クレベリン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

クレベリンcleverin)は、大幸薬品が発売している二酸化塩素を主成分とするウイルス除去・除菌製品のブランドである。

製品概要[編集]

空間中のウイルス、菌、臭いを除去する目的で部屋に置いて使うゲルタイプと、除菌や消臭したい場所に吹きつけて使うスプレータイプなどが販売されている。医薬品・医療機器ではない[1]ゲルタイプは消費者庁から措置命令を受けている(後述)。製品名である「クレベリン」とは「今までになかった方法でclever(賢く)clean(キレイにする)」からの造語である。

2018年9月に発売以来初となる全面リニューアルが行われた[2]。デザインが刷新され、容器は白基調となり、新たに設けた「シードット」と呼ばれるアイコンと「cleverin」の英字のロゴを表記するのみとなり、外箱に表示のブランドロゴは従来の英字ロゴメインからカタカナロゴメインに改められた。また、外箱や置き型・スプレーの容器ラベルに大幸薬品の社章である「ラッパのマーク」を表記しない代わりに、英字の「TAIKO」ロゴを表記するようになった。

クレベリン 置き型[編集]

ゲルタイプ。部屋に置いて使う。大幸薬品によれば、容器内のゲル剤から発生する二酸化塩素により空間中に存在するウイルス、菌、ニオイを除去するとのことである[3]。主な使用場所は寝室やリビング等の室内で、内容量60gと150gの2種類がある。

発売当初は「クレベリン ゲル」として発売されていたが、2018年9月のリニューアルで製品名が改められた。また、翌月には「置き型 専用ケース」が発売された。専用ケースには置き型 150gが同梱されており、同梱分が交換時期を迎えても新しい「クレベリン 置き型」に交換して継続使用が可能である。

クレベリン スプレー[編集]

スプレータイプ。除菌や消臭をしたい場所にスプレーして使う。使用場所は、洗面所、トイレ、キッチン用品で、これらの場所には吹き付けてしばらくしたら拭き取り、嘔吐物、オムツや生ゴミ、ゴミ箱内には直接吹き付けて使う[4]。300mL入りの「クレベリン スプレー」と、60mL入りの「クレベリン ミニスプレー」がある。

クレベリン スティック[編集]

スティックタイプ。胸ポケットやネームホルダーにかけて使用する。スティックを曲げることで、スティック内の液剤とゲル化剤が混り、成分(二酸化塩素)が発生しはじめる。ペン型の専用ケースにスティックを入れて使用する[5]

発売当初は「クレベリン パワーセイバー」として発売されていたが、2018年9月のリニューアルで製品名が改められた。

開発経緯[編集]

二酸化塩素を液体に溶存させたとき、二酸化塩素ガス濃度は時間経過と共に減少してしまうため、その濃度を一定化させることが不可能であったとされる。大幸薬品は、「溶存二酸化塩素ガス、亜塩素酸塩、pH調整剤を構成成分とすることで二酸化塩素濃度を一定にできる」という理論により、液体中の二酸化塩素濃度の一定保持化に成功。この技術により、今まで困難であった二酸化塩素液剤・ゲル剤の流通製品化が可能となった[6]

二酸化塩素の研究[編集]

国民生活センターは2010年8月~10月、二酸化塩素による部屋等の除菌をうたった商品について、使用中にどのくらいの二酸化塩素が放散されているのか等を消費者に情報提供をすることを目的に9銘柄[7]に関して調べた。この結果、クレベリンは二酸化塩素ガスの安定的な放散が認められることが示され、国民生活センターの報告書に記載された。なお同センターは発表に際し、「明らかな放散があればよいといった判断をしたものではない」旨コメントしている[8]

消費者庁からの措置命令[編集]

2014年3月27日、大幸薬品のクレベリンゲルとクレベリンマイスティックに対し、消費者庁より景表法に定める優良誤認表示(同法第4条第1項第1号)に該当する広告表記について措置命令が下された[9]。「室内に置くだけで、室内の空間において、放出される二酸化塩素がウイルス及び菌を除去し、カビの生育を抑制するとともに、消臭するかのように示す表示」に対して、それを裏付ける合理的根拠が示されなかったことが原因となった。

問題とされた表示[編集]

  • 「簡単、置くだけ! 二酸化塩素分子がお部屋の空間に広がります。」
  • 「置く、掛けるで使える! 自分だけの空間に浮遊するウイルス・菌を除去!」
  • 「用途 オフィスに 教室に 居室に その他、洗面台、化粧台、ロッカー、食器棚などにもお使いいただけます。」等

