星のカービィ デデデでプププなものがたり

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星のカービィ デデデでプププなものがたり
ジャンル ギャグ漫画
漫画
作者 ひかわ博一
出版社 小学館
掲載誌 月刊コロコロコミック
別冊コロコロコミック
小学館の学年別学習雑誌
てれびくん
コロコロアニキ
発表期間 月刊:1994年5月号 - 2006年11月号
アニキ:2018年冬号 -
巻数 全25巻
テンプレート - ノート

星のカービィ デデデでプププなものがたり』(ほしのカービィ デデデでプププなものがたり)は、ひかわ博一作の漫画である。『月刊コロコロコミック』にて1994年5月号から2006年11月号まで、『別冊コロコロコミック』にて1994年11月号から2006年4月号まで連載された。その後、『コロコロアニキ』2017年冬号に掲載された後に、2018年夏号から再び連載されている。この他に『学年誌』、『てれびくん』などでも同時連載された時期もある。

他のカービィの漫画と区別するため「デデププ」[1]、「ひかわカービィ」[2][3]と呼ばれることもある。

概要

任天堂およびハル研究所テレビゲーム星のカービィシリーズ」を題材としたギャグ漫画

単行本は全25巻。絵柄は初期から比べると、かなり変わっており、主要キャラの口癖や性格なども変化している。新作ゲームに出てくる技やキャラクターを題材にすることもある。パロディ要素や社会風刺時事ネタが多いのも特徴。

2006年11月号で連載を終了。同年12月号からは『星のカービィ! も〜れつプププアワー!』に交代することとなった。同時に2001年4月号から続いていた読者コーナーの「星のカービィ★プププ通信」も終了した。

2017年12月15日発売の『コロコロアニキ』2018年冬号にて、本作の描き下ろし新作漫画が11年振りに掲載され[1][4]、限定付録として『デュエル・マスターズ』のひかわ版カービィ仕様カードが追加された[4]。続く2018年春号にも2話分の読み切り漫画が掲載され、うち1話はゲームソフト『星のカービィ スターアライズ』の任天堂公式サイトで無料公開された[5][注 1]。その後、2018年6月15日発売の『コロコロアニキ』2018年夏号より正式に連載開始。

2018年3月12日には、ひかわ自選による傑作集や描き下ろし漫画を収録した「傑作選 デデデ編」が発売。本作の単行本化は2006年の連載終了以来12年振りとなる[6]。同年5月11日には「傑作選 プププ編」が、2019年7月12日には「傑作選 ペポポ編」が、2020年7月10日には「傑作選 ムペペ編」が発売された。

この他、2012年7月19日に発売されたゲームソフト『星のカービィ 20周年スペシャルコレクション』の中に、さくま良子版谷口あさみ版と共に単行本1巻第一話が収録されている。

2017年10月時点で累計発行部数は1000万部を突破している[7]

ストーリー

プププランドを舞台に、カービィが時々時事ネタを取り上げながらいろいろな騒動を巻き起こす。またある時は、個性ある様々なサブキャラクター(主にゲームでのデデデ大王の手下。この作品では初期と19巻、23巻の一部を除けば特に敵という設定はない)が登場しカービィたちを巻き込む。1巻では、スターロッドを盗んだデデデ大王とポピーを相手に、カービィとチービィ(オリジナルキャラクター)が立ち向かうアドベンチャーストーリーであったが、2巻からはパロディを織りまぜた一話完結式になる(前後編に分かれて二部構成になる回もある)。

作品の特徴

全体的な変化

  • 初期 1 - 2巻(1994年5月頃 - 1995年3月まで)
    • 1巻では前述のとおり、ゲーム『夢の泉の物語』にちなんで、スターロッドを奪ったデデデ大王(原作のようにナイトメアを封じるといった目的ではなく、単なるエゴのため)をカービィとチービィがスターロッドを取り返しに行くというストーリーだった。デデデが用意したダンジョンやイベントを攻略していくというもので、キャラクターはほとんどデデデの手下かつカービィたちの敵だった[注 2]。1巻の途中からはデデデがプププランドを水戸黄門の世界に変えるためスターロッドを返したことで、普通の1話完結ギャグとなっているが、メインのボケ役はカービィが担っており、デデデがボケをかましたり、悲惨な目に遭うといった場面は少なかった。また、ポピーが非常にズル賢い性格で、積極的にデデデの悪事に加担していた。カービィに対するデデデやチービィのツッコミに、ハンマーやバットで殴るなどの暴力的なものが多かった。
  • 前期 2 - 7巻(1995年4月 - 1997年9月まで)
    • 2巻の第7話、第8話で『星のカービィ2』の仲間キャラクターであるリック、クー、カインが初登場する。反対に、チービィは敵キャラ「ディジー」としてデデデ大王側に寝返った(それ以降はほとんど登場していない)。相変わらずデデデとポピーはカービィたちに意地悪をするが、その分仕打ちを受けることも多くなり、オチでデデデが悲惨な目に合うパターンはこの頃に確立され、それと同時にデデデが並外れた体力の持ち主であるという設定が定着した。4巻では、ポピーのキャラクターデザインが一新された。
  • 中期 7 - 17巻(1997年10月 - 2002年1 - 2月まで)
    • この頃になるとパロディネタ(昭和後期から平成初期に流行したもの)が非常に多くなる。また、カービィたちが色々な活動をしたり、色々な世界(江戸時代原始時代など)や職業に扮して騒動を起こすことも多くなる。リック、クー、カインの活躍がメインだが、9巻からは『星のカービィ3』の仲間キャラクターであるグーイ、ナゴ、チュチュ、ピッチ、12・13巻からは『星のカービィ64』の仲間キャラクターであるリボン、アドレーヌ(初登場時は「アド」[注 3])も登場。特にチュチュはカインと入れ替わる形でリック、クーに並ぶカービィの相棒、保護者的存在となる。また、ポピーの性格も初期のズル賢さが薄れて真面目なしっかり者キャラに変化していき、デデデもカービィにあまり意地悪をしなくなる(喧嘩や対決は相変わらず続いていた)。反面、カービィはデデデや住民に迷惑をかけたり悲惨な目に合わせるなどのトラブルメーカー、疫病神と言ったキャラクターが定着し、またデデデの自堕落な生活ぶりや「王様の癖に貧乏」という設定はこの頃から定着した。後年、作者はこの頃(14巻頃)がピークだったとしている[8]
    • 前記から中期にかけては、マリオや『ゴーゴー!ゴジラッ!!マツイくん』のマツイヒデキ、『ポケットモンスター』のピッピフシギバナなど他作品のキャラクター、その他実在の人物が多数ゲスト出演した。
  • 後期 17 - 23巻(2002年3月 - 2005年12月まで)
    • この頃からさらにパロディネタ(前述と違い現代で流行したもの)や時事ネタが増え、個性的なゲストキャラクターが生き様や特技をカービィやデデデ大王に説く話が多くなる。それに伴い仲間キャラクターの出番が減少し、カービィ、デデデ、ポピーの3人がメインとなり、3人で一緒に色々なことをする話が大半を占めるようになった。また、カービィよりデデデを物語の主軸に置いた話が多くなっている。21巻を最後に、裏表紙に作中に登場するゲストキャラクターが描かれなくなった。
  • 末期 24 - 25巻(2006年1月 - 11月まで)
    • この頃になるとゲストキャラクターの登場が減少し、リック、クー、チュチュ、グーイなどの仲間キャラクターの出番が少し増えるようになるが、カイン、ナゴ、ピッチ、アドレーヌ、リボンは出番が減少し、後半からは殆ど登場が無くなる。24巻7話からはまるで作者が交代したかのように絵のタッチが雑になる(詳しくは後述)。過去の話を少し焼き直したような話が多くなる(これは後期でも見られる)。また、最終話は、ごく普通の展開で繰り広げられる話で、最終回であることについては一切触れられなかった。連載再開期にはこの頃の絵柄を線が大袈裟に歪んだ絵で自虐的に描いている。
  • 再連載期 傑作選(2017年冬 - )
    • 『コロコロアニキ』連載再開後のエピソード群。絵柄は後期のものに近い。従来の時事ネタ・パロディに加え、十数年ぶりの復活である事や『アニキ』の読者対象が青年である事から「(小学生が読む)『コロコロ』ではできなかった事」として大人向けのブラックネタの他、作者による自虐ネタやメタフィクション要素も多く見られる。カービィの性格は初期~前期のものに近くなり、住民に迷惑をかけるようなことは少ない。リックやクー、グーイと言った古参の仲間キャラも同様に登場し、ナゴ、アドレーヌ、リボンと言った後期以降出番が殆ど無かったキャラにも再び焦点が当てられている(アドレーヌはキャラデザインも少々変更されている)。更に新作での人気に合わせて、メタナイトが新たなレギュラーキャラに昇格した他、ワドルディやゴルドーと言ったコロコロ時代は終始モブ扱いだったキャラが主役の回も描かれている。なお傑作選収録時には連載当時から一部セリフが変更されている場合もある[注 4][注 5]

他に新作ゲームを題材にした話もあり、19巻では『夢の泉デラックス』編が2話、20巻および21巻では『エアライド』編が4話、23巻では『タッチ!カービィ』編が2話、傑作選・ペポポ編では『スターアライズ』編が1話収録されている。

絵・作風及びそれらの変化

絵柄は大きく変化しており、『コロコロ』に連載されていた漫画の中でこれほど大きく変わったものも珍しいといえる。中でもは大きな特徴で、初期の方ではゲーム調であったが、その後大きくなり非常に輝いている感じになった。一時期は、カービィの下瞼によって目の一部が隠れていた。また、全体的に優しめのタッチで、濃いタッチの漫画が多い『コロコロ』の中では異色を放っていた。その一方で、デデデ大王が劇画風タッチやリアル顔になったりする描写は多い。コロコロ漫画に多く見られる下ネタやお色気ネタは全体的に控えめである[注 6]。グロテスク表現は、初期では頻繁に用いられていたが、後に少なくなった(その大半が、デデデ大王が満身創痍になっているシーン)。

作画の雰囲気が変わっていることは20巻の作者のコメント欄や連載再開後の描き下ろしでも触れられており、前者には1巻、4巻、9巻、14巻、19巻のカービィが映されていた。

上記のとおりパロディ系の要素も多く、ポケモンやスーパーマリオシリーズなど任天堂に関するギャグもあった。他にも小学生向け雑誌にもかかわらず間寛平のギャグ「かい〜の」や一部のカービィの歌う歌(狩人の歌ったあずさ2号の替え歌など)などの当時の小学生には分かりそうもない昔のギャグ、それを基にしたパロディ(『天才バカボン』のレレレのおじさんなど)、「キャンディーズ解散」といった時事ネタ、「赤字国債」や「ソクラテス」など小学生には難しい言葉が随所に登場することもある。後期からはお笑い芸人やタレント、テレビ番組のパロディネタが多く使われるようになった(23巻第5話では特にその特色が顕著に現れている)。後に傑作選に掲載された回の一部は、消費税に関するネタやテレビ番組名等が傑作選発行時期に合わせた表現に差し替えられている。

初期〜前期にかけては、カービィがボケる度にチービィやデデデ、ポピーなどに殴られながらツッコまれタンコブを作ることが多かったが、後に口頭のみでのツッコミが大半を占めるようになった。後期〜末期では、ツッコミの語尾が「〜か」「〜かよ」「〜じゃん」と付くものが多くなり、前期で多く見られた関西風のツッコミはほぼ完全に姿を消した。

