カンクン国際空港

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カンクン国際空港
カンクン国際空港

IATA: CUN - ICAO: MMUN

CUN/MMUNの位置(メキシコ内)
CUN/MMUN
CUN/MMUN
空港の位置(メキシコ)
概要
国・地域 メキシコの旗 メキシコ
所在地 カンクン
種類 民間
運営者 ASUR
標高 6 m (20 ft)
座標 北緯21度02分12秒 西経86度52分37秒 / 北緯21.03667度 西経86.87694度 / 21.03667; -86.87694座標: 北緯21度02分12秒 西経86度52分37秒 / 北緯21.03667度 西経86.87694度 / 21.03667; -86.87694
公式サイト [1]
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
12R/30L YES 3,500×60 舗装
12L/30R 2,800×45 舗装
リスト
空港の一覧
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カンクン国際空港スペイン語:Aeropuerto Internacional de Cancún)はユカタン半島にありカリブ海に面するメキシコ合衆国キンタナ・ロー州カンクンにある国際空港。メキシコ国内ではメキシコ・シティ国際空港に次ぐ第二位の規模であるが、国際旅客においてはメキシコ国内のみならずラテンアメリカ地域で最大の規模を誇る。

2008年カンクン国際空港は1264万6451人の旅客を取扱い、新記録を更新した[1]。現在ラテンアメリカ全体ではメキシコ・シティ国際空港サンパウロコンゴーニャス空港グアルーリョス国際空港ボゴタエルドラド国際空港に次いで5番目に大きい空港である。

現在空港はメキシコ国内で最も重要な空港の一つとして整備が進んでおり、1500m離れており同時に利用が可能な2本の滑走路と3つの旅客ターミナルを持っている。ターミナル1は国内を含む北米からのチャーター便、ターミナル2は国内定期線と一部の国際線、ターミナル3は北米やヨーロッパからの国際定期便に利用されている。搭乗口は3つのターミナル合わせて47ありうち17は沖止め、22がターミナル2、14がターミナル3にある[1]

空港の運営はコスメルコスメル国際空港メリダマヌエル・クレセンシオ・レホン国際空港ベラクルスベラクルス国際空港ビヤエルモサビヤエルモサ国際空港オアハカソソコトラン国際空港らとともにASURによってされている。

旅客の詳細

カンクン国際空港の総旅客数
総旅客数 前年比
2006 9,728,149 ----
2007 11,340,027 +16.6%
2008 12,646,451 +11.5%
2009 (10月時点) 9,262,643 -12.9%
カンクン国際空港の国際航路における路線別旅客数 (2008)[2]
順位 都市 旅客数
1 ニューヨーク 303,708
2 ヒューストン 269,950
3 ダラス 260,831
4 マイアミ 246,856
5 アトランタ 178,155
6 シカゴ 170,042
7 シャーロット 158,915
8 マドリード 154,321
9 ロサンゼルス 137,694
10 フィラデルフィア 134,031
11 デンバー 120,755
12 ミネアポリス/セントポール 101,800
13 デトロイト 95,641
14 モントリオール 84,005
15 トロント 82,090

ターミナルと就航都市

ターミナル1

ターミナル1には1~7Aまで7つの搭乗口があり、チャーター便のみの利用となっている。現在は改装中であり使用されていない。

ターミナル2

ターミナル2にはA1~A11とB12~B22の22の搭乗口がある。このうちB12~B22の11ヵ所の搭乗口はメインビルディングにあり、A1~A11はサテライトビルにある。

メインビルの航空会社

航空会社就航地
アエロメヒコ航空メキシコシティモンテレイセントルイス
アエロトゥカン航空コスメル
クバーナ航空ハバナ
インテルジェットメキシコシティ、モンテレイ、トルーカ
マグニチャーターチワワグアダラハラ、メキシコシティ、モンテレイ、レオンバラデーロ
マヤ・アイランド・エアーベリーズシティ
メイエアーコスメル
メキシカーナ航空ボゴタシカゴロサンゼルスメキシコシティマイアミニューヨークサンホセワシントンD.C.
メキシカーナクリックハバナメキシコシティ
メキシカーナリンクグアテマラシティメリダ、モンテレイ、プエブラベラクルスビヤエルモサ
ビバアエロバスモンテレイ
ボラリスグアダラハラ、プエブラ、ティフアナ、トルーカ
シクナル・エアーチェトゥマル

