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'''グリーンランド'''({{lang-kl|'''Kalaallit Nunaat'''}}「人の島」の意、{{lang-da|'''Grønland'''}}「緑の島」の意)は、[[北極海]]と北[[大西洋]]の間にある[[世界一の一覧|世界最大]]の[[島]](日本の面積の5.73倍)<ref>岸上伸啓 2014年 『グリーンランド写眞帳-ヌーク-篇』 札幌:風土デザイン研究所</ref>。[[デンマーク]]の旧[[植民地]]。現在はデンマーク本土、[[フェロー諸島]]と対等の立場で[[デンマーク王国]]を構成しており、独自の自治政府が置かれている<ref>http://www.minpaku.ac.jp/sites/default/files/museum/exhibition/thematic/greenland20140904/encyclopedia_greenland.pdf</ref>。 |
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大部分が[[北極圏]]に属し、全島の約80%以上は[[氷床]]と[[万年雪]]に覆われる。巨大な[[フィヨルド]]が多く、氷の厚さは3,000m以上に達する所もある。居住区は沿岸部に限られる。 |
大部分が[[北極圏]]に属し、全島の約80%以上は[[氷床]]と[[万年雪]]に覆われる。巨大な[[フィヨルド]]が多く、氷の厚さは3,000m以上に達する所もある。居住区は沿岸部に限られる。 |
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本国デンマークとは地理的にも文化的にも離れており、[[独立]]を求める声が多い<ref>[http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MIRG6T6JTSED01.html グリーンランドで独立目指す動き-中国資本活用計画が背景].[[ブルームバーグ]](2013年2月25日)2013年8月19日閲覧</ref>。 |
本国デンマークとは地理的にも文化的にも離れており、[[独立]]を求める声が多い<ref>[http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MIRG6T6JTSED01.html グリーンランドで独立目指す動き-中国資本活用計画が背景].[[ブルームバーグ]](2013年2月25日)2013年8月19日閲覧</ref>。 |
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デンマークによる植民地支配が長く続いたが、[[1979年]]5月に自治政府が発足し高度な自治権を獲得した。 |
デンマークによる植民地支配が長く続いたが、[[1979年]]5月に自治政府が発足し高度な自治権を獲得した。2008年11月、グリーンランドで自治拡大を問う[[住民投票]]が行われた。開票の結果、賛成75.54%、反対23.57%で承認された。投票率は71.96%だった。[[ハンス・エノクセン|エノクセン]]首相は「遠くない将来に完全独立が実現することを望む」と語った。これにより公用語を[[グリーンランド語]]と明記し、警察と司法、沿岸警備などの権限が中央政府から自治政府に移譲されることとなった。また、これまで本国と二分していた地下資源収入について、7500万[[デンマーク・クローネ]]までを自治政府の取り分として、残りの超過分を本国と折半することが盛り込まれている。2009年6月21日に施行された。 |
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グリーンランドは、島内のほとんどの土地が厚い氷に覆われており、[[地下資源]]の採掘が困難であった。しかし、[[地球温暖化]]の影響で少しずつ氷が溶解しており、今後採掘のスピードが速まると予想される。グリーンランド周辺には大規模な[[油田]]が存在するとされており |
