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マット・オルソン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マット・オルソン
Matt Olson
アトランタ・ブレーブス #28
2022年8月5日
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ジョージア州グウィネット郡リルバーン英語版
生年月日 (1994-03-29) 1994年3月29日(30歳)
身長
体重
6' 5" =約195.6 cm
230 lb =約104.3 kg
選手情報
投球・打席 右投左打
ポジション 一塁手外野手
プロ入り 2012年 MLBドラフト1巡目追補(全体47位)
初出場 2016年9月12日
年俸 $21,000,000(2023年)[1]
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

マット・オルソン英語: Matt Olson, 本名:マシュー・ケント・オルソンMatthew Kent Olson, 1994年3月29日 - )は、アメリカ合衆国ジョージア州グウィネット郡リルバーン英語版出身のプロ野球選手外野手一塁手)。右投左打。MLBアトランタ・ブレーブス所属。愛称はオリー[2]

経歴

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プロ入りとアスレチックス時代

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2012年MLBドラフト1巡目追補(全体47位)でオークランド・アスレチックスから指名された[3]。6月19日に契約を結び、プロ入り[4]。6月20日に傘下のルーキー級アリゾナリーグ・アスレチックスに配属され[4]、プロデビュー。9月1日にん傘下のA-級バーモント・レイクモンスターズ英語版に昇格[4]。2球団合計で50試合に出場して打率.282、9本塁打、45打点の成績を残した[4]

2013年4月1日に傘下のA級ベロイト・スナッパーズ英語版に配属された[4]。134試合に出場して打率.225、23本塁打、93打点、4盗塁の成績を残した[4]

2014年3月31日にA+級ストックトン・ポーツに配属された[4]。138試合に出場し、打率.262、37本塁打、97打点、2盗塁の成績を残した[4]。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスに所属した。

2015年スプリングトレーニングに招待選手として参加した[4]。4月7日に傘下のAA級ミッドランド・ロックハウンズに配属された[4]。133試合に出場して打率.249、17本塁打、75打点、5盗塁の成績を残した[4]

2016年もスプリングトレーニングに招待選手として参加した[4]。4月5日に傘下のAAA級ナッシュビル・サウンズに配属された[4]。131試合に出場して打率.235、17本塁打、60打点、1盗塁の成績を残した[4]。マイナー全日程終了後の9月12日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りし[5]、同日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦でメジャーデビュー。この年メジャーでは11試合に出場して打率.095だった[4]

オークランド・アスレチックス時代
(2017年8月22日)

2017年はシーズン開幕前の3月17日にオプションで傘下のAAA級ナッシュビルに降格した[4]。4月21日にメジャーに昇格した[4]。4月27日にオプションで傘下のAAA級ナッシュビルに再降格した[4]。6月4日にメジャーに再昇格した[4]。6月6日にオプションで傘下のAAA級ナッシュビルに再降格した[4]。6月10日にメジャーに再昇格した[4]。6月14日にオプションで傘下のAAA級ナッシュビルに再降格した[4]。6月22日にメジャーに再昇格した[4]。6月24日のシカゴ・ホワイトソックス戦ではメジャー初本塁打を放った。また、この試合では同僚のジェイコブ・ブラグマンフランクリン・バレトもメジャー初本塁打を放っており、同一チームの3選手が初本塁打を記録するというのはMLB史上初めてであった[6]。7月3日にオプションで傘下のAAA級ナッシュビルに再降格した[4]。7月21日にメジャーに再昇格した[4]。7月24日にオプションで傘下のAAA級ナッシュビルに再降格した[4]。8月8日にメジャーに再昇格した[4]

2018年は一塁手のレギュラーに定着し、全162試合に出場し、打率.247、29本塁打、84打点だった[4]。オフにゴールドグラブ賞(一塁手部門)を初めて受賞した。

2019年3月13日にシアトル・マリナーズとの東京東京ドームでのMLB日本開幕戦にアスレチックスのメンバーとして帯同することになった[7]。3月19日に開幕ロースター入りした[8]。開幕戦に先発出場した。しかし、ここで負傷して離脱している。3月22日にロサンゼルスで右手の手術を行った[9]。3月27日に10日間の故障者リスト入りとなった[10]。5月1日にリハビリのため傘下のAAA級ラスベガス・アビエイターズへ配属された[4]。5月7日に故障者リストから復帰した[4]。オフには2年連続2度目となるゴールドグラブ賞を受賞した。

