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柏原市

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かしわらし ウィキデータを編集
柏原市
柏原市章
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 大阪府
市町村コード 27221-3
法人番号 1000020272213 ウィキデータを編集
面積 25.33km2
総人口 67,024[編集]
推計人口、2024年5月1日)
人口密度 2,646人/km2
隣接自治体 大阪府八尾市藤井寺市羽曳野市
奈良県香芝市王寺町三郷町
市の木 コノテガシワ
市の花 ツツジ
柏原市役所
市長 冨宅正浩
所在地 582-8555
大阪府柏原市安堂町1番55号
右:柏原市役所庁舎 左:リビエールホール(市民文化会館
外部リンク 柏原市の公式ページ

柏原市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

ウィキプロジェクト

柏原市(かしわらし)は、大阪府中河内地域に位置する

羽曳野市と並んでぶどうの町として有名。また、古墳遺跡も多く、市内にある横穴墓(高井田横穴群、玉手山横穴群の2箇所)は大阪府内では、現在柏原市でしか発見されていない。近隣にある奈良県橿原市(かしはらし)や奈良県御所市柏原(かしはら)と混同、また地名を兵庫県丹波市柏原町(かいばらちょう)、滋賀県米原市柏原(かしわばら)などと誤読されることが多い。2006年11月構造改革特区(「生きる学力育成」小中一貫教育特区)に認定された。

地理

大和川(写真左右方向)と石川(写真奥)合流点 (写真右側・川の手前に市役所が見える) (高尾山頂から撮影)

大阪都心部から約20キロほどの距離に位置する大阪市ベッドタウン。市全体の2/3が山間部である。

また中央部には一級河川である大和川が流れている。市役所の近くで石川と合流する。

地形

市域北西部は比較的平坦である。市域北部には生駒山系から続く山がそびえている。大和川を挟んで南側は金剛山系に連なる山地となる。

市域東部の亀の瀬(峠地区)近辺は軟弱地盤であり、大雨になれば大和路線関西本線)の列車が運休になることや国道25号が通行止めになることがある。 かつては近鉄大阪線の電車が、現在の大阪教育大前駅付近にあった急曲線・軟弱地盤上を徐行して走っていた。

隣接している自治体

歴史

歴史は古く、3万年ほど前の後期旧石器時代にまでさかのぼるとされる。 4世紀~7世紀頃に作られた遺跡や古墳は現在でも市内に数多く残っている。古代より大和川が大和から難波へと抜ける地点に位置している為、交通の要所としても栄えた。741年、聖武天皇が国状不安を鎮撫するために建立を命じた国分寺建立に、河内国分寺として現在の柏原市国分東条(こくぶひがんじょ)町にも作られたが後に廃寺となる。 戦国時代後期には織田豊臣氏の支配下となり、徳川政権下の江戸時代になると、戦争時には大坂の前衛地となる事から、重要な拠点として天領となり、幕府の支配下におかれた。大坂夏の陣の際には奈良街道から亀の瀬を経て、現在の国分あたりに進出してきた徳川方と後藤基次が先頭に立つ大坂方が道明寺一帯で交戦状態になり、その結果、基次は遭えなく小松山に散った。今日、市内には両軍関わらず、多くの供養碑が建てられている。

沿革

  • 1869年明治2年)、大県郡北畑村・南畑村を雁多尾畑村に編入。
  • 1875年(明治8年)、安宿部郡北円明村と南円明村が合併して円明村となる。
  • 1889年(明治22年)4月1日町村制施行により、大県郡堅下村・堅上村、志紀郡柏原村、安宿部郡国分村・玉手村が発足。
    • 堅下村 - 法善寺村・平野村・大県村・太平寺村・安堂村・高井田村が合併
    • 堅上村 - 本堂村・雁多尾畑村・峠村・青谷村が合併
    • 柏原村 - 柏原村・市村新田が合併
    • 国分村 - 国分村単独
    • 玉手村 - 玉手村・片山村・円明村が合併
  • 1896年(明治29年)4月1日、中河内郡南河内郡が成立。中河内郡堅下村・堅上村、南河内郡柏原村・国分村・玉手村となる。
  • 1929年昭和4年)4月1日、柏原村が町制施行。南河内郡柏原町となる。
  • 1931年(昭和6年)4月1日、玉手村を国分村に編入。
  • 1939年(昭和14年)7月1日、堅下村・堅上村を柏原町に編入。柏原町が南河内郡より離脱して、中河内郡柏原町となる。
  • 1941年(昭和16年)4月1日、国分村が町制施行。南河内郡国分町となる。
  • 1956年(昭和31年)9月30日、国分町を柏原町に編入。
  • 1958年(昭和33年)10月1日、大阪府下で25番目に市制を施行して、柏原市となる。
  • 2006年(平成18年)、構造改革特区(「生きる学力育成」小中一貫教育特区)に認定される。

行政

  • 市長:岡本 泰明
  • 柏原市議会議員

濱浦 佳子
山本 真見
田中 秀昭
橋本 満夫
岸野 友美子
奥山 渉
大坪 教孝
竹田 清一
藤森 洋一
中村 保治
計盛 佐登子
堅木 照久
寺田 悦久
乾 一
中野 広也
鶴田 将良
石橋 實
山下 亜緯子

