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劫 (kalpa)
ヒンドゥー教
時間
SI 1.36×1017
定義 1000マハーユガ = 4000ユガ = 神々の1200万年 = 43億2000万太陽年
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こう)は仏教などインド哲学の用語で、極めて長い宇宙論的な時間の単位。サンスクリット語のカルパ (kalpa कल्प) の音写文字「劫波(劫簸)」を省略したものである。

循環宇宙論の中で、1つの宇宙(あるいは世界)が誕生し消滅するまでの期間と言われる。また、ブラフマー(仏教では梵天)の1(半日とする説もある)に等しい。

西洋では、まれにイーオン (aeon) と意訳されることがある。

ヒンドゥー教[編集]

ヒンドゥー教の時間の単位。数値は秒(対数目盛)。上から2番目の Day of Brahma が劫。

ヒンドゥー教では、1劫(カルパ) = 1000マハーユガ (mahayuga)、1マハーユガ = 4ユガ (yuga) = 神々の12000年(4つのユガは不等長で、1ユガ =神々の4800、3600、2400、1200年)、神々の1年 = 360太陽年とされている。

つまり、1劫 = 43億2000万年である。

なお、マハーユガを神々のユガ、あるいは単にユガということもあるため、1劫 = 1000ユガとする資料もあるが、同じ意味である。

仏教[編集]

劫には大劫(mahākalpa)と中劫(antarakalpa。中間劫、もしくは小劫とも訳される)の2種類がある。中劫は大劫を均等に80分割したものであり、1大劫=80中劫である。

大劫がヒンドゥー教の劫に当たり、単に「劫」といえばほとんどは大劫である。ただし、仏教の劫はヒンドゥー教と違い、具体的な長さは特に決められていない。

ただし、八大地獄の中で最も恐ろしいと言われる無間地獄の刑期は一中劫とされているが、これは人間界の6400年を1日とした場合の6万4000年を1日として6万4000年と言われ、人間界の時間では349京2413兆4400億年に当たる。これを1中劫とした場合の1大劫は、人間界の時間で2垓7939京3075兆2000億年になる。

大乗仏教の論書である『大智度論』には「1辺40(現代中国の換算比で20km。漢訳時も大きくは違わない)のを3年に1度(100年に1度という説もある)、天女が舞い降りて羽衣でなで、岩がすり減って完全になくなるまでの時間を指す」というたとえ話が載っているが、これはあくまで比喩であって定義ではない(この他にも「1辺40里のケシ粒がぎっしり詰まっており、その中から100年に1粒ずつケシ粒を取り出していって、城の中のケシ粒が完全になくなるまでの時間である」などというたとえ話がある)。なお、このたとえは落語寿限無』にも「五劫のすり切れ」として登場する。

派生[編集]

現在、日常的に使われる億劫(おっくう)や永劫(えいごう)などの言葉は、この「劫」に由来する。億劫は本来「おくこう」と読むが、「おっこう」を経て「おっくう」に転訛したものである。これは百千万億劫の略語で、数式にすると100×1千×1万×1億となる。そのため、きわめて長く、ほぼ無限の時間を表すことから、一般的にわずらわしくて気が進まない様子を指して言うようになったものである。

囲碁で無限に繰り返すパターンのうち最も簡単なものをと呼ぶ。