木場

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日本 > 東京都 > 江東区 > 木場
木場
木場駅 4番出入口(2008年7月)
木場駅 4番出入口(2008年7月)
木場の位置(東京都区部内)
木場
木場
木場の位置
北緯35度40分10.39秒 東経139度48分23.68秒 / 北緯35.6695528度 東経139.8065778度 / 35.6695528; 139.8065778
日本の旗 日本
都道府県 Flag of Tokyo Metropolis.svg 東京都
特別区 Flag of Koto, Tokyo.svg 江東区
地域 深川地域
人口
2017年(平成29年)12月1日時点)[1]
 • 合計 10,652人
等時帯 UTC+9 (日本標準時)
郵便番号
135-0042[2]
市外局番 03[3]
ナンバープレート 江東
広重「名所江戸百景」より「深川木場」。元は地名通りの貯木場だった。
木場 明治時代
木場 大正時代
木場 昭和初期
木場 1933年

木場(きば)は、東京都江東区町名。現行行政地名は木場一丁目から木場六丁目。郵便番号は135-0042[2]

歴史[編集]

江戸の材木商は日本橋付近に集まっていて材木河岸を形成していた。1657年明暦の大火の被害が甚大であったことから幕府は神社仏閣や大名屋敷などを郊外に移転させるなど江戸の町を大改造する計画を立てた。この中で材木河岸を墨田川の対岸にある深川に移転させることになり材木商たちに命令を下した。当時の日本では建築物はほぼ全て木造であり、橋や船、道具なども木でできていた。このため大量の木材を必要としており、材木商人たちの中には巨万の富を築いた者も多かったので深川の街は大変発展したという。

明治維新以降になると、木場の沖合いの埋め立てが進み、木場は内陸となり海が姿を消してしまった。1969年、沖合の埋立地に新しい貯木場新木場が建設されたため、従来の貯木場は埋め立てられて跡地に木場公園が作られた。

木場公園内の池で、浮かべた木材に乗る伝統芸「木場の角乗(かくのり)」が貯木場としての歴史を現代に伝えている[4]

地理[編集]

深川地域内に当たる。北は仙台堀川深川平野と接する。東は東陽、南は汐浜運河塩浜と、西は平久川冬木富岡牡丹古石場と接する。

木場公園が、木場・平野・三好にかけ広がる(公園の南半分が木場、北半分が平野、そして公園の北端にある東京都現代美術館が三好となる)。

地名の由来[編集]

木場とは元来、貯木場もしくは木材切り出し場であり、それらに由来する地名は日本各地にある。以上の地名は海もしくは川沿いに面しており、これは木材を海路で運んだり、上流で切り出した木をそのまま川に流したためである。

商業施設[編集]

イトーヨーカドー木場店(2000年(平成12年)11月16日開店)などが入居する深川ギャザリアがある[5]2010年4月に完成した深川ギャザリアW2棟には、りそなホールディングス本店、東京本部、およびりそな銀行東京本部(東京営業部・不動産営業部(東京)と両営業部の口座勘定を除く)、埼玉りそな銀行東京本部が移転し、同年5月6日から営業を開始した。

地価[編集]

住宅地の地価は、2014年平成26年)1月1日公示地価によれば、木場3-3-9の地点で44万4000円/m2となっている[6]

世帯数と人口[編集]

2017年(平成29年)12月1日時点の世帯数と人口は以下の通りである[1]

丁目 世帯数 人口
木場一丁目 98世帯 165人
木場二丁目 1,231世帯 2,027人
木場三丁目 1,851世帯 3,901人
木場五丁目 1,085世帯 1,736人
木場六丁目 1,509世帯 2,823人
5,774世帯 10,652人

小・中学校の学区[編集]

区立小・中学校に通う場合、学区は以下の通りとなる[7][8]

丁目 番地 小学校 中学校
木場一丁目 全域 江東区立平久小学校 江東区立深川第八中学校
木場二丁目 1〜6番
20〜21番
江東区立東陽中学校
その他 江東区立数矢小学校
木場三丁目 全域
木場四丁目 全域
木場五丁目 4~12番
その他 江東区立平久小学校
木場六丁目 全域 江東区立深川第八中学校

交通[編集]

鉄道[編集]

バス[編集]

都営バス永代通り三ツ目通りを中心に運行されている。全ての系統が木場駅前停留所を経由する。

道路[編集]

一般道路[編集]

高速道路[編集]

首都高速道路の出入口

木場を舞台とする作品[編集]

脚注[編集]

  1. ^ a b 世帯と人口(毎月1日)”. 江東区 (2017年12月1日). 2017年12月20日閲覧。
  2. ^ a b 郵便番号”. 日本郵便. 2019年8月30日閲覧。
  3. ^ 市外局番の一覧”. 総務省. 2017年12月20日閲覧。
  4. ^ 木場の角乗東京の観光公式サイト GO TOKYO(2018年10月26日閲覧)。
  5. ^ “イトーヨーカ堂、江東区に「木場店」オープン”. 日本食糧新聞(日本食糧新聞社). (2000年11月29日)
  6. ^ 国土交通省地価公示・都道府県地価調査
  7. ^ 区立小学校の通学区域”. 江東区 (2019年4月4日). 2019年8月30日閲覧。
  8. ^ 区立中学校の通学区域”. 江東区 (2019年4月4日). 2019年8月30日閲覧。

関連文献[編集]

関連項目[編集]

外部リンク[編集]