大幸薬品はこれに対し、ウェブサイトで使用されている該当表現について「*ご利用環境により成分の広がりは異なります。」という注意文言を入れる等の修正対応を実施。同社は、二酸化塩素分子には空間中のウイルスや菌を除去、カビの生育を抑制、消臭する働きがある事を確認しているため、今後も実製品による一般居住空間等での検証を繰り返し、その結果を元にしてわかりやすく誤解のない広告表記を行うとのプレスリリースを行った。

ギニア、リベリアに無償提供[編集]

2015年、大幸薬品は、西アフリカギニア共和国リベリア共和国に、ウイルス除去製品「クレベリン スプレー」、「クレベリン ゲル」の無償提供[10]を行なったとされる。 大幸薬品のプレスリリースによると[11]、製品提供は日本国外務省を介し、ギニア共和国のセンクン・シラ駐日大使、リベリア共和国のヤンゴー・セベリー・テレウォダ駐日大使の要請に応える形で実現した。背景としては、大幸薬品がこれまで行った二酸化塩素(ガスやガス溶存液)を用いた種々のウイルスや菌に対する検証と、その結果を基にした42件の特許や26件の発表論文が評価され、二酸化塩素を用いた除菌が両国内の衛生対策の更なる手立ての一つとして期待できると両国から判断されたという。

他企業との共同展開[編集]

2016年7月に大幸薬品とアース製薬が資本業務提携契約が締結され、この一環として、2017年3月に大幸薬品とアース製薬の共同開発による二酸化塩素を用いた除菌消臭剤「クレベリン トイレの消臭除菌剤」がアース製薬から発売され[12]、アース製薬子会社のジョンソントレーディング(現在のアース・ペット)からも「ジョイペット × クレベリン ペットまわりの除菌・消臭(ゲル/スプレー)」が発売された[13]

なお、これらの製品は除菌や消臭を目的とするもので、ウイルスへの効果を実証していないので注意が必要である。

CM[編集]

脚注[編集]

  1. ^ クレベリンとは? - 大幸薬品
  2. ^ “衛生管理製品の国内トップブランド nendo(代表・佐藤オオキ)デザインで『クレベリン』初の全面リニューアル 2018年9月13日(木)より、全国発売決定!!” (PDF) (プレスリリース), 大幸薬品株式会社, (2018年9月3日), http://www.seirogan.co.jp/uploads/arrival/pdf_496.pdf 2018年12月18日閲覧。 
  3. ^ クレベリン 置き型|製品情報”. 大幸薬品株式会社. 2018年12月18日閲覧。
  4. ^ クレベリン スプレー|製品情報”. 大幸薬品株式会社. 2018年12月18日閲覧。
  5. ^ クレベリン スティック|製品情報”. 大幸薬品株式会社. 2018年12月18日閲覧。
  6. ^ 二酸化塩素ガス濃度長期保持の成功 - 大幸薬品
  7. ^ テスト対象銘柄は、部屋等に置いて使用するタイプとし、販売時からゲル状のもの(ゲルタイプ)5銘柄、使用開始時に液体に粉末剤を入れてゲルを生成させるもの(ゲル生成タイプ)3銘柄、使用開始時に容器に錠剤と水道水を入れるもの(錠剤タイプ)1銘柄の計9銘柄とした。
  8. ^ 二酸化塩素による除菌をうたった商品 -部屋等で使う据置タイプについて- - 独立行政法人 国民生活センター
  9. ^ 二酸化塩素を利用した空間除菌を標ぼうするグッズ販売業者17社に対する景品表示法に基づく措置命令について (PDF)”. 消費者庁 (2014年3月27日). 2017年2月13日閲覧。
  10. ^ ギニア共和国には、クレベリン スプレー300mlを5,800個、クレベリン ゲル150g を5,800個。リベリア共和国には、クレベリン スプレー300mlを2,400個、クレベリン ゲル60gを2,400個
  11. ^ 西アフリカ ギニア共和国、リベリア共和国に 当社のウイルス除去製品『クレベリン スプレー』、『クレベリン ゲル』を提供 (PDF)”. 大幸薬品株式会社 (2015年2月16日). 2017年2月13日閲覧。
  12. ^ “アース製薬と大幸薬品による「二酸化塩素」ビジネスの将来性について共同事業発表会を開催” (PDF) (プレスリリース), アース製薬、大幸薬品(2社連名), (2017年1月12日), http://www.seirogan.co.jp/uploads/arrival/pdf_426.pdf 2018年12月18日閲覧。 
  13. ^ “ジョンソントレーディング株式会社と大幸薬品株式会社ペット向けの除菌消臭剤を共同開発『ジョイペットxクレベリン ペットまわりの除菌・消臭ゲル/スプレー』を新発売” (PDF) (プレスリリース), ジョンソントレーディング、大幸薬品(2社連名), (2017年2月7日), http://www.seirogan.co.jp/uploads/arrival/pdf_427.pdf 2018年12月18日閲覧。 

外部リンク[編集]