ジューサーバー

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ジューサーバー丹波橋店(閉店済み)

ジューサーバー (Juicer Bar) は、株式会社カフェ(京阪グループ)がフランチャイズ展開するフルーツまたは野菜を原料としたジュースをその場で提供するスタンドタイプの店舗である。明るいオレンジ色看板トレードマークになっている。

かつては、株式会社ジューサーバー・コーポレーションとして株式会社京阪レストランより独立して運営していたが、2015年(平成27年)に同社に吸収合併されている。

歴史

  • 2000年平成12年)8月10日 - 京阪電気鉄道淀屋橋駅改札口外に、京阪電気鉄道株式会社(現:京阪ホールディングス)100%出資の株式会社京阪レストランが運営する、フレッシュジュースを売りにする「立ち飲み」ジュースバーとして第一号店が開店。
  • 2000年(平成12年)から2002年(平成14年) - 京阪本線の主要駅構内や改札口外に出店。店名は「けいはんジューサーバー○○店」。
  • 2003年(平成15年)
    • ジューサーバーの運営が好調なため、株式会社京阪レストランはジューサーバー部門を分離独立させ、株式会社ジューサーバー・コーポレーションを設立。出資比率は、京阪電気鉄道株式会社40%と京阪レストラン株式会社60%。京阪レストランは京阪電気鉄道の完全子会社であるため、同社も京阪電気鉄道の完全子会社である。本社所在地は京阪レストラン株式会社と同一。
    • このときからフランチャイズにより、京阪沿線ではない関東地区にも、埼玉県東武東上線志木駅を皮切りに出店を開始。店名から「けいはん」を外し、「ジューサーバー○○店」と名乗るようになる。
  • 2008年(平成20年)6月 - 商品の価格改定を実施。
  • 2009年(平成21年)6月1日 - 大阪市営地下鉄四つ橋線西梅田駅近くに軽食・喫茶スタイルの「ウェルカムコーヒー」1号店である西梅田店をオープン(全店閉店済)。
  • 2010年(平成22年)
    • ジューサーバー創業10周年記念に、マスコットキャラクター「ジェイビー(JuicerBarの頭文字をつなげたもの)」が誕生。
    • 直営店部門について会社分割(吸収分割)を行い、京阪レストランに承継させる。
  • 2011年(平成23年)以降は鉄道系法人以外にもフランチャイズオーナーを募集している(ホームページに募集の掲載)。
  • 2015年(平成27年)4月1日 - 株式会社ジューサーバー・コーポレーションが株式会社京阪レストランに吸収合併。再び同社の「ジューサーバー営業部」となる。
  • 2016年(平成28年)4月1日 - 持株会社化により親会社が京阪ホールディングスに社名変更(親会社との関係に変更はなし)
  • 2016年12月 - 京阪ホールディングスが株式会社カフェの全株式を取得し子会社化[1]
  • 2017年(平成29年)
    • 9月以降毎月13日「ジューサーバーの日」として当日限りの割引などのキャンペーンを実施。
  • 2021年令和3年)12月31日 - 株式会社京阪レストランが、2022年1月1日を効力発生日として飲食事業を株式会社カフェに承継し解散[2][3]

特徴

注文を受けてからミキサーを作動させるのは従来のジューススタンドと同じだが、牛乳を入れて飲みやすくしてあるのが特徴。氷は仕込みを入れた時ではなく、注文を受けた後に入れる。(大阪風ミックスジュースの手法である。)

ほとんどの店舗が駅構内にあることから、時間に追われている人でも飲みやすいよう一杯のサイズがやや小さめになっており、その分価格も低廉になっている。一部店舗では通常の1.4倍のLサイズも販売している。

京阪沿線店舗(淀屋橋/天満橋/京橋)では、ポイントカードの配布を行っている。一杯購入毎にシール貼付(1~3枚、購入サイズで異なる。)、20ポイントに達すると Sサイズ 一杯と交換でき、引換期限は発行月から一年後の月末。(例:2016年6月発行→2017年6月末日まで) ただし、同じ関西地区でもポイントカードを発行していない店舗では加算/交換はできない。尚、店舗名、現在のロゴマークや看板等からは省かれた「けいはん・」の文字が、2015年6月時点では、このカードには残っている。

