ざざむし

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ざざむしとは、長野県伊那市などで清流に住むカワゲラトビケラ等の水生昆虫幼虫を食用とする(昆虫食)時の総称である。主に佃煮揚げ物などにして食する。

「ざーざーした所にいる虫」というのが語源と言われている。かつて河川に水利ダムや砂防ダムがなかった頃はカワゲラの幼虫が主体だったと言われているが、現在、ざざむしの佃煮として市販されているものは、クロカワムシとも呼ばれるヒゲナガカワトビゲラの幼虫が主である。ヒゲナガカワトビケラの幼虫は水中のプランクトンデトリタスを巣の入り口に張った網で捕らえて食べるため、こうした餌がダムに蓄積された水の中で増えたことが、この種組成の入れ替わりの原因と考えられている。食用にしたときの味覚は、かつてのカワゲラが主体であったときよりヒゲナガカワトビケラが主体となった今日のほうが向上していると言われる。 市販に出ることはないが、ヘビトンボの幼虫も、地元では「ざざむし」として食されている。

漁期は寒中に設定されている。ざざむしを取るのに天竜川上流漁業協同組合では入漁料も必要となる。漁業として取る場合には、により捕獲するが、個人的な漁では、石の裏にいるざざむしをピンセットで捕獲することも行われている。伝統的には四つ手という、十字に組んだ竹に網をつけたものを使って漁獲する。季節は冬で、12月から2月までの3ヶ月が漁期である。伊那市近辺では佃煮にして調理したものが同市の名物郷土料理となっている。

少々ならず古い情報であるが、下記参考文献(安松,1965)に鳥居酉蔵によるざざむしの構成種分析結果がある。数値は生体重100匁あたりの比率である。

[編集] 関連項目

[編集] 参考文献

  • 安松京三 『昆虫物語 : 昆虫と人生』 新思潮社、1965年