アイオワ級戦艦

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アイオワ級戦艦
USS Iowa (BB-61)
艦級概観
艦種 戦艦
艦名 州名。一番艦はアイオワ州に因む。
同型艦 予定:6隻、就役:4隻
前級 サウスダコタ級戦艦
次級 モンタナ級戦艦
性能諸元(1943年 - 1945年)[1][2]
排水量 設計:45,000トン
建造:43,875トン
基準:48,425トン
常備:55,424トン
満載:57,540トン
最大:59,331トン
長さ 全長:887 ft-2.75 in(270.427 m)
水線長:859 ft-5.75 in(262.689 m)
全幅:108 ft-2.063 in(32.971 m)
吃水 常備:35 ft-0.75 in(10.687 m)
満載:36 ft-2.25 in(11.030 m)
主機 蒸気タービン方式、4軸推進
バブコック・アンド・ウィルコックス重油専焼ボイラー 8基
GE式またはウェスチングハウス式蒸気ギヤードタービン 4基
出力 212,000馬力
221,000馬力(1943年)
速度 33ノット
31.9ノット(1943年)
35.2ノット(1968年)
航続距離 12ノット/18,000海里(1945年)
15ノット/14,890海里
17ノット/15,900海里(1945年)
20ノット/11,700海里
29.6ノット/5,300海里(1945年)
乗員 設計:1,921名
1945年
アイオワ:2,788名
ニュージャージー:2,753名
ミズーリ:2,978名
ウィスコンシン:2,911名
兵装 Mk.7 16インチ50口径砲 9門
(3連装砲塔として搭載)
Mk.12 5インチ38口径砲 20門
(連装砲塔として搭載)
対空兵装[3]
40 mm 機関砲(4連装)
アイオワ:60門(15基)
ニュージャージー:80門(20基)
ミズーリ:80門(20基)
ウィスコンシン:80門(20基)
20 mm 機関砲
アイオワ:60門(単装60基)
ニュージャージー:49門(単装49基)
ミズーリ:49門(単装49基)
ウィスコンシン:53門(単装49基、連装2基)
対空兵装
(1945年)[3]
40 mm 機関砲(4連装)
アイオワ:76門(19基)
ニュージャージー:変更無し
ミズーリ:変更無し
ウィスコンシン:変更無し
20 mm 機関砲
アイオワ:68門(単装52基、連装8基)
ニュージャージー:57門(単装41基、連装8基)
ミズーリ:59門(単装43基、連装8基)
ウィスコンシン:65門(単装49基、連装8基)
光学機器[4]
主砲塔1基に
レンジファインダー1基(倍率25、1番はMk.53合致式、2と3番はMk.52立体視)
Mk.66テレスコープ4基(倍率12)
Mk.29ペリスコープ2基(倍率12)
副砲塔1基に
Mk.68テレスコープ3基(倍率6.3)
Mk.38ディレクター1基に
Mk.48立体視レンジファインダー1基(倍率25)
Mk.69テレスコープ2基(倍率12)
Mk.56テレスコープ1基(倍率4)
Mk.29ペリスコープ1基(倍率12)
Mk.40ディレクター1基に
Mk.30ペリスコープ2基(倍率12)
Mk.32ペリスコープ1基(倍率12)
Mk.37ディレクター1基に
Mk.42立体視レンジファインダー1基(倍率12or24)
Mk.60テレスコープ2基(倍率6)
レーダー[5] SK対空捜索1基
SG対水上捜索2基
SQ対水上捜索(携帯用)
Mk.8射撃管制2基(Mk.38ディレクター)
Mk.3射撃管制1基(Mk.40ディレクター)
MK.4射撃管制4基(Mk.37ディレクター)
Mk.19射撃管制(Mk.49ディレクター、BB-62)
レーダー
(1945年)[5]
SK対空捜索1基(BB-61と64)
SR対空捜索1基(BB-61と64)
SK-2対空捜索1基(BB-62と63)
SP高度探知1基(BB-62)
SG対水上捜索2基(BB-63と64)
SU対水上捜索1基(BB-61と62、SGは1基)
SQ対水上捜索(携帯用)
Mk.8射撃管制1基(Mk.38ディレクター、BB-63は2基そのまま)
Mk.13射撃管制1基(Mk.38ディレクター、BB-61、62、64)
Mk.27射撃管制1基(Mk.40ディレクター)
Mk.12射撃管制/Mk.22高度探知4基(Mk.37ディレクター)
Mk.29射撃管制(Mk.57ディレクター)
艦載機 カタパルト 2基
水上機 3機
装甲 舷側:307mm(傾斜19度)
甲板:主甲板STS38mm
装甲甲板121mm+STS32mm
主砲防盾:432mm裏面にSTS64mm
主砲座:439mm
司令塔:439mm
アイオワ級の主砲弾薬庫

アイオワ級戦艦(アイオワきゅうせんかん、Iowa Class Battleship)は、アメリカ海軍戦艦。アメリカが建造した最後の戦艦の艦級であり、各国の戦艦の中で最後に退役した戦艦である。1943年から1944年にかけて就役した。同型艦はアイオワニュージャージーミズーリウィスコンシンの4隻。計画では6隻が建造予定であり、イリノイケンタッキーの2隻が建造中止されている。

ワシントン海軍軍縮条約を脱退した大日本帝国に対抗すべく、基準排水量45,000トンの戦艦を計画し、当初はサウスダコタ級の兵装と防御を強化した発展型案や、サウスダコタ級と同等の防御に12門の40.6cm砲の戦艦案や、サウスダコタ級と同等の攻防力を持った速い戦艦案等が考案され、最終的に排水量45,000トンで9門の40.6cm50口径砲と最大速力33ノットという、高速戦艦の艦容となった。

概要[編集]

計画[編集]

1936年第二次ロンドン海軍軍縮会議から日本が脱退した。これを受け、同条約を批准した英米仏の三国は対応を協議し、1938年3月末にエスカレータ条項を発効した。この結果、第二次ロンドン海軍軍縮会議で定められていた戦艦の主砲口径と基準排水量の上限はそれぞれ14インチから16インチ、35,000トンから45,000トンへと拡大された。これに伴い、英米仏の戦艦保有制限枠も拡大されることになった[6]

この時期、日本は条約制限を上回る46,000トン型の16インチ砲搭載戦艦隻、もしくはそれ以上の18インチ砲搭載戦艦を建造していると見なされていた[6]。例えば、1937年版ジェーン海軍年鑑では『日本は現在35000トン主力艦4隻の建造を計画中であり、何れも16インチ砲装備のものであるが、1937年11月末までには1隻も起工せりとの報に接せず』、1938年版では『主力艦4隻の中2隻起工、排水量40000トン、16インチ砲8-9門装備』と紹介している。アメリカの新型戦艦は、日本海軍新型戦艦に対抗できる性能を持つ必要があると見なされていた。

