セントジョンズ (ニューファンドランド・ラブラドール州)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
セント・ジョンズ
St. John's Collage.jpg
上段:セント・ジョンズ市街、中段左:ザ・ルーム、下段左:ウォーターストリート、下段右:シグナル・ヒルのカボット・タワー)
位置
市のシンボル
市旗 市章
モットー Avancez(Go forward)
基礎データ
Flag of Canada.svg カナダ
Flag of Newfoundland and Labrador.svg 
ニューファンドランド・ラブラドール州
都市名 セント・ジョンズ
(英:City of St. John's)
創設日 1583年8月5日
緯度
経度
北緯 47度33分
西経 52度40分
標高 海抜 0 m
面積 446.04 km²
804.63 km² (広域圏)
人口
 - 都市
 - 広域圏
2001年
99,512 人(国内42位)
172,918 人(国内19位)
時間帯 ニューファンドランド標準時(NST)
UTC-3:30
ニューファンドランド夏時間(NDT)
UTC-2:30
市外局番 +1-709
公式サイト www.stjohns.ca
セント・ジョンズ市街

カナダ > ニューファンドランド・ラブラドール州 > セント・ジョンズ

セント・ジョンズ(英:St. John's)はニューファンドランド・ラブラドール州の州都。人口9万9,512人。広域圏の人口は17万2,918人(2001年統計)。ニューファンドランド島の東南に突き出たアバロン半島の東端に位置する港町である。世界一霧の深い街としてギネス認定されている。 ニューブランズウィック州セント・ジョンと混同されがちだが別の街である。

歴史[編集]

1497年6月24日洗礼者ヨハネの祭日)、探検家ジョン・カボットがヨーロッパ人として初めて町近くの港に上陸したと言われる。上陸した地点は今もなお争点になっているが、その後、ポルトガルフランスバスク地方イギリスの探検隊や漁船が次々と訪れている。1519年のポルトガルの地図には「サン・ジョアン São João」として記入されるなど、早くからその存在を地図に見ることが出来、北米で最も古い歴史を持つ街である。繁華街ウォーターストリートも16世紀半ばには原型ができている。

1583年、探検家サー・ハンフリー・ギルバート(Sir Humphrey Gilbert)が到達し、この付近はエリザベス1世の特許状が出たイングランド最初の植民地となった。その当時、港の沖には16ものイングランド船と20ものフランス船とポルトガル船が入港していたが、定住者はいなかった。1605年には定住のための入植者がイングランドから到来し、1620年までにはイギリス漁船が他国の漁船を圧倒するようになった。

17世紀にかけて徐々に人口が増えたが、当時はニューファンドランド最大の入植地というには遠い状況だった。人口は、漁の季節になる夏の間には膨らみ、多くの漁師や漁船がセントジョンズを訪れるようになる。

町の防衛は、漁業や商業を巡る争いから必要性を増した。1665年6月、オランダの海軍軍人 Michiel de Ruyter が一時的にセントジョンズを占領する事態になった。1673年にも二度目のオランダ軍による侵略があったが、街にいた人々は国籍などを問わず防衛に参加し、防ぎきった。1689年ごろからイギリス政府は町の要塞化を進めた。フランスの航海者ピエール・ル・モイン・ディベルヴィユによる1696年の占領と破壊の後、イギリスは町を取り返し要塞建設を進めたが、1705年1708年にもフランス軍に襲われ市街が燃える被害を受けている。七年戦争に呼応して北米で起こったフレンチ・インディアン戦争では、最後の戦闘が1762年にセントジョンズ郊外のシグナルヒルで起こり(シグナルヒルの戦い)、フランス軍が降伏した。

18世紀には、セントジョンズにニューファンドランド植民地の行政府が置かれ、教会の建設や商業の発展などに力を入れ始めた。その後、セント・ジョンズはグランドバンクの豊富な漁獲を背景にした水産業、英国海軍の駐屯地、ニューファンドランド自治領の首都や商業の中心地としてゆっくり発展していく。

古くはアメリカ独立戦争ほか、第二次世界大戦などで、軍港として機能した場所でもある。1949年にニューファンドランドのカナダ編入とともにニューファンドランド州州都となった。

地理[編集]

北米で最も東にある都市であり、アトランティック・カナダではハリファックスに次ぐ2番目の規模をもつ。

カナダの大都市の中で、セントジョンズは最も日照時間が少なく(年1,497時間)、最も霧が多く(年124日)、最も風が強く(平均24.3 km/h)、最も雪が多く(最大積雪記録・359cm)、最も降水量が多い(年1,514mm)町である。しかし冬はカナダの他都市に比べてそう厳しくなく、むしろ穏やかである。気候は海洋性気候で、夏は涼しく、冬は比較的厳しくない。一方、大西洋に突き出した位置にあるため、ハリケーンや巨大低気圧などの通り道となりやすい。

経済[編集]

セントジョンズはかつて漁港として繁栄し、現在は水産業と海底油田・ガス田関連産業で成長を遂げている。また、州都として、島の中心地としての地位も繁栄に結びついている。今後は海洋産業のみならず、観光業などの発展が見込まれている。

都市圏全体の人口は微減しているが、近郊自治体は人口が急成長している。人口の中には科学者や技術者の割合が多いことも特徴である。しかし州全体ではグランドバンクスでの乱獲からきたタラ激減や1990年代以来続く漁獲制限などにより漁民の生活が崩壊している。漁業中心の経済の沈滞で人口減少が続き、セントジョンズの成長が州自体の成長にはつながっていない。

観光[編集]

郊外[編集]

交通[編集]

空港[編集]

教育[編集]

大学[編集]

姉妹都市[編集]

外部リンク[編集]