アンスリー
![]() ekimoなんば店(南海) | |
種類 | コンビニエンスストア |
---|---|
所持会社 | 京阪ザ・ストア |
使用開始国 |
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主要使用国 |
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使用開始 | 1997年 |
使用終了 | 2023年 |
関連ブランド |
もより市(京阪) 生活彩家 nasco+ セブン-イレブン(南海) アズナス ローソン(阪神) 太字は現行の店舗 |
旧使用会社 |
阪急リテールズ 南海フードシステム |
ウェブサイト | 公式サイト(京阪) |
アンスリー(英語: An-3)は、京阪電気鉄道の駅に出店している駅コンビニエンスストアである。2023年度中に消滅する予定。
名称[編集]
名前の由来は、京阪と当初共同で展開していた阪神電気鉄道(阪神)・南海電気鉄道(南海)の計3社の共通文字[1][2](KEIHAN・NANKAI・HANSHIN)、店の標語である「安心」、「安全」、「安らぎ」の「安(アン)が3つ」からきている[3]。現在は、阪神・南海の店舗が無くなり前者の共通文字が成り立たなくなったことから、後者の説明が用いられている。
歴史・概要[編集]
1997年(平成9年)、阪神、京阪、南海が共同で展開を開始した[4]駅ナカのコンビニエンスストアである[5]。1号店は、京阪の樟葉駅前店。
共通のブランドを使用しているものの、運営は基本的に各社が独自に行っている[4]。
2005年(平成17年)4月1日に京阪ザ・ストア内に共同本部準備室を設置し、共同仕入れや企画など一部機能の統合を目指した[1]。その後、共同本部は解消したが、商品企画、イベント企画、スタッフ研修などを協同して実施している。また、阪急電鉄、近畿日本鉄道を交え5社共同事業として公共料金等払込の取扱いも行っている。
2005年(平成17年)10月31日に京阪ザ・ストアとドラッグストア大手のコクミンが提携してアンスリーとドラッグストアを融合した新業態の店舗Plug-in(プラグイン)を大阪府守口市に開店させ[6]、2007年(平成19年)1月30日に駅売店のスピーディーな販売形態も取り入れたステップイン型の小型店舗アンスリーSΛM(サム)を阪神電気鉄道梅田駅構内に出店して新たな形態の店舗展開を始めた[5]。
阪急・阪神経営統合に伴う阪急阪神ホールディングス内の流通事業の再編・合理化策の一環として、2008年(平成20年)4月1日から阪神電気鉄道の100%出資子会社である阪神ステーションネットが運営していたアンスリーの店舗の運営がアズナスを運営している阪急リテールズに委託され[7]、翌年2009年(平成21年)4月1日に阪神ステーションネットのアンスリー全8店舗が関係する従業員を含めて阪急リテールズに完全に事業移管されると共に店名もアズナスに転換して[4]、アンスリーのブランドで店舗を展開するのは京阪グループと南海グループのみとなった。
2014年(平成26年)7月現在、京阪アンスリーが33店舗(内アンスリーSΛMが4店舗)、南海アンスリーが22店舗(内生活彩家が2店舗)である。
なお、南海アンスリーのうち3店舗は、南海電気鉄道の子会社である泉北高速鉄道の沿線にあった(セブンイレブンのフランチャイジー加盟により2019年11月22日までにすべて閉店済み)。
現在の運営会社は、株式会社京阪ザ・ストア[5](元の運営会社:京阪電気鉄道株式会社)、南海フードシステム(元の運営会社:南海フードシステム株式会社〈南海商事株式会社の子会社〉→南海都市創造株式会社[5]→南海フードシステム株式会社→南海電気鉄道株式会社)の2社で、同一の名称ながら運営会社ごとに独自色がある[要出典]。
一部の店舗を除き、PiTaPaでの支払いが可能である。南海アンスリーの一部の店舗ではiDでの支払いが、ekimoなんば店とekimo天王寺店、および一部の店舗ではこれに加え、ICOCA(電子マネーの相互利用を実施している交通系ICカード[8]を含む)・楽天Edy・QUICPayでの支払いが可能である。京阪アンスリーでは、e-kenet VISAカードでの支払いも可能である。さらに2012年(平成24年)3月からは、iD・楽天Edy・ICOCA(電子マネーの相互利用を実施している交通系ICカードを含む)の3種類が各店で利用可能となった。
