、サンダーバードでは34インチと、フェンダーのベースと同じスケールになっている。

シングルピックアップのサンダーバードIIと、ツインピックアップのサンダーバードIVが当初から用意された。

ノンリバース・サンダーバード[編集]

1966年、ギブソンはサンダーバードのデザインと構造を変更した。オリジナルのサンダーバード(とファイヤーバード)は低音弦側の角が短く高音弦側の角が長い「リバース」ボディであった。フェンダーがジャズマスターとの類似性を盾に起こした訴訟の結果、ボディ形状は反転され、それ以降は「ノンリバース」ボディと呼ばれるようになった。 これに加え、頑丈ではあるが高価になるスルーネック構造はギブソン伝統のセットネック構造に変更される。

ノンリバース・サンダーバードは1969年にサンダーバードが製造終了するまで続いた。

その希少価値により、リバース・サンダーバードは大変貴重なコレクターズアイテムとなっている。

1976年-1979年の再発売[編集]

サンダーバードIVは、1976年に建国200周年記念モデルとして再登場した。このモデルはリバースボディにスルーネック構造となっており、ピックガードに建国200周年記念のロゴが入っている。この後1979年に再度製造終了になるまでサンダーバードは通常製品として販売され続ける。

その後のサンダーバード[編集]

エピフォン製サンダーバードIV

サンダーバードIVはさらに1987年から再発売され、その後も販売され続けている。

ラインナップは、

  • ギブソン・サンダーバードIV
    • 9ピース構造のマホガニー/ウォルナットの9ピースセットネック。
  • ギブソン・サンダーバードスタジオ(4弦、5弦)
    • マホガニーネック、マホガニーボディ。
  • ギブソン・サンダーバード・ゴシック
    • マットな質感と漆黒色、限定モデル。ピックアップは、TB Plus ceramic magnet humbuckers
  • エピフォン・サンダーバードIV
    • ギブソン版に対する低予算タイプ。メープルネックがアルダーボディにネジ留め。
  • エピフォン・ゴシック・サンダーバードIV
    • エピフォン・サンダーバードIVと同様だが、マホガニーボディにセラミックピックアップ。フラットブラック仕上げ。ピックガードにはゴシックシンボルが入る。

現行の全てのモデルはツインピックアップである。

フェンダーのベースとの比較[編集]

フェンダーのベースと比較したとき、不利な点として以下が挙げられる。

  • 不規則なボディ形状とストラップボタンの位置により、重量は不均衡でバランスに欠ける。このため、ネック側の手を放すとネックが“ダイブ”する。これは新しいユーザや、楽器を一定に保ちたい者には不便である。“ダイブ”はボタンストラップを移動し、適切なストラップを使用することにより回避可能である。
  • パッシブハムバッカーピックアップは深くリッチな音色をもたらし、中周波数帯で非常に重く、ロックに適している。スラッピングにはまるで向かず、そのように使う奏者もいない。デザイン重視で選ぶと、使用範囲が狭くなる。

弦とピックアップの下に大量の木材を使用していることにより、デラックス・ジャズベース等のアクティブベースに比べても出力が非常に大きい。そして、ギブソンはサンダーバード用の代替ピックアップを販売していない。

ギブソン・ブラックバード[編集]

ブラックバードモトリー・クルーのベーシストニッキー・シックスの要求仕様にあわせたモデルである。当初は「シックスバード」と呼ばれた。ブラックバードは2000年から2003年まで製造された。サンダーバードIVとの違いは、

  • 指板はエヴォニー材で、鉄十字のインレイが施されている。
  • ブリッジの後方に「オプティ・グラブ・ハンドル」が装着されている。
  • ピックガードはブラックバード専用にデザインされた物。
  • 全てのハードウェアはブラッククローム仕上げ。
  • フラットブラック塗装。

外部リンク[編集]