コミュニティ・ストア

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国分グローサーズチェーン株式会社
Kokubu Grocers Chain Co., Ltd.
COMMUNITY STORE Bunkyo Sekino Store.jpg
コミュニティ・ストア 文京せきの店
種類 株式会社
市場情報 非上場
本社所在地 日本の旗 日本
103-0027
東京都中央区日本橋1丁目1番1号
本部:東京都江東区亀戸2丁目3番6号
設立 1994年平成6年)7月1日
業種 小売業
事業内容 コンビニエンスストアの経営及び加盟店の経営指導、不動産・店舗設備機器・商品陳列器具の売買及び賃貸
代表者 横山敏貴(代表取締役
資本金 9,350万円
売上高 105億円(2015年12月末現在)
従業員数 80人(2015年12月末現在)
決算期 12月
主要株主 国分グループ本社株式会社 100%
外部リンク www.c-store.co.jp
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コミュニティ・ストア(COMMUNITY STORE)は、国分グローサーズチェーン株式会社が運営する日本コンビニエンスストアチェーンである。

関東東海関西地方を中心に602店舗(2014年末時点)を展開していたが、最近では閉店が進んでおり、会社概要によれば2016年12月末時点で520店舗となっている[1]

ただし2017年12月現在、公式サイトの店舗検索で所在を確認できるのは約60店舗で[2]、その大半が東京都内に集中している。

その一方で、2011年より京王電鉄京成電鉄など、鉄道事業者との連携による駅ナカ生鮮コンビニの出店も開始しており、新業態の店舗も増えつつある。

概要[編集]

同チェーンの前身は、国分株式会社(現・国分グループ本社株式会社)が取引先酒販店の経営支援を狙って結成したボランタリー・チェーン (VC) である。そのため、酒販店から業態転換した加盟店が多く、それぞれが酒販店時代からの固定客を抱えており、同チェーンは他チェーンよりも客の年齢層が高くなっている(2004年時点)[3]。1999年(平成11年)からは一部店舗でデリバリーサービス「親切・ふれあい便」を開始したが、これには旧酒販店の人脈と御用聞きの経験を生かす狙いがあった[4]

同チェーンでは、VCとフランチャイズ・チェーン (FC) の長所だけを組み合わせた[5]とする「ニューコンビニエンスシステム[6]を標榜している。大手コンビニエンスストアチェーンの多くが

  • オープンアカウント制(加盟店は売上の全額を本部に送金し、会計処理を本部に任せる)
  • 粗利分配方式(加盟店の粗利[7]のうち一定割合をロイヤルティとして本部に支払う)

といった仕組みを採っているのに対し、コミュニティ・ストアはこれらを採用していない。加盟店は仕入代金、ロイヤルティ等だけを本部へ送金すれば良く、またロイヤルティは売上や粗利に関係なく定額となっているなど、VC的な契約内容が盛り込まれている[8]。一方で、品揃え、情報システムなどのチェーンオペレーションは、FC制の他チェーンと同様に本部主導で統一されている[9]

また、多くのコンビニエンスストアチェーンが年中無休・24時間営業を暗黙の常識としている中で、当社は営業時間制を設けている店舗が大多数を占めており、24時間営業を行なっている店舗は少ない。店舗によっては定休日を制定している所もあり、他社とはその営業形式が大きく異なっているのが特徴である。

沿革[編集]