2021年12月2日、運営元の京阪ザ・ストアはアンスリーの店舗を新業態店舗「もより市」へと転換していくことを発表した[9][10]。2022年度から2023年度の2年間でアンスリー32店舗のうち19店舗をもより市へ変更、残りは賃貸店舗とする予定[9]。残ったアンスリーでは店舗毎に高級食パンなどのコンビニエンスストアが取り扱わない商品を扱うなど独自性を出している。2023年9月25日から東京の銀座ロフトでのイベントに「立山サンダーバード」などと共に初めて期間限定で出展した。
2022年9月28日、運営元の南海フードシステムはセブン-イレブンジャパンと業務提携し同社のフランチャイズとなることに加えアンスリーおよび同社の運営するnasco+の店舗を同年12月以降セブン-イレブンに転換することを発表した[11]。その後、転換準備のため2023年1月27日までに全店舗閉店することになった。
店舗[編集]
- 渡辺橋店(大阪市北区)
- 淀屋橋店(大阪市中央区)
- 京橋片町口店(大阪市都島区)
- 京橋ホーム大阪方店(大阪市都島区)
- 西三荘店(門真市)
- 大和田店(門真市)
- 淀競馬場前店(京都市伏見区)
- 丹波橋店(京都市伏見区)
かつて存在した店舗[編集]
京阪[編集]

- 大江橋店(大阪市北区)
- 淀屋橋コンコース店(大阪市中央区)
- 北浜店(大阪市中央区)- 2022年3月31日閉店
- 京橋ホーム京都方店(大阪市都島区)
- 天満橋店(大阪市中央区) - もより市に転換
- 守口店 - コンビニドラッグ「プラグイン」へ業態変更
- 門真店(門真市)
- 古川橋店(門真市)
- 古川橋コンコース店(門真市)
- 大和田コンコース店(門真市)
- 萱島店(寝屋川市)
- 寝屋川北口店(寝屋川市) - 2022年11月30日閉店
- 寝屋川店(寝屋川市)- 2022年9月17日閉店、もより市に転換
- 枚方店(枚方市)
- 枚方中央口店(枚方市)
- 枚方東口店(枚方市)
- 牧野店(枚方市)
- くずは店(枚方市) - フレスト跡にもより市開店により、2022年11月30日閉店 なお、アンスリー跡は吉野家が出店
- 樟葉コンコース店(枚方市) - 2022年11月30日閉店
- 八幡店(八幡市)
- 中書島店(京都市伏見区)
- 中書島下りホーム店(京都市伏見区)
- 祇園四条店(京都市東山区)- もより市に転換。
- 三条店(京都市東山区)- もより市に転換。
- 出町柳店(京都市左京区)
- 宇治店(宇治市)- 2017年5月8日閉店
- 宇治東店
- 太子橋店(守口市)
- 地下鉄新大阪店(大阪市淀川区)
- 精華台店
- 松井山手店
- 東御蔵山店
ステップイン店舗[編集]
- サム 中之島店(大阪市北区)
- サム 香里園店(寝屋川市)
- サム 寝屋川ホーム店(寝屋川市)
- サム 光善寺店(枚方市)
- サム 牧野店(枚方市)
南海[編集]
☆はフランチャイズ店。いずれも泉北高速鉄道の駅にあり、同社の関連会社である泉鉄産業が運営していたが、セブンイレブンのフランチャイジー加盟により全て閉店。
- なんば駅中央口店(大阪市中央区、1997年7月~2022年10月25日)セブンイレブン転換(1号店)
- なんばガレリア店(大阪市中央区) - 2009年10月7日になんば駅北口店より店名変更。2022年12月30日閉店
- ekimoなんば店(大阪市中央区)
- なんばCITY店(大阪市中央区)
- なんばCITY東ビル店(大阪市中央区) - 跡地に南海フードシステム運営の「ウィルコムプラザ南海なんば」が入店(その後東ビル解体のために閉店)
- 南海なんば駅南口店(大阪市浪速区)
- ekimo天王寺店(大阪市阿倍野区)
- 新今宮駅店(大阪市西成区)- 2022年12月23日閉店
- 堺店(堺市堺区)- 2022年12月23日閉店
- 堺プラットプラット店(堺市堺区)
- 石津川店(堺市西区)
- 羽衣店(高石市)
- N.KLASS三国ヶ丘店(堺市堺区)- 2022年12月30日閉店
- N.KLASS泉大津店(泉大津市)- 2022年12月16日閉店
- 貝塚店(貝塚市)
