ミゲル・モンテロ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
移動: 案内検索
ミゲル・モンテロ
Miguel Montero
シカゴ・カブス #26
Miguelmontero.jpg
基本情報
国籍 ベネズエラの旗 ベネズエラ
出身地 ベネズエラの旗 カラカス
生年月日 1983年7月9日(31歳)
身長
体重
5' 11" =約180.3 cm
210 lb =約95.3 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 捕手
プロ入り 2001年 アマチュアFAでアリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約
初出場 2006年9月6日 フロリダ・マーリンズ
年俸 $10,000,000(2013年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)
国際大会
代表チーム ベネズエラの旗 ベネズエラ
WBC 2013年

ミゲル・アンヘル・モンテロMiguel Angel Montero, 1983年7月9日 - )は、ベネズエラカラカス出身のプロ野球選手捕手)。右投左打。MLBシカゴ・カブスに所属している。


プロ入り - メジャーデビューまで[編集]

2001年

4月23日アリゾナ・ダイヤモンドバックスと契約を結び、ニューストラ・セノーラ・ラ・エスパナザ高校からプロ入りを果たした[2]。同校出身者としては、初の大リーグ選手である[3]

2002年[4]

マイナー・リーグのルーキー級、ミズーラ・オスプレイ (Missoula Osprey) でプロデビューを果たした。50試合の出場で、打率.263・3本塁打・14打点・2盗塁という成績をマークした。守備面では、キャッチャーとして6失策・守備率.980・盗塁阻止率19%という成績を残したほか、サード及びファーストでも試合に出場した。

2003年[4]

前年と同じく、オスプレイで59試合に出場し、打率.301・4本塁打・32打点・2盗塁という成績をマークし、打撃面で成長の跡を残した。守備面では盗塁阻止率を25%まで上げ、肩の強さを発揮した。

2004年[4]

A級に昇格し、サウスベンド・シルバーホークス (South Bend Silver Hawks) で115試合に出場した。打率.263・11本塁打・59打点という打撃成績をマーク、プロ入り後では自身初となる2ケタ本塁打を放った。また8盗塁を決め、スピード面での進歩を示した。守備面では、捕手としての85試合で12失策、パスボール9個を犯し、進歩の感がなかった。

2005年[4]

A+級のランカスター・ジェットホークス (Lancaster JetHawks) で85試合に出場し、打率.349・24本塁打・82打点・1盗塁・OPS1.028と打ちまくった。また守備面でも、失策こそ多かったものの盗塁阻止率33%を記録し、強肩捕手として開花し始めた。途中、AA級のテネシー・スモーキーズ (Tennessee Smokies) にコマを進め、30試合に出場した。昇格後の打撃成績は、打率.250・2本塁打・13打点と並みのレベルだったが、守備面では引き続き3割超えの盗塁阻止率 (31%) を記録し、ジェットホークスでの数字がまぐれでない事を証明した。2つのランクでの通算成績は、打率.326・26本塁打・95打点・2盗塁・OPS0.943・盗塁阻止率32% (許盗塁:57、盗塁刺:27) というものだった。

2006年[4]

マイナー・リーグでは、スモーキーズで81試合に出場し、打率.270・10本塁打・46打点という打撃成績を残した。また守備力も大幅に向上し、75試合のキャッチャー守備でエラー2個に留め、守備率.997をマークした。また、盗塁阻止率は39%という高率を誇った。その後、AAA級のツーソン・サイドワインダーズ (Tucson Sidewinders) に昇格し、36試合で打率.321・7本塁打・29打点・1盗塁という成績を残して強打を発揮した。スモーキーズとサイドワインダーズでの通算成績は、117試合の出場で、打率.286・17本塁打・75打点・1盗塁・盗塁阻止率38%というもの。出場試合数は、マイナーでの年間で自己最多であり、3年連続で2ケタ本塁打を放った。

アリゾナ・ダイヤモンドバックス時代 (2006年 - )[編集]

2006年

9月6日の対フロリダ・マーリンズ戦でメジャーデビューを果たした。この試合では3打数ノーヒットに終わり、1三振を喫した[5]。1年目のシーズンは6試合に出場し、打率.250・3打点という成績を残した。