  • 1977年昭和52年) - 国分株式会社の事業部門としてKGC(国分グローサーズチェーン)首都圏本部が発足する。
  • 1978年(昭和53年) - 東京都渋谷区に1号店を開店する。
  • 1988年(昭和63年)11月 - 東北本部の第1号店、「同中勇分店」開店。
  • 1990年平成2年) - 首都圏以外の地区本部が発足する。
  • 1993年(平成5年)3月31日 - 持ち帰り弁当コンビニの複合店「コミュニティ・ストアきよむら」開店。
  • 1993年(平成5年) - 帯広本部であった宮本商産株式会社がチェーンから脱退し、同地区は国分株式会社直轄となる。
  • 1995年(平成7年)1月1日 - 国分株式会社からKGC首都圏本部が分社独立し、子会社「国分グローサーズチェーン株式会社」となる。
  • 1995年(平成7年) - 茨城県本部であった合資会社月の友が加盟店とともにチェーンから脱退し「モンペリ」の店名で独自のチェーン展開を始める。
  • 1997年(平成9年) - 公共料金収納代行サービスを開始する。
  • 同年 - 岐阜本部であった株式会社河安と、三重本部であった株式会社井阪商店がチェーンから脱退し、両地区は国分株式会社直轄となる。
  • 1998年(平成10年) - 国分株式会社直轄の地区本部すべてが、国分グローサーズチェーン株式会社に移管される。
  • 同年 - 旭川本部であった旭川国分株式会社(株式会社丸ヨ岡田より営業を継承)が、加盟店とともにチェーンから脱退する。
  • 同年 - 神奈川のエムエムチェーン株式会社(後述)と業務提携する。のちに同社の加盟店を国分グローサーズチェーン株式会社が引き継ぐ。
  • 1999年(平成11年) - 一部店舗でデリバリーサービス「親切・ふれあい便」を開始する。
  • 2000年(平成12年) - 香川本部であった香川流通株式会社から、加盟店と本部業務を国分グローサーズチェーン株式会社が引き継ぐ。これにより、すべての地区本部が同社へ統合された。
  • 2011年(平成24年) - 鉄道事業者との連携による新業態として、駅ナカコンビニ事業開始。京王線つつじヶ丘駅構内に、京王ストアとの共同出店で「京王ストアエクスプレス with コミュニティ・ストア」つつじヶ丘店がオープン。
その後、京王ストア(旧・京王リテールサービス)との共同出店による売店(駅ナカミニコンビニ)「K-SHOP with コミュニティ・ストア」を出店開始。
  • 2016年(平成28年) - 「コミュニティ・ストア新川一丁目店」を改装した、コミュニティ・ストアの新業態「コミストキッチン新川一丁目店」がオープン。
  • 2017年(平成29年) - 京成本線国府台駅の高架柱耐震補強工事にともない閉店した「リブレ京成国府台駅前店」を、リブレ京成と共同で「リブレキッチン with コミュニティ・ストア」国府台店としてリニューアルオープン。

歴史[編集]

1977年(昭和52年)、国分株式会社によりボランタリー・チェーン「国分グローサーズチェーン・アライアンス (KGCA) 」が結成された。

1992年(平成4年)7月時点では、北海道から九州にかけての広い地域で国分株式会社が本部となっていたものの

  • 株式会社丸ヨ岡田(北海道国分株式会社の前身企業の一つ) - 旭川本部
  • 宮本商産株式会社(後に同社の卸事業は北海道国分へ引き継がれる) - 帯広本部
  • 合名会社畠兵商店 - 能代本部
  • 合資会社月の友酒店 - 茨城本部
  • 株式会社河安(カワヤス国分株式会社の母体となった企業) - 岐阜本部
  • 株式会社井阪商店(後に三重国分株式会社へ営業を統合される) - 三重本部
  • 渡弥 - 福井本部
  • 香川流通株式会社 - 香川本部

といった提携卸売業者もKGCAに加盟し、それぞれ地区本部業務を行なっていた[10]

1993年(平成5年)2月時点でKGCAは、

  • コンビニ型店舗「コミュニティ・ストア」720店
  • リカー&バラエティーと称する酒類専門店「タウンショップ」250店

という2種類の店舗を展開し、合わせて970店を有していたが、当時は各店の内外装も統一されておらず、POSネットワークも整備されていなかった[11]

1994年(平成6年)に国分株式会社は新会社「国分グローサーズチェーン株式会社」を設立し、各地区本部を順次新会社へと統合するとともに、「ニューコンビニエンスシステム」[6]を標榜し

  • チェーンオペレーションの統一
  • POS、受発注、検品など新情報システムの導入
  • 店主・従業員研修体制の確立

などを推し進めた[12]

しかし、旧来の加盟店のうち新システムに移行できない店が脱落したことや、提携卸売業者のうち最多の加盟店を持っていた合資会社月の友が1995年(平成7年)に脱退し独立チェーン化したこともあり、1998年(平成10年)3月時点での加盟店数は690店[5]に減少。以後も店舗数減少に歯止めがかかっておらず、現在の営業地域は関東東海関西地方にほぼ絞られている。

2016年3月、コミュニティ・ストアの新業態「コミストキッチン」として、東京都中央区新川にある既存のコミュニティ・ストア店舗を改装してオープンした[13]。時間帯別に業態が変わるようになっており、朝の時間帯はカフェ、昼の時間帯は手作り弁当、夜の時間帯は「ちょい飲み」をコンセプトとしている。店内には可動式のイートインスペースと店内厨房を有する。

駅ナカコンビニ[編集]