2020年COVID-19の影響で60試合制となる中で全試合に出場した。

2021年7月4日に選手間投票で控え野手として自身初となるオールスターゲームに選出された[11]。オールスターゲーム前日の7月12日に開催されたホームランダービーに出場したが、第1ラウンドでオリオールズのトレイ・マンシーニに敗れて、敗退した[12]。5回裏に一塁手で先発出場していたブルージェイズのブラディミール・ゲレーロ・ジュニアに変わって守備について途中出場し、オールスターゲーム初出場を果たした[13]

ブレーブス時代

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2022年3月14日にクリスチャン・パチェシェイ・ランゲリアーズライアン・キューシックジョーイ・エステスとのトレードで、アトランタ・ブレーブスへ移籍した[14]。その後、翌15日にブレーブスと2029年までの8年総額1億6800万ドルの契約延長に合意[15]。2022年は1500万ドル、2023年は2100万ドル、以降は契約満了まで毎年2200万ドルが年俸として支払われ、2030年は2000万ドルのチームオプションとなる[15]

2023年6月24日のレッズ戦で通算200本塁打を達成した[16]。7月2日に選手間投票で通算2度目となるオールスターゲームに選出された[17]。最終的には本塁打と打点のブレーブスの球団記録を更新し、本塁打王打点王を獲得した[18]。オフの11月10日にシルバースラッガー賞を受賞した[19]MVP投票では4位だった[20]

人物

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ジョージア州出身であり、ブレーブスファンとして育った[21]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2016 OAK 11 28 21 3 2 1 0 0 3 0 0 0 0 0 7 0 0 4 1 .095 .321 .143 .464
2017 59 216 189 33 49 2 0 24 123 45 0 0 0 0 22 1 5 60 6 .259 .352 .651 1.003
2018 162 660 580 85 143 33 0 29 263 84 2 1 0 2 70 3 8 163 13 .247 .335 .453 .788
2019 127 543 483 73 129 26 0 36 263 91 0 0 0 1 51 7 12 138 11 .267 .351 .545 .896
2020 60 245 210 28 41 4 1 14 89 42 1 0 0 0 34 2 1 77 2 .195 .310 .414 .734
2021 156 673 565 101 153 35 0 39 305 111 4 1 0 11 88 12 9 113 17 .271 .371 .540 .911
2022 ATL 162 699 616 86 148 44 0 34 294 103 0 0 0 4 75 6 4 170 13 .240 .325 .477 .802
2023 162 720 608 127 172 27 3 54 367 139 1 0 0 4 104 8 4 167 13 .283 .389 .604 .993
2024 162 685 600 78 148 37 1 29 274 98 0 0 0 5 71 5 9 170 15 .247 .333 .457 .790
MLB:9年 1061 4473 3872 614 985 209 5 259 1981 713 8 2 0 27 522 44 52 1062 91 .254 .349 .512 .860
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高

年度別打撃成績所属リーグ内順位

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2016 22 ア・リーグ - - - - - - - -
2017 23 - - - - - - - -
2018 24 - - - - - - - -
2019 25 - - - - 10位 - - -
2020 26 - - - - 10位 7位 - -
2021 27 - - 10位 - 6位 6位 - 6位
2022 28 ナ・リーグ - - 2位 - 8位 4位 - -
2023 29 - 7位 - - 1位 1位 - 7位
2024 30 - - 7位 - - 8位 - -
  • -は10位未満(打率は規定打席未到達の場合も-と表記)

ポストシーズン打撃成績

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O
P
S
2018 OAK ALWC 1 4 2 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 0 0 0 0 .000 .500 .000 .500
2019 ALWC 1 4 3 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 0 1 1 .333 .500 .333 .833
2020 ALWC 3 12 9 0 0 0 0 0 0 1 0 0 0 0 3 0 0 6 0 .000 .250 .000 .250
ALDS 4 16 14 4 3 0 0 2 9 2 0 0 0 0 2 0 0 4 1 .214 .313 .643 .955
2022 ATL NLDS 4 17 12 4 4 0 0 2 10 5 0 0 0 0 5 0 0 4 0 .333 .529 .833 1.363
2023 NLDS 4 17 16 1 4 0 0 0 4 0 0 0 0 0 1 0 0 1 0 .250 .294 .250 .544
2024 NLWC 2 8 8 0 1 0 0 0 1 0 0 0 0 0 0 0 0 1 0 .125 .125 .125 .250
出場:6回 19 78 64 9 13 0 0 4 25 8 0 0 0 0 14 0 0 17 2 .203 .346 .391 .737
  • 2024年度シーズン終了時
  • 太字はMVP受賞