一方で、当時の米国では「互いの偵察艦隊(空母機動部隊)の決戦で制空権を奪取したのち、味方制空権下で戦艦同士の砲撃戦を行うもの」と考えられており、艦隊決戦を優位に進めるためには航空決戦での勝利が前提条件と考えられていた。だが、日本の偵察部隊(=第二艦隊)に「金剛型戦艦」が配属されて空母部隊と遊撃作戦を実施したと仮定した際、日米の空母部隊が接触時、アメリカの重巡以下で構成された偵察部隊が砲戦で敗北することが懸念された。その為、空母決戦の構想が進むにつれ、空母部隊に随伴し金剛型を大きく上回る砲撃力及び防御力を持った高速戦艦が必要不可欠と考えられるようになった。また、同時に主力戦艦同士の砲撃戦となった場合でも、日本戦艦を速力で上回る高速戦艦を保有すれば優位に戦闘が進められるという判断もあった[6]

こうした観点から、新型戦艦の計画は排水量をエスカレータ条項で認められた上限である45,000トン級とし、二つの案で検討されることになった[6]。一つはサウスダコタ級戦艦と同じ27ノットに抑える代わり、18インチ砲9門又は16インチ砲12門を備え攻防力を強化したスローバトルシップ「低速戦艦(Slow Battleships)」案。もう一つは特殊打撃部隊(Special Strike Force、空母機動部隊の原型)を引率して味方艦隊を襲撃する可能性がある敵艦隊を捜索と攻撃し、金剛型の撃破と日本の戦列の圧倒するため、サウスダコタ級と同等の攻防力を持った33ノットのファストバトルシップ「高速戦艦(Fast Battleships)」案である[6][7][8]

こうした判断が可能となったのは、米国の戦艦保有枠拡大に伴い主力となる戦艦を減らさずに高速戦艦が保有できるようになったということもあった。ちなみにフランス海軍ダンケルク級31ノットとリシュリュー級30ノット、イタリア海軍リットリオ級31ノット、ドイツ海軍ビスマルク級30ノットでヨーロッパは30ノットの高速戦艦が建造及び就役していた。

このスローバトルシップ案とファストバトルシップ案の検討はエスカレータ条項の内容確定以前の1938年1月から開始された[6]。スローバトルシップ案は各案が検討された上で例えば基準排水量45,495トン、全長243.84m、全幅32.99m、18インチ(45.7センチ)47口径砲3連装3基9門、速力27.5ノット、舷側装甲375mmで装甲の裏面にSTS19mm、甲板装甲130mm+STS19mmという試案がある。大和型戦艦より2万トン軽く、パナマ運河通過可能(パナマックスとよばれる)で、砲力と速力が同等、装甲が薄いという内容である。以後スローバトルシップ案は第二次世界大戦勃発により第二次ロンドン海軍軍縮会議が無効化されたことで、最終的には条約制限を大幅に超えるモンタナ級戦艦として、設計がまとめられた。

計画通りなら28ノットの戦艦モンタナ級5隻、33ノットの戦艦アイオワ級6隻で新しい戦艦部隊が完成したのだが、アメリカが第二次世界大戦に参戦すると、戦局は航空母艦、揚陸艦艇、輸送船、潜水艦及び対潜水艦用の各種護衛艦艇を緊急に必要とするようになった。モンタナ級の起工は低優先度事項とされ、1941年中には起工されなかった。1942年に入って戦訓を取り入れた改設計も行われるものの、同年4月にはルーズベルト大統領からモンタナ級の建造計画の中止命令が下された。その後、海軍からは「アイオワ級2隻の追加建造を取り止めてモンタナ級を建造すべきだ」という声も上がったが決定は覆らず、1943年7月21日には1隻も起工されないまま建造計画はキャンセルされることとなった。

一方、1938年2月8日、海軍上層部は艦船造修局に対して、サウスダコタ級と同等の攻防力を持ち33ノットを発揮できる高速戦艦の検討を命じた。その問いに対し、艦船造修局は基準排水量40,000トン程度で設計可能と返答した。これを受け、海軍上層部は3月10日にサウスダコタ級の高速化案をまとめるよう正式に命じた[9]。これがアイオワ級戦艦である。日本では超弩級戦艦として認識されていた[10]

実績と評価[編集]

元の特殊打撃部隊の航空母艦高速戦艦を支援する立場だった[7]。しかし、戦争の開戦後に、主力の中核が航空母艦に移り、アイオワ級の立場が変更された。そのような中で、他の新型戦艦同等以上の攻防力を持ち、空母に随伴する高速性を備え、加えて艦隊旗艦の設備等が他の戦艦から充実していたことも合わせて、アイオワ級は艦隊側から高く評価されることとなった[11]

性能諸元[編集]

船体形状[編集]

アイオワ級は高速力の確保のために船体そのものが長く、縦横比はおよそ9:1と各国の建造された戦艦の中では最も長い。以前の艦より凌波性を改善するために乾舷を増大し、艦首部の浮力を増大させるためシアーが強められ、細長い独特な形状となった。これにより凌波性は改善されたが、前級に引き続き重心が高めになっていた。そのため、同時期に建造された同サイズの他国艦に比べて荒天時の航洋性能はやや劣る形となり[12]、就役後に「ウェットな(=湿った)艦だ」と評されることもあった[11]。幅についてはパナマックスのためにサウスダコタ級と大差なかったが、船体が延長されたため、居住環境の悪さが大きな問題となったサウスダコタ級に比べて改善されている[12]。その船体の長さから進水時には応力集中による船体の破壊が懸念されたため、艦首に保護材を装着し進水を行っている。

水面下の艦尾の形状は、スクリュー軸に板状の構造物を付け、スクリューの背後に舵を配置する「ツインスケグ」と呼ばれる形式を採用した。この形状はアイオワ級の前二級であるノースカロライナ級やサウスダコタ級でも採用されていたが、高速航行時に異常振動を引き起こした[13][14]。問題解決のためにシャフトとプロペラの改良工事を実施して振動を危険な水準以下で抑えることに成功したが、ノースカロライナ級では根本的な解決にはならなかった[13]。一方でサウスダコタ級では当初からノースカロライナ級ほどではなく、戦闘に大きな影響は及ぼさなかった[14]。アイオワ級では前二級のような異常振動の問題は初期から発生しなかったが[15]、推進系統の部品磨耗による振動が発生したという報告があった。アイオワ級は速度や加速度が秀でていたことに加え、「ツインスケグ」により旋回性能にも優れており、運動性能は優良と評価された[15]

