ニック・スウィッシャー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ニック・スウィッシャー
Nick Swisher
クリーブランド・インディアンス #33
Nick Swisher on May 13, 2013.jpg
2013年5月13日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 オハイオ州コロンバス
生年月日 1980年11月25日(33歳)
身長
体重
6' 0" =約182.9 cm
200 lb =約90.7 kg
選手情報
投球・打席 左投両打
ポジション 一塁手, 外野手
プロ入り 2002年 ドラフト1巡目(全体16位)でオークランド・アスレチックスから指名
初出場 2004年9月3日 トロント・ブルージェイズ
年俸 $11,000,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

ニコラス・トンプソン・スウィッシャーNicolas Thompson Swisher, 1980年11月25日 - )は、アメリカ合衆国オハイオ州コロンバス出身のプロ野球選手。左投両打。現在はMLBクリーブランド・インディアンスに所属している。ポジションは主に右翼手一塁手で、他に中堅手左翼手投手としてのプレー経験がある。

父のスティーブ・スウィッシャーも元メジャーリーガーで捕手としてMLBオールスターゲームにも出場している。妻は女優ジョアンナ・ガルシア

経歴[編集]

アスレチックス時代[編集]

オハイオ州立大学から2002年ドラフト1巡目(全米16位)でオークランド・アスレチックスと契約。

2004年9月3日マーク・エリスが15日間の故障者リストから60日間の故障者リストに変更されたため、メジャー昇格を果たし[2]、同日デビューを果たした。20試合の出場で15安打・2本塁打を記録。

2005年右翼手のレギュラーを獲得。打率.236と低迷したが、新人選手として21本塁打はリーグ1位タイ、74打点はリーグ1位となった[3]

2006年は、打率.254・35本塁打・95打点と打撃三部門で自己最高を記録。また97四球・152三振を記録し、本塁打・四球・三振はいずれもリーグ10位以内に入った。左打席ではアッパー軌道のパワフルなスイングに対し、右打席はコースに逆らわず広角にライナーを弾き返す打撃を見せるようになり[4]、対左打率も向上した。しかしながら得点圏打率は.190と低かった。8月8日レンジャーズ戦でルーベン・シエラスイッチヒッターとしての球団シーズン最多本塁打記録(23)を更新した[5]

また、シエラのスイッチヒッターとしての球団通算本塁打記録(61)を2007年4月23日オリオールズ戦で更新している[6]。2007年シーズン途中の5月に2008年から5年総額2,675万ドル、6年目の2012年は1,025万ドルの球団オプションで契約延長した[7]。同年、本塁打は22本に留まり、前年ほどの成績を残せなかった。

ホワイトソックス時代[編集]

2008年1月3日ライアン・スウィーニーら3選手との交換トレードでシカゴ・ホワイトソックスへ移籍。ホワイトソックスでは一塁手として71試合、中堅手として70試合、左翼手・右翼手としてそれぞれ18試合に出場。前年を上回る24本塁打を放ったが、自己最低の打率.219に終わった。

ヤンキース時代[編集]

2008年11月13日にウィルソン・ベテミーら3選手とスウィッシャーら2選手との交換トレードでニューヨーク・ヤンキースへ移籍した。

2009年ゼイビア・ネイディの控えとして開幕を迎えるも、ネイディがヒジを故障して離脱したためレギュラーに抜擢され[8]、リーグ2位の97四球、自己最高のOPS.869を記録。

2010年は、それまで4年連続で80以上の数字を維持していた四球が58まで減少したため、2009年と比べて出塁率が低下したが、一方で打率は自己最高となる.288という数値を記録した。また、自身初のオールスターゲーム出場を果たした他、2年連続で29本塁打を放って、前年を上回る89打点を叩き出した。シーズンオフの12月10日には、同年3月に婚約していた女優のジョアンナ・ガルシアとの結婚を発表し、同日に結婚式を挙げた。

インディアンス時代[編集]

2012年12月23日、クリーブランド・インディアンスと4年総額5600万ドル(約47億2000万円)で契約合意した[9]

2013年1月3日に入団会見を開いた[10]。この年は正一塁手として145試合に出場し、22本塁打63打点1盗塁、打率.246だった。

2014年は開幕ロースター入りし、開幕後は49試合に出場していたが、5月27日に左膝の過伸展で15日間の故障者リスト入りした[11]

選手としての特徴[編集]

珍しい『左投げのスイッチヒッター』で、長打力と選球眼を兼ね備えている。しかしながら打率、得点圏OPS、三振はどれも低水準という欠点も併せ持っている。また、ポストシーズンに極端に弱く、これまでディビジョン・シリーズに6回、リーグ優勝決定シリーズに4回、ワールドシリーズに1回、それら合わせて計46試合に出場して打率.169という有様である。

試合中はユニフォームを着ているのでわからないが、スウィッシャーの左胸には『BLS』というタトゥーが彫られている。これは2006年8月に亡くなった祖母(Betty Lorraine Swisher)のイニシャルである。おばあちゃん子でかなりショックを受けたため、彫ったといわれている[12]。また安打や本塁打を放ってベースやホームを踏んだ際、空へ向かって両手を挙げるポーズを行うが、これは天国にいる祖母へ向けたポーズだと述べている。