グリーンランドは、島内のほとんどの土地が厚い氷に覆われており、[[地下資源]]の採掘が困難であった。しかし、[[地球温暖化]]の影響で少しずつ氷が溶解しており、今後採掘のスピードが速まると予想される。グリーンランド周辺には大規模な[[油田]]が存在するとされており<ref name="nunose2015">布施 哲史, 金原 靖久, 佐藤 隆一、「[https://doi.org/10.3720/japt.80.27 氷海域の石油探鉱 -グリーンランドとカヌマス・プロジェクトの例]」 『石油技術協会誌』2015年 80巻 1号 p.27-37, {{doi|10.3720/japt.80.27}}</ref>、地下資源収入が経済的にグリーンランドを支え、デンマークからのグリーンランド独立が容易になるとも指摘される。 |
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<ref name="nunose2015">{{Cite web|url=https://www.jstage.jst.go.jp/article/japt/80/1/80_27/_pdf |title=氷海域の石油探鉱 – グリーンランドとカヌマス・プロジェクトの例 |author=布施哲史 ほか |date=2015 |work=石油技術協会誌 第80巻第1号 |publisher= |accessdate=2019-06-02 }}</ref>、地下資源収入が経済的にグリーンランドを支え、デンマークからのグリーンランド独立が容易になるとも指摘される。 |
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== 地方行政区分 == |
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[[982年]]頃'''[[赤毛のエイリーク]]'''がグリーンランドと命名し、入植が始まった。しかし、15世紀ごろにヴァイキングの入植地は全滅し、住民はカラーリットのみとなり、[[西洋]]の歴史から一時姿を消した。 |
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[[16世紀]]半ばに再発見され、[[18世紀]]に[[ヌーク|ゴットホープ]]に[[植民地]]が作られた。同時に布教も行われた。[[1917年]]以降はデンマークの支配が全島に及び、 |
[[16世紀]]半ばに再発見され、[[18世紀]]に[[ヌーク|ゴットホープ]]に[[植民地]]が作られた。同時に布教も行われた。[[1917年]]以降はデンマークの支配が全島に及び、1953年本国の県と同様の[[自治]]権を得た。1973年デンマークの[[ヨーロッパ共同体]](EC)加盟と共に、[[EC]]の漁船操業と漁獲高に関する規定がデンマーク本国とその領土に適用されたが、グリーンランド住民は反発し自治を要求。[[1979年]]5月に自治政府が発足し、グリーンランドはデンマークの[[自治領]]となった。[[1985年]]グリーンランド政府はECを離脱した。 |
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=== 「グリーンランド」の由来 === |
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また、グリーンランド代表は[[FIFIワイルドカップ]]や[[エルフカップ]]{{enlink|ELF Cup}}に参加した。 |
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[[ハンドボール]]の分野では、[[グリーンランドハンドボール連盟]]が[[1998年]]に[[国際ハンドボール連盟]]に加盟、[[ハンドボールグリーンランド代表]]が2001年より[[2001年世界男子ハンドボール選手権|世界選手権]]に出場している。[[2007年世界男子ハンドボール選手権]]に参加し、24チーム中22位で競技を終えた。 |
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グリーンランドは2年に一度開催される[[国際アイランドゲームズ協会|アイランドゲームズ]]{{enlink|International Island Games Association|Island Games}}と[[北極圏冬季体育大会]]{{enlink|Arctic Winter Games}}に参加している。 |