年度別守備成績

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一塁(1B) 右翼(RF)
























2016 OAK 4 24 0 0 2 1.000 5 7 0 0 0 1.000
2017 43 352 29 2 41 .995 12 21 3 0 1 1.000
2018 162 1403 84 7 115 .995 -
2019 127 1023 90 8 95 .993 -
2020 60 393 48 1 30 .995 -
2021 152 1156 73 6 98 .995 -
2022 ATL 162 1209 101 8 104 .994 -
2023 162 1194 96 8 124 .994 -
2024 162 1259 105 6 125 .996 -
MLB 1034 8013 626 46 734 .995 17 28 3 0 1 1.000
  • 2024年度シーズン終了時
  • 各年度の太字はリーグ最高
  • 各年度の太字年ゴールドグラブ賞受賞

タイトル

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表彰

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記録

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背番号

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  • 13(2016年)
  • 28(2017年 - )

脚注

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  1. ^ Matt Olson Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年4月10日閲覧。
  2. ^ Explaining A's Players Weekend nicknames MLB.com (英語) (2017年8月25日) 2017年9月18日閲覧
  3. ^ Parkview's Matt Olson Picked by the A's
  4. ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad MLB公式プロフィール参照
  5. ^ Susan Slusser (2016年9月12日). “A's call up prospects Matt Olson, Renato Nunez”. San Francisco Gate. http://www.sfgate.com/athletics/article/A-s-call-up-prospects-Matt-Olson-Renato-Nunez-9217388.php 2017年8月12日閲覧。 
  6. ^ 同一チームでは史上初 1試合で3選手がメジャー初本塁打”. スポーツニッポン (2017年6月25日). 2017年8月12日閲覧。
  7. ^ Oakland A's set 30-man roster for trip to Japan” (英語). MLB.com (March 13, 2019). June 25, 2023閲覧。
  8. ^ Jane Lee (March 20, 2019). “A's finalize 28-man roster for Japan Series” (英語). MLB.com. June 25, 2023閲覧。
  9. ^ A's 1B Matt Olson undergoes surgery on right hand” (英語). MLB.com (March 22, 2023). June 25, 2023閲覧。
  10. ^ A's option RHP Dull to Las Vegas, place RHP Bassitt and 1B Olson on injured list” (英語). MLB.com (March 27, 2019). June 25, 2023閲覧。
  11. ^ Sarah Langs, Thomas Harrigan (July 11, 2021). “Your 2021 MLB All-Stars by position” (英語). MLB.com. July 13, 2021閲覧。
  12. ^ Andrew Simon, Matt Kelly, Shanthi Sepe-Chepuru (July 12, 2021). “Round-by-round breakdown of an epic Derby” (英語). MLB.com. July 13, 2021閲覧。
  13. ^ Martín Gallegos (July 14, 2021). “Bassitt racks up crucial K in All-Star Game” (英語). MLB.com. July 31, 2021閲覧。
  14. ^ Press release: Braves acquire INF Matt Olson”. www.mlb.com. 2022年3月15日閲覧。
  15. ^ a b Braves sign INF Matt Olson”. MLB.com Press Release. 2022年3月15日閲覧。
  16. ^ Mark Bowman (June 24, 2023). “Braves best MLB's hottest team in 'playoff environment'” (英語). MLB.com. June 25, 2023閲覧。
  17. ^ Thomas Harrigan (July 2, 2023). “Breaking down the full 2023 All-Star Game rosters” (英語). MLB.com. July 3, 2023閲覧。
  18. ^ マット・オルソンが54号 球団記録を再び更新 カブス相手に痛烈な逆転2ラン”. スポーツ報知 (2023年9月29日). 2024年1月15日閲覧。
  19. ^ 大谷翔平が2年ぶり2度目のシルバースラッガー賞を受賞/全受賞者一覧”. 日刊スポーツ (2023年11月10日). 2024年2月15日閲覧。
  20. ^ ナ・リーグMVPはブレーブスのアクーニャ 両リーグMVPが満票で選出 41本塁打&73盗塁”. 日刊スポーツ (2023年11月17日). 2024年2月15日閲覧。
  21. ^ Mark Bowman (March 15, 2022). “Braves sign new pickup Olson to 8-year deal” (英語). MLB.com. March 16, 2022閲覧。

関連項目

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外部リンク

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