連載終了に至った理由

24巻の7話からは線や背景描写が雑になったり、目の輝きが無くなったり、スクリーントーンを使うコマが少ない・貼り忘れがあるなど絵が簡略化していき、まるで別人が描いたかのようになっている(背景の簡略化などは、24巻7話以前から見られている)。コミックスの表紙は、今までCGを使って豪華だったものが23巻から黄色に白の水玉(これは作者がファンに送った年賀状のイラストを使いまわしたものである)と、シンプルなものとなった。最終回も半ば打ち切りのような形で終了したため、インターネット上では編集部との関係悪化説やひかわの鬱病説などが噂され、ひかわ自身はネット上でこれらを否定したものの、センセーショナルな説の方が信じられてしまった為に注目されなかった[9]

ゲッサン』2017年7月号掲載の『カメントツの漫画ならず道』[9]にてこれらの真相がひかわ自身によって明かされており、「漫画に対するモチベーションが下がり、10巻頃からは1人のアシスタントの手によって絵のほとんどが作られていた」「アシスタントが辞めたことにより再び自らが執筆をするようになったが、徐々に作風が暗くなり追い詰められていった」などという事実が綴られていた。

コロコロアニキ』2018年春号掲載の『コロコロ創刊伝説』でも「ある時期から崖から転げ落ちるように漫画に対する情熱を失っていった」「話作りはしていたものの、17、18巻頃から絵の大部分を1人のアシスタントが描いていた[注 7]」と綴られ、のむらしんぼとの対談[10]では、アシスタントが辞めたことに加えて「話が作れなくなったので、ゲストを呼んで強引にネタを作り、カービィにツッコませた」「しかしカービィがツッコミに回ったことで表情が死んでしまい、描くのが辛くなった」と語っている。

『アニキ』2018年冬号掲載の復帰作も、当初は「11年前に突然やめた作品を綺麗に終わらせたい」という思いから描き始めたものであり[10]、一話限りで終わるはずであった。それを示すように見開きページには「ありがとうカービィ」という一文が添えられており、オチもカービィが「これで思い残す事はないペポ。次はゲームの最新作で会おう」と去って行くものだった。更にはネーム段階では最後のコマに「完」とも書かれていたが掲載時には取り払い[11]、その後正式に連載が再開する運びとなった。

オチ

カービィによってデデデ大王(稀にカービィの仲間キャラやゲストキャラクター)が悲惨な目にあったり、デデデ城(あるいは話のメインとなる舞台)が破壊されるといった話が多い。カービィが騒動の原因として仕返しを受けたり追いかけられたりする回もある。

表紙

裏表紙にはカービィとその巻に登場するゲストキャラクターが描かれている(1 - 3巻、9巻はメインキャラクターのみ)が、22巻はカービィとデデデ大王、23 - 25巻はカービィのみが描かれている。

背表紙上部にはコピー能力を持ったカービィが描かれている。

その他

カービィの新作ゲーム発売時などカラーページで始まることも何度かあったが、19巻収録話を最後にカラーページで始まることはなくなった。

作中では、作者のポリシーのような描写がいくつかある。

  • キャラクター
    • 『夢の泉の物語』の敵キャラクターのデザインは、『夢の泉デラックス』でリデザインされてもなお、『夢の泉の物語』および『星のカービィ スーパーデラックス』のものにしている(一時的に変えたといえばMr.フロスティ〈24巻〉、ペンギー〈23巻〉、ソードナイト〈20巻、22巻〉など。サーキブルに至っては『3』のもの〈『2』に登場したロードキブルに近いデザイン〉に描かれている)。
    • 『夢の泉の物語』のローリングタートルやバウンダーは『夢の泉デラックス』にてそれぞれファンファン、ギップに変更されてもなお、作中に登場させている。
    • 唯一変わったキャラクターはスパーキーで、初期から9巻までは頭部の球体に目が描かれていたが、後半から公式同様胴体に目が描かれるようになった。
    • 前述の通り、キャラクターの大半が輝いた目をしているのが特徴であり、原作のデザインが黒目および白目のみ、あるいは描かれていないキャラクターにもそのようなデザインが施されることが多い。
  • コピー能力
    • カービィのコピー能力の1つ「トルネード」は『夢の泉デラックス』から「トルネド」に改名されてからも終始改名前のもので表記されている。
    • コピー能力「バーニング」は、『夢の泉デラックス』で帽子が追加されてからも『3』のように帽子を被らないタイプになっている。
    • コピー能力「ホイール」「ボール」は、変身前が描かれず既に変身した状態で描かれている。また、ホイールは変身中『夢の泉の物語』のイラストのように顔をつけている。

単行本では、話と話の間や単行本の巻末に4コマ漫画や『ショート劇場』と称したミニ漫画が収録されていたことがあった。25巻では漫画の代わりに後述の『プププ通信』で載らなかった読者からのイラストが掲載されていた。例外として、6巻には話の途中にCMというものがあり、単行本全巻(初版では1巻から6巻までであり、古い版では全巻紹介されていないこともある)の表紙が紹介されたこともあった(これは雑誌掲載時に、当時『コロコロ』で連載されていた『秘密警察ホームズ』のパロディとして作品を2部構成にした(話自体は2部合わせて1話分)ことから、単行本掲載時に前編と後編の間のスペースに単行本の紹介を入れている)。