サテライトビルの航空会社

航空会社就航地
エア・カナダカルガリーエドモントン[季節運航]、ハリファックス[季節運航]、モントリオールオタワ[季節運航]、トロントバンクーバーウィニペグ[季節運航]
エアトラン航空アトランタボルティモア
エア・トランザットカルガリー、エドモントン、ハリファックス、モンクトン、モントリオール、ケベックシティサスカトゥーン、トロント、バンクーバー
アークフライアムステルダム
アビアンカ航空ボゴタ[季節運航]
ブルーパノラマ航空ボローニャミラノローマ
キャンジェット航空アボッツフォード、カルガリー、コモックス、エドモントン、ハリファックス、ケロウナ、モントリオール、オタワ、ケベックシティ、セントジョンズレジャイナ、トロント、バンクーバー、ビクトリア
コンドル航空フランクフルト
コパ航空パナマシティ
コルセールフライパリ
エーデルワイス航空チューリッヒ
Enerjetカルガリー、エドモントン、バンクーバー
ユーロアトランティック航空リスボンポルト[季節運航]
イベルワールドバルセロナ[季節運航]、マドリード
ジェットエアフライブリュッセル、バラデーロ
ジェットブルー航空ボストン、フォートローダーデール、ニューヨーク、オーランド、ワシントンD.C.
ラン航空サンティアゴ
ラン・ペルー航空リマ
リビングストン・エナジー航空ミラノ、ローマ、サンサルバドル
マーティンエアーアムステルダム
モナーク航空ロンドン/ガドウィック
ノヴァ航空オスロストックホルム
Neosボローニャ、ミラノ、ローマ
Orbestリスボン
プルマントゥール・エアマドリード
スカイサービスカルガリー、エドモントン、ハリファックス、ハミルトン、ケロウナ、キッチナー、モントリオール、オタワ、レジャイナ、サスカトゥーン、サンダーベイ、トロント、バンクーバー、ビクトリア、ウィニペグ
サンウィング航空ハリファックス、ロンドン(カナダ)、モントリオール、ケベックシティ、セントジョンズ、サスカトゥーン、スーセントマリー、トロント、レジャイナ、バンクーバー
サンウィング航空アエロメヒコ航空による運航)カルガリー、コモックス、エドモントン、オタワ、バンクーバー、ビクトリア、ウィニペグ
TACA航空サンサルバドル
TACA航空(アビアテカによる運航)フローレスグアテマラシティ
トーマス・クック航空ベルファスト、グラスゴー、ロンドン/ガドウィック、マンチェスター
トランスアエロ航空モスクワ
ウエストジェット航空カルガリー、エドモントン、ハリファックス、ハミルトン、ケロウナ、モンクトン、モントリオール、オタワ、レジャイナ、サスカトゥーン、トロント、バンクーバー、ビクトリア、ウィニペグ
ホワイト・エアウェイズリスボン
XL航空フランスブリュッセル、パリ

ターミナル3

ターミナル3にはC23~C37の15の搭乗口がある。

航空会社就航地
エア・ベルリンデュッセルドルフミュンヘン
エア・ヨーロッパマドリード
アラスカ航空ロサンゼルスシアトル
アメリカン航空シカゴ[季節運航]、ダラスマイアミニューヨーク
コンチネンタル航空クリーブランドヒューストンニューアーク
デルタ航空アトランタボストンシンシナティ[季節運航]、スプリングフィールド[季節運航]、ロサンゼルス、ナッシュビル[季節運航]、オーランド[季節運航], ローリー[季節運航]、ソルトレークシティ、ワシントンD.C.[季節運航]、デトロイトインディアナポリス[季節運航]、メンフィスミルウォーキー[季節運航]、ミネアポリス/セントポール
フロンティア航空シカゴ、デンバー、インディアナポリス[季節運航]、カンザスシティソルトレークシティ[季節運航]、セントルイス[季節運航]
スピリット航空デトロイト、フォートローダーデール
サンカントリー航空ダラス、ミネアポリス/セントポール
トムソン航空バーミンガムブリストルイーストミッドランズ、グラスゴー、ロンドン/ガドウィック、マンチェスターニューカッスル・アポン・タイン
ユナイテッド航空シカゴ、デンバー、ロサンゼルス[季節運航]、サンフランシスコ[季節運航]、ワシントンD.C.
USエアウェイズボストン、シャーロットフィラデルフィアフェニックス
USA3000航空ボルティモア、シカゴ、シンシナティ、クリーブランド、コロンバス、デトロイト[季節運航]、ランシング、ミルウォーキー、フィラデルフィア、セントルイス

貨物航空

航空会社就航地
アメリジェット・インターナショナルベリーズシティ、シウダ・デル・カルメンメリダ、マイアミ
エスタフェタ・カルガ・アエリアメリダ、マイアミ
フェデックス・カーゴマイアミ
レジオナル・カーゴメリダ、メキシコシティ

拡張

2005年に空港を管理するASURは、2007年に開業したターミナル3や、2009年10月に供用が開始された新しい滑走路管制塔の建設に1億5000万ドルを投じた。このターミナル3の開業によって旅客の取扱可能数が倍増したほか、新滑走路は長さが2800m、幅45mで既にあった滑走路の北側に建設され、新しい管制塔の高さは97mとラテンアメリカで最も高い管制塔となった。

またASURはカンクン国際空港を貨物航路の拠点とする計画をスタートさせた。この計画は3つの段階に分かれており、最終的には新しく貨物ターミナルを移設し年間21万トンの取扱許容量を備える予定である。

事故

2009年9月9日、カンクン国際空港からメキシコ・シティ国際空港に向かっていたアエロメヒコ航空機がハイジャックされるという事件が発生した。


ギャラリー

注釈

外部リンク