竣工時、一番艦アイオワは露天艦橋だったが、1945年1月~3月のオーバーホール時の改装でエンクローズ化された。他の艦は当初よりエンクローズ状態で竣工した。二番艦ニュージャージーの艦橋は当初丸みを帯びていたものの、これも後に改修されている。

重量概要[編集]

1943年 BB-62 USS ニュージャージー[1]
ロングトン 比率
船体(装甲除外) 15,491.224英t 34.31%
装甲 19,311.570英t 42.77%
推進と動力 4,797.159英t 10.62%
通信と制御 27.733英t 0.06%
補助システム 1,182.635英t 2.62%
装備と設備 795.937英t 1.76%
兵装 3,549.109英t 7.86%
建造排水量 45,155.367英t 100%
弾薬 2,592.340英t
乗務員 283.757英t
物資と用品 1,473.960英t
航空 51.696英t
基準排水量 49,657.120英t
燃料油 8,084.140英t
予備給水 490.650英t
満載排水量 58,131.910英t

メタセンタ高さ(GM)幅比の比較[16][編集]

艦名
(metre)
メタセンタ高さ(GM)
(metre)
GM/幅
ニュージャージー 33.0 2.3 0.07
サウスダコタ 33.0 2.7 0.08
ワシントン 32.0 2.5 0.08
モンタナ 36.9 2.7 0.07
アラスカ 27.7 2.7 0.10
フッド 31.7 1.0 0.03
ロドニー 32.3 2.5 0.08
キング・ジョージ5世 31.4 1.97 0.06
ヴァンガード 32.8 2.5 0.08
リシュリュー 33.0 2.81 0.09
ヴィットリオ 32.9 1.67 0.05
シャルンホルスト 30.0 3.0 0.10
ビスマルク 36.0 4.0 0.11

0.05から0.10へのGM/幅比は、一般的に良好な軍艦設計の慣行を示しているとみなされる。[17]

旋回径(Tactical Diameter)の比較[編集]

兵装[編集]

主砲[編集]

主砲の16インチ50口径砲 Mk.7はノースカロライナ級やサウスダコタ級の16インチ45口径砲 Mk.6をベースとして開発された。使用弾こそMk.6と同じだが、軽量長砲身化の上、装薬を長砲身用の低圧装薬に変更し初速を稼いで威力を高めている。また、高威力化とともに砲塔と水圧装置も再設計された。

Mk.6では砲口初速が701m/秒と日露戦争時の主力艦並に遅いため、砲弾が飛翔中に風の影響を受けやすく遠距離時の散布界が広いことが欠点とされていた[30]。しかしMk.7では、長砲身化されたことにより砲口初速が762m/秒と60m/秒以上速くなり、射程もMk.6より5,000m以上長い38,720m(仰角45度時)となった。これによりMk.6より遠距離での水平装甲貫徹能力にやや劣ったものの、風による影響が少なくなったため散布界が小さくなり、近距離でも威力や砲撃精度に秀でていた。これらの点も踏まえ、アメリカ海軍はMk.7がMk.6より優秀であり、より遠距離砲戦に適していると評価した[31][32]

主砲の射撃指揮装置は、前級と同じく艦の前後部にMk.38方位盤が装備されていたが、新造時より新型のMk.8 Fire Control Radar (射撃管制用レーダー、以下FCR)が搭載されていた[31]。Mk.8 FCR自体は信頼性の問題からか運用期間が短く、終戦前後にかけてMk.13 FCRへと換装され、こちらは搭載艦の全てが退役するまで運用された。

16inch/50 Mk.7 Mod.0[33][34]
砲身
種別 後装式ライフル砲
口径 16in (40.6cm)
砲身長 50口径長 800in (20.32m)
全長 816in (20.73m)
重量 239,156lbs (108,479kg)
砲塔
砲塔構成 3連装砲塔
重量 1,701-1,708英t (1728.3-1735.4t)
俯仰角 第1砲塔及び第3砲塔は-2/+45°、第2砲塔は0/+45° ※俯仰速度:12°/s
旋回角 300° ※旋回速度:4°/s
砲弾・装薬
砲弾重量 AP Mk.8:2700lbs (1,225kg)、HC Mk.13:1,900lbs (861kg)
炸薬重量 AP Mk.8:40.9lbs (18.55kg)、HC Mk.13:153.6lbs (69.67kg)
装薬重量 660.0lbs (299.37kg) SPD 839
性能
砲口初速 AP Mk.8:2,500fps (762m/s)、HC Mk.13:2,690fps (820m/s)
最大射程 AP Mk.8:42,300yd (38,679m)、HC Mk.13:41,600yd (38,039m)
発射速度 2発/分
砲身命数 戦中:290発、1950年代:350発、1980年代:約1500発
砲弾数 1,220発 (第1砲塔:390発、第2砲塔:460発、第3砲塔:370発)
AP Mk.8による装甲貫通性能[33][35]
距離 弾速 落角 対垂直装甲 対水平装甲 垂直貫通力[36] 運動エネルギー MJ/cm²[37]
0yd (0m) 2,500fps (762m/s) 0 32.62in (829mm) 32.61in (828mm) 355.89MJ 0.274394
5,000yd (4,572m) 2,280fps (695m/s) 2.5 29.39in (747mm) 0.67in (17mm) 29.47in (749mm) 296.01MJ 0.228227
10,000yd (9,144m) 2,074fps (632m/s) 5.7 26.16in (664mm) 1.71in (43mm) 26.55in (674mm) 244.93MJ 0.188843
15,000yd (13,716m) 1,893fps (577m/s) 9.8 23.04in (585mm) 2.79in (71mm) 24.02in (610mm) 204.05MJ 0.157325
20,000yd (18,288m) 1,740fps (530m/s) 14.9 20.04in (509mm) 3.90in (99mm) 21.89in (556mm) 172.40MJ 0.132922
25,000yd (22,860m) 1,632fps (497m/s) 21.1 17.36in (441mm) 5.17in (131mm) 20.40in (518mm) 151.66MJ 0.116931
30,000yd (27,432m) 1,567fps (478m/s) 28.25 14.97in (380mm) 6.65in (169mm) 19.51in (496mm) 139.82MJ 0.107802
35,000yd (32,004m) 1,556fps (474m/s) 36.27 12.97in (329mm) 8.48in (215mm) 19.36in (492mm) 137.86MJ 0.106291
40,000yd (36,576m) 1,607fps (490m/s) 45.47 11.02in (280mm) 11.26in (286mm) 20.06in (510mm) 147.05MJ 0.113377
42,345yd (38,720m) 1,686fps (514m/s) 53.25 9.51in (241mm) 14.05in (357mm) 21.14in (537mm) 161.86MJ 0.124796
各種砲弾[33]
砲弾 砲弾重量 炸薬・弾頭 弾速 射程 その他
AP Mk.8 Mod.0-8 2,700lbs (1,225kg) 40.9lbs (18.55kg) 2,500fps (762m/s) 42,345yd (38,720m) 徹甲弾。
HC Mk.13 & 14 1,900lbs (862kg) 153.6lbs (69.67kg) 2,690fps (820m/s) 41,622yd (38,059m) 榴弾。
Mk.23 "Katie" 1,900lbs (862kg) W23 2,690fps (820m/s) 41,622yd (38,059m) 核砲弾 (核出力:15-20kt)。
HE-CVT Mk.143 1,900lbs (862kg) 153.6lbs (69.67kg) 2,690fps (820m/s) 41,622yd (38,059m) 榴弾。CVT信管。
ICM Mk.144 1,900lbs (862kg) M43A1×400発 2,690fps (820m/s) 41,622yd (38,059m) 小型多弾頭。
HE-ET/PT Mk.145 1,900lbs (862kg) 153.6lbs (69.67kg) 2,690fps (820m/s) 41,622yd (38,059m) 榴弾。ET/PD信管。
ICM Mk.146 1,900lbs (862kg) SADARM×666発 2,690fps (820m/s) 41,622yd (38,059m) 試作のみ。小型多弾頭。
HC Mk.147[38] 2,240lbs (1,016kg) 2,825fps (861m/s) 51,000yd (46,634m) 試作のみ。榴弾。
HE-ER Mk.148 1,300lbs (590kg)[39] M48×300発 3,600fps (1,097m/s) 70,000yd (64,008m) 試作のみ。小型多弾頭。
HE-ER Mk.? M46×248発 100n.mile (185km) 計画のみ。小型多弾頭。GPS/INS誘導弾。