2007年

当時のDバックスではクリス・スナイダーが正捕手を務めていたが、モンテーロも多くの試合に起用された。スタメン出場した4月14日の対コロラド・ロッキーズ戦では、8回裏にラトロイ・ホーキンスからメジャー初本塁打を放った[6]。また、9月5日の対サンディエゴ・パドレス戦ではソロホーマーを2発放ち、メジャー自身初となる1試合でのマルチ本塁打を記録した[7]。最終的には84試合に出場し、打率こそ.224と低かったものの10本塁打を放ち、37打点をマークした。守備面では、6失策を犯して守備率.984・DRS-6という成績で、自慢の強肩でも盗塁阻止率22%に終わるなど、芳しくない結果だった。

2008年

2007年に引き続き、スナイダーが正捕手だったが、モンテーロも70試合に出場した。打撃面では、打率.255・5本塁打・18打点という成績を残し、ホームランと打点こそ前年から半減したものの、打率の水準を引き上げた。また、出塁率.300・長打率.400のラインをクリアし、メジャー3年目でOPSが初めて0.700を超えた (0.765) 。一方の守備面では、エラーを4個に減らして守備率を.989まで上げたものの、DRSと盗塁阻止率は更に悪化し、2年連続で結果を残せなかった。

2009年

3年連続で、スナイダーのバックアップ捕手としてシーズン開幕を迎えたが、スナイダーが6月下旬にDL入りした為、モンテーロに正捕手の座が巡ってきた[8]。最終的には128試合に出場し、高い打撃力が開眼。規定打席には届かなかったものの、打率.294・16本塁打・59打点・OPS0.832という好成績をマーク。また、メジャー初盗塁も決めた。守備面でも多少の進歩を見せ、DRSは自身初の平均以上となる+2を記録したほか、盗塁阻止率もメジャーでは自己最高の26%を記録した。更にパスボールは、2007年は73試合のキャッチャー守備で5個だったが、2009年は111試合で4個に留め、ボールブロック技術の向上も成績で証明した。

2010年

前年は、2008年まで正捕手だったスナイダー (7月ピッツバーグ・パイレーツに放出) の故障によりレギュラーの座を射止めたが、2010年は、逆にモンテーロが開幕直後に故障してしまい、約2ヵ月間戦線離脱した[9]。結局、故障の影響もあって85試合の出場に留まり、打率.266・9本塁打・43打点というやや物足りない打撃成績に終わった。一方、守備面では守備率.996、盗塁阻止率がメジャーでは自身初の3割超えとなる31%を記録するなど、更なるステップアップが見られた。

2011年

シーズン開幕戦 (4月1日の対ロッキーズ戦) では、5打数3安打 (二塁打と本塁打が各1本) 2打点[10]の活躍を見せる幸先の良いスタートを切り、Dバックスの正捕手を務めた。7月には監督推薦によりオール・スターのメンバーに選出された[11]。後半戦に入ると打撃の調子を上げ、打率.295・8本塁打・41打点・OPS0.852という成績[10]をマーク。シーズン全体では、自己最多の140試合に出場し、メジャーで初めて規定打席に到達した。打率.282・18本塁打・86打点・1盗塁・OPS0.820という好成績を残し、本塁打と打点、それに二塁打 (36本) で自己ベストの数字を叩き出した。守備面での活躍も光り、DRS+5・自己最高にしてリーグ1位となる盗塁阻止率40%を記録するなど、好守に充実したシーズンを過ごした。シーズン終了後のMVP投票では、セントルイス・カーディナルスヤディアー・モリーナ捕手と並んで21位にランクインした[12]

2012年

5月26日に、球団史上最高額となる5年総額6,000万ドルの契約を結んだ[13]。シーズンでは141試合に出場し、2年連続で規定打席に到達。得点圏で打率.345・OPS1.001[14]と非常によく打ち、打率.286・15本塁打・88打点 (前年を超える自己ベスト) ・OPS0.829という打撃成績を残した。また、選球眼が飛躍的に向上し、2011年までの自己ベスト (47四球) を大幅に更新する73四球を選び、リーグ6位となる出塁率.391をマークした。守備では、盗塁阻止率42%を記録し、2年連続4割以上・自己最高の数字だった。

2013年

打撃不振に陥った上、7月には腰痛を発生させてDL入りした[15]。これら不振や故障の影響により、規定打席に届かなかったばかりか、2011年から2年連続でクリアしていた打率.280・15本塁打・80打点のラインにも届かなかった。守備面でも、DRSが4年ぶりにマイナスとなった (-1) ほか、リーグワーストとなる9個のパスボールを記録。盗塁阻止率も、3年ぶりに40%未満 (33%) に終わり、打撃と同様に精彩を欠いた。

