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鳥取市営サッカー場

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鳥取市営サッカー場
とりぎんバードスタジアム
施設情報
所在地 鳥取県鳥取市蔵田423
位置 北緯35度27分29.57秒 東経134度13分18.04秒 / 北緯35.4582139度 東経134.2216778度 / 35.4582139; 134.2216778
開場 1995年
所有者 鳥取市
運用者 財団法人鳥取県サッカー協会
グラウンド 天然芝
ピッチサイズ 120 m × 80 m
照明 4基
大型映像装置 磁気反転式電光掲示板(映像不可)
使用チーム、大会
ガイナーレ鳥取(Jリーグ)
収容人員
16,033人

鳥取市営サッカー場(とっとりしえいサッカーじょう)は、鳥取県鳥取市蔵田にあるサッカー専用の球技場。施設は鳥取市が所有し、財団法人鳥取県サッカー協会が指定管理者として運営管理を行っている。愛称バードスタジアム

なお、鳥取市に本社を置く地方銀行の鳥取銀行命名権を取得しており、2008年平成20年)4月1日から「とりぎんバードスタジアム」(略称「とりスタ」)の呼称を用いている(後述)。

日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)に加盟するガイナーレ鳥取のホームスタジアムとして知られる。

歴史

1995年(平成7年)開場。愛称「バードスタジアム」は、所在地「鳥取」と「はばたく鳥」をイメージして命名された。同年鳥取県で開催された全国高等学校総合体育大会(インターハイ)ではサッカーの競技会場となった。中国地方唯一のサッカー専用スタジアムであり、山陰地方2県で唯一、Jリーグ ディビジョン1(J1)の開催基準を満たしたスタジアムで、同年からJリーグ公式戦が年間1 - 2試合開催されている。また2002年(平成14年)の2002 FIFAワールドカップ開幕前には、エクアドル代表が鳥取市内でキャンプを行い、バードスタジアムでは同年5月24日、セネガル代表とのテストマッチ(国際Aマッチ)も行われた。

施設概要

  • 収容人員:16,033人
    • メイン・バックスタンドは座席、ゴール裏は立見席となっている。
    • ゴール裏からピッチまでの距離はかなり短く、試合中及びウォーミングアップ中はゴールの枠を外れたシュートがゴール裏にかなりの勢いで飛んでくる。
    • メインスタンドには、愛称の「はばたく鳥」をイメージしてデザインされた屋根が架設されているが、デザイン優先の形状とサイズの小ささにより雨避けとしての機能性は低く、その恩恵に与る事の出来る座席はごく一部である。風の強い時は尚更である。
  • スコアボード:磁気反転式
  • 照明設備:最大照度1500Lx

今後、バードスタジアム国際交流基金を全額取り崩した上で、照明設備の改修とオーロラビジョンの新設が予定されている[2]という。

元々はインターハイのサッカー会場のため、収容人数3000人程度、メインスタンド以外は芝生席の予定だったが、建設時期がJリーグ開幕と重なったため、Jリーグ開催規格を満たすスタジアムへと計画変更された[3]。この他、路面が土のサブグラウンドが隣接しており、ガイナーレ鳥取ホームゲーム開催時には専用駐車場(有料。駐車券事前販売制)としても機能している。

交通アクセス

  • 鳥取駅バスターミナル7番のりばから日交バス「倉田保育所」行などで「バードスタジアム」下車
  • ガイナーレ鳥取主催のJFLおよびJリーグ公式戦開催時には鳥取駅南口、グッドヒル本社臨時駐車場、倉田スポーツ広場などより無料シャトルバスあり

開催実績

ガイナーレ鳥取(SC鳥取)のホームゲーム以外では、以下の通り。

命名権

鳥取市は、2008年(平成20年)4月1日から鳥取市営サッカー場に命名権を導入するため、2007年(平成19年)10月1日から11月30日まで2ヶ月間にわたって、スポンサー企業を募集していた。期間中、応募する企業はなかなか現れなかったが、締切当日の午後4時頃になって、地元鳥取市を拠点とする地方銀行鳥取銀行と年額300万円、3年契約の条件で2007年(平成19年)12月4日に契約が内定、2008年(平成20年)1月17日に正式契約を交わした[4]2011年(平成23年)3月10日、前回同様に鳥取銀行と年額300万円、3年契約を交わした[5]

