ジャレッド・ケルニック

ジャレッド・ケルニック
*Jarred Kelenic*
アトランタ・ブレーブス
基本情報
国籍	アメリカ合衆国
出身地	ウィスコンシン州ミルウォーキー
生年月日	1999年7月16日（24歳）
身長; 体重	6' 1" ＝約185.4 cm; 206 lb ＝約93.4 kg
選手情報
投球・打席	左投左打
ポジション	外野手
プロ入り	2018年 MLBドラフト1巡目
初出場	2021年5月13日
経歴（括弧内はプロチーム在籍年度）
	ウォキショー・ウェスト高等学校（英語版）; シアトル・マリナーズ (2021 - 2023);
	この表について

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ジャレッド・ケレニック

ジャレッド・ロバート・ケルニック（Jarred Robert Kelenic,^{[注釈 1]} 1999年 7月16日 - ）は、アメリカ合衆国ウィスコンシン州ミルウォーキー出身のプロ野球選手（外野手）。左投左打。MLBのアトランタ・ブレーブス所属。

経歴[編集]

プロ入り前[編集]

ウォキショー西高等学校（英語版）時代の2017年にはU-18ワールドカップにアメリカ合衆国代表として出場しており、大会優勝を経験している^[2]。

プロ入りとメッツ傘下時代[編集]

2018年のMLBドラフト1巡目（全体6位）でニューヨーク・メッツから指名され^[3]、15日に契約を結んだ（契約金は約450万ドル）^[4]。なお、契約しない場合はルイビル大学へ進学の予定であった^[5]。契約後、傘下のルーキー級ガルフ・コーストリーグ・メッツでプロデビュー。アパラチアンリーグのルーキー級キングスポート・メッツ（英語版）でもプレーし、2球団合計で56試合に出場して打率.286、6本塁打、42打点、15盗塁を記録した。

マリナーズ時代[編集]

2018年12月1日にエドウィン・ディアス、ロビンソン・カノ、及び金銭2000万ドルとのトレードで、ジェイ・ブルース、アンソニー・スウォーザック、ヘルソン・バティスタ、ジャスティン・ダンと共にシアトル・マリナーズへ移籍した^[6]。

2020年はCOVID-19の影響でマイナーリーグが中止されたため、公式戦の出場は無かった。

2021年は傘下のAAA級タコマ・レイニアーズで開幕を迎えた。5月13日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入り^[7]。同日のクリーブランド・インディアンス戦に「1番・左翼手」で先発出場してメジャーデビューを果たした^[8]。5月14日のインディアンス戦でアーロン・シバーレからメジャー初安打となる2点本塁打を放った^[9]。その後23試合に出場するも打率.096と不振で、6月7日にAAA級タコマへ降格した^[10]。

2022年はマリナーズで開幕を迎えたが、30試合で打率.140と不振にあえぎ、タコマに降格した。その後は昇格と降格を繰り返し、マリナーズでは54試合で打率.141と2年連続で不振のシーズンとなった。2022年のシーズン終了時点でケルニックのメジャーリーグでの通算打率は.168で、これは550打席以上の打者ではジョン・ブコビッチの.161に次ぐワースト2位の成績となった。

2023年は開幕からマリナーズでスタメンに定着し、4月には自身初となる4試合連続ホームランを放った。7月19日の時点で94試合のうち90試合に出場し、打率.252、11ホームラン、45打点、12盗塁と飛躍のシーズンを遂げたが、同日のツインズ戦で3点を追う9回無死一、二塁の場面で見逃し三振をした怒りのあまり、ベンチでウォータークーラーを蹴り飛ばして左足を骨折し、シーズンの佳境でチームを離脱する失態を犯した^[11]。

ブレーブス時代[編集]

2023年12月3日にジャクソン・カワー、コール・フィリップスとのトレードで、マルコ・ゴンザレス、エバン・ホワイト、金銭と共にアトランタ・ブレーブスへ移籍した^[12]。

プレースタイル[編集]

流麗なスイングからラインドライブを広角に放つ中距離打者。身体能力は高い一方で中堅手としての守備の評価は分かれるが、適性は憧れのブライス・ハーパーのような強肩を生かした右翼手という声もある^[13]。

詳細情報[編集]

年度別打撃成績[編集]