グリーンランドは2年に一度開催される[[国際アイランドゲームズ協会|アイランドゲームズ]]{{enlink|International Island Games Association|Island Games}}と[[北極圏冬季体育大会]]{{enlink|Arctic Winter Games}}に参加している。 |
2019年6月3日 (月) 02:57時点における版
- グリーンランド
- Kalaallit Nunaat(グリーンランド語)
Grønland(デンマーク語) -
(地域の旗) (地域の紋章) - 地域の標語:なし
- 地域の歌:Nunarput utoqqarsuanngoravit
祖国よ、汝はいと星霜重ねりファイル:National Anthem of Greenland - Nunarput, Utoqqarsuanngoravit.oga -
公用語 グリーンランド語 主都 ヌーク 最大の都市 ヌーク 自治開始 1979年 通貨 デンマーク・クローネ(DKK) 時間帯 UTC±0〜-4 (DST:+1〜-3) ISO 3166-1 GL / GRL ccTLD .gl 国際電話番号 299
グリーンランド(グリーンランド語: Kalaallit Nunaat「人の島」の意、デンマーク語: Grønland「緑の島」の意)は、北極海と北大西洋の間にある世界最大の島(日本の面積の5.73倍)[1]。デンマークの旧植民地。現在はデンマーク本土、フェロー諸島と対等の立場でデンマーク王国を構成しており、独自の自治政府が置かれている[2]。
大部分が北極圏に属し、全島の約80%以上は氷床と万年雪に覆われる。巨大なフィヨルドが多く、氷の厚さは3,000m以上に達する所もある。居住区は沿岸部に限られる。
カナダとの国境線上にあるハンス島の領有をめぐって、カナダとデンマークの間で係争中である。
政治
一院制の議会(ランスティング)は31人の議員で構成されており、4年に一度住民からの直接選挙で選出される。ただし解散が認められている。主要政党は進歩党、連帯党、イヌイット友愛党など。また、デンマーク本土の議会(フォルケティング)にも2議席が割り当てられており、グリーンランド議会とは別に選挙で議員が選出される。
議院内閣制が採用されており、議会から選出された自治政府首相が行政府を率いる。
北欧理事会に加盟している。
EUとの関係
デンマークが欧州連合(EU)の前身である欧州共同体(EC)に加盟した際、グリーンランドもその一部として加盟した。しかしその後、グリーンランド自治政府は高度な自治権を獲得し、1985年にECを離脱した。
グリーンランドの住民は、EUに加盟するデンマーク本国の国籍、市民権を持つため、グリーンランド自体はEUに属さないながらも、EUの市民権を自動的に持つことになる。ただし、EUでの選挙権(欧州議会等の選挙権)はグリーンランド全体が選挙区外となっており、行使できない。
独立への動き
本国デンマークとは地理的にも文化的にも離れており、独立を求める声が多い[3]。
デンマークによる植民地支配が長く続いたが、1979年5月に自治政府が発足し高度な自治権を獲得した。2008年11月、グリーンランドで自治拡大を問う住民投票が行われた。開票の結果、賛成75.54%、反対23.57%で承認された。投票率は71.96%だった。エノクセン首相は「遠くない将来に完全独立が実現することを望む」と語った。これにより公用語をグリーンランド語と明記し、警察と司法、沿岸警備などの権限が中央政府から自治政府に移譲されることとなった。また、これまで本国と二分していた地下資源収入について、7500万デンマーク・クローネまでを自治政府の取り分として、残りの超過分を本国と折半することが盛り込まれている。2009年6月21日に施行された。
グリーンランドは、島内のほとんどの土地が厚い氷に覆われており、地下資源の採掘が困難であった。しかし、地球温暖化の影響で少しずつ氷が溶解しており、今後採掘のスピードが速まると予想される。グリーンランド周辺には大規模な油田が存在するとされており[4]、地下資源収入が経済的にグリーンランドを支え、デンマークからのグリーンランド独立が容易になるとも指摘される。
地方行政区分
- 2009年1月1日の行政区画の改編によりに3郡を廃止、「自治体」として知られている4地域に分割された。
- 2018年1月1日の行政区画の改編によりカースートスップ自治体がアヴァンナータ自治体、ケケタリク自治体に分割され、5地域となる[5]。