登場キャラクター

作中に登場する用語

建物や地名・乗り物

プププランド
本作の舞台。惑星ポップスターに存在する国であり、話の展開や原作ゲームの変遷に伴って様々な地域や施設が登場する。のどかで平和だが、いつもカービィたちに騒動を起こされる騒がしい国でもある。下記の地域の他、ベジタブルバレーやグリーングリーンズなどの原作に登場した地域も存在する。『エアライド』編など、稀にプププランド以外の地域でストーリーを展開することもある。第一話ではまだポップスターの設定が無かったため、プププランド自体が一つの惑星であるかのような描写がされていた。
カービィの家
カービィとグーイが住んでいる家。ドーム型で玄関ドア上の大きな星のマークが特徴。初期では星のマークに顔がついていた。基礎や土台がないうえに、軽いため持ち運び可能で、デデデ城内に家ごと引っ越したこともある。カービィ曰く「苦節25年、コツコツ働いてやっと建てたマイホーム」(直後「子供だろ」と突っ込まれているのでただのネタである)。
デデデ城
デデデ大王が所持する城。よくカービィに破壊・改装されるが、次回の話ではすぐ建て直されており、11巻ではこのことが「怪奇ネタ」として扱われた。1巻では「デデデ山」の山頂に建っていたが、2巻から平地へ移った。6巻以降デザインがリニューアルされ、窓の数が増え、城自体もかなり大きくなった。作中の舞台として扱われることが最も多い。ポピーやコックカワサキも城に住み込みで仕えている。カービィの家同様基礎や土台が施工されていないため、よくカービィに持ち上げられたり投げ飛ばされたりする。
カフェテリア式の食堂があるが、デデデ大王やポピーは普段は普通のダイニングで食事をしている。宝物庫や倉庫などもあり、珍しい骨董品やお宝が所蔵されている。地下室は作中で二種類確認されており、一つは9巻に登場した通常の会議室で、主に秘密の会議に利用される。もう一つは21巻に登場した、マリエルたちが住み着いている汚れた洋間である。
デデデ大王の部屋に関しては、ベッドが高級仕様である点を除けばごく普通の間取りである。14巻では部屋から階段までの距離はきっちり16歩ということが判明している。6巻ではカラオケマシンが置いてあった。
デデデ山(1巻)
小さくなだらかな山。1巻では原作通りこの山頂にデデデ城が構えてあったが、2巻以降はデデデ城の場所も平地になっている。
夢の泉
プププランドの秘宝、スターロッドがある泉。スターロッドがあればどんな願い事も叶うようである。スターロッドが力の源となっているようで、住民曰く、無くなると泉の水が徐々に干からびていくらしい(1巻では確かに水は減ったが、その時はカービィが飲んでいただけだった)。
ワープスター
ゲームでもお馴染みのカービィの使用する乗り物。カービィの呼びかけですぐにやってくる。4巻ではカービィに貯金箱を隠すためのシェルター代わりにされたことがある。スコップつるはしでも傷一つ付かないほど頑丈。登場する度にサイズが大きく異なる。
エアライドマシン(20、21巻)
ゲーム同様、基本形のワープスターに加えいろいろな特徴を持ったマシンが登場している。
デデデ大王の銅像 / 金像
デデデ大王がとても大事にしている自身の像だが、よくカービィに破壊・改造(阪神タイガース時代の野村監督金像にされたこともある)される。13巻では4490万円で金像に買い換えた。14巻までは屋外に設置されていたが、後にデデデ城内へ移った。
魔法の絨毯(1巻)
デデデ大王とポピーが移動用に利用していた。スターロッドが夢の泉に戻されてからは登場しなくなった。それ以降、空の移動はクラッコを利用している。
デデデ大王の塔(1巻)
デデデ大王がシチューの匂いでカービィを誘き寄せるために建てられた6階建ての塔。2階には大量の敵キャラクターが待ち伏せている広間、3Fは暗闇の通路、4Fは水路、5階は狭い通路…と続き、屋上ではMr.シャイン、Mr.ブライトと対決することになる。外観やMr.シャインとMr.ブライトがボスであるという点は原作におけるバタービルディングに相当する。
宇宙船(1巻)
デデデ大王がスターロッドの力で作ったもの。デデデの顔を模している。乗組員はデデデ、ポピー、ワドルドゥ。ホールが間違って吸い込んだせいで破壊されてしまった。なお、この時デデデとポピーは宇宙服も着ないで宇宙に出ているカービィたちに「宇宙をナメてる」と言っているが、この宇宙船が破壊される直前からどちらも平然と生身で宇宙に出ていた。
天の川(1巻)
宇宙にある河川。現実の天の川とは異なり、鋭利な星で埋め尽くされている。デデデ大王がこの川の中にスターロッドの先端部分を落としてしまったことがある。
デデデゲームパーク(1巻)
デデデ大王がスターロッドの力を利用し、金儲けする目的で建てたゲームパークスロットマシンクレーンゲームのほか、カービィを球にして遊ぶピンボールがある。しかし、トルネードをコピーしたカービィによって壊滅状態に追い込まれた。
アッチ池(1巻)
カービィとチービィが釣りに訪れた。湖底にはヘビーモールが住む危険な罠だらけの洞窟の入り口がある。宝の地図が存在するが、ヘビーモールたちの宝探しごっこのための作り物であり、最奥部にある宝箱もただのびっくり箱である。
さくま良子版『星のカービィ』にも同名の池が登場する。
デデーズ(2巻)
デデデ大王が作ったレストラン。キャッチコピーは「早くて安くて美味い」(ポピーは「それじゃ牛丼屋」とツッコんでいる)。
開店記念として無料で一品食べられるキャンペーンを行ったが、デデデはカービィとチービィには最初から食べさせる気など無く、自分で料理を作らせるセルフサービスにしたり、コピー能力を使わせて料理を台無しにしたりと嫌がらせをする。挙句は二人のみ無料キャンペーンの対象外だったことを明かし、代金分を働かせた。しかし皿洗いやウェイターといった仕事をカービィがうまくこなせるはずがなく、最後はコック(当時はゲーム未登場のオリジナル能力)をコピーしたカービィにこれまでの仕返しと言わんばかりに完成した料理はおろか食材を全て食べ尽くされ、閉店に追い込まれる羽目となった。
同名のレストランが後作『星のカービィ! も〜れつプププアワー!』にも登場している。
無人島(2巻)
カービィとデデデ大王、カインが打ち上げられた島。カービィを乗せたカインがマスターグリーン達のスパーク攻撃を受けて暴走し、デデデ大王が乗っていたゴムボート(ポピーも乗っていたがすぐに振り落とされた)を巻き込んだ末に上陸した。島内に実った果実のほとんど全てをカービィに食い尽くされる。
デデデ旅館(3巻)
アイスドラゴンが経営する温泉旅館スケートリンクが併設されている。カービィたちを扱き使うためにわざと客室を汚くしていた。
プププ博物館(3巻)
Mr.チクタクが館長を務める博物館。「ドラゴンの涙」とよばれる世界に一つしかない水晶玉が展示されていたが、カービィとリックが悪戯で勝手に持ち出してしまい、それを戻そうとしたデデデ大王がうっかり落として割ってしまう。さらにカービィとの喧嘩[注 8]が原因で他の美術品はもとより、博物館ごと全壊する。その後は激怒したMr.チクタクにより、新しい博物館が建つまでカービィたち全員(騒動とは無関係のクー、カイン、ポピーも含む)が展示物にされてしまった。
デデデドーム(4巻)
リモコン一つで屋内の天気を自在に変えたり、最新の音響設備の揃ったホールに変形できる全天候型ハイテクドーム。屋内には人工芝が敷いてあり、遊具や樹木が設置されているなど、屋外で遊んでいるかのような雰囲気を演出している。梅雨で雨続きでも皆が遊べるようにとデデデ大王が建造した(クー曰く「デデデもたまには良いことする」)。しかし最後はカービィとデデデ大王の怪獣ごっこが原因で装置が壊れ、どしゃ降りになった。同時に雨も上がったため、皆外に出てしまったが、デデデは意地を張ってどしゃ降りのドームで遊び続けていた。
リック・クーの家(5巻)
第6話に登場。いずれの家も「デザインが変わることがある」といった作者からの注釈が添えられているが、デザインが変更されるどころか、実際に彼らの家が登場したのはこの回が最初で最後である。
プププランド南の密林(5巻)
謎に包まれた秘境。デデデ大王率いる「デデデ探検隊」がテレビの企画として調査に訪れた。密林には肉食植物が巣食っており、奥には古代遺跡が潜んでいた。ビッグフットネッシーの存在が示唆されていたが、カービィの悪戯ややらせにより、いずれも真相は有耶無耶となってしまった。古代遺跡は地底湖に繋がっているが、他は特に何も無い。
プププ旅館(6巻)
カービィによってデデデ城を改装されたもの。内装も「こてこての温泉旅館(ポピーの弁)」風に仕立て上げられていた。食事はゆで卵の食べ放題(それもなし)。
デデデーランド(6巻)
デデデ大王が全財産賭けて作った遊園地。あらゆるアトラクションがデデデをモチーフにしたデザインになっている。中にはカービィたちに意地悪するために作られた危険なアトラクションもあるが、最後は脱輪した観覧車が転がり回り、全壊。7巻では、父親代わりになってもらったデデデにカービィが「デデデーランドに連れてって」と強請っている。
フルーツランド(6巻)
上記のデデデーランドをカービィが潰し、その後カービィが代わりに建てた遊園地。名前の通りフルーツだらけ。なぜかデデデ大王とポピーまでマスコットとして働かされていた。
ニューデデデドーム(6巻)
前述の「デデデドーム」とは別物で、プププスターズ(後述)の本拠地である球場。外観がデデデ大王の顔をあしらったデザインである点以外、特に変わった設備などはない。
ポピーの家(7巻)
リック・クーの家と同様、こちらも一コマだけ登場。本人の顔と数個の爆弾をあしらったデザインになっている。
プププデパート(8巻)
贅沢病に悩まされるデデデ大王がカービィたちと立ち寄ったデパート。欲しい品物に目を付けてはねだるも買ってもらえず、我慢の限界に達したデデデが丸ごと買い占めようとした。だが、それに便乗し、文字通り「持って帰ろう」としたカービィが原因で、デデデ城ごと崩壊してしまい、以降贅沢ができなくなった(被害総額は40億)。
ププの湯(8巻)
デデデ大王たちが訪れた、露天風呂が自慢の温泉。カービィの「パラソル+トルネード」の能力で温泉を台無しにされてしまう。この温泉の入浴剤も市販されているらしい。
プププ商事(9巻)
カービィたちがサラリーマンという設定の話の舞台となる商社社長はデデデ大王。銀行から融資を打ち切られ、経営破綻の危機に瀕していたが、「ニンテン商事」との商取引に成功。しかし、カービィによってビルを破壊され、事実上倒産となってしまった。
ヒエヒエ神社(10巻)
「万年氷」が祀られている神社で、一年中涼しい風が漂っている。
バブルの塔(10巻)
カービィが、二匹の蟻を助けた謝礼として受け取った小判の埋蔵金で建てた城。デデデ城に隣接しており、スケールもデデデ城のそれを遥かに上回る。が、最後はカービィのくしゃみで倒壊し、デデデ城もろとも瓦礫の山と化した。内装に関する描写はない。
マドゥーの洞窟
マドゥーが住んでいる洞窟。中には不気味な生き物(マリエル、ペルーなど)が住み着いている。
どくろ旅館(12巻)
海へ遊びに出かけたカービィ、デデデ大王、ポピーが宿泊した旅館。宿主はガボン。格安なだけに電気も通っておらず、寂れた雰囲気が漂っている。すぐ隣には墓地が立ち並んでいる。しかしサービス自体は至ってまともで、怪奇現象が起きる訳でもない。
訓練場(12巻)
防衛軍軍曹のジャングルボムが訓練に利用している。緊張感を持って訓練するために危険な罠が仕掛けられているが、カービィはわざと引っかかって楽しんでいた。
天国(13巻)
あの世の楽園。カービィは一度死んだ際にここに来たが、食べ物を全部かっぱらったため、代償として地獄に落とされた。後にカービィを追って霊魂となったデデデ大王も訪れるが、カービィのライバルだと告げただけで地獄に落とされた。
地獄(13巻)
カービィが天国から追放されて来た所。その後カービィがエンマ大王(ナイトメア)を倒して地獄を占領し、楽しい地獄に変えてしまった。しかし楽しくしたはずの地獄も、針山地獄なら輪投げで全ての針に入れなければやめられない、釜茹で地獄は温度こそぬるめだが日焼けサロン化した灼熱地獄の後に入らされる(肌に染みる)、血の池地獄は赤ワインになったものの大量に飲まされて二日酔いに苦しむなど、結局は苦痛を与えられる事に変わりは無かった。
レストラン『PUPUPU』
作中に何度か登場する高級レストラン。回によってはカービィの入店を禁止している。カービィに8000万円で買収されたことがある。
健康ハイキングコース(13巻)
健康自慢のMr.フロスティが設計したハイキングコース。歩道に石が敷き詰められていて、足のツボを刺激するゾーンや過去に流行した各種健康グッズなどが置いてある。普通に回れば健康に良く元気になれるはずだが、カービィとデデデは無茶な回り方をしたため、逆にボロボロになってしまった。
DD51(デデゴイチ)(13巻)
D51のような幻の蒸気機関車。13巻でデデデ大王が前から欲しかったのを鉄道会社から譲り受けたもの。しかし、最終的には無敵キャンディーや元気ドリンク、マキシムトマトでエネルギーを溜め過ぎて暴走した機関車カービィに正面衝突され、破壊された。
ボンカースのハンマー屋さん(13巻)
叩くと花火が噴き出すもの、小判が飛び出すもの(ただしすぐに消える)など、様々な種類のハンマーが売られている。ポピーが「うちでの大ハンマー」を店内で試したせいで、巨大化したデデデ大王によって木っ端微塵にされてしまう。
コンビニプププ(13巻)
カービィたちが立ち寄ったコンビニエンスストア。ローリングタートルが店長を務めているが、商品搬入を怠っていたことで客足が伸び悩んでいた(なぜかシルクハットは大量入荷されていた)。カービィがあの手この手で繁盛させようと努めたものの、蛇足なサービスばかり増やしたために客足は遠のき、最後はコンビニ強盗を撃退しようとした際に使ったバーニング+ストーンで壊滅状態になった。その後、カービィは弁償として年中無休24時間営業で働かされてしまった。
がまん道場(14巻)
サスケが建てた道場。がまんがブームらしく、多くの門下生がおり、「正座での足のしびれ」「ワサビのツ~ンとした香り」などそれぞれががまんの修業をしている。道場破りも現れた。
プププTV(15、24巻)
プププランドのテレビ局。15巻ではユキ(プロデューサー)やモブキャラクターたちが勤めていた。24巻でも同名のテレビ局が登場するが、こちらはカービィやデデデ大王たちがニュースキャスターやプロデューサーとして勤めている。7巻でもカービィが出演したオーディション番組の放送局として登場したが、社屋には単に「TV局」とだけ書かれていた。
ポップスター学園(15巻)
スパイキーとカービィが入学試験を受験した名門校。スパイキーは受かったが、カービィは不合格に終わった。
プププゆうえんち(16巻)
バウンシーが経営する遊園地。隣にできた新しい遊園地「ゴージャスランド」のおかげで客足がぱったり途絶え、カービィたちが行ったのを最後に閉園する予定だった。観覧車が非常に小さかったり(リックが回し車の要領で回した)、ジェットコースターのコースが紙製(世界初)だったりと、閉園も頷けるような有様だった。しかし最後はカービィたちの騒動で偶然出来た川下りアトラクションが人気を博し、閉園は避けられた。「プププーランド」という遊園地も存在する。
プププおかしタウン(16巻)
テレビで取材される事になったプププランドの町おこし効果を狙うデデデ大王のためにコックカワサキが事前に作っていた、全てがお菓子でできた町。はじめはつまみ食いをデデデに止められていたカービィだったが結局は我慢できず、他の住民達と共に食べ尽くしてしまった。
タイムトンネル(16巻)
プププランドのとある場所に存在する、恐竜時代へ行くためのトンネル。恐竜見たさにマドゥーが作ったが、危険だったので埋める予定だった。すぐ隣に、かつてデデデ大王が迷子になったという洞窟がある。
キングデデデ号(17巻)
デデデ大王が所有する豪華客船。外見は立派だが、船体にコストがかかり過ぎて、エンジンや内装などにはほとんどコストをかけていない。動力源はゴムなので非常に貧弱。最後はタイタニック号の如く氷山にぶつかり沈没した。
カービィランド(18巻)
カービィがデデデ大王との仲違い[注 9] をきっかけに建国した国。グーイの舌が国境線代わり。建国当初はカービィの家とその周囲程度しか領土がなかったが、デデデ大王と領土を巡った戦争を行い、「プププ条約」に基づき領土を拡大した。
カービィ&デデデ共和国(18巻)
カービィとデデデ大王二人だけの国。プププランドとカービィランドとの戦争の末に大激怒した住民に追放された二人が、プププランドからはるか南に位置する無人島に建国。非常に小さな島で、ヤシの木一本以外に何もない。
ひみつの特訓場(18巻)
デデデ大王がノディを鍛え上げるために用意した特訓場。「報道陣もシャットアウト」「関係者以外立入禁止」のため、内装や訓練の内容に関しては一切描かれず、ノディの悲鳴とデデデの怒声が響くだけだった。しかしその成果は確かなもので、ここで特訓を受けたノディはカービィと互角以上に渡り合う力を手に入れた。
デデデ大王の別荘(19巻)
「プププ高原」という避暑地にあるデデデ大王の別荘。普段はあまり使う機会がないようであり、部屋も汚れていた。
スマイルランド(19巻)
スカーフィが造ったテーマパーク。どんな時でも笑顔を作るための特訓をするアトラクションがたくさんある。カインはここで笑顔を習得した。最後は怒りに耐え切れなくなったカービィに破壊され、温厚なスカーフィを激怒させた。
スロー村(20巻)
ローリングタートルが住んでいる田舎の村。都会の忙しさに疲れた人がリフレッシュしに訪れる。村人は揃ってのんびりしており、ウィリーやタックでさえのんびり動いている。
デデデ号(20巻)
デデデ大王が所持している帆船。冒険小説に感化されたデデデがこの船で冒険に出ようとしたが、長い間手入れをしていなかったためにかなり傷んでおり、とても航海などできる状態ではなかった(カービィが安全性を確かめようとストーン+ストーンで乗ったせいでさらに壊れた)。そのため、陸にいながらデデデ大王に航海の気分だけでも味わわせることになった(小道具や演技によるただの演出だが、デデデ本人は最後まで気付くことはなかった)。最後は嵐を演出したカービィのトルネイドで完全に破壊され、「嵐で船は難破したが、デデデたちは奇跡的にプププランドの海岸に流れ着いた」ということにしてその場を収めた。
エステサロンプププ(21巻)
ブロッパーが経営するエステサロン。男女を問わず人気を誇っていたが、最後はカービィのせいでブロッパーが怒り過ぎて顔がシワだらけになったショックで、一時休業となる。後には騒動の巻き添えで酷い外見になったデデデ大王、リック、クーだけが残った。
ブーラーのお化け屋敷(22巻)
ブーラーが経営するお化け屋敷。古典的な仕掛けしか無く、お化けが大の苦手のデデデ大王以外には全く怖がられなかった。カービィとデデデによって改装されるが微妙な怖さしか演出できず、最後はカービィにアトラクションとして全壊された。その後はカービィに再建され、デデデがカービィに酷い目遭わされた写真を展示するだけにもかかわらず、そのあまりの悲惨さに非常に怖がられた。
不思議な島(22巻)
カービィたちが発見した島で、デデデ大王らの手で開拓される。実はポピー曰く100年に一度浮かぶ島で、わずか3日ほどで海中へと沈んでしまった。
デデデ旅館(23巻)
デデデ大王が建てた温泉旅館の名前。デデデが夢でお告げを受けたという理由で温泉を掘り出そうとした結果、偶然カービィが源泉を掘り当てたことで新たに建造されたものであり、3巻に登場したものとは別物。しかし元々の源泉の量が少なく繁盛し始めたころに温泉が出なくなった。慌ててお湯を足したり(クー曰く「これじゃ銭湯」)岩を置いて雰囲気だけは出そうとしたが、最後は新しい源泉を掘り当てようとしたカービィが誤って水道管を破ってしまい、水圧で崩壊した。
カービィ電車(トレイン)(23巻)
PR(Pupupu Railway=プププ旅客鉄道)の車両。運転手はカービィ(運転技術はゲームで習得した)。そのほか、旅客案内(車掌、切符の拝見など)もすべてカービィ一人で切り盛りしている。車両は日本に実在する湘南型電車113系あるいは165系電車)をデフォルメしている。一応電車なのだが、道路ジェットコースターのレールも走ることが可能。電源は単三乾電池2本で、交換直後に暴走し瞬間最高速度250km/hを出した。終点はカービィの家。
プププ池(24巻)
見回り人はカパー。カービィが天気のいいお昼どきに寝ぼけて魚を追いかけたり、釣り人のえさをねだったりしている(本人は、カパーから知らされるまで気付いていなかった)。
プププレストラン (25巻)
レストランPUPUPUとは別物であり、25巻12話に登場。食べ放題を開店記念で行った。先着10名だったが、デデデ大王(実際は身体が入れ替わっていたカービィ)は大王ということで特別に食べ放題できた。しかし身体はデデデなので普段ほどは食べられなかった。