副砲[編集]

副砲は当初ウースター級軽巡洋艦に搭載された6インチ47口径両用連装砲を採用予定だったが、重量問題と開発遅延のため、結局ノース・カロライナ級やサウスダコタ級と同じ5インチ38口径両用連装砲が採用され、これらを両舷中央部に各5基の合計10基20門搭載された[31][40]

副砲の射撃指揮装置は、射撃管制用レーダーを装着したMk.37 砲射撃指揮装置が艦橋全部に各1基、加えて一番煙突の両舷部に各1基の計4基が搭載された[31]

射撃管制用レーダーは就役時はMk.4 FCRを搭載しており、大戦中にMk.12 FCR + Mk.22 HFに、戦後にはMk.25 FCRに換装された。

ミズーリの5inch/38口径 Mk.28 mod.2

対空火器[編集]

対空火器は28mm4連装機銃4基と12.7mm機銃12門が検討されたが、建造中にボフォース社製40mm4連装機関砲エリコン社製20mm単装機銃の採用が決まり、40mm4連装機銃を20基、20mm単装機銃を40門程度搭載した[31]

40mm機関砲の射撃指揮装置は、竣工時にはMk.49 射撃指揮装置及びMk.51 射撃指揮装置が搭載されていた。大戦末期にはMk.49が降ろされMk.51が増備されたり、Mk.51に変えてAN/SPG-34レーダーを装着したMk.57及びMk.63 砲射撃指揮装置が装備された[31][15]

機関[編集]

バブコック・アンド・ウィルコックス M-Type ボイラー、重量ポンド毎平方インチは設計圧力634psi(44.5kgf/cm2)、作動圧力565psi(39.7kgf/cm2)、温度850°F(454°C)[41]で212,000馬力という高い出力を実現し、過負荷で254,000馬力まで可能だった。一方、シフト配置の採用により機関部は全長の1/2を超える長さとなってしまった。ボイラーはサウスダコタ級に引継ぎ高温高圧蒸気型である。2つのボイラーと1つのタービンが組み合わさって1セットとされ、艦首方向から順に4セット並べられ4軸のスクリュー軸を回した。

最大速度は33ノットであったが、上記の大出力機関を用いたことで所期した速度性能を達成することが出来た。排水量が51,000トン時の軽荷状態時に20%の過負荷を掛けた際の速度は、35.4ノットに到達するという。ただし戦時中時の満載排水量で計測した時は、計画時の排水量より3,000トン以上増えたこともあり、10分の10全力運転で31ノット程度であった。この影響もあり、戦時中時における非過負荷状態時の最高速力は公式では30ノットと定められた[15][40]。1968年3月にニュージャージーは35.2ノットを発揮したとされる。

予測速度と実際速度[編集]

設計基準排水量45,000トン、設計排水量53,900トン、設計満載排水量56,270トン[2]
質量単位、ロングトン(2240lb/ton=1018.18kg)

予測速度
排水量 馬力(shp) 速度(ノット)
1951年10月 新しいプロペラ[2] 不明 197,000 32
1951年10月 新しいプロペラ[2] 不明 219,000 33
模型試験 53,900英t 212,000 32.5
1945年1月 プロペラ模型試験 51,209英t 225,000 34
予測値 51,000英t 254,000 35.4
予測値 満載 254,000 33.5
実際速度
排水量 馬力(shp) 速度(ノット)
1943年10月 ニュージャージー 公試 55,950英t 162,277 29.3
1943年12月 ニュージャージー 公試 56,928英t 221,000 31.9
1968年3月 ニュージャージー 公試 不明 不明 35.2
1944年 アイオワとニュージャージー 不明 不明 32.5
朝鮮戦争 アイオワ 不明 不明 33
1986年 ミズーリ 公試 不明 不明 32

1943年のNew Jersey及び1985年のIowaの公試結果[42]