2014年

3年ぶりにオール・スターのメンバーに選出され、シーズンでは136試合に出場して2年ぶりに規定打席に到達。しかし、前年の打撃不振から脱却出来ず、打率.243・13本塁打・72打点・OPS0.699という打撃成績に終わった。元々、足が速くて盗塁の多い選手ではないが、4回盗塁にトライして全て失敗し、走塁面でも不振を呈した。守備は更に悪化し、自己ワーストの13失策を犯した。DRSも2年連続で悪化し、盗塁阻止率もリーグ平均値 (28%) とほぼ同等の29%に留まるなど、走攻守の全部門で不振だった。シーズン終了後に2人のマイナー選手との交換でシカゴ・カブスに移籍した。

プレースタイル[編集]

  • 打撃

アベレージとパワーのどちらのスタッツでも数字を残せる打力を持つ。マイナーリーグでは、.300以上の打率を記録した事もある。メジャーリーグでは.300到達は未経験だが、レギュラー格として100試合以上に出場したシーズンでは、.280~.290台の打率をマークする。パワー面では、15本塁打以上を複数回記録しており、2011年はリーグ9位の36二塁打をマークするなど、高水準。

  • 守備

2年連続で40%以上の盗塁阻止率を記録する強肩の持ち主。2011年(40%)は、リーグ1位の盗塁阻止率である。

記録・表彰[編集]

年度別打撃成績[編集]

















































O
P
S
2006 ARI 6 17 16 0 4 1 0 0 5 3 0 0 0 0 1 0 0 3 0 .250 .294 .313 .607
2007 84 244 214 30 48 7 0 10 85 37 0 0 1 6 20 2 3 35 7 .224 .292 .397 .689
2008 70 207 184 24 47 16 1 5 80 18 0 0 1 1 19 3 2 49 1 .255 .330 .435 .765
2009 128 470 425 61 125 30 0 16 203 59 1 2 2 2 38 5 3 78 6 .294 .355 .478 .832
2010 85 331 297 36 79 20 2 9 130 43 0 1 0 3 29 3 2 71 10 .266 .332 .438 .770
2011 140 553 493 65 139 36 1 18 231 86 1 1 1 4 47 10 8 97 14 .282 .351 .469 .820
2012 141 573 486 65 139 25 2 15 213 88 0 0 0 2 73 6 12 130 15 .286 .391 .438 .829
2013 116 475 413 44 95 14 0 11 142 42 0 0 0 6 51 4 5 110 18 .230 .318 .344 .662
2014 136 560 489 40 119 23 0 13 181 72 0 4 0 6 56 11 9 97 12 .243 .329 .370 .699
通算:9年 906 3430 3017 365 795 172 6 97 1270 448 2 8 5 30 334 44 44 670 83 .264 .342 .421 .763
  • 2014年度シーズン終了時

脚注[編集]

  1. ^ Arizona Diamondbacks Salary/Payroll Information
  2. ^ Miguel Montero Baseball Statistics. THE BASEBALL CUBE (英語) . 2011年11月24日閲覧。
  3. ^ Neustra Senora la Espanaza (VE). Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  4. ^ a b c d e Miguel Montero Minor League Statistics & History. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  5. ^ Miguel Montero 2006 Batting Gamelogs. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  6. ^ April 14, 2007 Colorado Rockies at Arizona Diamondbacks Box Score and Play by Play. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  7. ^ Miguel Montero 2007 Batting Gamelogs. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  8. ^ 三尾圭「2009通信簿 オレたちも忘れるな」、『月刊スラッガー 2009年12月号』、日本スポーツ企画出版社、2009年12月、 89頁、 雑誌 15509-12。
  9. ^ SLUGGER「2010通信簿」、『月刊スラッガー 2010年12月号』、日本スポーツ企画出版社、2010年12月、 88頁、 雑誌 15509-12。
  10. ^ a b Miguel Montero 2011 Batting Gamelogs. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  11. ^ Austin Laymance (2011年7月11日). “Montero thrilled to be an All-Star”. MLB.com. 2011年11月24日閲覧。
  12. ^ 2011 Awards Voting NL MVP Voting. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  13. ^ Steve Gilbert (2012年5月27日). “D-backs, Montero reach five-year extension”. MLB.com. 2014年10月20日閲覧。
  14. ^ Miguel Montero 2012 Batting Splits. Baseball-Reference.com (英語) . 2014年10月20日閲覧。
  15. ^ 友成那智、村上雅則 『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2014』 廣済堂出版、2014年、432頁。ISBN 978-4-331-51809-0

外部リンク[編集]