アイテム

マキシムトマト
カービィの大好物で、食べると元気になる。食べた状態で「スペシャルカービィタイフーン」、ワープスターと共闘して「流星あたっく」という必殺技を繰り出したことがある(1巻)。デデデ城の料理パーティにリック・クー・カインの三人を食材として提供するも断念し、涙を呑んで代わりに一個渡す(4巻)、クーを買収するための賄賂に使う(15巻)など、カービィにとっては非常に価値の高いアイテムである。このトマトを素材として提供されたカワサキは「いいトマト」と絶賛していた。
無敵キャンディー
食べると体が光り一定時間無敵になるのはゲームと共通しているが、食べても何も起こらない普通のお菓子として登場することもある。駄菓子屋でも売られている(当たり付き)。
スターロッド
プププランドの宝。夢の泉に祀られている。様々な願いを叶えられる力があり、『夢の泉の物語』同様にデデデ大王が夢の泉から奪ったことから物語が始まる(ただし、原作と違って私利私欲のために奪った)。そのため、初期ではよくデデデ大王に悪用され、後にデデデ本人が自ら夢の泉に返していたが、その後も悪戯に使っていた。そのほか、カービィに缶蹴りの缶代わりに使われたり、遊び心でノディが使用した。
5巻第12話の寿司料理対決でも、司会役のポピーがスターロッドを片手に登場していたが、実際に力を使われていたかは不明。その後19巻を最後に登場しなくなった。本作のタイトルロゴの「」の部分にも描かれている。
元気ドリンク
プププランドの栄養ドリンク。実際のドリンク剤と同様、大量に飲むと眠れなくなる(5巻)ため、眠気覚ましに使われることも。23巻の『タッチ!カービィ』編では「ゲームの世界の飲み物」という扱いとなっていた。
リンゴ
カービィの大好物。カービィによって通貨に使われることもあった。
呪いのかぶと(4巻)
デデデ城の宝物庫に所蔵されていた金属製の。非常に頑丈でカービィのコピー能力や大爆発すら物ともせず、常に傷一つないピカピカの状態である。一度装着するとどんなに引っ張ってもそのまま取り外すことはできず、クーには「呪われた防具」と称された。が、実は中央の星型のスイッチを押すだけで簡単に取れる。
カービィ特製ミックスジュース(5巻)
リンゴやミカンなどの果物、トマトなどの野菜に加え、「これだけじゃつまらない」という理由で鶏卵、無敵キャンディー、元気ドリンク(瓶ごと)、爆弾、星のかけらなどをジューサーで混ぜたもの。これを飲んだデデデ大王は体が縮んで赤ちゃんになってしまった。また、赤ちゃんの状態で同じように作ったものを飲むと元の体に戻る。味はデデデ曰く「とんでもなくまずい」。
抱き枕(5巻)
デデデ大王がポピーにもらった、よく眠れるというえんどう豆に似た抱き枕。実は中には爆弾が入っており、ただ爆発で気絶させるだけという代物。
プチプチくん(気泡緩衝材
宅配便によく付いてくる、商品を保護するための空気が入った丸い凸状のものが敷き詰められているビニールのこと。由来はこれの空気を破裂させるとき「プチ」という音がすることから。カービィはこれをプチプチくんつぶし(プチプチつぶし)とよんで楽しんでいるが、周りからは呆れられる。しかし、アイスドラゴンもプチプチくんつぶしを気に入っていることに対し、カービィは「やってて楽しい?」と呆れてしまうという矛盾した描写があった。
カービィだんご(7巻)
カービィの顔が描かれた団子。高カロリーで栄養満点。食べ過ぎるとカービィそっくりになってしまう(つまり太る)。
ラブラブアイシテール(7巻)
モテないデデデ大王のためにポピーが発明した惚れ薬(デデデ曰く「ドラえもんみたい」)。食べ物にその液をかけることでハートの模様が浮き出て、その食べ物を食べた人はたちまちデデデに惚れる。ポピーはリンゴにその薬をかけたが、カービィが食べてしまい、薬の効き目が切れるまでデデデとカービィが愛し合う羽目になった[注 10]
特製ねばねばガム(9巻)
デデデ大王がカービィに弁当を食べられた恨み[注 11](たたし、後の殆どはグーイが食べている)で与えたガム。食べると破裂、口の周りに固着し、一日吸い込みができなくなる。グーイがデデデを撃退した後いつの間にか口から取れていたが、どのようにして取れたのかは不明。
チュチュ顔面パック(9巻)
チュチュによる顔面パック。これをつけて寝ると翌朝にはチュチュと同じキラキラの眼、つるつるの肌になる。
爆弾型目覚まし時計(9巻)
寝起きの悪いデデデ大王のためにポピーが発明した、爆弾を象った危険な目覚まし時計。起きる時間にセットした後、セットした時間になると爆発する。当然、そんな物を造られたデデデは怒り、放り捨てたもののそうと知らずカービィが蹴り返し、戻って来たものをデデデが誤って飲み込んでしまった。しかもタイマーが起動していたため、カービィ達が体を小さく(膨らませて破裂するという荒技)してデデデの体内に入り、爆発前に回収したが、何らかの拍子で残り1秒で止まっていた。しかしうっかりカービィがタイマーを動かしてしまい、結局爆発した。
しあわせになるペンダント(12巻)
デデデ大王とカービィが通販で購入した、「付けていると幸せになれる」という触れ込みのペンダント。「テストで100点を取った」といった胡散臭い体験談もあるが、実際のところ何の効果もない。しかしちょっとした事や当たり前の日常でも幸せを感じられるカービィには効き目があったように思え、欲望と幸せを履き違えていたデデデにとっては何もいい事が無く、むしろ不幸[注 12]に見舞われるように思えた。それでもデデデは追加で幸運のグッズを買い漁るほど信じていたが、結局カービィは数日後にグーイにあっさり譲り(それを聞いたポピーも「そりゃあ普通飽きるよな…」と内心呆れていた)、最終的にはデデデのペンダントもカービィが「幸せは望むものではなく、後から気付くもの」と諭した事で放り捨てられた(カービィもクーにそう叱られたから手放していた)[注 13]
ヤジュウダケ(12巻)
食べると猛獣のように凶暴化してしまう毒キノコ。カービィが食べてしまったため、解毒するための薬草をデデデ大王達が命懸けで服用させる事となる。笑いが止まらなくなる「ワライダケ」、涙が止まらなくなる「ナキダケ」等の毒キノコも同じ森に自生している。
うちでの大(小)ハンマー(13巻)
ボンカースが先祖代々受け継いでいるハンマー。大ハンマーで叩けば大きくなり、小ハンマーで叩けば小さくなる。ただし、強く叩き過ぎたり一度に叩く回数が多いと想定していたサイズより変化量が大きくなってしまう。
ファーピィ(14巻)
デデデ大王が購入したペットロボット。ファービーのように音声認識機能が付いており、音楽に合わせて踊ったり持ち主と遊んだりできる(作中では「ポピピ」しか言わないが、成長すると喋るようになるという)。カービィの歌で壊れてしまい、一時しのぎとしてカービィがファーピィに成りすますが、ファーピィを溺愛しているデデデにはどんなに怪しい行動を取っても気付かれることは無かった。しかしアドレーヌが代わりに用意した類似品のブーピィ(鼻がブタ型になっている)とすり替えた際には一瞬で気付かれ(アドレーヌ達も「何故それに気付いてカービィに気付かない」と突っ込んでいた)、結局カービィがボロを出したことでデデデにバレた。
デデデ型目覚まし時計(15、24巻)
デデデ大王が借金を背負ってまで会社(デデデ商事)を作り商品化した、自分の形をした目覚まし時計。値段は980円。だが全く売れていない。時間になると爆発する。ペンギーとカービィの力を借りて売りつくそうとしたが、結局売れたのはアドレーヌに売った一個だけだった。24巻では、カービィがデデデから貰ったという同型の目覚まし時計が登場しているが「これのおかげで毎朝起きられるようになった」とカービィが発言しているため、15巻の爆弾型とは別物の普通の目覚ましである。
ハッピー手帳(18巻)
プププランドで流行したシール帳。いい事をする度にシールを1枚貼るのがルールで、100枚貯まると願いが叶うと言われている。カービィは強引かつ傍迷惑なやり口でシールを貯めていくが、残り1枚のところでデデデ大王達から「お前にとって一番のいい事は何もしない事だ」と言われ、体中にシールを貼られてしまった。
ホッシーのぬいぐるみ(18巻)
星くんに似た星型キャラクターのぬいぐるみ。デデデ大王が大掃除の際にいらない物として一度カービィに譲ったが、後に当時の価格より100倍の値が付いたプレミア品であることが発覚した。あの手この手でカービィから返してもらうことに成功したデデデだったが、実際にプレミアが付いているぬいぐるみは小さな尻尾が付いているタイプであり、彼の持っていた物は尻尾のない量産タイプのぬいぐるみだったため、プレミアどころかわずか10円の値打ちしかなかった。