特記すべき商品

「そのまんまバナナ」はバナナ1本をそのまま渡すサービスで、かつてJR京都店(閉店済み)で提供をしていた。

かつてミックスジュースソフトやテイクアウト専用のプライベートブランドの「ミックスジュースアイスクリームカップ」を販売していた。

かつて新大阪駅店では他店では提供していない試験的なメニューを提供していた。2006年冬頃は「つぶつぶコーンスープ」(200円)を提供していて、翌シーズンには全店で従来のコーンスープに代わって提供を開始した。 その他の限定メニューとしては「ミックスジュース」や「バナナジュース」のフロートなどがあった。

公式サイトには掲載されていなかったが、宇治抹茶ソフト(200円)というメニューもあった。

2008年冬よりスープ類の値上げとバージョンアップが行われた。なお他のホットドリンクの価格は据え置き。この頃からオニオンスープに粉チーズを入れることが可能になった(前シーズンまではクルトンのみ入れることが出来た)。

2009年に一部の店舗で「石垣島パインジュース」「ワイルドブルーベリーヨーグルト」、「ワイルドブルーベリーとオレンジ黒酢」の試験販売が行われた。

ジュース」は店舗により異なる品種のものを使っている(品種名はプライスカードに記載)。(幸水20世紀梨の2種類)

2010年には北海道千歳産「ハスカップジュース」の試験販売が行われた。また、3月13日公開の映画「時をかける少女」とコラボレーションした商品「さくら」(チェリーとラズベリー)を3月1日より一部店舗で期間限定で販売、3月13日から6月13日まで東京上野国立科学博物館で開催された「大哺乳類展-陸のなかまたち」とコラボレーションした商品「グリーンランド」(小松菜キーウィ)を3月13日より関東地区の一部店舗で期間限定で販売した。それ以降もイベントやコンテンツとコラボしたジュースを期間限定、店舗限定で販売している。

店舗

2022年3月現在5店舗を展開している[4]

本社が大阪にあることから、フランチャイズ契約により大量出店につながり、2003年以降は関東地区での出店が目立っていた。親会社の京阪電気鉄道(現:京阪ホールディングス)が2006年(平成18年)に東京証券取引所第一部に上場したことを機に、2008年(平成20年)度までに関東地区をはじめとした日本各地の主要都市に計60店を展開する計画であったが、出店と不採算店の閉鎖を繰り返しているため、2019年現在達成されていない。

九州地区に出店した店舗は、2011年2月末に閉店。2012年には東北地方にも進出したが、2013年10月末に閉店。東海地方には2013年に初の出店を果たしたが、2015年8月に「名駅テルミナ店」が閉店した事により、同地区にも存在しない。

関東各店Suicaなどの交通系ICカードが利用でき、京阪駅構内の店はPiTaPaが利用できる。交通系ICカード利用の場合は店員に直接注文をして、カウンターに設置されている端末にカードをかざすことによって利用できる。

現在は、全店舗にレジが設置されている。当初レジの設置はなかったが、店舗ごとに順次設置された。

関西地区

  • 京橋店 - 2002年7月開店。初のホーム上店舗、出町柳方面(上り)ホーム上。2015年4月13日リニューアルオープン。
  • 新幹線新大阪店 - 2010年1月11日に一度閉店したが2012年8月に復活。

関東地区

  • エキア池袋店(旧東武池袋店)
  • 西武高田馬場店 - 西武鉄道の駅構内にあるため、ライオンズ開幕セール・感謝セール・応援セールを行う場合がある。またプリンスカード加盟店であり、プリンスポイントを提示するとポイントを貯めることができる。
  • TX北千住

過去に営業していた店舗

  • 堂島店 - 駅外展開第一号店。花屋併設店舗。
  • アルカード赤羽店 - 関東地区第一号店。駅ビルテナント店舗。
  • 三鷹店 - 駅舎内改装にあわせそのまま閉店。
  • 志木店 - 構内改装工事のため閉店。改装終了後も営業再開せず。
  • 須磨サテライト店 - 2008年と2013年の8月にJR神戸線須磨駅構内にて1か月の期間限定で営業。通常店舗と若干異なるメニューを提供していた。(公式サイトの過去ログを確認する限り2005年夏・にも同様にサテライト出店をしていたことを確認できる。)
  • エキュート立川店 - 2008年6月16日に駅ナカ商業施設に開店した高品質店舗。マンゴーフロート等を他店と異なるメニューを販売して特異な店舗であったが、同年10月6日に営業を終了した。
  • 拝島店 - 2008年11月閉店。
  • 西船橋店 - 構内改装工事にあわせ閉店。
  • JR京橋サテライト店 - 2009年夏季に改札内に期間限定で営業していた。
  • 成田空港店 - 2010年1月17日閉店、価格と商品が通常店舗と異なった。
  • TX八潮駅店 - イベント「八潮の夏だ!夜市だ!2010」開催日の2010年7月30日、31日の期間営業。