1943年 New Jersey 速度
排水量:57,813t (56,900英t)
1985年 Iowa 速度
排水量:56,857t (55,960英t)
速度 (kn) RPM 馬力 (SHP) 速度 (kn) RPM 馬力 (SHP)
15.50 89.2 16,800 8.56 50.2 3,300
20.05 117.0 38,000 13.17 75.5 9,800
24.90 147.2 78,000 17.45 99.7 21,400
27.92 168.9 126,400 22.52 130.5 50,000
29.30 183.2 163,400 24.96 144.2 66,000
- - - 28.08 166.9 109,700
- - - 29.41 180.4 141,500
- - - 30.2 198.2 186,400
- - - 30.4 199.3 189,700
1943年 New Jersey 航続性能
排水量:57,813t (56,900英t)
1985年 Iowa 航続性能
排水量:56,857t (55,960英t)
速度 (kn) RPM 馬力 (SHP) 燃費 (gal/hr) / (lb/hr) 航続距離 (海里)[43] 速度 (kn) RPM 馬力 (SHP) 燃費 (gal/hr) / (lb/hr) 航続距離 (海里)[43]
15.3 87.9 16,470 1,900 / 15,500 19,240 14.9 80.1 13,290 2,509 / 17,754 16,358
20.0 116.7 38,340 3,000 / 24,400 15,976 20.9 120.1 38,730 4,281 / 30,288 13,450
25.1 148.5 81,900 6,200 / 50,600 9,668 24.0 140.2 61,010 5,864 / 41,510 11,269
29.7 186.1 170,960 13,000 / 105,000 5,513 26.8 158.9 90,290 8,342 / 59,102 8,838
31.0 203.0 221,030 17,700 / 142,900 4,228 29.2 179.9 138,190 12,527 / 88,681 6,418
- - - - - 31.0 198.1 186,260 17,535 / 124,210 4,865

防御[編集]

サウスダコタ級に準じた45口径40.6cm砲の対応装甲であり、集中防御方式(All or nothing)だった。そして司令塔の装甲厚などは若干拡大されている。

対応防御はコロラド級戦艦のMk.5 16インチ45口径砲(AP Mark 5、砲口初速768m/s、重量1,016kg)では17,600~31,200yd(16.1~28.5km)、サウスダコタ級戦艦のMk.6 16インチ45口径砲(AP Mark 8、砲口初速701m/s、重量1,225kg)では20,400~26,700yd(18.7~24.4km)、本艦のMk.7 16インチ50口径砲(AP Mark 8、砲口初速762m/s、重量1,225kg)では23,600~27,400yd(21.6~25km)である。

水中防御はサウスダコタ級のようなTNT 318kgの魚雷弾頭に対抗できる設計となっている。しかし、1939年に衝撃吸収能力は前級より劣っていたという試験結果が出た。液層区画を改正されたものの、なお不十分とされ、結局は完全解決されることはなかった。前級より劣っているというサウスダコタ級の水中防御と同じ構造のアイオワ級もノースカロライナ級のような想定した以上の以前より強力な新型魚雷に同程度かそれ以上の被害が出た可能性は否めない。一方でイリノイ(USS Illinois、BB-65)とケンタッキー(USS Kentucky、BB-66)は水中防御の改善で約20%程度の水中防御の向上が期待され、浸水も軽減させるという。しかし、どの艦船も完成されなかった[44][45]

装甲[編集]

  • 垂直防御:外板STS38mm、HTS16mm、A級307mm裏面にSTS22mm(傾斜19度)
  • 水中防御:外板STS22mm~16mm、HTS16mm、HTS16mm、B級307mm~41mm裏面にSTS22mm(傾斜19度)、STS16mm(幅員5.46m、液層-液層-空層-空層)
  • 推進軸垂直防御:外板STS22mm~16mm、HTS16mm、HTS16mm、A級343mm~181mm裏面にSTS22mm(傾斜19度)
  • 動力操舵装置垂直防御:外板STS22mm~16mm、A級343mm(傾斜19度)
  • 隔壁:BB-61とBB-62はA級287mm、BB-63からBB-66まではA級368mm
  • 砲座
    • 二段前面:A級376mm
    • 二段側面:A級439mm
    • 二段後面:A級295mm
    • 二~三段:STS76mm
    • 三段の下:STS38mm
  • 砲塔
    • 前面:B級432mm裏面にSTS64mm(傾斜36度[46]
    • 側面:A級241mm裏面にSTS19mm
    • 後面:A級305mm
    • 天蓋:B級184mm
  • 副砲:STS64mm
  • 司令塔
    • 前側後面:B級439mm
    • 天蓋:B級184mm
    • 通路:B級406mm
  • 甲板
    • 主甲板:STS38mm
    • 二段舷側:外板STS16mm、STS25mm(傾斜19度)
    • 二段:B級121mm+STS32mm
    • 三段天蓋:機関部STS16mm
    • 三段:機関部STS13mm、16mm、弾薬庫STS25mm
  • 推進軸甲板
    • 三段:B級147mm+STS19mm
  • 動力操舵装置甲板
    • 三段:B級157mm

改修と退役[編集]

戦後、世界唯一無二の戦艦となったアイオワ級は第二次世界大戦朝鮮戦争ベトナム戦争湾岸戦争と多くの戦歴を誇ったが平時は予備役にあることが多く、その間にアメリカ海軍はアイオワ級戦艦の巨大な艦体を活用する色々な改修案を計画した。

最初の改修案は、練習艦となったミズーリ以外の艦が予備役となった1940年代末には計画されていた。これは当時艦対空ミサイルの実用化と巡洋艦ミサイル巡洋艦化を計画していた海軍が、これに準じた構想として未成艦ケンタッキーをミサイル艦化するものだった。 しかし、これは実現せずに終わっている。

1950年代末には、当時予備役になっていた4隻を再びミサイル艦に改装しようという構想が持ち上がっている。これは主砲塔を全て撤去しミサイルと哨戒ヘリコプターを搭載するという案と三番砲塔のみを撤去しミサイルを搭載するという案があったが、いずれも巨額な費用を要するということで具体化しなかった。

1962年には支援火力を持つ強襲揚陸艦として改装しようという案も検討された。三番砲塔を撤去し後部を飛行甲板に改造するという案であった。

その後も様々な改修案が検討されたが、ロナルド・レーガン政権下の「600隻艦隊構想」でアイオワ級四隻の近代化及び再就役(FRAM I)が行われた。この際に12.7cm連装砲4基が撤去され、トマホーク巡航ミサイルの4連装装甲ボックスランチャーが8基、ハープーン対艦ミサイル4連装ランチャーが4基、ファランクス20mmCIWSが4基増設された。

1940年代からたびたび構想化されたミサイルの運用は、この改装により実現することとなった。この他にも燃料を重油から蒸留油に変更、レーダーや通信施設などの近代化が行われ、その費用は最初に改修されたニュージャージーの3億3,000万ドルからウィスコンシンの5億300万ドルまで巨額な費用が費やされた。しかし主砲およびその発射管制システムについては、主砲関連技術が戦後は発達せず断絶したため就役時に装備されていた第二次世界大戦時のシステムが完全退役までの40年間継続して使用された。