京王ストアエクスプレス with コミュニティ・ストア[編集]

2011年には鉄道事業者との連携による新業態として、私鉄スーパーマーケットとの共同出店による駅ナカコンビニを始め、京王グループスーパーマーケット京王ストアと共同で「京王ストアエクスプレス with コミュニティ・ストア」をオープンした[14]

この店舗の特徴としては、生鮮コンビニとして生鮮食品厨房で作られた惣菜を販売し、店内にイートインスペースも設けられている。またプライベートブランドとして、京王ストアも加盟する私鉄系スーパー八社会の「Vマーク バリュープラス」商品も取り扱う[15]

2011年11月25日に1号店として、京王線つつじヶ丘駅に完成した駅ナカ商業施設「京王リトナードつつじヶ丘」2階に、京王ストアエクスプレスつつじヶ丘店として新規開店。以後、京王永山駅若葉台駅と、京王相模原線沿線の京王リトナードへも順次店舗を増やしてゆく[16]

2017年9月29日に開業した調布駅駅ビルトリエ京王調布」に、4店舗目となる調布店をオープンした[17]。またこれにともない、向かいの駅売店「A LoT 調布中央口改札店」が統合閉店[18][19]

2017年11月30日には、明大前駅の駅ナカ商業施設「フレンテ明大前」1階に、5店舗目となる明大前店をオープンした[20][18][19]

店舗[編集]

2018年1月現在、5店舗が存在する。

  • つつじヶ丘店(東京都調布市)- 2011年11月25日オープン(1号店)
  • 永山店(東京都多摩市
  • 若葉台店(神奈川県川崎市麻生区
  • 調布店(東京都調布市)- 2017年9月29日オープン
  • 明大前店(東京都世田谷区)- 2017年11月30日オープン

京王ストア K-SHOP with コミュニティ・ストア[編集]

また京王グループ内の再編により、京王電鉄売店「K-Shop」「A LoT」を経営していた京王リテールサービスが、株式会社京王ストアに吸収合併されたことにともない、2016年よりコミュニティ・ストアとの共同出店による店舗リニューアルが行われている。

コンビニ形式の駅売店(京王ストアでは「ミニコンビニ」と呼んでいる[21])は、京王リテールサービス時代からの店舗名は「K-Shop」で、駅ホーム改札脇の小規模な駅売店「A LoT」と意匠を合わせた黄色い看板だが、コミュニティ・ストアとの共同出店によるリニューアル後は「K-SHOP with コミュニティ・ストア」となり、看板にコミュニティ・ストアのマークが入るほか、内装なども変更されている。

駅売店のミニコンビニも、京王線では聖蹟桜ヶ丘店・高幡不動店、京王相模原線では多摩センター店・堀之内店・京王井の頭線では永福町店・高井戸店・久我山店など、順次コミュニティ・ストアとの共同出店による「K-SHOP」店舗にリニューアルされている。

2017年7月26日、京王相模原線橋本駅に、8店舗目となる橋本店がリニューアルオープンした[18][19]

2018年1月19日、京王線府中駅改良工事にともない、北口改札前(京王府中ショッピングセンター内)に、9店舗目となる府中店がオープンした[18][19]。またこれにともない、向かいの駅売店「A LoT 府中北口改札店」が同年1月31日をもって統合閉店。

店舗[編集]

2018年1月現在、9店舗が存在する。

  • 永福町店(東京都杉並区
  • 高井戸店(東京都杉並区)
  • 久我山店(東京都杉並区)
  • 聖蹟桜ヶ丘店(東京都多摩市)
  • 多摩センター店(東京都多摩市)
  • 高幡不動店(東京都日野市
  • 堀之内店(東京都八王子市
  • 橋本店(神奈川県相模原市緑区)- 2017年7月26日リニューアルオープン
  • 府中店(東京都府中市)- 2018年1月19日オープン

リブレキッチン with コミュニティ・ストア[編集]

京王グループとの連携に引き続き、2017年9月1日、京成グループのスーパーマーケット・リブレ京成と共同で、京成電鉄国府台駅に駅ナカ生鮮コンビニ「リブレキッチン with コミュニティ・ストア」国府台店をオープンした。

京成本線国府台駅の高架柱耐震補強工事にともない閉店した「リブレ京成国府台駅前店」をリニューアルしたもので、リブレ京成のミニスーパー「リブレキッチン」1号店となる。「京王ストアエクスプレス」同様、店内にイートインスペースを設け、リブレ京成も加盟する八社会のプライベートブランド商品も取り扱う[22][23]

