印籠
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印籠(いんろう)とは、薬などを携帯するための小さな容器のことを言う。当初は印を入れたことから印籠と称される。
平たい長方形をしており、素材は木製または金属製で3段から5段くらいに分割できるようになっている。各段の両脇に紐(緒締め=おじめ)を通して、先端には滑り止めの根付けを取り付け、紐を帯に挟んで使用した。特に螺鈿や蒔絵などが施されたものもある。
この印籠が元となり、建築や機械の分野では、外から見た接合面に隙間が無く、内部が位置決めや荷重を受ける働きを持つ構造をインローと呼ぶ。
また、日本料理用語で、野菜やイカなどの中心部に具を詰め込むことを印籠(射込み)と呼ぶ。稲荷寿司も、油揚げの中に飯を詰め込んだ印籠寿司の一種である(重金敦之『すし屋の常識・非常識』24p)。