なお、当時の海軍はこれ以外にも三番砲塔を撤去し格納庫と飛行甲板を増設、ヘリコプターハリアーを運用しようという計画(FRAM II)も構想していたという。

アイオワ級は近代化された後も湾岸戦争レバノン内戦での作戦活動に従事し、陸上施設に対して艦砲射撃やトマホーク発射を行った。だが、以下のような理由によってこれ以上運用する理由はなくなったと判断された。

  1. 対空ミサイルや対潜攻撃力を持たない為、単艦では行動出来ない事
  2. 乗員が多く運用費用が巨額に上る事
  3. 骨董品とも言える艦砲や発射システムに、熟達したメカニックが数名しか存在しなくなった事
  4. すでに各部分に老齢化が進行しており根本的な解決が困難な事
  5. 最大の特徴である強力な主砲は陸上施設への攻撃にしか使用できない事(トマホークやハープーンといったミサイルによる攻撃は本級以外の艦艇でも十分可能)
  6. 陸上砲撃のために敵地の近距離まで接近する必要がある事、またその最中にも陸上から対艦ミサイルの攻撃を受けた(護衛艦により迎撃され命中せず)事
  7. 航空機にスマート爆弾を導入したことにより、精度の低い主砲の必要性が低下した事
  8. そもそもの仮想敵であった日本海軍の大和型戦艦を初めとする各国の戦艦は既に存在せず、長年の間に戦争抑止力としての意義も原子力潜水艦に取って代わられた

冷戦終結後の国防予算の削減に伴い1992年までには全艦が退役することとなった。晩年は老齢化により機関出力も最盛期より低下し、主砲をふくめ各部分にマイナートラブルを抱えた。姉妹艦4隻全てが記念艦や博物館として公開されている。

同型艦[編集]

艦番号 艦名 発注 起工 進水 就役 退役
BB-61 アイオワ
USS Iowa
1939年7月1日 1940年6月27日 1942年8月27日 1943年2月22日 1990年10月26日
BB-62 ニュージャージー
USS New Jersey
1940年9月16日 1942年12月7日 1943年5月23日 1991年2月8日
BB-63 ミズーリ
USS Missouri
1940年6月12日 1941年1月6日 1944年1月29日 1944年6月11日 1992年3月31日
BB-64 ウィスコンシン
USS Wisconsin
1941年1月25日 1943年12月7日 1944年4月16日 1991年9月30日
BB-65 イリノイ
USS Illinois
1940年9月9日 1942年12月6日 1945年8月12日建造中止
BB-66 ケンタッキー
USS Kentucky
1942年3月7日 1950年1月20日建造中止

登場作品[編集]

映画・テレビドラマ[編集]

GODZILLA ゴジラ
オープニングに登場。南太平洋上の島で行われた核実験(とされたゴジラへの核攻撃)に参加している。撮影は係留保存されている「ミズーリ」で行われた。
Hawaii Five-0
ハワイ記念艦となっている「ミズーリ」が登場。シーズン1第7話にて、殺人の容疑を掛けられた元Navy SEALs隊員が逃げ込み、見学に来ていた観光客を人質に取り立て籠もってしまう。撮影には、係留保存されている「ミズーリ」が使用されている。
ザ・ラストシップ
シーズン1の敵艦として登場する架空のキーロフ級ミサイル巡洋艦「ヴェル二」の艦上シーンの撮影に、「アイオワ」が使用されている。そのため、一部のシーンでは実際のキーロフ級巡洋艦にはない40.6cm砲が映されており、このため、作中で出てくるキーロフ級巡洋艦の設計図には、40.6cm砲を搭載したキーロフ級巡洋艦の姿が描かれている。
地獄の戦艦
「アイオワ」が登場。同艦で実際に起きた第2砲塔爆発事故を題材とした映画であるため、作中の主な舞台となっており、砲撃シーンなども映し出される。
戦争の嵐
モスボール保管状態下の「アイオワ」が登場。大西洋会談のパートにおいて、フランクリン・ルーズベルト大統領を乗せて、会談の場所となったニューファンドランド島沖(の戦艦プリンス・オブ・ウェールズ」)へと向かった重巡洋艦オーガスタ」が登場するシーン(航行シーンなど)の撮影に使用されている。
沈黙の戦艦
湾岸戦争後の退役直前となった「ミズーリ」が登場。パールハーバーからサンフランシスコに向けて最後の航海を行っていた最中、裏切ったクリル中佐の手引きで乗艦した、核弾頭搭載型トマホーク巡航ミサイルを狙うテロリストたちに乗っ取られてしまう。作中では、「ミズーリ」が搭載する全ての兵器が敵と味方によって使用されており、主砲の細かい操作手順などが映されている。
ただし、実物の「ミズーリ」が登場するのは冒頭の真珠湾攻撃50周年記念式典に参加した際のシーンのほか、航行シーンやラストシーンなどの部分であり、それ以外の主要な艦上シーンは、アラバマ州で記念艦として係留保存されているサウスダコタ級戦艦アラバマ」の艦上に、装甲ボックスランチャーファランクスCIWSなどのセットを設置して、外観を「ミズーリ」風に改造し同艦で撮影している。
『バトル・オブ・パシフィック』
「アイオワ」が登場。電磁パルスで地球の最新兵器を無効化するエイリアンステルス戦艦に対して、旧式ゆえに影響を受けない軍艦として戦いを挑む。
バトル・オブ・バミューダトライアングル
「ミズーリ」が登場。アメリカ合衆国大統領が墜落するVC-25から脱出用カプセルで緊急脱出したことを受け、カプセルが落ちたバミューダ海域艦隊を率いて回収に向かうが、そこで突如として現れた、エイリアンの侵略兵器である円盤生物と戦闘を行う。
バトルシップ
ハワイで記念艦となっていた「ミズーリ」が登場。物語終盤、ハワイ一帯に襲来したエイリアンへの対抗手段として、主人公らが第二次世界大戦を戦った退役軍人らの協力を得て、記念艦として係留保存されている「ミズーリ」を再稼働させ、エイリアンに戦いを挑む。作中では、40.6cm砲の全門斉射と連射で攻撃し[47]、1発でイージス艦に大ダメージを与えるエイリアンの貫入遅発起爆型投射兵器の被弾に耐え、第3砲塔を破壊されるものの、怯まず40.6cm砲の連射で反撃して敵艦を大破させており、損害を受けても戦える第二次大戦型の軍艦故の頑強さを見せた[48]
戦闘シーンなど外部からのシーンの大半はCGであるが、一部のシーンでは2010年1月に補強工事を終えてフォード島に向け海上を曳航される「ミズーリ」を撮影したものが利用されたほか、艦内など一部の撮影では係留保存されている「ミズーリ」にて撮影が行われている。また、本作のゲーム版(日本未発売)でも戦艦ユニットとして指揮・操作ができる。