契約期間中は、現愛称の「バードスタジアム」に鳥取銀行の愛称「鳥銀」を冠したとりぎんバードスタジアム(公式略称は「とりぎんスタジアム」)を愛称とし、鳥の翼を模したシンボルマークも制定されている。なお、正式名称は契約期間中も継続して使用し、契約金の一部はガイナーレ鳥取のスタジアム使用料減免にも充てられる予定である。

エピソード

  • 2002年(平成14年)12月22日、当時ジュビロ磐田の選手だった高原直泰がバードスタジアムで行われた天皇杯4回戦の試合終了後、同スタジアム内の一室にてハンブルガーSVの契約書にサインし、移籍が正式に決まった[6]
  • 2003年(平成15年)12月20日に行われた第83回天皇杯4回戦(清水エスパルス湘南ベルマーレ)は、前日からの降雪の影響で朝からピッチ内外の除雪作業に追われ、その結果、キックオフがおよそ1時間延期になり、予定されていたNHKでの生中継が録画中継に差し替えられた。また試合球も色つき(黄色)で行われた。更にバスツアーを組んで来る予定だった湘南ベルマーレの多くのサポーターも、開始時刻が遅れたにもかかわらず積雪等に起因する交通事情の悪化等によりキックオフに間に合わなかった。
  • ガイナーレ鳥取がJ2昇格を果たした場合、鳥取市と鳥取県が出資し同サッカー場でのイベント開催のための助成を行う「バードスタジアム国際交流基金」からガイナーレに7000万円の助成が行われる予定で、2008年、2009年ともJFL5位でJ2昇格が出来ず、助成は凍結されていたが、2010年にJリーグに昇格し、ようやく助成が行われた。
  • また、前述のように上記基金を全額取り崩した上で、2012年度以降スタジアムの施設改修が行われる予定になっている[2]
  • 2009年(平成21年)10月7日にバードスタジアムで行われたJ2第44節のファジアーノ岡山栃木SCの試合において、水曜日のナイトゲームで岡山が初の県外開催そして台風18号の直撃も重なって、従来の記録を4人下回る入場者数615人というJ2史上最低観客数を記録する[7]
  • 逆に、当スタジアムでの最多観客動員記録は、1995年(平成7年)12月10日に行われた第75回天皇杯2回戦・ヴェルディ川崎筑波大学で、12,983人の観客動員があった。Jリーグのリーグ戦に限ると、1998年(平成10年)9月15日に行われた2ndステージ第5節、京都パープルサンガジュビロ磐田の12,371人である。
  • 周辺にが多い環境に立地しており、「田んぼの中」という形容がメディア報道でなされることがある(例:ガイナーレ鳥取 「田んぼの中の敗者復活戦」 念願のJ昇格! 月給20万円弱の若手、戦力外通告を突きつけられた元日本代表の男たち)。

脚注

  1. ^ チームではこれを「強小ビジョン」と命名している。
  2. ^ a b バードスタジアム国際交流基金 全額取り崩し改修 日本海新聞 2012年3月6日付
  3. ^ 【J2日記】鳥取:田んぼの中のスタジアムに込められた思い/前編(J's GOAL)
  4. ^ 〜鳥取市営サッカー場「バードスタジアム」のネーミングライツ(施設命名権)・スポンサー契約調印式について〜 鳥取銀行プレスリリース、2008年1月11日
  5. ^ 〜“とりぎんバードスタジアム”のネーミングライツ・スポンサー契約 調印式について〜 鳥取銀行プレスリリース、2011年3月4日
  6. ^ 47NEWS僕を必要としてくれた 高原が契約書にサイン」 2002年12月22日掲載
  7. ^ サポティスタ「岡山が観客615人でJ2最低動員記録を更新」 2009年10月9日掲載

外部リンク