マドゥー関連

カルタ(11巻)
カービィがマドゥーから買ったカルタ。一見普通のカルタに見えるが、魔法がかけられており、その絵札を取った人が絵札に書いてある事故に巻き込まれる(事故の内容によっては周りの人も巻き込まれる)。他にも正月にちなんで、意思を持って喧嘩をするコマ、本当に笑う福笑いなどがある。
呪いの人形(12巻)
デデデ大王がカービィに日頃の恨み晴らしと意地悪するために、マドゥーに作ってもらった人形。本人のを染み込ませれば、その人形にしたこと(くすぐる、水没させる、凍らせる、振り回すなど)がそのまま本人に伝わる。カービィ人形と試作品のデデデ人形があった。しかし偶然が重なって試作品のデデデ人形がカービィの手に渡ってしまい、デデデ本人が酷い目に遭う羽目になった。途中、デデデ人形を取り戻すためにカービィ人形と交換しようともしたが、そちらはグーイに無理矢理ライターと交換されてしまった。
育てるねんど(14巻)
カービィがマドゥーから買った魔法のかかった粘土。この粘土は練ると自分そっくりの人形になる。そして、その人形は意思を持っており、自分で動いたりできる。経験を積むことで成長するが、育て方を間違えると不良になってしまう。進化の過程は三段階。カービィが育てたチビカービィは一段階、二段階と不良になってしまったが最後に挽回し、三段階目で立派な子に成長した。しかししっかり者過ぎて逆にカービィが教育されてしまう。
ちょっと不思議なおもちゃ(14巻)
育てるねんどと同時に売られていた魔法の玩具。玩具の方がびっくりするびっくり箱、完成すると動き出す折り紙、刺されても我慢する危機イッパツゲームなどがある。カービィは11巻の正月の玩具の時は面白がっていたが、この時は「変なものばっかり」と呆れていた。
魔法の指輪(18巻)
デデデ大王がマドゥーに作ってもらった、欲望を現実のものとする指輪。指にはめればどんな願いも叶い、その力は絶大で宇宙征服すら可能とする。しかし装着していると指輪物語指輪の如く徐々に精神を蝕まれ、やがて指輪に意識を乗っ取られてしまうという欠点がある。
この指輪をはめたデデデと(はめるのではなく飲み込んだ)カービィはどちらもせこい願いばかりを叶えており、指輪に深く意識を乗っ取られたデデデに関しては「チョコタマゴのおまけを全部集める」「カップラーメンの具を三倍にする」など、欲望がいつもよりせこくなっていた。これらが指輪の性質なのか彼らの性格に起因するのかは不明だが、デデデとカービィが最初に願った願いはどちらも「プププラーメンの超特盛りを食べる」で、このことに関してポピーから「この指輪をつけるとそんなにラーメンが食べたくなるのか?」と不思議がられた。結局最後はデデデの鼻輪として封印され、作った張本人のマドゥーは「せっかく作ったのに、なにやってんだか」と呆れていた。
人生すごろく(20巻)
おもちゃ屋で間違って入荷されたボードゲーム。マドゥーの魔法がかかっており、コマは手に取った者(プレイヤー)とそっくりの姿に変形し、スタートにセットするとプレイヤー本人がそれぞれのコマに吸い込まれる。一度ゲームを開始するとゴールするまで中断できない[注 14]。きわめて性質が悪く、マスに出てくる過酷な試練を経験しなければならない[注 15]

イベント

カービィVSデデデ かけっこ一本勝負(1巻)
この漫画で初めてカービィとデデデ大王が一対一で直接対決したイベント。ゴールにはスターロッドが置いてあり、先にゴールしたほうがスターロッドを手に入れられる。カービィはホイールでゴールしたものの勢い余ってゴールをオーバーしてしまい、結局スターロッドはデデデの手に入ってしまった。
鉄人レース(2巻)
単行本1巻発売を記念して虹の島で行われたイベントでルール無用のサバイバルレース。テテテ森、モモモ谷、ラララ川の順に攻略してゴールを目指す。優勝商品はフルーツ盛り合わせ。この話でリック、クー、カインが初登場した。しかし、モモモ谷の強風でチービィの帽子が外れてしまいディジーに戻ったため、チービィはカービィたちを裏切ることとなってしまった。
格闘技王大会/格闘技王決定戦(6、25巻)
力自慢のキャラが出場する大会。カービィ、デデデ大王、リック、クー、ナックルジョー、ジュキッド、ボンカースなどが参加。ほかにも「地獄のデスマッチ」があり、こちらはカービィ、デデデ、ナックルジョー、ジュキッド、ローリングタートル、ボンカース、ドゴン、Mr.ブライトが参加。どちらもデデデは卑怯な手口を使って勝とうとしていた(25巻に至っては八百長)。優勝商品は6巻ではチャンピオントロフィー、25巻ではチャンピオンベルトと焼肉一年分。
プププ運動会(8、19巻)
プププランドで開催された運動会。1回目(8巻)のチームはカービィチーム、デデデチーム。2回目(19巻)のチームは赤チーム(リーダー:Mr.フロスティ)、白チーム(リーダー:デデデ大王)。カービィは2回目の運動会のとき、ほかにも催し物があったため、たびたび抜け出して催し物を済ませようとしていた。
二人三脚マラソン大会(10巻)
その名の通り、二人三脚でマラソンを行う大会。チームは、デデデ大王&カービィ、ポピー&カイン、リック&グーイ(紐の代わりに舌で繋がっていた)、クー&ナゴ、チュチュ&ピッチ(その他モブキャラチーム数組)。途中、わんこそばのチェックポイントや給水ポイントがある。優勝賞品はフルーツ一年分。
プププ選手権(14巻)
4年に一度行われているオリンピックのような競技大会。
裏プププ選手権(14巻)
こちらも4年に一度行われているが、上記のプププ選手権で正式種目から除外され、廃止になった競技だけをやっている競技大会(おかしな競技や廃止されても当たり前そうな競技も多い)。にらめっこもあったが、キャピィ対カービィ戦を最後に行われなくなった。
プププランドクイズ選手権(16巻)
3人1組のチームでクイズに挑戦し、勝ち残っていくクイズ大会。○×問題やジェスチャークイズなど、様々な種類のクイズが用意されており、1問でも間違えるとその場で失格となってしまう(第1ステージのみ罰ゲームあり)。敗者復活戦も用意されているが、なぜかクイズとは無関係の「だじゃれ合戦」である。出場者は以下の通り。
カービィチーム:カービィ、デデデ大王、ポピー(決勝戦で敗退)
おともだちチーム:リック、クー、カイン(優勝)
なかよしチーム:チュチュ、ナゴ、ピッチ
にこにこチーム:グーイ、アドレーヌ、リボン
スカキャラチーム:ワドルディ、キャピィ、バウンダー(第1ステージで敗退)
お天気チーム:クラッコ、Mr.シャイン、Mr.ブライト(敗者復活戦で敗退)
プププ雪まつり(19巻)
チリーが主催の雪祭り。メインはデデデ大王の像とデデデ城。しかしカービィによってメチャクチャのすっからかんにされる。チリーの温度管理が非常に厳しいため、炎系のキャラクターは出入り禁止、出店はかき氷屋のみ、温泉は水風呂のみ、自販機は冷たい飲み物しか販売していない。
プププお料理大会(21巻)
コックカワサキが審査員を務める大会。カービィ、デデデ大王、リック、クー、チュチュ、マスターグリーンが参加。お題はオムレツ。優勝者は店を一軒持つことができる。
プププりんごまつり(22巻)
文字通り、りんごを題材にしたお祭り。お祭りにある屋台は輪投げ(賞品はすべてりんご)、りんごすくい、りんご飴など、りんごにちなんだものばかり。ほかにもりんごの皮むき競争、銘柄当てクイズ、目玉のりんごの大食い大会などさまざまなイベントもある。
プププ博(24巻)
カービィ主催の博覧会。テーマが「食べ物万歳」のためパビリオンは食べ物関係ばっかりである。マスコットキャラクターは「クーコロ」(クー)と「リクゾー」(リック)。
冬季プププ選手権(25巻)
冬に行われる版のプププ選手権。「顔で氷の上をすべる競技」、「頭突きで氷を割る競技」、「寒がり競技」、「雪かき競技」など、ほとんど冬に適した競技がある。雪合戦もあり、シングルスやダブルスで行われている。

登場する団体

デデデ探検隊(5巻)
プププランドの秘境を探検する探検隊。メンバーは、デデデ大王、ポピー、カービィ、リック、カイン、クーの6人。隊長はデデデ、ポピーはカメラマン。更にナレーターとしてウォーキーが同行した。探検の模様を『木曜スペシャル[注 16]という番組枠で放送するべく結成されたが、途中からカービィが視聴率アップ作戦と称した工作を行い、ただのやらせ番組と化した。モデルは作者が子供の頃に夢中になった川口探検隊シリーズ[12]
プププスターズ(6、24巻)
プププランドを本拠地にする野球球団。チームスローガンは「おかわり自由!!」。成績は毎年最下位である。ホーム球場はニューデデデドーム。24巻ではカービィが監督を務めたが、最終的に野球拳の特訓となってしまったため、間もなく解散した。
メタナイト軍団
メタナイト率いる軍団。メンバーは、メタナイト、アックスナイト、メイスナイト、ジャベリンナイト、トライデントナイト、バル艦長、ワドルディの7人。
各キャラクターの詳細については星のカービィ デデデでプププなものがたりの登場キャラクター#メタナイト軍団を参照。
プププランド調査隊(11巻)
カービィとその仲間たち(途中からデデデ大王とポピーも編入)によって結成された「パーイーストリサーチ社」(略称:PERC)の調査チーム。
作中で扱われた調査ファイルは「No.1999 デデデ大王は、帽子をとったらどんな頭になっているのか!?」「No.2000 カービィのおなかの中は、どうなっているのか!?」の二本(調査結果は、前者は極秘とされ、読者には最後まで明かされなかった。後者は作中で描かれたものの誰も信じなかったため、抹消された)。
プププ応援団(18巻)
熱い応援で勝利を呼ぶプププランドの熱血応援団。どんな些細なピンチでも応援に駆けつける。団長はバーニンレオ、団員はボボが2名だが、カービィの熱血な応援を認めたバーニンレオは団長を引退し、彼を78代目の新しい団長に任命した。
怪盗プププ団(21巻)
カービィがデデデ大王が独り占めした果樹園の果物を盗むため(取り返すため)に結成した集団。メンバーはカービィ、リック、クー、カイン、チュチュの5人。
プププ警察(21、23、24巻)
プププランドを管轄区域とする警察。21巻ではデデデ大王が怪盗プププ団に対抗するために応援と警備を要請した。警部はMr.フロスティ。
プププレンジャー(23巻)
怪人ウィスピーウッズをたおすために結成された。メンバーはプププレッド(カービィ)、プププブルー(クー)、プププイエロー(リック)、プププピンク(チュチュ)、プププグリーン(ナゴ)の5人。長官はデデデ大王。このストーリーには次回予告があったが、文末に「(ウソ)」と書かれており、一話完結で終わった。悪のボスの正体はポピー。

