糸巻き (弦楽器)
ペグ(糸巻、転手)は、ギターやヴァイオリンなどの弦楽器で使用される部品。弦 (楽器)を楽器に固定して張力(テンション)を保つ役目を持つ。また駒と反対側に備えられ、弦を巻き取りながら調律することができる。チューナーとも呼ばれる。
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[編集] フリクション・ペグ
原始的なペグで、ヴァイオリン属や琵琶ほか古来からの伝統的な楽器で使用されている。これは木と木の摩擦で弦の張力を保つ仕組みになっており、精密に調整しない限り弦の張力に負けて調律が狂いやすい。しかし木から木へ伝わる音色は今でも好まれ、現在でも使用され続けている。
[編集] ギアード・ペグ
ウォームギヤを使用したペグで、コントラバスのように強い張力を持つ楽器にも使用に耐える構造になっている。
[編集] ギターのペグ
[編集] ノーマル式ペグ
[編集] クルーソン・タイプ
クルーソン社が開発したベーシックな構造をしたチューナー。オープンギアタイプのペグとの一番の違いはギアをカバーで覆っていて、そのカバー自体が軸受けを兼ねている。そのため、オープンタイプより強度があるが、カバーがシャフトとギアを支えるプレートに爪で噛んでいるため、その爪が緩んでくれば、ペグの寿命ということになる。ペグ孔径は8.8mm。クルーソン社はすでに倒産している。
[編集] ロトマチック・タイプ
1950年代にグローバー社が開発したチューナー。「クローズドギア」とも呼ばれている。ダイカスト製のハウジングの中にギアとウォームを組み込んだ構造になっており、ハウジング内部にグリスを充填することによって半永久的に性能を持続させられる。一般的にクルーソン・タイプより精度が高いが重いため、交換するとサウンドに僅かながら影響を及ぼす。
[編集] ロック式ペグ
[編集] トリムロック
スパーゼル社によって開発されたペグ。糸巻きの下側がノブになっており、これを緩めると糸巻きの弦通し穴内部にあるシャフトが下に下がる。弦通し穴に弦の先端を差し込んだ後にノブを締め込むと、シャフトが上昇して弦を固定する。フェンダー社の製品に多く採用されている。
[編集] マグナムロック
後藤ガット社によって開発されたロック式ペグ。他のロック式のようにネジで弦を固定するのではなく、弦の張力によって弦を固定するのが特徴。他のものに比べて構造が単純であるため、クルーソン・タイプのペグにもこの技術を使用できる。
[編集] その他のペグ
[編集] H.A.P.
後藤ガット社によって開発された軸高を設定出来るペグ。正式名称は「Height Adjustable Post」。ナットにかかる弦の張力を各弦ごとに適正なテンションに調節でき、理想的な弦振動を得ることができる世界初のシステム。演奏時におけるサスティーンやアタック音も向上するとともに、奏者に合ったテンションコントロールができる。これを応用したアコースティックギターやレスポールなどのアングルド・ヘッドに特化した「H.A.P.-A」、上記のマグナムロックの機能を合わせ持った「H.A.P.-M」などもある。