第8師団 (陸上自衛隊)

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第8師団
JGSDF 8th Division.svg
創設 1962年昭和37年)1月18日
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 Flag of the Japan Self-Defense Forces.svg 陸上自衛隊
部隊編制単位 師団
兵種/任務/特性 機動師団
所在地 熊本県熊本市北区
編成地 北熊本
愛称 鎮西師団
上級単位 JGSDF Western Army.svg 西部方面隊
担当地域 南九州
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第8師団(だいはちしだん、英語: JGSDF 8th Division)は、陸上自衛隊師団のひとつ。西部方面隊隷下で、司令部熊本県熊本市北区北熊本駐屯地に置く。即応近代化型師団から機動師団へ改編された。
九州南部熊本県宮崎県鹿児島県)の防衛警備、災害派遣を任務とするほか、民生協力及び国際貢献活動を行っている。
冷戦終結後は台湾問題南西諸島有事が懸念され、担任区域に約960個の離島を抱える地域的特性がある本師団の重要性が増している。そのため、米国にて米海兵隊との島嶼(とうしょ)防衛に関する共同訓練を行なうなど地域特性に応じた能力の向上に努めている。26中期防において「事態が生起した場合、必要に応じ、警備区域を越えて緊急展開する」ことを目的に、全国に先駆けて平成29年度末に「機動師団」に改編された。
出身者は熊本県出身(約2,600名)・鹿児島県出身(約1,700名)・宮崎県出身(約1,500名)の順に、地元出身者が80パーセントを超える構成となっている。 26中期防及び次期中期防期間において、奄美大島に吐噶喇列島から奄美群島を守備範囲とする担任部隊2駐屯地の開庁が予定されている。

沿革[編集]

第8混成団[編集]

1960年頃の主要編成
第12普通科連隊、第8特科連隊

第8師団[編集]

  • 1962年(昭和37年)1月18日:第8混成団を母体に、第8師団へと改編(乙師団、第12、第42、第43普通科連隊基幹)。
1965年頃の主要編成
第12・第42・第43普通科連隊、第8特科連隊、第8戦車大隊
  • 1981年(昭和56年)3月25日:第8師団改編(甲師団化・4個普通科連隊基幹)。第24普通科連隊第7師団隷下より第8師団隷下へ異動、新設のえびの駐屯地へ移駐。
  • 1985年(昭和60年)3月:第8施設大隊が北熊本駐屯地から、新設の川内駐屯地へ移駐。
  • 1990年平成2年)3月26日:第8特科連隊第6大隊を第8高射特科大隊へと改編、師団直隷となる。第8後方支援連隊新編
1990年頃の主要編成
第12・第24・第42・第43普通科連隊、第8特科連隊、第8高射特科大隊、第8戦車大隊
2018年頃の主要編制
第42即応機動連隊、第12・43普通科連隊、西部方面特科連隊、第8高射特科大隊
  • 2019年(平成31年)3月:西部方面特科連隊を増強改編予定(2個大隊を編成し久留米駐屯地玖珠駐屯地に駐屯予定。)
  • (時期未定):2個駐(分)屯地(奄美駐屯地及び瀬戸内分屯地)の開庁及び奄美警備隊、第8情報隊を編成予定(名称はいずれも仮称)

編成・駐屯地[編集]

本師団は1個即応機動連隊と2個普通科連隊を基幹とし、6個駐屯地と1個分屯地に配置され、12個の部隊からなる。本師団の普通科連隊はいずれも甲編制とされている。これに加えて方面隊直轄の西部方面特科連隊・西部方面対舟艇対戦車隊が平時第8師団に隷属している。なお、西部方面対舟艇対戦車隊は前身の第4対舟艇対戦車隊の編成地である第4師団の警備区域・大分県の玖珠駐屯地に駐屯している。

編成
駐屯地


司令部[編集]

主要幹部[編集]

