エリック・ヒンスキー

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エリック・ヒンスキー
Eric Hinske
シカゴ・カブス コーチ #2
DSC00829 Eric Hinske.jpg
ブレーブス時代 (2010年4月23日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ウィスコンシン州メナシャ
生年月日 1977年8月5日(37歳)
身長
体重
6' 2" =約188 cm
235 lb =約106.6 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 外野手一塁手三塁手
プロ入り 1998年 ドラフト17巡目(全体496位)でシカゴ・カブスから指名
初出場 2002年4月1日 ボストン・レッドソックス
最終出場 2013年6月27日 ワシントン・ナショナルズ
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
選手歴
コーチ歴

エリック・スコット・ヒンスキーEric Scott Hinske, 1977年8月5日 - )アメリカ合衆国ウィスコンシン州メナシャ出身の元プロ野球選手。右投左打。現在はMLBシカゴ・カブスの打撃コーチ補佐を務めている。

経歴[編集]

カブス傘下時代[編集]

1998年、MLBドラフト17巡目(全体496位)でシカゴ・カブスから指名され、6月17日に契約。契約後はA-級ウィリアムズポート・カブスとA級ロックフォード・カビーズでプレー。A-級では68試合に出場し、9本塁打57打点19盗塁、打率.298だった。

1999年はA+級デイトナ・カブスとAAA級アイオワ・カブスでプレー。A+級では130試合に出場し、19本塁打79打点16盗塁、打率.297だった。

2000年はAA級ウェストテン・ダイヤモンドジャックスで131試合に出場し、20本塁打73打点14盗塁、打率.259だった。

アスレチックス傘下時代[編集]

2001年3月28日ミゲル・カイロとのトレードオークランド・アスレチックスに移籍した[1]。移籍後はAAA級サクラメント・リバーキャッツで121試合に出場し、25本塁打79打点20盗塁、打率.282だった。

ブルージェイズ時代[編集]

2001年12月7日にビリー・コッチとのトレードで、ジャスティン・ミラーと共にトロント・ブルージェイズへ移籍した[2]

2002年は開幕ロースター入りし、4月1日に行われたボストン・レッドソックスとの開幕戦でメジャーデビュー。151試合に出場し、打率.279、本塁打24本、打点84をマークし、二塁打・本塁打・打点・得点などで球団新人記録を更新した[3]。シーズン終了後に新人王を獲得した。

2003年3月11日にブルージェイズと1年契約に合意したが、3月17日に総額1475万ドルの5年契約[4]を結んだ[5]。この年は正三塁手として124試合に出場し、12本塁打63打点12盗塁、打率.243だった。

2004年も前年同様に正三塁手として起用され、155試合に出場。15本塁打69打点12盗塁、打率.246だった。

2005年は前年オフに三塁手のコーリー・コスキーが加入したため、一塁手へ転向。この年は147試合に出場し、15本塁打68打点8盗塁、打率.262だった。

2006年は一塁手のライル・オーバーベイが加入したため、右翼手に転向したが、同じポジションであるアレックス・リオスの活躍もあり、開幕後はバックアップとしての起用が増えた。ブルージェイズでは78試合に出場し、12本塁打29打点1盗塁、打率.264だった。

レッドソックス時代[編集]

2006年8月17日に金銭トレードでボストン・レッドソックスへ移籍[6]。移籍後はポジションを確保することができず、右翼・一塁のバックアップとして起用され、31試合に出場。1本塁打5打点1盗塁、打率.288だった。

2007年は一塁にケビン・ユーキリス、三塁にはマイク・ローウェル、外野陣は左翼にマニー・ラミレス、中堅にココ・クリスプ、右翼にはJ.D.ドリューとスター選手が揃っていたため、ポジションを奪取することができず、控え野手としてシーズンを過ごした。ポストシーズンはディビジョンシリーズからロースター入りし[7]ワールドシリーズでは第1戦目に代打として出場し、三振に終わったが、チームは4連勝し、チャンピオンリングを勝ち取った。この年は84試合に出場し、6本塁打21打点3盗塁、打率.204だった。オフの10月30日にFAとなった。