年度	球団	試合	打席	打数	得点	安打	二塁打	三塁打	本塁打	塁打	打点	盗塁	盗塁死	犠飛	四球	敬遠	死球	三振	併殺打	打率	出塁率	長打率	O P S
2021	SEA	93	377	337	41	61	13	1	14	118	43	6	4	1	36	0	3	106	5	.181	.265	.350	.615
2022		54	181	163	20	23	5	1	7	51	17	5	2	1	16	0	1	61	3	.141	.221	.313	.534
2023		105	416	372	44	94	25	2	11	156	49	13	5	2	41	4	1	132	6	.253	.327	.419	.746
MLB：3年		252	974	872	105	178	43	4	32	325	109	24	11	4	93	4	5	299	14	.204	.283	.373	.656

2023年度シーズン終了時

年度別守備成績[編集]

年度	球団	左翼（LF）						中堅（CF）						右翼（RF）
年度	球団	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率	試合	刺殺	補殺	失策	併殺	守備率
2021	SEA	14	24	0	1	0	.960	77	202	2	3	1	.986	3	4	0	0	0	1.000
2022		3	2	0	0	0	1.000	24	50	2	1	0	.981	24	49	2	0	0	1.000
2023		79	124	1	3	0	.977	8	12	0	0	0	1.000	21	47	0	0	0	1.000
MLB		96	150	1	4	0	.974	109	264	4	4	1	.985	48	100	2	0	0	1.000

2023年度シーズン終了時

記録[編集]

MiLB

オールスター・フューチャーズゲーム選出：2回（2019年、2021年）

背番号[編集]

10（2021年 - ）

脚注[編集]

^ “Jarred Kelenic Minor & Fall Leagues Statistics & History” (英語). Baseball-Reference.com. 2021年5月13日閲覧。
^ JR Radcliffe (2017年10月23日). “After gold-medal performance, Waukesha's Kelenic continues rapid rise” (英語). Milwaukee Journal Sentinel. 2019年1月25日閲覧。
^ Anthony DiComo (2018年6月5日). “Mets get coveted HS OF Kelenic with No. 6 pick” (英語). MLB.com. 2019年1月25日閲覧。
^ Jeff Todd (2018年6月15日). “Mets Sign First-Rounder Jarred Kelenic” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年1月25日閲覧。
^ “Perfect Game JARRED KELENIC” (英語). Perfect Game. 2019年1月24日閲覧。
^ Greg Johns (2018年12月1日). “Source: Cano, Diaz deal with Mets close” (英語). MLB.com. 2019年1月25日閲覧。
^ Daniel Kramer (2021年5月14日). “Kelenic, Gilbert debuts spoiled by Cleveland” (英語). MLB.com. 2021年5月16日閲覧。
^ Anthony Castrovince (2021年5月13日). “Kelenic, Gilbert usher in new Mariners era” (英語). MLB.com. 2021年5月16日閲覧。
^ Daniel Kramer (2021年5月15日). “Kelenic's big night 'everything you dream of'” (英語). MLB.com. 2021年5月16日閲覧。
^ “Mariners Announce Roster Moves” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月8日閲覧。
^ “マリナーズの若手成長株ケレニック外野手が自らの過ちで骨折し号泣会見「感情を抑制できなかった」”. スポーツ報知 (2023年7月21日). 2023年12月8日閲覧。
^ “Braves get Kelenic, Gonzales, White for 2 RHPs” (英語). MLB.com. 2023年12月4日閲覧。
^ 「マイナー&プロスペクト情報局 2018年ドラフト1〜2巡目指名選手リスト」『隔月刊スラッガー』2018年9月号日本スポーツ企画出版社 62頁

注釈[編集]

^ 日本のメディアでは基本的に「ケレニック」と表記されるが、正確な発音は「ケルニック」である^[1]。

外部リンク[編集]

選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
Jarred Kelenic stats MiLB.com （英語）
Jarred Kelenic (@JKelenic_1019) - X（旧Twitter）
Jarred Kelenic (@jkelenic_1010) - Instagram

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[1] “Jarred Kelenic Minor & Fall Leagues Statistics & History” (英語). Baseball-Reference.com. 2021年5月13日閲覧。

[3] JR Radcliffe (2017年10月23日). “After gold-medal performance, Waukesha's Kelenic continues rapid rise” (英語). Milwaukee Journal Sentinel. 2019年1月25日閲覧。