地理
グリーンランドは北アメリカ大陸の北、北極海と北大西洋の間、カナダの北東に位置する。世界最大の島で、領域は北緯59度50分から83度37分の範囲に広がる。経度では西経10度から70度の範囲を占め、島の大半が北極圏に位置する。北西部では約30km離れたカナダのエルズミーア島にネアズ海峡をはさんで隣接し、南東約300kmにはデンマーク海峡をはさんでアイスランドがある。
気候区分は北極圏から準北極圏に属し、涼しい夏と寒い冬を特徴とする。地形はほぼ平坦だが、沿岸部以外は氷床に覆われる。最北部は空気が乾燥しているため雪が降らず、氷に覆われていない。もしグリーンランドの氷床が全て融けたならば、現在よりも7.2mほど海面が上昇するという[6]。最高峰は東部のアイスランド対岸にあるギュンビョルン山(Gunnbjørn)の3,694m、全北極圏で最も高い場所である。資源は鉱物と海産物である。亜鉛、銅、鉄、氷晶石、石炭、モリブデン、金、プラチナ、ウランなどが採掘され、魚介類、アザラシ、クジラなどが捕獲される。
なお、メルカトル図法の地図では極地に近いほど実際の面積比率より拡大表示されるため、グリーンランドはオーストラリア大陸に比べ面積が大きく見える。実際のグリーンランドの面積はオーストラリア大陸の約29%で両者には500万平方kmもの差があり、その違いは歴然としている。
面積2,166,086平方kmの81%である1,755,637平方kmを氷床が覆う。氷の厚さは沿岸近くで1,500m、内陸部で3,000mに達する。氷の重さで島の中央部の地面は海面より300mも低い。氷は中央部から周囲の海岸へゆっくり流れている。海岸線の長さは39,330kmに及び赤道の長さに匹敵する。
町や居住地は氷が無いところに存在する。人口は島の西海岸に集中している。内陸部のほとんどは厚い氷で覆われている。北東部は世界最大の国立公園である北東グリーンランド国立公園となっている。
民族
カラーリットが85 - 90%で、このうち約1万1000人が先住のイヌイット。その他、カラーリットと北欧系の混血、デンマーク人など。
言語
公用語はグリーンランド語であり、主に3つの方言に分かれている。独立志向が強まっていることを受けて、2009年にデンマーク語は公用語から外されたものの全人口の12%の母語であり、行政・教育等で使われ、ほぼ全ての住民が理解できる準公用語的な言語となっている。
経済
主要産業は漁業とその加工業で、これらのみで輸出の87%を占める。特にエビはその半分以上を占めており、日本向けにもロイヤル・グリーンランド社を通じて多くのエビが輸出されている。そのほかに更なる成長が期待される産業に観光業があげられる。ただし、観光に適する季節が限られること、旅費がかさむため敬遠されがちなことが難点となっている。
鉱物資源の探査も進行中である。多量の原油埋蔵可能性が指摘されており[4][7]、石油資源等の開発のために国営石油NUNAOILが設立されたが、生産開始にはまだ当分時間がかかる。鉱物資源開発の国営Nunamineralは新たに始まった金鉱開発への投資を募るためコペンハーゲン株式市場に上場した。金属価格が上昇しているため、ウラン、アルミ、ニッケル、プラチナ、タングステン、チタン、銅などにも関心が集まっている。
デンマーク本国からの多額の助成金もグリーンランド経済を支えており、2005年には約31億クローネに上っている。
- GDP成長率 2.0%(2005年)
- インフレ率(CPI)2.3%(2006年1月-2007年1月)
- 輸出24億クローネ(f.o.b/2005年)
- 魚介類とその加工品など。
- 輸入36億クローネ(c.i.f/2005年)
- 機械類、食料、石油製品など。
歴史
本国のデンマーク人に対する意味での先住民族はカラーリットであるが、彼らの入植はグリーンランド史においては比較的浅い方である。アメリカ先住民(インディアン)に近縁と思われる入植者の波が数度にわたってあり、その後アイスランドのヴァイキングが、最後にカラーリットが入植した。
982年頃赤毛のエイリークがグリーンランドと命名し、入植が始まった。しかし、15世紀ごろにヴァイキングの入植地は全滅し、住民はカラーリットのみとなり、西洋の歴史から一時姿を消した。