- 泉佐野店(泉佐野市)- 2022年12月30日閉店
- 和歌山市駅店(和歌山市)- 2022年12月23日閉店
- 初芝駅店(堺市東区)
- 金剛駅店(大阪狭山市)
- 河内長野店(河内長野市)- 2022年12月16日閉店
- 林間田園都市店(橋本市)- 2022年12月9日閉店
- 彩の台店(橋本市)
- 泉ヶ丘店(堺市南区)
- 和泉中央店(和泉市)☆
- 光明池店(堺市南区)☆
- 生活彩家 ekimo梅田店(大阪市北区)
- 生活彩家アンスリー堺東店(堺市堺区)- 2022年12月30日閉店
- 生活彩家アンスリー北野田店(堺市東区) - 元はフランチャイズ店舗だったが、直営化。2023年1月13日閉店
- 生活彩家 南海なんば第1ビル店(大阪市浪速区)
- 生活彩家 天下茶屋店(大阪市西成区)[3]- 2023年1月27日閉店
阪神[編集]
以上8店舗は、2009年4月1日にアズナスへ譲渡
- 今津店(西宮市) - 2008年8月に閉店
ステップイン店舗[編集]
- サム 梅田西改札内店(大阪市北区)
- サム 姫島店(大阪市西淀川区)
関連項目[編集]
- アズナス(阪急電鉄・阪神電気鉄道の駅構内および駅周辺にあるコンビニエンスストア。2021年より全店舗ローソンへ転換)
- K PLAT(am/pmとの提携後、近鉄が展開したコンビニエンスストア。2013年よりファミリーマート〈愛称「近鉄エキファミ」〉へ転換)
- ハートイン・デイリーイン(JR西日本の子会社が運営するコンビニエンスストア。2014年よりセブン-イレブン(愛称「セブン-イレブン Heart・in」・「セブン-イレブン KIOSK」へ転換)
- フレンズショップ(山陽電気鉄道の駅構内売店。2020年2月に最後の店舗が閉店となり、一部店舗はローソン〈愛称「ローソン+フレンズ」〉へ転換)
脚注[編集]
- ^ a b “-「阪神」「南海」「京阪」の3社連携を強化- コンビニエンスストア「アンスリー」の共同本部準備室を設置し、仕入・運営体制を一元化します”. 阪神電気鉄道、南海電気鉄道、京阪電気鉄道 (2005年3月24日). 2018年3月13日閲覧。
- ^ “[https://www.sankei.com/article/20170110-7W3PXPLYKBOGDGNDBSJ6N3S3TA/2/ 産経WEST 【ビジネスの裏側】 コンビニの駅ナカ陣取り合戦 立ちはだかる「私鉄王国関西」の壁]”. 産業経済新聞社 (2017年1月10日). 2018年3月13日閲覧。
- ^ a b 『アンスリー』南海商事グループ、<http://www.nanshoji.co.jp/shop/an3.html>、2017年9月3日閲覧。
- ^ a b c “阪神のコンビニ「アンスリー」が阪急の「アズナス」へ”. 朝日新聞 (朝日新聞社). (2009年2月17日)
- ^ a b c d “駅CVS「アンスリー」に新業態 阪神梅田駅に「SΛM」1号店オープン”. 日本食糧新聞 (日本食糧新聞社). (2007年2月2日)
- ^ “京阪子会社とコクミン、コンビニと薬局を融合”. 日本経済新聞 (日本経済新聞社). (2005年10月25日)
- ^ 阪急阪神ホールディングスグループにおけるコンビニエンスストア事業の統合について (Report). 阪急阪神ホールディングス. 16 February 2009.
- ^ Kitaca・Suica・PASMO・TOICA・manaca・SUGOCA・nimoca・はやかけん
- ^ a b “京阪のコンビニ「アンスリー」が消滅、「もより市」に順次転換 » Lmaga.jp”. Lmaga.jp (2021年12月12日). 2021年12月13日閲覧。
- ^ “「アンスリー」事業の業態転換について|京阪ザ・ストア”. www.keihan-the-store.jp. 2021年12月13日閲覧。
- ^ “[https://www.nankai.co.jp/library/company/news/pdf/220928_1.pdf 南海グループとセブン-イレブン・ジャパン コンビニエンスストアのフランチャイズ化に関する業務提携契約を締結]”. 南海電気鉄道 (2022年9月28日). 2022年9月28日閲覧。