市川店 - 2012年10月23日オープン、閉店日不明。

以下の店舗は2009年に閉店した。

またJR京橋サテライト店も営業していた。

以下の店舗は2010年秋に閉店した。

以下の店舗は2010年11月30日で閉店した。

以下の店舗は2011年で閉店した。

  • ウェルカムコーヒー西梅田店 - コーヒー・軽食など喫茶店メニューも販売していた。
  • 海浜幕張
  • 小岩
  • 新京成新津田沼店 - 出店当初は駅ホームに立地していたが、その後改札外に移転。
  • 府中店 - 改札外店舗だった。
  • 西鉄福岡(天神)店 - 九州唯一の店舗
  • シャポー船橋店

以下の店舗は2012年に閉店した。

  • 新木場店
  • 地下鉄京都店

以下の店舗は2013年で閉店した。

  • 大宮店 - 1月25日閉店
  • 渋谷店 - 1月27日閉店
  • 恵比寿東口店 - 1月27日閉店
  • 町田店 - 1月27日閉店
  • 京急横浜店
  • アウガ青森店 - 2012年オープン、東北地方唯一の店舗だった。

以下の店舗は2014年で閉店した。

以下の店舗は2015年で閉店した。

以下の店舗は2016年で閉店した。

以下の店舗は2017年で閉店した。

  • 秋葉原東西自由通路店 - 2015年7月29日オープン、4月23日閉店。ジェイアール東日本都市開発FC店舗(FC側のHPの店舗表記は「ジューサーバー秋葉原店」)同社系FC店舗は消滅。
  • 武蔵小山店 - 2010年オープン
  • 天王寺ミオプラザ店 - 2014年3月14日オープン。他店とメニュー・価格が異なり高級志向・実験的要素が強かった。
  • 京成高砂
  • 地下鉄四条

以下の店舗は2018年で閉店した。

以下の店舗は2019年で閉店した。

  • 横浜ポルタ店 - 2015年4月29日オープン、横浜新都市サービス株式会社FC店舗。

以下の店舗は2020年で閉店した。

以下の店舗は2021年3月末で閉店した。

  • 京急川崎店 - 初代店舗のあった場所が駅改装で地下街の入り口となったため一時は閉店したが、2008年9月11日に改札内に店舗移転して営業を再開。
  • 小田急町田店
  • 小田急厚木店

以下の店舗は閉店。

かつてのフランチャイズ加盟会社
  • ジェイアール東日本フードビジネス株式会社(JEFB)-自社ブランド・ハニーズバーへ転換。
  • ジェイアール東日本都市開発(かつて南浦和店と中山店を営業)
  • 東海キヨスク株式会社(かつて名駅太閤通北口店と名駅テルミナ店を営業)
  • 横浜新都市サービス株式会社

かつては、須磨サテライト、茨木、JR京都、地下鉄京都、淀屋橋、天満橋、京橋、枚方、くずは、丹波橋、香里園、新大阪、アルカード赤羽、志木、東武池袋、西武高田馬場、TX北千住、ヨドバシakiba、本八幡、船橋、京急横浜、京急川崎、京成津田沼、新京成新津田沼、京成船橋、相鉄ジョイナス、府中、成田空港、福岡(天神)、西梅田(ウェルカムコーヒー)の各店がジューサーバーコーポレーション直営店であった。

JR東日本の駅構内の店は、ジェイアール東日本フードビジネス(ジェフビー)、ジェイアール東日本都市開発(南浦和店と中山店のみ)がフランチャイズ契約を結んで出店していたが、2015年時点で両社とも全店閉店されている。

出典

  1. ^ ㈱カフェの株式取得について” (PDF). 京阪ホールディングス株式会社 (2016年11月7日). 2022年8月26日閲覧。
  2. ^ 京阪グループ飲食事業における事業再編について” (PDF). 京阪ホールディングス株式会社、株式会社京阪レストラン、株式会社カフェ (2021年11月9日). 2022年4月11日閲覧。
  3. ^ 株式会社京阪レストラン 解散公告、2022年(令和4年)1月5日付「官報」(号外第3号)25頁。
  4. ^ JuicerBarショップ

外部リンク