官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
第8師団長 陸将 吉田圭秀 2017年08月08日 内閣官房国家安全保障局内閣審議官
(内閣事務官 兼 陸将補[9]
副師団長
兼 北熊本駐屯地司令
陸将補 藤井祥一 2018年03月27日 通信団長
幕僚長 1等陸佐 安田百年 2017年03月27日 陸上自衛隊幹部学校主任教官
火力調整部長 1等陸佐 宮地英久 2018年03月27日 豊川駐屯地業務隊長
歴代の第8師団長(前身を含む)
氏名 在職期間 出身校・期 前職 後職
第8混成団長(陸将補)
01 宮崎舜市 1955年12月01日 - 1959年03月16日 陸士40期・
陸大51期
第3管区副総監
伊丹駐とん地部隊長
→1955年11月16日 第4管区総監部
陸上自衛隊富士学校
兼 富士駐とん地司令
02 平井重文 1959年03月17日 - 1961年07月31日
※1961年07月01日 陸将昇任
陸士40期・
陸大51期
陸上自衛隊幹部候補生学校
兼 前川原駐とん地司令
(陸将補)
北部方面総監部
→1962年1月18日 第11師団
03 塚本政登士 1961年08月01日 - 1962年08月14日
※1962年07月01日 陸将昇任
陸士42期・
陸大53期
第1特科団
兼 北部方面総監部特技課長
兼 東千歳駐とん地司令
(陸将補)
第8師団長
第8師団長(陸将)
01 塚本政登士 1962年08月15日 - 1964年03月15日 陸士42期・
陸大53期
第8混成団長 陸上自衛隊富士学校長
兼 富士駐とん地司令
02 碇井準三 1964年03月16日 - 1966年03月15日
※1964年07月01日 陸将昇任
陸士44期・
陸大54期
陸上幕僚監部幕僚幹事
(陸将補)
陸上自衛隊富士学校長
兼 富士駐とん地司令
03 荒武太刀夫 1966年03月16日 - 1968年06月30日 東京帝国大学 関西地区補給処
兼 宇治駐とん地司令
西部方面総監
04 谷村弘 1968年07月01日 - 1969年06月30日 陸士49期・
陸大59期
陸上幕僚監部幕僚幹事 統合幕僚会議事務局長
統合幕僚学校
05 大槻光武 1969年07月01日 - 1971年06月30日 京都帝国大学 陸上自衛隊幹部候補生学校長
兼 前川原駐とん地司令
陸上幕僚監部付
→1972年1月1日 退職
06 田中登一 1971年07月01日 - 1973年06月30日 陸士51期・
陸大59期
東部方面総監部幕僚長
兼 仙台駐とん地司令
東北方面総監
07 田中象二 1973年07月01日 - 1974年06月30日 陸士54期 陸上幕僚監部第1部長 陸上自衛隊幹部学校
08 味岡義一 1974年07月01日 - 1976年06月30日 陸士54期・
陸大60期
防衛研修所副所長 第1師団
09 飯山茂 1976年07月01日 - 1978年07月27日 陸士57期 陸上幕僚監部第2部長 東部方面総監
10 山之内種章 1978年07月28日 - 1980年03月17日 陸士57期 九州地区補給処
兼 目達原駐とん地司令
退職
11 上原博 1980年03月17日 - 1982年07月01日 陸士59期 陸上自衛隊調査学校 退職
12 五十嵐晃 1982年07月01日 - 1984年06月30日 新潟高校 統合幕僚会議事務局第2幕僚室長 北部方面総監
13 鈴木英樹 1984年07月01日 - 1986年03月16日 中央大学 統合幕僚会議事務局第1幕僚室長 統合幕僚会議事務局長
14 矢野龍男 1986年03月17日 - 1987年07月07日 神奈川大学 第1特科団長
兼 北千歳駐屯地司令
退職
15 森野安弘 1987年07月07日 - 1989年06月29日 防大1期 東部方面総監部幕僚長
兼 市ケ谷駐屯地司令
東北方面総監
16 久保正佳 1989年06月30日 - 1991年03月15日 防大3期 東部方面総監部幕僚長
兼 市ヶ谷駐屯地司令
陸上自衛隊富士学校長
兼 富士駐屯地司令
17 松島悠佐 1991年03月16日 - 1993年06月30日 防大5期 陸上幕僚監部防衛部長 中部方面総監
18 白石一郎 1993年07月01日 - 1995年03月23日 防大5期 東部方面総監部幕僚長
兼 市ケ谷駐屯地司令
退職
19 古川浩 1995年03月23日 - 1997年03月25日 防大8期 東部方面総監部幕僚長
兼 朝霞駐屯地司令
陸上自衛隊富士学校長
兼 富士駐屯地司令
20 備後嘉雄 1997年03月26日 - 1999年03月28日 防大10期 西部方面総監部幕僚長
兼 健軍駐屯地司令
陸上自衛隊補給統制本部
兼 十条駐屯地司令
21 田原克芳 1999年03月29日 - 2000年04月27日 防大12期 陸上自衛隊富士学校副校長 防衛大学校幹事
22 宮武良光 2000年04月28日 - 2002年03月22日 防大11期 中部方面総監部幕僚長
兼 伊丹駐屯地司令
退職
23 得田憲司 2002年03月22日 - 2003年03月26日 防大15期 陸上幕僚監部教育訓練部長 統合幕僚会議事務局長
24 佐伯義則 2003年03月27日 - 2005年07月28日 防大15期 東北方面総監部幕僚長
兼 仙台駐屯地司令
退職
25 泉一成 2005年07月28日 - 2006年08月03日 防大18期 統合幕僚会議事務局第3幕僚室長 統合幕僚副長
26 酒井健 2006年08月04日 - 2007年07月02日 防大19期 陸上幕僚監部教育訓練部長 陸上幕僚副長
27 君塚栄治 2007年07月03日 - 2008年03月23日 防大20期 中部方面総監部幕僚長 防衛大学校幹事
28 木﨑俊造 2008年03月24日 - 2010年03月28日 防大20期 陸上幕僚監部装備部長 西部方面総監
29 寺崎芳治 2010年03月29日 - 2011年04月27日 防大20期 陸上自衛隊関東補給処
兼 霞ヶ浦駐屯地司令
退職
30 堀口英利 2011年04月27日 - 2012年03月29日 防大23期 第12旅団 陸上自衛隊補給統制本部長
兼 十条駐屯地司令
31 松尾幸弘 2012年03月30日 - 2013年08月21日 防大24期 西部方面総監部幕僚長
兼 健軍駐屯地司令
陸上自衛隊研究本部
32 森山尚直 2013年08月22日 - 2014年08月04日 防大26期 陸上幕僚監部防衛部長 防衛大学校幹事
33 山之上哲郎 2014年08月05日 - 2015年08月03日 防大27期 陸上幕僚監部教育訓練部長 陸上幕僚副長
34 岸川公彦 2015年08月04日 - 2016年06月30日 防大28期 第14旅団 防衛大学校幹事
35 本松敬史 2016年07月01日 - 2017年08月07日 防大29期 陸上幕僚監部教育訓練部長 統合幕僚副長
36 吉田圭秀 2017年08月08日 - 東京大学[10] 内閣官房国家安全保障局内閣審議官
(内閣事務官 兼 陸将補[9]