レイズ時代[編集]

2008年2月6日にタンパベイ・レイズとマイナー契約を結んだ[8]。スプリングトレーニングでは25試合の出場で、2本塁打11打点2盗塁、打率.316と結果を残し、3月29日にレイズとメジャー契約を結んだ[9]。開幕後は右翼・左翼・三塁・一塁を転々としていたが、133試合に出場。20本塁打60打点10盗塁、打率.247だった。フィラデルフィア・フィリーズとのワールドシリーズでは2試合に出場。第4戦では5回表に代打として出場し、ジョー・ブラントンから本塁打を放った[10]が、チームは1勝4敗で敗退した。オフの11月1日にFAとなった。

パイレーツ時代[編集]

2009年1月30日にピッツバーグ・パイレーツと150万ドルの1年契約を結んだ[11][12]。開幕後は主に代打起用となり、54試合の出場で、1本塁打11打点、打率.255だった。

ヤンキース時代[編集]

2009年6月30日にケイシー・エリクソンエリック・フライヤーとのトレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍した[13]。移籍後は右翼手であるニック・スウィッシャーのバックアップとして主に起用され、39試合に出場。7本塁打14打点1盗塁、打率.226だった。自身3年連続の出場となったフィリーズとのワールドシリーズでは、第5戦に代打として出場。1試合のみの出場だったが、ヤンキースは4勝2敗でワールドシリーズを制覇したため、2個目のチャンピオンリングを獲得した。オフの11月9日にFAとなった。

ブレーブス時代[編集]

2010年1月12日にアトランタ・ブレーブスと100万ドルの1年契約を結んだ[14][15]。開幕後は第4外野手として131試合に出場し、11本塁打51打点、打率.256だった。この年もサンフランシスコ・ジャイアンツとのワールドシリーズに出場し、自己最多の4試合に起用された。第3戦では1点ビハインドの8回裏に代打として出場し、セルジオ・ロモから逆転の2点本塁打を放った[16]。オフの12月2日にブレーブスと135万ドルの1年契約(2012年・150万ドルの球団オプション付き[17])を結んだ[18][19]

2011年も第4外野手として起用され、この年は117試合に出場。10本塁打28打点、打率.233だった。オフの10月31日にブレーブスが150万ドルの球団オプションを行使した[20]

2012年は外野レギュラーの3人(マーティン・プラドマイケル・ボーンジェイソン・ヘイワード)が150試合以上に出場し、マット・ダイアズが第4外野手として起用されたため、この年は主に代打として91試合に出場。2本塁打13打点、打率.197だった。オフの10月29日にFAとなった。

ダイヤモンドバックス時代[編集]

2012年12月6日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスに135万ドルの1年契約で移籍した[21][22]

2013年は開幕から代打要員として起用された。6月11日のロサンゼルス・ドジャース戦では、乱闘騒ぎが起こった際に「ダグアウトから出て攻撃的な行動を行った」ため、6月14日にMLB機構から5試合の出場停止処分を受けた[23]。ヒンスキーは暴力行為を行っていないことを主張し、ヒンスキーの背中を殴ったヤシエル・プイグは罰金処分ということにヒンスキーやチームメイトのヘスス・モンテロは納得できず[24]、代理人を通してMLBに対し抗議した結果、ビデオによる検査で暴力行為を働いていないことが確認され、6月25日に1試合の出場処分に軽減された[25]。しかし52試合の出場で、打率.173と低迷していたため、6月28日にDFAとなり[26]、7月7日にAAA級リノ・エーシズへ降格した。降格後はAAA級で5試合に出場していたが、18打数1安打で打率.056と振るわず、7月18日に放出され[27]、現役を引退することを発表した。