エムエムチェーン[編集]

エムエムチェーンは、かつて神奈川県を中心にコンビニエンスストア「コンビニマート」を展開していたボランタリー・チェーン。神奈川県相模原市食品卸業者、水谷商事株式会社(東京国分株式会社の前身企業の一つ)が主宰していた。加盟店には酒販店が多かった[24]

1983年(昭和58年)「エムエムチェーン協同組合」として結成され、最盛期には108店舗を擁していた[25]が、加盟店の廃業や大手チェーンへの鞍替えなどで店舗数は減少に転じた。85店舗[24]となった1996年(平成8年)には、体制強化を狙って本部を改組し「エムエムチェーン株式会社」とした[26]

35店舗となった1998年(平成10年)には、国分グローサーズチェーン株式会社との業務提携に踏み切り、同年6月より物流、POSなどのシステムを順次コミュニティ・ストアのシステムに一本化していった[27]。のちに、すべての加盟店がコミュニティ・ストアへと移籍している[28]

脚注[編集]

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  1. ^ コミュニティ・ストア:会社概要 2017年10月9日閲覧。
  2. ^ 店舗検索ページには「この店舗検索においては、立地条件等により全ての店舗が検索できるものではありませんので、あらかじめご了承ください。」との注意書きがある。コミュニティ・ストア:店舗検索 2017年12月5日閲覧。
  3. ^ 『日本食糧新聞』2004年8月11日より。
  4. ^ 『日本食糧新聞』1999年3月29日より。
  5. ^ a b 『流通サービス新聞』1998年(平成10年)3月20日 5面より。
  6. ^ a b 当初は「限りなくFCに近い超ボランタリー」と称していた。
  7. ^ ただし粗利の算定方法は一般的な売上総利益の算定方法と大きく異なる。
  8. ^ 国分グローサーズチェーン株式会社「加盟契約の要点と概説」 (PDF) 、社団法人日本フランチャイズチェーン協会、2008年より
  9. ^ 『日本工業新聞』1997年11月19日 27面より。
  10. ^ 『日本食糧新聞』1992年7月8日より。
  11. ^ 『流通サービス新聞』1993年2月23日 5面より。
  12. ^ 『日本食糧新聞』1995年7月29日、1997年4月2日より。
  13. ^ 「コミストキッチン新川一丁目店」新装開店! ~コミュニティ・ストアの新業態店舗始動!~(コミュニティ・ストアニュースリリース)2016年3月閲覧。
  14. ^ 『日本食糧新聞』 2011年12月14日 国分グローサーズチェーン、京王ストアと共同で駅に生鮮コンビニ出店
  15. ^ 【京王ストア】 生鮮コンビニ多店舗化へ、2号店を駅構内に出店 DFオンライン 2012年11月15日[リンク切れ]
  16. ^ 店舗一覧(京王ストア、キッチンコート、京王ストアエクスプレス) 京王ストア 公式サイト
  17. ^ 「トリエ京王調布」2017年9月29日(金)オープン! (PDF)”. 京王電鉄 (2017年7月5日). 2017年10月10日閲覧。
  18. ^ a b c d 京王ストア公式サイト お知らせ 2018年1月21日閲覧
  19. ^ a b c d 京王ストア公式サイト お知らせ 2018年1月21日時点でのキャッシュアーカイブ
  20. ^ 京王ストアエクスプレス明大前店 11/30(木)オープン 京王ストア公式サイト 2017年12月5日閲覧。
  21. ^ A LoT(アロット)・ミニコンビニ K-Shopについて 株式会社京王ストア(旧・京王リテールサービス)公式サイト
  22. ^ 「リブレキッチン国府台店 with コミュニティ・ストア」新装開店! 〜 スーパーマーケットとのコラボレーション店舗 〜コミュニティ・ストア ニュースリリース(2017年8月28日)2017年9月13日閲覧。
  23. ^ リブレキッチン国府台店オープンについて リブレ京成 ニュースリリース(2017年8月28日)
  24. ^ a b 『日本食糧新聞』1996年8月19日より。
  25. ^ 『日本食糧新聞』1998年3月30日より。
  26. ^ 『日本食糧新聞』1996年11月18日より。なお、この記事ではエムエムチェーン店舗数を42店舗としている。
  27. ^ 『日本食糧新聞』1998年7月13日より。
  28. ^ 『日本食糧新聞』2002年9月30日より。

関連項目[編集]

外部リンク[編集]