脚注[編集]

  1. ^ 朝雲新聞口蹄疫感染で災派 出動1,000人を超す 43普連中心に消毒、埋却場所など掘削2010年5月13日
  2. ^ 朝雲新聞西方対舟艇対戦車隊が8師団の隷下に2015年5月15日
  3. ^ 熊本知事、陸上自衛隊に災害派遣要請 熊本震度7”. 朝日新聞 (2014年4月14日). 2018年7月21日閲覧。
  4. ^ “熊本県熊本地方を震源とする地震に係る災害派遣について(05時00分現在)” (プレスリリース), 防衛省, (2016年4月15日), http://www.mod.go.jp/j/press/news/2016/04/15b.html 
  5. ^ a b 所在駐(分)屯地・部隊 (PDF)”. 陸上自衛隊 第8師団. 2018年4月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月1日閲覧。
  6. ^ 西部方面特科連隊”. 第8師団 西部方面特科連隊. 2018年4月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月3日閲覧。
  7. ^ 第8高射特科大隊”. 陸上自衛隊第8師団. 2018年4月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年4月2日閲覧。
  8. ^ 第8偵察隊空中機動訓練”. 陸上自衛隊第8師団. 2018年5月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年5月22日閲覧。
  9. ^ a b 防衛省発令人事(2017年8月8日発令)
  10. ^ 防大30期相当

外部リンク[編集]