現役引退後[編集]

2013年12月3日にシカゴ・カブスの一塁コーチに就任した[28]

2014年オフに古巣のヤンキースから打撃コーチのオファーがあったが拒否し[29]、10月9日にカブスの打撃コーチ補佐だったマイク・ブラムリーが来季の契約を更新しなかったため、打撃コーチ補佐へ異動[30]。11月3日にはレイズ時代の監督であるジョー・マドンが就任した。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2002 TOR 151 650 566 99 158 38 2 24 272 84 13 1 0 5 77 5 2 138 12 .279 .365 .481 .846
2003 124 514 449 74 109 45 3 12 196 63 12 2 0 5 59 1 1 104 11 .243 .329 .437 .766
2004 155 634 570 66 140 23 3 15 214 69 12 8 0 6 54 2 4 109 14 .246 .312 .375 .687
2005 147 537 477 79 125 31 2 15 205 68 8 4 0 6 46 4 8 121 8 .262 .333 .430 .763
2006 78 224 197 35 52 9 2 12 101 29 1 1 0 0 27 2 0 49 6 .264 .353 .513 .866
BOS 31 88 80 8 23 8 0 1 34 5 1 1 0 0 8 0 0 30 2 .288 .352 .425 .777
'06計 109 312 277 43 75 17 2 13 135 34 2 2 0 0 35 2 0 79 8 .271 .353 .487 .840
2007 84 218 186 25 38 12 3 6 74 21 3 0 0 1 28 2 3 54 7 .204 .317 .398 .715
2008 TB 133 432 381 59 94 21 1 20 177 60 10 3 0 1 47 4 3 88 13 .247 .333 .465 .798
2009 PIT 54 126 106 18 27 9 0 1 39 11 0 0 0 0 17 0 3 27 0 .255 .373 .368 .741
NYY 39 98 84 13 19 3 0 7 43 14 1 0 0 2 10 1 2 25 2 .226 .316 .512 .828
'09計 93 224 190 31 46 12 0 8 82 25 1 0 0 2 27 1 5 52 2 .242 .348 .432 .780
2010 ATL 131 320 281 38 72 21 1 11 128 51 0 0 0 3 33 5 3 75 4 .256 .338 .456 .793
2011 117 264 236 24 55 10 0 10 95 28 0 1 0 1 26 1 1 71 5 .233 .311 .403 .713
2012 91 147 132 9 26 7 1 2 41 13 0 0 0 1 14 2 0 41 5 .197 .272 .311 .583
2013 ARI 52 58 52 2 9 3 0 1 15 6 0 0 0 0 6 0 0 17 2 .173 .259 .288 .547
通算:12年 1387 4310 3797 549 947 240 18 137 1634 522 61 21 0 31 452 29 30 949 91 .249 .332 .430 .762

獲得タイトル・記録[編集]

背番号[編集]

  • 11 (2002年 - 2006年途中)
  • 12 (2006年途中 - 2007年)
  • 32 (2008年)
  • 16 (2009年 - 同年途中)
  • 14 (2009年途中 - 同年終了)
  • 20 (2010年 - 2012年)
  • 22 (2013年)
  • 2 (2014年 - )

脚注[編集]