経済

産業

  • 農業
    • ブドウ栽培 柏原市から羽曳野市にかけての地域はブドウの栽培が盛んであり、丘陵地には多くのブドウ農家が存在する。7月から9月にかけてブドウの直売所も見られる。このブドウを使ったワイン醸造所もあり、「河内ワイン」や「柏原ワイン」として販売されている。
  • 染色業 最盛期はゆかた生地の生産が全国シェア約25%を占めるなど、重要な産業として成り立っていたが、中国からの輸入などで急激に減少し、現在では手がける業者も少ない。

柏原市に本社を置く主な企業

主な事業所

主な商業施設

かつて存在した商業施設

金融機関

日本郵政グループ

  • 柏原郵便局(大正)
  • 柏原国分本町郵便局(国分本町)
  • 柏原旭ケ丘郵便局(旭ケ丘)
  • 柏原法善寺郵便局(法善寺)
  • 柏原国分東条(ひがんじょう)郵便局(国分東条町)
  • 柏原堅下郵便局(大県=おおがた)
  • 柏原玉手(たまて)郵便局(玉手町)
  • 柏原上市郵便局(上市)
  • 柏原堅上郵便局(雁多尾畑=かりんどおばた)


  • 大阪支店 大阪教育大学内出張所(旭ケ丘)(ATMのみ)
その他上記の各郵便局にATMが設置されており、柏原・柏原旭ケ丘の各郵便局ではホリデーサービスも実施。(2011年2月現在)

※柏原市内全域の郵便番号は「582-00xx」(柏原支店の管轄)となっている。

姉妹都市・提携都市

海外

1984年に柏原市少年少女合唱団が中国を訪問[1]。1980年代半ば以降新郷市と相互交流を深めた[2]
相互交流は1990年からはじまり[1]、1999年に柏原市・グロッセート市・グロッセート県の3者で正式提携の議定書が調印された。

地域

人口

平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.85%減の74,840人であり、増減率は府下43市町村中36位、72行政区域中61位。

柏原市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 53,104人
1975年(昭和50年) 63,586人
1980年(昭和55年) 69,836人
1985年(昭和60年) 73,252人
1990年(平成2年) 76,819人
1995年(平成7年) 80,303人
2000年(平成12年) 79,227人
2005年(平成17年) 77,034人
2010年(平成22年) 74,773人
2015年(平成27年) 71,112人
2020年(令和2年) 68,775人
総務省統計局 国勢調査より


警察

消防

ゴミ・し尿処理

  • 柏原羽曳野藤井寺環境事業組合

学校給食事業

病院

水道

  • 柏原市水道事業

教育

柏原市では2010年度より、市立中学校全6校と大阪府立柏原東高等学校との間で連携型中高一貫教育を開始する。

また2007年度以降、市立堅上小学校・堅上中学校を小規模特認校としている。堅上小学校・中学校では小中一貫教育を実施し、また希望者は柏原市の他校区からの通学が可能となっている。

大学・短期大学

専修学校

高等学校

中学校

小学校

交通

鉄道

中心となる駅

  • JR柏原駅と近鉄河内国分駅
  • 市役所は、近鉄安堂駅が近い

隣接市町村への連絡

バス

市内循環バス

  • きらめき号(無料):柏原、国分~堅上地区で運行中。
    かつては近鉄バスも河内国分駅から市内外(阿倍野橋堺東駅王寺駅など)へ多数の路線を持っていたが、2006年6月末で撤退した。現在、同社は大阪教育大学の輸送のみ担当している。

道路

主な公共施設・名所・旧跡・祭事

高井田横穴墓群
柏原市立歴史資料館
河内国分寺塔跡
三田家住宅(重要文化財)

主な公共施設

名所・旧跡

祭事・催事

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大和川鯉のぼりまつり
  • 柏原ぶどう狩り(8月初旬~10月中旬)
  • 市民健康マラソン(3月)
  • 大和川鯉のぼりまつり(4~5月)
  • オガタ通りサマーフェスタ(7月)
  • 長瀬川アクアロードまつり
  • 環境フェア「ザ・かしわら やま と かわ」(6月)
  • 柏原市民総合フェスティバル(9~10月)
  • 柏原市民郷土まつり(2009年から市民総合フェスティバルに統合)
  • 河内音頭おどり全国大会(2009年から市民総合フェスティバルに統合)
  • 大和川納涼花火大会(2006年8月より中止)
  • 柏原市国際交流フェスティバル(11月)
  • 柏原ふれあい広場(11月) 

出身有名人・偉人

出身有名人

柏原市にゆかりのある人物

脚注

  1. ^ a b c d 姉妹(友好)提携情報”. 自治体国際化協会. 2012年2月4日閲覧。
  2. ^ a b 新郷市”. 柏原市. 2012年2月4日閲覧。
  3. ^ グロッセート市・グロッセート県”. 柏原市. 2012年2月4日閲覧。

関連項目

外部リンク