16世紀半ばに再発見され、18世紀にゴットホープに植民地が作られた。同時に布教も行われた。1917年以降はデンマークの支配が全島に及び、1953年本国の県と同様の自治権を得た。1973年デンマークのヨーロッパ共同体(EC)加盟と共に、ECの漁船操業と漁獲高に関する規定がデンマーク本国とその領土に適用されたが、グリーンランド住民は反発し自治を要求。1979年5月に自治政府が発足し、グリーンランドはデンマークの自治領となった。1985年グリーンランド政府はECを離脱した。
「グリーンランド」の由来
エイリークはグリーンランド上陸より前、アイスランドを発見していた。彼が命名したアイスランドは、その名称故に入植希望者が現れなかった。そこで彼はこの地に入植希望者が多数現れることを願い、「緑の島」と名付けた。
その他にもGruntland(グラウンドランド)が訛ったという説、あるいは氷河に覆われていない南部海岸地帯がエイリークの頃の中世の温暖期には緑にあふれていたという説もある。
赤毛のエイリーク
ヴァイキングによる入植の先駆けとなったのはノルウェー生まれのアイスランドヴァイキング・赤毛のエイリークである。982年頃殺人を犯したエイリークは3年間国外追放とされる。「赤毛のエイリークのサガ」によると、彼はこの3年間でグリーンランドの海岸を探索することとなった。
アイスランドに戻ってからはグリーンランドについて吹聴する。985年には西海岸に2つの植民地が作られる。その一方が現在の首都ヌークである。
スポーツ
サッカーは、グリーンランドの国技である。トップリーグはコカコーラGM (Coca Cola GM) と呼ばれる。気候の関係で天然芝が使用できないため、人工芝などが使用されている。過去にUEFA加盟を計画したこともあったが、現在グリーンランドサッカー協会 (Football Association of Greenland) はFIFAやUEFAには加盟せず、国際フットボール連合 (International Football Union) に加盟しているため、サッカーグリーンランド代表はFIFAワールドカップ予選に参加していない。2007年にFIFAが国際試合で人工芝の使用を許容する決定を下し、2009年6月21日にグリーンランドがそれにあわせた規約変更を行ったことで、FIFAが加盟申請を受諾する可能性があり、地域的にはUEFAとCONCACAFのどちらかに加盟することが考えられる[誰?]。
また、グリーンランド代表はFIFIワイルドカップやエルフカップ (ELF Cup) に参加した。
ハンドボールの分野では、グリーンランドハンドボール連盟が1998年に国際ハンドボール連盟に加盟、ハンドボールグリーンランド代表が2001年より世界選手権に出場している。2007年世界男子ハンドボール選手権に参加し、24チーム中22位で競技を終えた。
グリーンランドは2年に一度開催されるアイランドゲームズ (Island Games) と北極圏冬季体育大会 (Arctic Winter Games) に参加している。
グリーンランドの都市の一覧
(※太字は首都)
西グリーンランド
- アシアート Aasiaat
- イルリサット Ilulissat(旧称:ヤコブスハン Jakobshavn)
- カンガートシャク Kangaatsiaq
- カンゲルルススアーク Kangerlussuaq(旧:センレストレムフィヨルド Søndre Strømfjord)
- マニートソック Maniitsoq
- ナノルタリーク Nanortalik
- ナルサーク Narsaq
- ヌーク Nuuk(旧:ゴットホープ Godthåb)
- パーミュート Paamiut
- カコトック Qaqortoq
- カシギアングイト Qasigiannguit
- ケケルタルスアク Qeqertarsuaq
- シシミウト Sisimiut
- ウペルナビク Upernavik
- ウマナック Uummannaq
東グリーンランド
交通
島内外との最も重要な交通手段は航空機である。グリーンランドの主要空港は、カンゲルルススアークにあるカンゲルルススアーク空港である。最大の島外路線は、カンゲルルススアーク-コペンハーゲン線である。2007年5月にエア・グリーンランドがカンゲルルススアークとアメリカのボルチモアを結ぶ季節便を就航させたが[8]、赤字のため2008年3月に路線が廃止された[9]。 これらの路線以外の島外路線は、ナルサルスアーク-コペンハーゲン線、レイキャヴィーク-イルリサット線、東海岸のクルスク-レイキャヴィーク線、ケプラヴィーク-ヌーク線である。グリーンランド島内路線のハブ空港はカンゲルルススアークである。