その他

ペポ忍法(5巻)
江戸時代をモチーフとした時代劇編で登場。忍者に扮したカービィ達が使う忍法だが、実際はコピー能力やはりぼてを使っているだけ。「とげとげの花」(ニードル)、「恐怖・奈落の羽地獄」(クーのカッター)、「死の風車」(リックのパラソル)、「しびれ豆電球」(カインのスパーク)など。他にも火遁の術ならぬ「広東の術」(強火で中華料理を作る)、「ハットンの術」(8t分銅のストーンで潰す。またの名を「すとんの術」)などがある。「なんでもよく食べるべし」「一日一回は大声で笑うべし」と言った掟もある。
尚、この回でポピーが悪だくみとして語る「消費税を十パーセントに」は2019年に現実になっている為、その直前に発売された傑作選ペポポ編では「30パーセント」に訂正されている。
プププ憲法(13巻)
プププランドの法律。違反した者は河原で小石千個積み立ての刑に処される。しかし元々は「みんなでのびのび楽しく暮らしましょう」のたった一条しか無かった。新しい法律を書いた紙を、法の番人であるブロッキーに食べさせる事で自動的に追加されるが、一度制定した法律の撤回は出来ない。
デデデとカービィが争ってどんどん法律を増やしたが、詰め込み過ぎでブロッキーが暴走し、全ての法律を破棄した上に自分自身が好き勝手に法律を作り始めてしまった。その結果、「リンゴを拾ったら半分に割ってそれに挟まってダンスをしなければならない」「四角は正しい、丸は駄目」などと何の根拠も無い無茶苦茶な法律が定められたが、カービィのボムボムを喰らったブロッキーが角が取れて丸くなった事で、元のプププランドに戻った。
消しゴムショック(20巻)
オイルショックの如く、消しゴムが深刻な供給不足と価格高騰に陥った事件。原料の不足に加え、プププランド唯一の消しゴム職人が大リーグに夢中で仕事(何故か一個一個手作り)に手が付かなくなった事が原因で、あっと言う間にプププランド中から消しゴムが姿を消した。それに伴い、偽物が出回ったりオークションで高値で落札されたり、金持ちは宝石の代わりに消しゴムを着飾るなど、値打が高騰し、終いには消しゴム一個が家一軒分の価値にまで跳ね上がったが、一方でひったくり禁断症状を起こす人も現れ、政治家の賄賂に消しゴムが使われると言った事態にまで陥った。しかしカービィの行動を切っ掛けに人々は本来の道具として使い始め、少しずつ供給も回復してきた事で元に戻った。尚、デデデは価値高騰を利用して買い占めた消しゴムで大儲けしようとしたが、売り時を見誤ってしまい、売り損ねた大量の消しゴムはドミノ倒しに使われた。
正義の騎士デデデ エピソードII(20巻)
デデデが自分を主演に作ろうとした映画。エピソードIは存在せず、いきなりIIから始まる。撮影に参加したのがカービィとポピーだけだったため、カービィがヒロイン役と悪役の一人二役となった(ポピーはカメラ担当)。本来はデデデが自分の格好良い姿を見せるために作ったはずだが、カービィが様々な演出を加えたせいで内容は大きく変わり、大ヒットはしたものの「デデデのズッコケ騎士(ナイト)」というタイトルの爆笑コメディ映画としてだった。

作中のオリジナルコピー能力

初期の方ではゲームには登場しないオリジナルコピーや『星のカービィ64』に登場しないミックスコピーがよく登場した。中期以降は既存のコピー技をアレンジしたものが多い(カービィが単体で使う「カッター」が「カイン + カッター」のようにビーム状になるなど)。

既存コピー能力

ソード
ファイナルカッター(22巻)
ソードナイトの元で修行し身に付けた技。ただし、この技はソードの技ではなく、カッターの技である。
バーニング
火の玉バージョン(2巻)
火の玉のようにゆらゆらしている。後に22巻でもブーラーやデデデ大王と一緒にも使用していた。
でっかいお灸(3巻)
デデデ大王が医者不在の状態で病院に運ばれたために、カービィたちがデデデ大王の治療をしなければならなくなった際に腰の治療のために使用した。しかし、従来の上部のみが燃えるお灸とは違い、全体が燃えていたのでデデデ大王は背中に大やけどを負ってしまった。
ぬくぬくバージョン(19巻)
布団を温められる。
電子レンジバージョン(15巻)
デデデ大王を口の中に入れて温めた(ポピーのつっこみより)。
アイス
ワンパのアイス(10巻)
ワンパを吸い込んでコピーしたもの。通常のアイスと異なり、カービィ自身も寒さを覚え風邪をひいてしまう。さらに、あまりの寒さに理解力が欠如し、コピーしたまま暖を取ろうと暴走してしまう。触れただけでどんな物でも一瞬で氷漬けにしてしまうため、性能としては「フリーズ」に近い。
スパーク
目をスパーク(15巻)
両眼をカインスパークの電球のようにして光らせる。眠気覚ましに使用。
ニードル
一本トゲバージョン(3巻)
トゲが一本のみ飛び出す。
こぶバージョン(4巻)
針の代わりにこぶが出る。
ねぼけニードル(7巻)
デデデ大王の傍に寝ていたカービィが寝ぼけて使用した。そのせいでデデデは幽体離脱してしまった。
細かいバージョン(10巻)
トゲが細かい。一見、毛にそっくりである。
ストーン
巨大ストーン(5巻)
古代遺跡を真似するために使用した。空気を吸い込み巨大化した状態でストーンになったもの。リックとカインも同様に使用した。
スリープ
睡拳(25巻)
スリープをコピーしたカービィが寝惚けてデデデ大王を倒した。元々はデデデ大王に鍛えられたノディがカービィを倒すために使用した技(18巻)。デデデ大王やナックルジョー曰く「寝れば寝るほど強くなる技」。
ホイール
うきわバージョン(4巻)
真ん中に穴があいている。
トルネイド(作中では「トルネード」と表記)
ファイア(8巻)
デデデ大王の足をつかんだ状態でトルネードを使い、摩擦でデデデ大王の頭から火をおこした(話の舞台が「原始時代」であったため、原始的な火おこしを行っただけ)。通常のファイアとは全く違う。
たて回転(21巻)
ゼボンを福引きのガラポンのように縦回転させてプレゼントを吐き出させた。
カッター
カッター(3巻)
前述のデデデが経営する温泉旅館において、カービィたちの分のレンタルのスケート靴をデデデたちが用意しなかったため、代用として自身が三日月状のカッターになり、滑った。その後、デデデ大王の周りの氷をくりぬき、湖に落とすことで仕返しをした。サイズ、姿共にリックカッターと全く同じで、後述のオリジナルの「カッター + カッター」の縮小版ともいえる。
カッター + カッター
ゲームでは自身を分裂させ、片方を三日月状の縁がノコギリ状のカッターとして投げる技だが、自分自身がカッターになる。これは『星のカービィ64』の開発段階での「カッター + カッター」であるため、さくま良子の『星のカービィ』でも登場する。
ハンマー
ムサシ二刀流(3巻)
国王選挙にて密室の裁定を図ろうとしたデデデ大王に対して使用した。その名のとおりハンマーを2つ使った。その後、気を失ったデデデの身体をカービィが乗っ取った。
ゲートボールのスティック(8巻)
T.チクタクによって老人になったカービィがハンマーをコピーしたところ、装備していたのはゲートボールのスティックだった(ハンマーは重くて持てないとのこと)。実際の攻撃にも使えるようで、デデデをボール状にして吹っ飛ばした。
ボム
ボム(13巻)
自分自身がボムになる。劇中には16巻の夏祭りの話のラスト1コマと23巻の流行語大賞の話にしか登場しなかったが、13巻の背表紙にも描かれている。これは『星のカービィ64』の開発段階の「ボム」であった。
ライト
ライト(10巻など)
既存の花火のように明るくするものとは異なる、片手を光らせたタイプと体中に電球を纏ったタイプと頭上に蝋燭を一本灯したタイプの3種類が登場する。電球タイプはデデデ大王の「(潜水艦の)ライトを点けろ」をコピー能力のライトと勘違いして使ったもので、蝋燭タイプは発動したものの、体力切れのため蝋燭一本だけとなったものである。
ミラー
シミラの能力(18巻)
長老のシミラを吸い込み得た能力。シミラ同様に揉め事を解決する能力を持つが、カービィに揉め事を解決できるわけもなく的外れな指摘を繰り返し、激怒したデデデ大王に追いかけ回された。
ボール
ふつうの男の子(ムペペ編)
アドレーヌが描いた普通の男の子の胴体にボール状態のカービィを乗せたもの。途中から制服を着て青春学園ドラマ風になっている。胴体もカービィの意思で動かせるらしく、アドレーヌとラブコメごっこで遊んだ(カービィは遊びではなく本気だった)。

コピー能力ミックス

『64』と違いオリジナルとなる。

トルネイド+ビーム(2巻)
カービィがメタナイトを倒したときに使った必殺技。
スパーク+ニードル+トルネード(3巻)
デデデ大王を暗殺しようとする者(実はカービィなのだが)がデデデ大王に近づけないように発動した技。しかし、守るために口の中に入れられているデデデ大王にもダメージが被る[注 17] ため、1コマで使用をやめさせられた。
ハンマー+トルネイド(5巻)
眠れなくなったカービィが、退屈凌ぎに一緒に遊ぶべく、リック、クー、カインの三匹を起こした。ところが三匹が結局また寝てしまったので、起こそうとしてこの技を使った。しかし、途中でハンマーを離してしまい、逆効果で自分に当たり、自分も眠りについてしまった。
ニードル+トルネイド(5巻)
デデデ大王の虫歯を削るために使用。しかし、麻酔をかけていなかったために、直後にデデデ大王に「痛い」と言ってぶっ飛ばされた(この直後に「マツイ」が登場した)。
パラソル+トルネード(8巻)
パラソルをドリル代わりにして、トルネードの回転を利用し地面を掘削する。『64』で性能が同じ「ストーン+ニードル」が登場したため、使用はこの時のみとなった。
クリーン+アイス(10巻)
ハボキを飲み込んでコピーしたクリーンによってきれい好きになったカービィが、掃除した道の見栄えもよくするため、氷でコーティングしようとして使った。
アイス+スリープ(11巻)
文字通りコールドスリープ状態になり、デデデ大王たちの手では起こすことができなくなる。厳密には、特別編に登場したカービィをもとにしたエイリアン(姿はカービィに触角をつけただけ)が使った技である。

合体コピー能力

また、合体コピー能力にも数々のオリジナル技があった。中には仲間が単体で発動したものもあったが、デデデ大王関連のものは使いこなせずにデデデがダメージを被るものばかりであった。

