トレンカ

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金色のトレンカ

トレンカは、レギンスの一種の、を覆うボトムスである。「トレンカレギンス」とも言う。

一般的にレギンスは(くるぶし)から先)を覆う部分がない、もしくは長くとも踝を覆う程度の長さであるが、トレンカは土踏まずの部分に引っ掛ける部分を持ち、爪先(つまさき)と(かかと)が露出する。これらに対し、足を完全に覆う形状のものはタイツである。なお、足部分にトレンカと同様の構造を持つ靴下は「トレンカソックス」と呼ばれる。

本来の名称は「トレンカー」で、この形のスキーパンツを考案したルイス・トレンカー英語版に由来する。スキーパンツだけでなく、様々なスポーツ用パンツに使われた商品名である[1]

英語圏では、しばしば「スティラップ・パンツ(stirrup pants)」と呼ばれる。

日本では、以前はバレエ用タイツとして着用されていたが、2009年頃から新たなカジュアルファッションアイテムとして着用されるようになった。メリットやデメリットはタイツとほぼ同様であるが、足首より下の部分に限って言えば、夏場の炎天下などでも蒸れにくいというメリットがある。

タイツやストッキングのような素材で作られたものが多く、股引のような役割がある。足に引っ掛ける点で、トレーニングパンツ(トレパン)に類似する。そのため、正装として用いることは好ましくないとされる。

出典

  1. ^ 田中千代『田中千代 服飾事典(増補版)』同文書院

関連項目