  1. ^ MLB Transactions”. ESPN MLB. 2015年1月10日閲覧。
  2. ^ Yankees Trade Justice to Mets for Ventura”. Los Angeles Times (2001年12月8日). 2015年1月10日閲覧。
  3. ^ Memorable Moments” (英語). geocities.com. 2008年9月10日閲覧。
  4. ^ 2003年は50万ドル、2004年は80万ドル、2005年は300万ドル、2006年は432万5000ドル、2007年は562万5000ドルで、契約金は50万ドル。
  5. ^ Wells, Hinske sign multiyear deals”. MLB.com Blue Jays Press Release (2003年3月17日). 2015年1月10日閲覧。
  6. ^ Red Sox acquire infielder-outfielder Eric Hinske from Toronto Blue Jays”. MLB.com Red Sox Press Release (2006年8月17日). 2015年1月10日閲覧。
  7. ^ Red Sox set Division Series playoff roster”. MLB.com Red Sox Press Release (2007年10月2日). 2015年1月10日閲覧。
  8. ^ Rays sign Eric Hinske to Minor League contract”. MLB.com Rays Press Release (2008年2月7日). 2015年1月10日閲覧。
  9. ^ Bill Chastain (2008年3月29日). “Rays finalize their 25-man roster”. MLB.com. 2015年1月10日閲覧。
  10. ^ Scores for Oct 26, 2008”. ESPN MLB (2008年10月26日). 2015年1月10日閲覧。
  11. ^ Pirates sign free agent Eric Hinske”. MLB.com Pirates Press Release (2009年1月30日). 2015年1月10日閲覧。
  12. ^ Mark Sheldon (2009年1月31日). “Pirates sign Maholm and Hinske”. MLB.com. 2015年1月10日閲覧。
  13. ^ Yankees acquire INF/OF Eric Hinske from Pittsburgh”. MLB.com Yankees Press Release (2009年6月30日). 2015年1月10日閲覧。
  14. ^ Braves Sign Free-Agent Infielder/Outfielder Eric Hinske to One-Year Deal”. MLB.com Braves Press Release (2010年1月12日). 2015年1月10日閲覧。
  15. ^ Mark Bowman (2010年1月13日). “Deal for veteran Hinske finalized”. MLB.com. 2015年1月10日閲覧。
  16. ^ Scores for Oct 10, 2010”. ESPN MLB (2010年10月10日). 2015年1月10日閲覧。
  17. ^ 違約金は10万ドル。
  18. ^ Braves Agree To Terms With Infielder/Outfielder Eric Hinske”. MLB.com Braves Press Release (2010年12月2日). 2015年1月10日閲覧。
  19. ^ Braves won't offer deal to Matt Diaz”. ESPN MLB (2010年12月2日). 2015年1月10日閲覧。
  20. ^ Braves Pick Up Club Option On Infielder/Outfielder Eric Hinske”. MLB.com Braves Press Release (2011年10月31日). 2015年1月10日閲覧。
  21. ^ D-backs agree to terms with Eric Hinske”. MLB.com D-backs Press Release (2012年12月7日). 2015年1月10日閲覧。
  22. ^ Eric Hinske, Wil Nieves get deals”. ESPN MLB (2012年12月7日). 2015年1月10日閲覧。
  23. ^ John Schlegel (2013年6月15日). “Kennedy suspended 10 games as part of MLB discipline”. MLB.com. 2015年1月10日閲覧。
  24. ^ Jamal Collier (2013年6月15日). “Kennedy, Hinske appealing suspensions to MLB”. MLB.com. 2015年1月10日閲覧。
  25. ^ Eric Hinske ban reduced to 1 game”. ESPN MLB (2013年6月25日). 2015年1月10日閲覧。
  26. ^ D-backs Reinstate Chavez from 15-day DL, Designate Hinske for Assignment”. MLB.com D-backs Press Release (2013年6月28日). 2015年1月10日閲覧。
  27. ^ Andrew Simon (2013年7月19日). “D-backs sign reliever Camp, release Hinske”. MLB.com. 2015年1月10日閲覧。
  28. ^ Cubs name Eric Hinske Major League first base coach”. MLB.com Cubs Press Release (2013年12月3日). 2015年1月10日閲覧。
  29. ^ Eric Hinske turns down Yankees after hitting coach overture”. NY Post (2013年10月10日). 2015年1月10日閲覧。
  30. ^ George A. King III (2013年10月24日). “Cubs announce 2015 Major League coaching staff”. MLB.com Cubs Press Release. 2015年1月10日閲覧。

外部リンク[編集]