リック
リック毛玉あかすり(3巻、6巻)
3巻でデデデ旅館において、デデデ大王にこき使われて背中を流していたときにデデデが「強くこすらんかい」と言った際に使用した。この技のせいで、デデデ大王の背中はテーブルのように真っ平らになってしまった。6巻でもカービィ監修のツアーのメニューの一つである「地獄のマッサージ&あかすりコース」の際に使用していた。
見た目はリックストーンと変わらないが、リックは石ではなく毛玉になっているという点で違う。また、これは技名であり、正しい呼び名は不明である。
歯いやー(ファイヤー)(8巻)
カービィが老人になったとき、リックと合体してファイアを使うと、リックの歯が炎をまとった総入れ歯となって飛び出した(当然リックは入れ歯などではないが、カービィ曰く「合体すれば一心同体」とのこと)。リックは驚くも、歯がないためうまく喋れなくなった。食らったデデデは熱さと噛み付きの痛さで悶えた。
クー
クーカッター
クーの羽根を回転させずに飛ばして、クナイのように刺す。2巻や5巻、7巻など、様々なところで使用していた。ゲームに登場する技とは違うのでオリジナルとなる。5巻第2話において、「カッター」とよばれていた。
ゲームに登場するような羽根を回転させながら飛ばすクーカッターも存在するが、スイカを切る以外にはあまり利用されず、この項に記すような羽根をクナイのように飛ばすカッターの方が使用頻度は高い。3巻の西部編では、一枚の羽根をピストルの銃弾のように飛ばすといった技も披露した。
クーファイア/バーニング(2巻、3巻、6巻)
クー自身が炎と化す。2巻でリックのスピードアップを図るために使用した(リックからは「かちかち山か!?」とツッコミを入れられた)。その後、リックはたどり着いた池で身体を冷やした。『2』においても『3』においても、「クー+バーニング」はクー自身に変化はない(炎になるのはカービィやグーイのみ)ので、オリジナルとなる。また、3巻ではデデデ大王を暖めるためにも使用し、6巻でもデデデ城の除雪のために使おうとしたが、この時はカービィに凍り付けにされ、あえなく不発となった。
2、3巻では「バーニング」、6巻では「ファイア」とよばれていた。
上ニードル(9巻)
クーに運んでもらっているカービィが、自分を降ろすよう頼んでも聞く耳を持たないクーを強制的に墜落させるために使用した。従来の下方向ではなく、上方向にトゲを突き出し、真上のクーを攻撃する。
カイン
カインストーン
カイン自身が石と化す。『2』および『3』においても「カイン+ストーン」はカイン自身に変化はない(石になるのはカービィとグーイのみ)ので、オリジナルとなる。
ロケット(2巻)
カイン(発射台)の中に入ったカービィが、デデデ大王も下半身から入った状態で、スパークを発動(エネルギー充電)。その後、バーニングで点火しデデデ大王ごと発射する仕組み。厳密にはデデデ大王も合体に加わっていることになる。
カインシャワー(3巻、7巻)
無料で自身が経営する温泉旅館に泊めることを口実にカービィたちをこき使うデデデ大王の背中をきれいにするために、カインと協力して発動した技。この技の後、デデデ大王は汚れ一つない状態になったが、手絞り機のように圧縮して水を絞ったため、ペラペラな体になってしまった。7巻の空きページに掲載された4コマでは、コインシャワーのように客を洗う反面、カービィの「トルネイド」による回転で客も回るため、長時間使用すると客に吐き気を催させてしまう。
3巻では「全自動洗濯機」、7巻では「カインシャワー」とよばれていた。
救急車(3巻)
デデデ大王が(ほとんどカービィのせいで)怪我をした際にカービィが呼び出したカインの救急車。カービィがサイレンとなり「ペーポー!ペーポー!」と鳴らしていた。搬送口はカインの口の中で大人数でも入れたようだった。タイヤはウィリー4匹が担当。
うそ発見機(6巻)
デデデ大王を殺した(実際は気絶していただけ)犯人を捜す際に、動機があり、かつ第一発見者であるポピーが犯人だと断定されたとき、ポピーに自白させるために使用した。見た目はカインスパークを縦にして、カービィとカインの間にポピーを挟んだだけのものであった。
クー+カイン
クリーナー(13巻)
コンビニで働いていたカービィが使用したものだが、カービィ自身は合体に加わっていない。本体はカイン、ブラシ部分はクーである。
デデデ大王
デデデ大王+ニードル(3巻)
デデデ大王+ストーン(3巻)
デデデ大王+スパーク(3巻)
いずれも暗闇の中、デデデ大王とカインを間違って発動したものだが、どちらもそれぞれ「カイン+ニードル」、「カイン+ストーン」と同じように発動し、デデデの顔がウニ状になったり、石になったりした[注 18]。スパークの場合、「カイン+スパーク」のような電球が出ずに大王の顔を痺れさせた。
スパーク(11巻)
カービィが記憶をなくしたのをいいことに彼を自分の手下にしようと考えたデデデ大王が、「コピー能力は自身がカービィに教えたもの」という嘘を信じさせるために使用した(スパーキーを口に含んで実演してみせたが、実際は後ろのポピーが用意した発電機から放電していた)。
フルコピー能力アタック(17巻)
カービィが使ったデデデ大王との合体技。大王の頭からバーニングストーン、顔の右側からボム、顔の左側からビーム、右手からファイア、左手からアイス、左足からバーニングボム、尻からニードルをそれぞれ発動している。こちらも大王にまで多少のダメージを与えている。直前のコマでは、デデデ大王との合体バーニングを発動している。
バーニング(22巻)
お化け屋敷の手伝いにおいて、カービィに無理矢理火の玉の手伝いをさせられた際に、お化け屋敷の支配人のブーラーと一緒に使用した。
バルーン(大王バージョン)(25巻)
カービィが水の運搬のために「バルーン」になるのに疲れたために、代わりにデデデ大王にやらせようとした際に使用した。デデデ大王にこのようなコピー能力はないので、使用をやめさせられた。
合体コピー能力ミックス(25巻)
ショート劇場に登場。コピー能力が使えるカービィをデデデ大王が羨ましがったため、合体して使用した。本作において最多の技を使用したコピー能力で、二人が発動した技の内訳は以下のとおり。
カービィ+デデデ大王:バーニング(全身)
カービィ:ファイア、ボムボム(いずれも口)
デデデ大王:レーザー(両眼)、ニードル(顔)、パラソル(頭)、バーニングストーン(頭)、ストーンニードル(右手)、コック(左手)、ニードルニードル(尻)
その他:ボム、カッター、スパーク

本作オリジナル

びっくり箱(1巻)
ヘビーモールの洞窟の宝箱がびっくり箱であり、食べた際にコピーした。
デデデ大王(1巻)
1巻でカービィがデデデ大王を吸い込んだ際に、帽子とたらこ唇が生えた。目つきも変わり、変身の中盤では片目がデデデとなり、最終的にカービィの目とデデデの目を合わせた形となった。
だが、すぐにカービィの気分が悪くなりデデデ大王を吐き出した。
スノーボール(1巻)
雪を吸い込んでコピーした能力。カービィ自体が雪玉となっている。雪を吸収して巨大化し、デデデ大王を押しつぶした。
印籠/桜吹雪(1巻)
水戸黄門の話で、八兵衛カービィが間違って印籠をコピーしてしまったため、カービィの尻に「丸に三つ菱」(徳川家家紋)が表れた。その後、悪代官(バグジー)を成敗した際に、遠山の金さんの桜吹雪になっていた。
ゴールド(2巻)
ファイアーライオンが掘り当てた大量の金を吸い込んでコピーした。
ワドルディの日記・辞書(2巻)
本を食べてコピーした。辞書の内容もそのまま暗唱できる。しかし、立ち上がることができない。
桜の木(2巻)
花見の話で、誤って酒を飲み酔っ払った無敵カービィに桜の木を尽く台無しにされたため、事を作った原因はデデデだったが、泣きじゃくったデデデにお詫びにカービィが隣町から桜の木をコピーしてきた。
コック(2巻)
レストランのシェフ「バウンダー」を吸い込んでコピーした能力。現在は正式なコピー能力だが、『スーパーデラックス』発売前の能力であり、バウンダーも本来はスカキャラであるため、オリジナルのコピーといえる。
かぜの症状(2巻)
医者に扮したカービィが患者のバウンダーを、彼の病気を診るために吸い込んでコピーした能力。ただし、吐き出す際に咳き込んだため、怪我を負わせてしまう。
巨大隕石(3巻)
力自慢するリックを次期大王候補から落とすためにコピーした。どこからコピーしてきたのかは不明。
コピー(4巻)
ゲーム『星のカービィスーパーデラックス』に登場する「コピー」とは異なり、自らがコピー機となる。デデデ大王の学校の授業で、漢字の書き取り練習をめんどくさがったときに使用した。
バーニンレオの熱血性(4巻)
猛暑にもかかわらず熱血でうるさいバーニンレオを吸い込んだ際、ファイアの能力と共にバーニンレオの熱血なところまでコピーしてしまった。その後デデデ大王によってバーニンレオは吐き出されたが、なぜか頭の炎と能力がカービィにそのまま残っていた。そのため、後のエピソードで激しく意気投合した友達もつれてきて(Mr.ブライトやホッドヘッドなど)皆で激しく熱くなり、雪だるまの呪いを受けた大王を激しく困らせた。
マグマ(4巻)
辛さ100倍のカレーライスを食べたカービィが頭頂部から大量の溶岩を噴き出したもの。「バーニング+ストーン」と似ているが、大粒の火山弾は噴き出ていないうえ、威力が桁違いである。
石膏(5巻)
「絶交」と「石膏」を間違えた際に使用した。見てくれは「ストーン+ストーン」とそっくり。
水晶玉(7巻)
探しものを思い出すために使った能力。水晶玉のように思い出した事柄を体表に浮かばせることができる。この時は爪楊枝を探していたが、「たしか細くて長いもの」と文章で形状しか思い出すことができなかった(クー曰く「どうせなら絵を浮かばせろよ」)。3巻でも、Mr.チクタクの博物館の作品の水晶玉に成りすましていたが、こちらはボールをコピーした状態で無敵キャンディーで光沢まで再現していた。
花火(7巻)
大量の花火を吸い込んでコピーした能力。体に星の模様がつき、頭には導火線が付いている。『64』のバーニングボムとは似ているが異なり、カービィ自体が花火の火薬となっている。コピー元が大量の花火であるため威力は強烈で、ポピー曰く半径10キロ以内は「確実」らしいので、花火というよりも本当の爆弾に近い(本来、花火は横にしか広がらないものであり、爆発が球状になる時点で「花火」とは呼べないため)。
また、より派手な花火を演出するために製作者のポピーが非常に感度の高い特別な火薬を使用したため、デデデ大王は花火大会の時間までカービィが衝撃で爆発しないように気遣う羽目になり、発射時にはデデデも巻き添えになり、その年の花火は大きなカービィの花火一発のみとなってしまった。
ボディーガード(11巻)
デデデ大王のボディーガードであるドゴンを吸い込んでボディーガード能力をコピーした。必殺技は節分豆を使った「豆まき機関銃」。
スパイキーの知識(15巻)
カービィが誤って受験勉強中のスパイキーを吸い込んでしまった際、ニードルの能力と共にスパイキーの記憶までコピーしてしまった。スパイキーはそのショックで今まで覚えたことを全て忘れてしまった。しかし、となって出てきた。
リフォーム(17巻)
スクイッシーのリフォームに感化したカービィが使ったコピー能力。その腕前はスクイッシーも認めるほど。
職人(19巻)
チリーの作ったデデデ大王の雪像を新たに作り直す際に使ったコピー能力。しかし、職人気質まで忠実にコピーしていたため、「顔の角度が気に入らない」と自ら雪像をファイアで溶かしてしまった。
応援(傑作選・ペポポ編)
スターアライズ』をテーマにしたストーリーでデデデ大王との戦闘でカービィがポピーたちを応援する際に用いたコピー能力。身も蓋もなくいえばカービィからすればデデデがあまりにも弱すぎて戦うまでもないと感じたため、ポピーたちに撃退を押し付ける形となった。