アニメ・漫画[編集]

蒼き鋼のアルペジオ
海域強襲制圧艦「レキシントン」との通信会話のみではあるが、霧の艦隊の一員として「ニュージャージー」が登場。また、アニメ版第11話にも、霧のアメリカ太平洋方面艦隊に所属する艦名不明のアイオワ級1隻が登場し、異形化した東洋方面巡航艦隊の大戦艦「コンゴウ」に撃沈されている。
新海底軍艦
国連軍艦隊参加艦として、艦名不明の同型艦が1隻登場。第2話にて、海底軍艦「羅號」を接収すべく小笠原諸島の菅原海洋開発基地近海に展開している。
新世紀エヴァンゲリオン
国連軍太平洋艦隊所属艦として、「イリノイ」や「ケンタッキー」などの同型艦が4隻登場。TVアニメ版第8話の旧伊東沖遭遇戦にて、「イリノイ」と「ケンタッキー」は太平洋艦隊が輸送していたEVA弐号機と共同で、海中の第6使徒ガギエルに対し自沈による至近距離砲撃を敢行、これを撃破する。なお、現実ではこの2隻は建造中止となっている。
また、『新劇場版:Q』では、ヴィレ所属艦として複数の同型艦が登場している。
沈黙の艦隊
「ニュージャージー」と「ウィスコンシン」が登場。原子力潜水艦やまと」と戦闘を行うほか、海上自衛隊第1護衛隊群に砲撃を浴びせる。
ヤマタイカ
第2部に「ニュージャージー」が登場。ヤマタイカのマツリの依代として復活させられた大和型戦艦大和」が、沖縄在日米軍基地を砲撃したことを受け、寄港していたスービックベイから北上し、沖縄沖の東シナ海で「大和」と交戦する。当初は大破させた後の鹵獲を目標としており、対艦通常弾頭装備のトマホークの斉射によって一度は「大和」を大破させたが、再生を遂げた「大和」の主砲射撃を受け砲撃戦に移行。徹甲弾数発を「大和」に命中させるも、舵および第2砲塔大破などの損傷を負って敗北する。
勇者王ガオガイガー
真珠湾に係留されていた記念艦として、「ニュージャージー」が登場。第39話にて、腕原種に取り込まれてしまう。なお、本来の真珠湾に記念艦として係留されているのは「ミズーリ」であり、「ニュージャージー」は別の場所で記念艦として係留されている。

小説[編集]

『イージス戦艦「大和」2007』(文庫名:『イージス戦艦「大和」』)
「ミズーリ」が登場。戦艦が持つ強力な火力を残す目的から現役に留まっている設定で、作中では、現代へタイムスリップしてきて現代技術で近代化改修を受けた大和型戦艦大和」と戦闘を繰り広げる。
降伏の儀式
アイオワ級そのものは登場しないが、「ニュージャージー」のものを転用したアイオワ級の16インチ主砲が、宇宙戦艦「ミカエル」に武装の1つとして取り付けられている。
『シャドー81』
ベトナム戦争に参加していた当時の「ニュージャージー」が登場。バタン諸島沖合で主人公の乗る偽装船「ソリチュード号」と遭遇する。
首都消失
「ニュージャージー」が登場。ソ連艦隊演習と称して北海道厚岸半島沖に展開したことを受け、駆逐艦3隻とともに同海域へと急行する。
『戦艦ミズーリを奪取せよ』
ハワイ記念艦となっている「ミズーリ」が登場。作中の主要な舞台となっており、そこを占拠したテロリストと偶然事件に巻き込まれた架空の自衛隊特殊部隊「サイレント・コア」との闘いが描かれている。
地球SOS
メトロポリタンX海上駆逐艇隊の旗艦として、アイオワ級をモデルとした「メトロポリタン」が登場。世界連合艦隊の一員として、バグア彗星人の根拠地である青鮫島の攻略作戦に参加している。
リリアとトレイズ
ベゼル・イルトア王国連合(スー・ベー・イル)海軍の大型戦艦として、アイオワ級をモデルとした戦艦「イルデスタ」が登場。第5巻にて、マティルダ王女を乗艦させてロクシアーヌク連邦(ロクシェ)に寄港する。

ゲーム[編集]

World in Conflict
体験版に収録されているマップ「パインバレー」の開放ステージにて、「ミズーリ」が登場。ミッション終盤に艦砲射撃を要請できる。なお、同艦は後のシアトル奪還作戦直前に撃沈された事になっている。
World of Warships
アメリカサイドの戦艦ツリー9番目に「アイオワ」が登場。開発することで使用可能。後にフリー経験値を使い研究開発できる特殊なプレミアム艦艇として「ミズーリ」も登場した。
エースコンバットシリーズ
「戦艦(BATTLESHIP)」のグラフィックモデルとして、『エースコンバット04』以降の作品に登場。『エースコンバット04』に登場するエルジア海軍の艦には「タナガー」、『エースコンバット5』に登場するユークトバニア海軍の艦には「ウポール」という艦名が付けられている。
鋼鉄の咆哮シリーズ
プレイヤーが操作可能なアメリカ型の完成艦(完成キット)や従属艦・敵艦として登場。また、『鋼鉄の咆哮2 ウォーシップコマンダー エクストラキット』には完成キットとして、小型レールガンガスダイナミックレーザー英語版ステルス形状の艦橋などを有する「超アイオワ級」も登場している。
ソニックウィングス
前半ランダム面の1つのボスとして、「ニュージャージー」が登場。アメリカ沖合の大西洋上で自機と交戦する。
バンゲリングベイ
「ニュージャージー」を改修した原子力戦艦「Q型戦艦」が登場。演習のためカリブ海に向かう途中に次元侵略者「バンゲリング帝国」が生じさせた暗黒空間に飲み込まれた後、バンゲリング帝国に乗っ取られた上で重力波兵器を搭載され、同じく暗黒空間内に閉じ込められた架空のニミッツ級航空母艦「ロナルド・レーガン」の前に立ちはだかる。
マブラヴ オルタネイティヴ
国連太平洋艦隊所属艦として、「アイオワ」「ニュージャージー」「ミズーリ」「イリノイ」「ケンタッキー」が登場。佐渡島BETAハイヴを攻撃目標とした「甲21号作戦」に参加し、エコー揚陸艦隊所属戦術機の旧両津港への上陸を支援するため、日本帝国海軍連合艦隊第三戦隊の戦艦「大和」「武蔵」とともに両津湾沖から制圧砲撃を行う。
メタルギアソリッド4
「ミズーリ」が登場。次世代の艦艇SOPシステム(架空の戦場管理システム)の停止により行動不能に陥る中、唯一SOPシステムの採用がなされていなかったことで、艦長であるメイ・リン指揮下のもと、再び活躍することになる。
艦隊これくしょん-艦これ-
PSVita版艦これ改にてネームシップのアイオワが登場し、その後ブラウザ版のイベントでもアイオワが登場。

