螺鈿

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螺鈿紫檀五絃琵琶

螺鈿(らでん)は、主に漆器などの伝統工芸に用いられる装飾技法のひとつ。貝殻の内側、虹色光沢を持った真珠層の部分を切り出した板状の素材を、漆地や木地の彫刻された表面にはめ込む手法、およびこの手法を用いて製作された工芸品のこと。螺は貝、鈿はちりばめることを意味する。


使用される貝は、ヤコウガイ(夜光貝)、シロチョウガイ(白蝶貝)、クロチョウガイ(黒蝶貝)、カワシンジュガイ(青貝)、アワビアコヤガイなどが使われる。はめ込んだ後の貝片に更に彫刻を施す場合もある。

目次

[編集] 螺鈿の歴史

日本では、奈良時代正倉院御物のものが古く、平安時代以降、漆芸の装飾技法として蒔絵との併用が盛んに行われた。近世初期には輸出用の南蛮漆器に盛んに用いられた。

現在の日本では奈良漆器によく行われており、代表的な作家に北村昭斎樽井禧酔がいる。

[編集] 螺鈿の技法

嵌入法
漆塗りを施した表面を彫り込み、その模様に合わせて切り出した貝片をはめ込み、さらに上からを塗ってからで研ぎ出し、ツヤが出るまで磨く。
付着法
木地固めをした上に貝片を漆で接着し、その貝の厚さに近い高さまでサビ(生漆に砥粉を混ぜたもの)を塗り、中塗り、上塗りをほどこして、貝をとぎ出す。貝の表面の漆を小刀ではがす工程を行う場合もある。

[編集] 螺鈿の種類

使用する貝の厚みによって厚貝・薄貝の区別がある。

薄貝は貝を薬品で煮て薄くはがしたもので、厚みは0.2mmほどである。見映えを良くするため、裏に胡粉などを施すことが多い。

厚貝は貝を研磨して切り出したもので、厚みは1.5mmから2mmほどである。薄貝に比べて貝の輝きが美しいが、製造工程上、面積の大きい材料を得ることが困難である。

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