船舶による旅客と貨物の輸送は、アークティック・ウミアック・ライン(AUL)が運航する沿岸フェリーによって行なわれているが、片道80時間かかる往復路線が週1便あるだけである。
島内の都市間を結ぶ陸路はない。フィヨルドが非常に多く陸路の整備は困難である。
海洋汚染
1993年から1994年にかけての調査で、人体へ蓄積した有害物質濃度が測定されている[10]。
- 人体の皮下脂肪組織中のポリ塩化ビフェニル濃度は、脂質1kg中17mg[11]
- 人体の皮下脂肪組織中のΣDDT濃度は、4052μg[12]
- 人体の皮下脂肪中のヘキサクロロベンゼン濃度は、692μg[13]
- 各臓器に蓄積されている水銀およびそこに含まれる括弧つきのメチル水銀濃度は、臓器1kg中μgでそろえて、腎臓で600(50) 肝臓で400(80) 脾臓で60(30)[14]
グリーンランドには、汚染源となるような化学工場がないため、北大西洋海流に流されてきた汚染物質が沖に溜まり、生物濃縮された魚介類を食べていることが原因とみられる。1. 2. 3. 4. に挙げた以外には、セレンも摂取している。
日本との関わり
冒険家の植村直己は、グリーンランドのシオラパルクに9か月滞在し、犬ぞり操作や狩猟の技術を学び、北極点に単独到達などを成功させた。大島育雄は、シオラパルクに住み、1974年にグリーンランド人と結婚しハンターとして生きている[15]。
脚注
- ^ 岸上伸啓 2014年 『グリーンランド写眞帳-ヌーク-篇』 札幌:風土デザイン研究所
- ^ http://www.minpaku.ac.jp/sites/default/files/museum/exhibition/thematic/greenland20140904/encyclopedia_greenland.pdf
- ^ グリーンランドで独立目指す動き-中国資本活用計画が背景.ブルームバーグ(2013年2月25日)2013年8月19日閲覧
- ^ a b 布施 哲史, 金原 靖久, 佐藤 隆一、「氷海域の石油探鉱 -グリーンランドとカヌマス・プロジェクトの例」 『石油技術協会誌』2015年 80巻 1号 p.27-37, doi:10.3720/japt.80.27
- ^ “Nittartakkat nutaat: avannaata.gl kiisalu qeqertalik.gl”. 2018年4月8日閲覧。
- ^ IPCC Third Assessment Report: Climate Change 2001, The Scientific Basis, Table 11.3
- ^ Chris Kirkham (2008年3月28日). “原油高騰と温暖化でグリーンランドに熱い視線-埋蔵量は北海に匹敵か”. bloomberg.net. 2011年9月17日閲覧。
- ^ Historical Maiden Flight US-Greenland - Official national guide by Greenland Tourism and Business Council
- ^ News - Air Greenland
- ^ 明石昇二郎 『黒い赤ちゃん-カネミ油症34年の空白』 講談社 2002年 pp.30-37. p.207.
- ^ 1983-1984年の調査でアメリカ1.23 カナダ2.1 フィンランド0.26 日本1.82 イタリア1.75 なお、1986年の調査ではカネミ油症患者でさえ5.7
- ^ 1983年の調査で、アメリカ1670、フィンランド330、カナダ2630。1988年の調査でアメリカ357
- ^ 1983年の調査でアメリカ31 カナダ10 フィンランド20
- ^ デンマークでは腎臓200(0) 肝臓90(0)
- ^ 国立民族学博物館グリーンランド特別展掲示物
関連項目
- グリーンランド関係記事の一覧
- グリーンランドの歴史
- グリーンランドの音楽
- 王立グリーンランド貿易会社(ロイヤル・グリーンランド社)
- ハドソン川
参考文献
- ジャレド・ダイアモンド 『文明崩壊 —滅亡と存続の命運を分けるもの—』 草思社、2005年12月21日。ISBN 4794214642
- 岸上伸啓 『グリーンランド写眞帳-ヌーク篇-』風土デザイン研究所、2014年9月10日。ISBN 978-4-9905024-5-4 (C1039)