脚注[編集]

  1. ^ a b Battleships: United States Battleships, 1935-1992、p. 145-148
  2. ^ a b c d e U.S. Battleships: An Illustrated Design History、p. 449
  3. ^ a b Iowa Class Battleships: Their Design, Weapons and Equipment、p. 154
  4. ^ Iowa Class Battleships: Their Design, Weapons and Equipment、p. 91、94、99-100
  5. ^ a b Iowa Class Battleships: Their Design, Weapons and Equipment、p. 155
  6. ^ a b c d e f #歴群米戦7章 148頁
  7. ^ a b Iowa Class Battleships: Their Design, Weapons and Equipment、p. 41
  8. ^ US Fast Battleships 1938-91: The Iowa class、p. 5-6
  9. ^ #歴群米戦7章 149頁
  10. ^ #米超弩級戦艦進水p.1『右超弩級戦艦とは四萬五千トン級のものと推定され…』
  11. ^ a b #歴群米戦7章153頁
  12. ^ a b #歴群米戦7章 149-150頁
  13. ^ a b #歴群米戦6章1部 139頁
  14. ^ a b #歴群米戦6章2部 144頁
  15. ^ a b c d #歴群米戦7章 151頁
  16. ^ Battleship Design and Development, 1905-1945、p. 166-173
  17. ^ http://www.navweaps.com/index_inro/INRO_Bismarck.php#notesnote1
  18. ^ U.S. Battleships: An Illustrated Design History、p. 442
  19. ^ U.S. Battleships: An Illustrated Design History、p. 445
  20. ^ U.S. Battleships: An Illustrated Design History、p. 447
  21. ^ U.S. Battleships: An Illustrated Design History、p. 448
  22. ^ U.S. Aircraft Carriers: An Illustrated Design History、 p. 390
  23. ^ U.S. Aircraft Carriers: An Illustrated Design History、 p. 392
  24. ^ U.S. Aircraft Carriers: An Illustrated Design History、 p. 394
  25. ^ U.S. Aircraft Carriers: An Illustrated Design History、 p. 395
  26. ^ Battleships: United States Battleships, 1935–1992、 p. 195
  27. ^ Conways All the Worlds Fighting Ships 1922-1946、p. 14
  28. ^ U.S. Battleships: An Illustrated Design History、p. 278
  29. ^ Conways All the Worlds Fighting Ships 1922-1946、p. 16
  30. ^ #歴群米戦6章1部 137頁
  31. ^ a b c d e f #歴群米戦7章 150頁
  32. ^ #歴群米戦兵装 177頁
  33. ^ a b c 16"/50 (40.6 cm) Mark 7
  34. ^ 16"/50 3-GUN TURRET, BB-61 CLASS
  35. ^ ClassB装甲に対する貫通性能。
  36. ^ The Garzke and Dulin Empirical Formula for Armor Penetrationの装甲貫通式から算出
  37. ^ AP Mk.8の貫徹面積(1,297cm²)に対する保有運動エネルギー
  38. ^ Mk.147という番号は推測
  39. ^ サボットを除いた重量
  40. ^ a b #歴群米戦修正
  41. ^ #Sumrall、p317
  42. ^ First of Class Trials on USS IOWA (BB 61) Class - Past and Present
    US Fast Battleships 1938–91. The Iowa class
  43. ^ a b 搭載燃料:8,841t (19,491,054.26lbs)で計算
  44. ^ U.S. Battleships: An Illustrated Design History、p. 314
  45. ^ Iowa Class Battleships: Their Design, Weapons and Equipment、p. 132
  46. ^ Iowa Class Battleships: Their Design, Weapons and Equipment、p. 129
  47. ^ 本来はレーダーFCS主砲以外の武装ダミーのはずだが、作中ではファランクスCIWSも射撃を行っている
  48. ^ 被弾に怯む若い乗組員に、老乗組員が「戦艦が簡単に沈むか!」と檄を飛ばしているシーンもある

参考文献[編集]

  • アジア歴史資料センター(公式)(防衛省防衛研究所)
    • Ref.A03024845200 『各種情報資料・外国宣伝情報(国立公文書館)/米超弩級戦艦進水 米海軍省発表』。
  • 世界の艦船 1998年12月号、2006年2月号
  • 武器と爆薬 小林源文著 大日本絵画
  • 「丸」2009年11月号「最後の高速戦艦 アイオワ級」
  • 「ミリタリー大百科‐大砲‐」ディスカバリーチャンネル
  • 『歴史群像太平洋戦史シリーズVol.58「アメリカの戦艦」』 学研、2007年5月。ISBN 978-4-05-604692-2
  • Garzke, William H.; Robert O. Dulin, Jr. (1995). Battleships: United States Battleships 1935–1992 (Rev. and updated ed.). Annapolis: Naval Institute Press. ISBN 978-0-87021-099-0. OCLC 29387525. 
  • Friedman, Norman (1986). U.S. Battleships: An Illustrated Design History. Annapolis: Naval Institute Press. ISBN 0-87021-715-1. OCLC 12214729. 
  • Friedman, Norman (1983). U.S. Aircraft Carriers: An Illustrated Design History. Annapolis, MD: Naval Institute Press. ISBN 0-87021-739-9. 
  • Chesneau, Roger (1980). Conways All the Worlds Fighting Ships 1922-1946. Conway Maritime Press. ISBN 978-0851771465. 
  • Robert F. Sumrall (1989). Iowa Class Battleships: Their Design, Weapons and Equipment. Naval Institute Press. ISBN 978-0870212987. 
  • Friedman, Norman (1978). Battleship Design and Development, 1905-1945. Mayflower; 1st edition (1978). ISBN 978-0831707002. 
  • Lawrence Burr (2010). US Fast Battleships 1938-91: The Iowa class. Osprey Publishing; First Edition edition (December 21, 2010). ISBN 978-1846035111. 

関連項目[編集]

外部リンク[編集]