作中でのプププランド

重要都市
プププランドにもビル街があるが名称は不明。デパートや遊園地などほとんどのスポットや街は、まとめて集まっているのかバラバラに点在しているのかどうかは定かではない。
自然
四季がある。ただし、夏は高温が続き冬は豪雪で、台風も上陸しかけるなど、気候の変化は激しい。雪山やジャングルなど、自然が多く残っている。
経済
通貨単位は。特に不景気や好景気などは起きていない。デデデ大王やカービィによって税金の徴収や無駄遣い、施設の破壊などが頻繁に起こっているが、次の回ではなかったことにされている。
インフラ
アスファルトで舗装された道路や、それらによる大規模な交通網はあまり見られないが、自動車鉄道はそれなりに普及している。カービィによる交通事故や列車事故が後を絶たない。
産業
第一次産業
国中に多くの果樹園田畑が点在するなど、農業は非常に盛んである。漁業林業に関しては作中で詳しく描かれていないため不明だが、魚料理木製品、木造家屋が度々登場する。
第二次産業
建設業に関しては、高層ビルやあらゆるキャラクターをモチーフとした現代的な家屋が建てられていたりするなど、建築物に関しては高い技術を誇っている。製造業については、テレビや冷蔵庫、自動車といった工業製品、弁当、缶詰などの食料品、化学製品、金属製品が大量に生産、消費されているため、安定しているとされる。
第三次産業
スーパーマーケットデパートコンビニエンスストアなどの小売業テーマパークゲームセンターなどの娯楽業、電話インターネット・テレビ局・出版社などの情報通信業、そのほか宿泊業や運輸業まで非常に大きく発達している。
軍事
12巻で「プププ防衛軍」という軍隊が登場した。主な武器は爆弾のみらしく、メンバーも軍曹のジャングルボム一人だけである。また、18巻ではカービィが自ら独立した「カービィランド」から、領土拡大を防ぐためプププ軍を出動させたこともあった。ただし、作中で何度も説明されているとおり、プププランドはのどかで平和な国であるがゆえに普段は戦う機会は全くない。
政治
誰も国政に興味がないため、デデデ大王が勝手に国王となるが全く気にされていない。しかし、上記のとおり税金を徴収されたときは、不満を言いながらも従っていた。
教育
一応「ポップスター学園」などの学校は存在するが、カービィたちはどこかしらの学校には通っていないため、義務教育は存在しない模様。デデデ大王やカービィが一度学校を開いたことがある。
宗教
カービィたちがクリスマス七夕などの信仰習俗をお祝いしたり、キリスト教式の結婚式が挙げられたりなど、民間信仰の形態は日本とよく似ている。墓石寺院なども日本式のものが描かれている。このほか、カービィやデデデ大王が南無阿弥陀仏を唱えるシーンがある。
住民構成
星のカービィシリーズに登場する敵キャラクターで構成されている(この漫画では一部を除くと特に敵という設定はない)。

星のカービィ★プププ通信

『月刊コロコロコミック』2001年4月号 - 2006年11月号(連載終了)まで漫画の最後に掲載されていた読者コーナー。読者から寄せられたハガキを紹介するコーナーで、イラストのほか、「カービィのお悩み相談室」というコーナーもあった。採用された人全員に作者のサイン色紙がプレゼントされていた。25巻(最終巻)では『コロコロ』に載らなかったハガキも掲載された。

書誌情報

デデデでプププなものがたり

  1. 1995年4月27日発売 ISBN 978-4-09-142331-3
  2. 1995年10月28日発売 ISBN 978-4-09-142332-0
  3. 1996年4月26日発売 ISBN 978-4-09-142333-7
  4. 1996年9月28日発売 ISBN 978-4-09-142334-4
  5. 1997年2月28日発売 ISBN 978-4-09-142335-1
  6. 1997年6月28日発売 ISBN 978-4-09-142336-8
  7. 1998年1月28日発売 ISBN 978-4-09-142337-5
  8. 1998年4月28日発売 ISBN 978-4-09-142338-2
  9. 1998年9月28日発売 ISBN 978-4-09-142339-9
  10. 1999年2月24日発売 ISBN 978-4-09-142340-5
  11. 1999年7月28日発売 ISBN 978-4-09-142681-9
  12. 2000年1月28日発売 ISBN 978-4-09-142682-6
  13. 2000年8月28日発売 ISBN 978-4-09-142683-3
  14. 2001年3月28日発売 ISBN 978-4-09-142684-0
  15. 2001年9月28日発売 ISBN 978-4-09-142685-7
  16. 2002年1月26日発売 ISBN 978-4-09-142686-4
  17. 2002年6月28日発売 ISBN 978-4-09-142687-1
  18. 2002年12月25日発売 ISBN 978-4-09-142688-8
  19. 2003年3月28日発売 ISBN 978-4-09-142689-5
  20. 2003年11月28日発売 ISBN 978-4-09-142690-1
  21. 2004年6月19日発売 ISBN 978-4-09-143211-7
  22. 2005年3月28日発売 ISBN 978-4-09-143212-4
  23. 2005年10月28日発売 ISBN 978-4-09-143213-1
  24. 2006年5月26日発売 ISBN 978-4-09-140149-6
  25. 2006年10月28日発売 ISBN 978-4-09-140238-7

デデデでプププなものがたり 傑作選

  1. デデデ編 2018年3月12日発売 ISBN 978-4-09-142676-5
  2. プププ編 2018年5月11日発売 ISBN 978-4-09-142709-0
  3. ペポポ編 2019年7月12日発売 ISBN 978-4-09-143038-0
  4. ムペペ編 2020年7月10日発売 ISBN 978-4-09-143204-9

その他

  • 星のカービィ デデデでプププなシールブック(2019年7月12日発売)ISBN 978-4-09-735572-4

脚注

注釈

  1. ^ それまではさくま良子版のように任天堂公式ガイドブックなどにひかわ版カービィが連載されることはなく、単行本の売り上げ本数も多く、カービィの漫画といえば本作を指すことも多かったわりにはゲーム側の公式とのつながりは薄めだった。
  2. ^ ただしワドルディやキャピィ、コナー、カブーなど、カービィ、チービィを敵視しないキャラクターもいる。
  3. ^ 本作では『星のカービィ3』に登場したアドと『星のカービィ64』のアドレーヌが同一人物とされており、傑作選ペポポ編では「アド」時代のエピソードでも「アドレーヌ」と表記されている。
  4. ^ 8巻の13話でデデデが「ウリナリ見たい」と言っているのに対し、ムペペ編第7話では「イッチQ見たい」に変更されているなど。
  5. ^ また、10巻4話でお風呂のなぞなぞが「下は大水、上は大火事」になっていたのがプププ編4話では修正されている。
  6. ^ 3巻、8巻でデデデ大王が全裸になったり、17巻でカービィとデデデ、21巻でリックたちが女装する程度(特にカービィは作中で何度も女装を披露している)。
  7. ^ こちらでは10巻頃から背景を任せ、人物も描いてもらったのは17巻頃からとされている。
  8. ^ ポピーが水晶玉を直すまでカービィが「ボール+無敵モード」の能力で代用することになるが結局は飽きてしまい、そこで美術品を吸い込み、それをデデデ大王にキャッチさせることで足止めしようとした。
  9. ^ その原因はカービィがデデデ大王のショートケーキの苺を取ったことであり、理由を知ったポピーたちは呆れ果てていた。
  10. ^ 本来リンゴを食べさせるはずだった目的の女性は、デデデが一目惚れした女装姿のカービィだったため、いずれにせよ同じ結果に終わっていた。しかし、ポピーもラブラブアイシテールの効き目を消す薬を作ろうとしなかった。
  11. ^ 一方のポピーは「大王様って執念深い…」とデデデに呆れていた。
  12. ^ 当人の不運の所為であり、それも外国人に話しかけられた、カップ麺のチャーシューが入っていなかった、人気の店でお菓子が買えなかったなど、大した事ではない。
  13. ^ 無駄遣いをした上でその効果を信じ込み、大した事もない不運を大袈裟に嘆いたり、ペンダントをあっさりグーイに譲ったカービィに八つ当たり同然な嫌がらせをするといったデデデに終始呆れ果てていたポピーもクーのその言葉に感動した。
  14. ^ デデデ大王は途中でバカバカしくなりマスを無視して勝手に進もうとしたが、結局のところ、「バナナの皮で滑り、骨折。2回休み」の指示通りにバナナの皮で滑ったためにマスに引き戻された。
  15. ^ ただし、マスの試練の内容はプレイヤー次第で無視は可能なようで、「食べすぎでおなかを壊す。1回休み」というマスにカービィが止まった際には食べ過ぎぐらいではおなかを壊すはずがないため、「食べすぎで眠くなった。1回休み」に事実上変更された。
  16. ^ 元ネタの企画が放送されていたのは「水曜スペシャル」である。
  17. ^ さらにいえば、デデデ大王がカービィの口の中にいる以上、発動中は逃げ場がないデデデ大王がずっとダメージを受け続けるわけであるため、結局はデデデ大王のみが被害を被ることになる。
  18. ^ しかし、首から下は変化がないため、結局デデデ大王は首の骨が折れたり、顔が刺し傷だらけになったりした。

出典

  1. ^ a b “断筆していたひかわ博一先生が復活! 『コロコロアニキ冬号』で「星のカービィ」スペシャル漫画の新作を発表”. ねとらぼ. (2017年12月10日). http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1712/10/news033.html 2017年12月18日閲覧。 
  2. ^ コロコロアニキ』2018年冬号(月刊コロコロコミック1月号増刊)、小学館、2017年12月15日、21頁。
  3. ^ “スチャダラパーが新メンバーをガチ募集!? 「スチャダラ通信」20年ぶり復活”. ORICON NEWS. (2017年12月15日). https://www.oricon.co.jp/news/2102415/full/ 2017年12月18日閲覧。 
  4. ^ a b “12月15日発売のコロコロアニキ冬号で、ひかわ博一先生の「星のカービィ」が新作で復活! デュエマのカード付録にも!”. コロコロニュース _ 【公式】コロコロコミック. (2017年12月9日). https://corocoro-news.jp/game/2207 2017年12月10日閲覧。 
  5. ^ “「星のカービィ スターアライズ」公式サイトでひかわ博一先生による描き下ろし漫画「デデデでプププなものがたり」公開中”. ねとらぼ. (2018年3月15日). http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1803/15/news135.html 2018年11月3日閲覧。 
  6. ^ 星のカービィ デデデでプププなものがたり デデデ編 _ 小学館”. 小学館 (2018年3月5日). 2018年3月8日閲覧。
  7. ^ “シリーズ累計1000万部突破!『カービィ』新シリーズの単行本発売!!”. SHOGAKUKAN COMIC. (2017年10月27日). https://comics.shogakukan.co.jp/news/8919 2020年11月5日閲覧。 
  8. ^ 傑作選『プププ編』103p
  9. ^ a b https://www.sunday-webry.com/comics/manganarazumichi/ep012/
  10. ^ a b 『コロコロアニキ』2018年春号336p
  11. ^ 傑作選『ペポポ編』108p
  12. ^ 傑作選『ムペペ編』58p

関連項目

外部リンク