[4] Anthony DiComo (2018年6月5日). “Mets get coveted HS OF Kelenic with No. 6 pick” (英語). MLB.com. 2019年1月25日閲覧。

[5] Jeff Todd (2018年6月15日). “Mets Sign First-Rounder Jarred Kelenic” (英語). MLB Trade Rumors. 2019年1月25日閲覧。

[6] “Perfect Game JARRED KELENIC” (英語). Perfect Game. 2019年1月24日閲覧。

[7] Greg Johns (2018年12月1日). “Source: Cano, Diaz deal with Mets close” (英語). MLB.com. 2019年1月25日閲覧。

[8] Daniel Kramer (2021年5月14日). “Kelenic, Gilbert debuts spoiled by Cleveland” (英語). MLB.com. 2021年5月16日閲覧。

[9] Anthony Castrovince (2021年5月13日). “Kelenic, Gilbert usher in new Mariners era” (英語). MLB.com. 2021年5月16日閲覧。

[10] Daniel Kramer (2021年5月15日). “Kelenic's big night 'everything you dream of'” (英語). MLB.com. 2021年5月16日閲覧。

[11] “Mariners Announce Roster Moves” (英語). MLB Trade Rumors. 2021年6月8日閲覧。

[12] “マリナーズの若手成長株ケレニック外野手が自らの過ちで骨折し号泣会見「感情を抑制できなかった」”. スポーツ報知 (2023年7月21日). 2023年12月8日閲覧。

[13] “Braves get Kelenic, Gonzales, White for 2 RHPs” (英語). MLB.com. 2023年12月4日閲覧。

[14] 「マイナー&プロスペクト情報局 2018年ドラフト1〜2巡目指名選手リスト」『隔月刊スラッガー』2018年9月号日本スポーツ企画出版社 62頁

[2] 日本のメディアでは基本的に「ケレニック」と表記されるが、正確な発音は「ケルニック」である^[1]。

[注釈 1]

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表話編歴アトランタ・ブレーブスロースター
投手	36 イアン・アンダーソン 49 アーロン・バマー 46 ディラン・ドッド 55 ブライス・エルダー 54 マックス・フリード 75 デイスベル・ヘルナンデス（英語版） 26 ライセル・イグレシアス 77 ジョー・ヒメネス 38 ピアース・ジョンソン 58 レイ・カー 52 ディラン・リー 40 レイナルド・ロペス 68 タイラー・マツェック 33 A.J.ミンター 50 チャーリー・モートン -- アンヘル・ペルドモ（故障者リスト） 51 クリス・セール 62 AJ・スミス＝ショウバー 99 スペンサー・ストライダー（故障者リスト） 61 ダリウス・バインズ 72 アラン・ワイナンス 19 ワスカル・イノア
捕手	16 トラビス・ダーノー 12 ショーン・マーフィー（故障者リスト） 45 チャドウィック・トロンプ
内野手	1 オジー・アルビーズ 11 オーランド・アルシア 15 ルイス・ギヨーム 28 マット・オルソン 27 オースティン・ライリー 65 ルーク・ウィリアムズ（英語版）
外野手	13 ロナルド・アクーニャ・ジュニア 14 アダム・デュバル 23 マイケル・ハリス2世 24 ジャレッド・ケルニック 67 J.P.マルティネス（英語版） 73 フォレスト・ウォール
指名打者	20 マーセル・オズナ
監督・コーチ	43 ブライアン・スニッカー（監督） 4 ウォルト・ワイス（ベンチコーチ） 34 ケビン・サイツァー（打撃コーチ） 70 ボビー・マガヤネス（英語版）（打撃コーチ補佐） 10 チッパー・ジョーンズ（打撃コンサルタント） 39 リック・クラニッツ（英語版）（投手コーチ） 88 トム・グッドウィン（一塁コーチ） 89 マット・トゥイアソソーポ（三塁コーチ） 85 エリック・アブレイユ（ブルペンコーチ） 57 サル・ファサーノ（英語版）（捕手コーチ） 95 エディ・ペレス（コーチ） 97 ジミー・レオ（ブルペン捕手） 99 ホセ・イェペス（ブルペン捕手） 98 トマス・ペレス（打撃投手）
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