稚内空港

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稚内空港
Wakkanai Airport
IATA: WKJ - ICAO: RJCW
概要
国・地域 日本の旗 日本
所在地 北海道稚内市声問村
種類 商業
運営者 国土交通大臣
運用時間 8:30 - 18:30(JST)
標高 8 m (26 ft)
座標 北緯45度24分16秒 東経141度48分8秒 / 北緯45.40444度 東経141.80222度 / 45.40444; 141.80222座標: 北緯45度24分16秒 東経141度48分8秒 / 北緯45.40444度 東経141.80222度 / 45.40444; 141.80222
公式サイト 稚内空港ビル
滑走路
方向 ILS 長さ×幅 (m) 表面
08/26 I 2,200×45 舗装
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稚内空港(わっかないくうこう Wakkanai Airport )は、北海道稚内市声問村メグマにある国管理空港(旧・第二種(A)空港)である。

概要

稚内空港は稚内市中心部より東方に約12kmの、宗谷湾を臨む荒涼とした草原地帯に位置する。日本最北のジェット化空港として、札幌、東京、関西などに路線を持ち、宗谷総合振興局の拠点空港として重要な役割を担っている。豊かな観光資源のもと、地元は観光客の誘致に取り組んでいるほか、海産物の輸送などにも活用されており、道北地区発展の核として期待されている[要出典]

滑走路は08/26方向に2200mで、平行誘導路は無く、滑走路両端にターニングパッドを備える。着陸帯の幅は300mで、計器着陸に対応している。計器着陸装置 (ILS) は滑走路08に装備されている。

空港ターミナルビルは滑走路南側に一棟ある。内部は国内線用の設備のみ持ち、国際線の設備は特に備えていない。ボーディングブリッジは1基を備える。エプロンは中型ジェット機用2バース、小型ジェット機用2バースである。なお、滑走路北側に面していた旧ターミナルは海洋スポーツセンターに転用されたこともあったが、2009年に解体された。

1983年9月1日に当空港北方のサハリン沖で発生した大韓航空機撃墜事件を受けて緊急時の離着陸に対応すべく[要出典]1987年6月よりジェット化された。

1997年より実現した東京線の通年就航を維持するため、地元居住者が当該路線を利用する場合に補助金を支給する「市民運賃助成制度」が稚内市により制定[1]されていたが、割引運賃の拡充を理由に2005年4月をもって終了している。

冬季の荒天により就航率が低下する(通常は100%近い就航率が、冬季は70%台となる)ことに対応するため、2007年より滑走路を滑走路26側に200m延長し2,200mとする事業が進められ、2009年10月に完成したのち同年11月19日より供用を開始した[2]

ロケーション

上空から望む(2007年3月)

稚内市中心部まで約12 km。宗谷湾岸を通る国道238号沿いに立地し、ノシャップ岬日本海・市街地側)と宗谷岬オホーツク海側)の間に位置する。空港周辺に緑地帯の「稚内空港公園」があるほか、空港から市街地側に3km離れたところにオオハクチョウの飛来地として知られている大沼がある。

歴史

  • 1960年(昭和35年) - 供用を開始。1,200mの滑走路を有する。丘珠空港便が不定期で就航。
  • 1974年(昭和49年) - 丘珠空港便が定期便となる。利尻空港便が就航。(日本近距離航空
  • 1978年(昭和53年) - 礼文空港便が就航。(日本近距離航空)
  • 1980年(昭和55年) - 千歳空港便が就航。(日本近距離航空)
  • 1987年(昭和62年) - 1,800mの滑走路が完成し供用を開始するとともにジェット化される。ターミナルビルオープン。東京国際空港便が就航(ANA・夏期のみの季節運航)。
  • 1988年(昭和63年) - 2,000mの滑走路が完成し供用を開始。計器着陸装置 (ILS) を導入。
  • 1994年(平成6年) ‐ 利尻・礼文線がエアーニッポンからエアー北海道に移管される。
  • 1995年(平成7年) - 関西国際空港便が就航(ANA・夏期のみの季節運航)。
  • 1997年(平成9年) - 東京国際空港便の通年運航を開始。
  • 1998年(平成10年) - ターミナルビルを増築。
  • 2000年(平成12年) - 運用時間を、8時30分から20時に変更。
  • 2003年(平成15年)3月31日 - 利尻・礼文線を廃止。(ANKの利尻 - 千歳線が通年運航となる。)
  • 2004年(平成16年) - 名古屋空港(現・名古屋飛行場)便が就航(ANA・夏期のみの季節運航)。
  • 2005年(平成17年) - 運用時間を、8時30分から18時30分に短縮。名古屋空港便を中部国際空港便に変更(夏期のみの季節運航)。
  • 2009年(平成21年) - 2,200mの滑走路が完成し供用を開始。
  • 2010年(平成22年) - 丘珠便を廃止、新千歳便が増便される。

施設

空港ターミナルは「稚内空港ビル株式会社」が運営している。

地上4階、地下1階建て(うち、旅客エリアは1階から4階)。

  • 1階 - 航空会社カウンター、到着ロビー
  • 2階 - 出発ロビー、搭乗待合室、売店、レストラン
  • 3階 - 送迎デッキ(無料)
  • 4階 - 展望台(無料)

拠点・焦点都市としている航空会社

当空港をハブ空港(拠点都市)または焦点都市として運航している航空会社は存在しない。

就航路線

国内線

廃止された路線

  • 全日本空輸 (ANA)
    • 丘珠空港(新千歳空港への集約のため、2010年6月まで)
  • エアー北海道 (ADK) (日本近距離航空→エアーニッポン→エアー北海道)
    • 利尻空港(搭乗率低迷のため、2003年3月まで)
    • 礼文空港(搭乗率低迷のため、2003年3月まで)

交通

稚内市街まで約12km(14分)、宗谷岬まで約23km(23分)である。

自動車

駐車場(無料)- 約200台

路線バス

脚注

  1. ^ 同様の補助制度は、日本国内では山形空港に関連する航路でも実施されている。
  2. ^ 稚内空港就航率改善の取組について - 稚内開発建設部
  3. ^ ANAウイングスの機材・乗務員で運航する便あり。

関連項目

外部リンク