投手・スウィッシャー[編集]

2009年4月13日に、トロピカーナ・フィールドでのタンパベイ・レイズ戦に3番一塁手として先発出場し、本塁打を放つなど活躍したが、味方投手陣の大量失点により5対15と大差が付いたことから、8回裏にヤンキースの野手としては1997年ウェイド・ボッグス以来12年ぶりに投手としてマウンドに上がり、メジャー初登板を果たした。打者5人に対し21球を投げ、被安打1、与四球1を許したものの、ゲーブ・キャプラーから三振を奪うなど粘りの投球を見せ、1回を無失点に抑えた[13]。球速は70マイル台が殆どで、最速は80マイル(約128km)だった。

高校時代以来の登板だったというスウィッシャーは、試合後に「興奮したし楽しめたね。」とコメントしたものの、「こんな機会は今後、絶対ないだろうね。本当にチームは良くなかったから。笑って済まして何とか前に進むために、たまたま起用されただけだよ」と語った[14]

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2004 OAK 20 71 60 11 15 4 0 2 25 8 0 0 0 1 8 0 2 11 2 .250 .352 .417 .769
2005 131 522 462 66 109 32 1 21 206 74 0 1 0 1 55 3 4 110 9 .236 .322 .446 .768
2006 157 672 556 106 141 24 2 35 274 95 1 2 2 6 97 7 11 152 13 .254 .372 .493 .864
2007 150 659 539 84 141 36 1 22 245 78 3 2 1 9 100 12 10 131 13 .262 .381 .455 .836
2008 CWS 153 588 497 86 109 21 1 24 204 69 3 3 1 4 82 6 4 135 14 .219 .332 .410 .743
2009 NYY 150 607 498 84 124 35 1 29 248 82 0 0 3 6 97 2 3 126 13 .249 .371 .498 .869
2010 150 635 566 91 163 33 3 29 289 89 1 2 3 2 58 0 6 139 13 .288 .359 .511 .870
2011 150 635 526 81 137 30 0 23 236 85 2 2 1 8 95 6 5 125 18 .260 .374 .449 .822
2012 148 624 537 75 147 36 0 24 254 93 2 3 1 5 77 2 4 141 9 .272 .364 .473 .837
2013 CLE 145 634 549 74 135 27 2 22 232 63 1 0 0 4 77 3 4 138 11 .246 .341 .423 .763
通算:10年 1354 5647 4790 758 1220 278 11 231 2213 736 13 15 12 46 746 41 53 1208 115 .255 .358 .462 .820
  • 2013年度シーズン終了時

年度別投手成績[編集]





















































W
H
I
P
2009 NYY 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 1.0 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0.00 2.00
通算:1年 1 0 0 0 0 0 0 0 0 ---- 5 1.0 1 0 1 0 0 1 0 0 0 0 0.00 2.00
  • 2013年度シーズン終了時

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ Nick Swisher Contract, Salaries, and Transactions” (英語). Spotrac.com. 2013年10月28日閲覧。
  2. ^ A's select Nick Swisher from Triple-A Sacramento” (英語). MLB.com (2004年9月3日). 2009年12月28日閲覧。
  3. ^ MLB Baseball Batting Statistics and League Leaders” (英語). ESPN.com. 2009年12月28日閲覧。
  4. ^ 友成那智村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2007』 廣済堂出版、2007年、190頁。ISBN 978-4-331-51213-5
  5. ^ Urban, Mychael (2006年8月9日). “A's rally, top Texas to win sixth straight” (英語). MLB.com. 2009年12月28日閲覧。
  6. ^ Urban, Mychael (2007年4月24日). “Swisher, Haren help A's stave off O's” (英語). MLB.com. 2009年12月28日閲覧。
  7. ^ Swisher agrees to 5-year, $26.75M deal with Athletics” (英語). ESPN.com. 2008年9月6日閲覧。
  8. ^ Associated Press (2009年4月17日). “Nady officially hits 15-day DL” (英語). ESPN.com. 2009年12月28日閲覧。
  9. ^ http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121224-00000210-ism-base 前ヤンキースのN.スウィシャー、4年47億円でインディアンス入り
  10. ^ http://cleveland.indians.mlb.com/news/article.jsp?ymd=20130103&content_id=40841674&vkey=news_cle&c_id=cle Deal official, Swisher unveiled by Tribe
  11. ^ Indians place INF Nick Swisher on 15-Day DL & C Carlos Santana on 7-day concussion list”. MLB.com Indians Press Release (2014年5月27日). 2014年5月28日閲覧。
  12. ^ 「MLBキテレツ紳士録 DR.SRANGELOVE 第44回 ニック・スウィッシャー」月刊『スラッガー』日本スポーツ企画出版社 59頁
  13. ^ http://mlb.mlb.com/news/boxscore.jsp?gid=2009_04_13_nyamlb_tbamlb_1
  14. ^ 【MLB】大敗ヤンキース、一塁手が投手起用で1回零封「こんなの2度ない」

外部リンク[編集]