ディズニープリンセス

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ディズニープリンセスDisney Princess)は、ディズニー作品に登場するプリンセス王女王妃王太子妃)のキャラクターの総称、またはそのフランチャイズ

2014年より使用されているディズニープリンセスの公式ロゴ

解説[編集]

アメリカのディズニー公式サイトによれば、ディズニープリンセスは白雪姫シンデレラオーロラ姫アリエルベルジャスミン英語版日本語版ポカホンタス英語版日本語版ムーラン英語版日本語版ティアナ英語版日本語版ラプンツェル英語版日本語版メリダ英語版日本語版モアナ英語版日本語版ラーヤ英語版日本語版の13人である。[1]

また、『魔法にかけられて』の主人公であるジゼルは、前作『ムーラン』より「9年ぶりのディズニープリンセス」と映画の広告などで紹介された[注 1]。しかし、ジゼル役のエイミー・アダムスの肖像に生涯報酬を払わなくてはならないことが判明したため、ディズニーはジゼルをディズニープリンセスに含めない方針を固めた[2]。現在、ジゼルのアニメーション・実写両方の姿を使用した独自の商品展開が行われている。

一覧[編集]

No 名前 登場作品
(公開年)
カラー 備考
1 白雪姫[3] 白雪姫
(1937年)

水色
黄色
薄黄色

  • 出身地は不明だが、原作はドイツ
  • 地位は王女
  • 恋人は王子
  • 衣装はドレスでカラーは多色で構成されており基本カラーだと黄色だが、公式ではが使用されている。
2 シンデレラ[3]
(エラ)
シンデレラ
(1950年)

水色

黄色
  • 出身地は不明だが、原作はフランス
  • 地位は王太子妃(実写版では王妃)。
  • 恋人はプリンス・チャーミング(キット王子)
  • 衣装はロング手袋付きのドレスでカラーは水色だが、公式ではが使用されている。
3 オーロラ姫[3]
(ブライア・ローズ)
眠れる森の美女
(1959年)
マゼンタ
ピンク
黄色
  • 出身地はヨーロッパ
  • 地位は王女
  • 恋人はフィリップ王子
  • 衣装は長袖ドレスでカラーは赤紫もしくはマゼンタだが、公式ではピンクが使用されている。
4 アリエル[3] リトル・マーメイド
(1989年)


ミントグリーン
  • 出身地はアトランティカ(架空の国)だが、原作はデンマーク
  • 地位は王女
  • 恋人はエリック王子
  • 衣装は5分丈ドレスでカラーはだが、公式ではドレスと同じ色を使用されているが、かつては赤い髪が特徴となる人魚姫とされている。
5 ベル[3] 美女と野獣
(1991年)
黄色
黄金色
薄黄色
茶色
  • 出身地はフランス
  • 地位は王太子妃[注 2]
  • 恋人は野獣(アダム王子)
  • 衣装はロング手袋付きのドレスでカラーは黄金色だが、公式では黄色が使用されている。
6 ジャスミン英語版[3] アラジン
(1992年)
シアン
菫色
藍色
黄金色
  • 出身地はアグラバー(アラブ世界をモデルとした架空の国)
  • 地位は王女
  • 恋人はアラジン(アリ・アバブワ)
  • 衣装はアラビアンパンツでカラーはシアンだが、公式では菫色もしくは藍色が使用されている。
  • 主人公はアラジンが該当するので、こちらは本作のヒロインとして該当する。
7 ポカホンタス英語版 ポカホンタス
(1995年)
黄土色
オレンジ色
橙色
  • 出身地はアメリカ合衆国バージニア州
  • 地位は族長の娘[注 3]
  • 恋人は本編ではジョン・スミスだが、続編ではジョン・ロルフ
  • 衣装はミニスカワンピースでカラーは黄土色だが、公式ではオレンジ色が使用されている。
8 ファ・ムーラン英語版
(ムーラン)
ムーラン
(1998年)
青緑
黄緑
群青色
レモン色
茜色
桃色
ピンク
フクシャ
マゼンタ
セルリアンブルー
ミントグリーン
萌黄色
  • 出身地は古代中国
  • 地位は家長の娘
  • 恋人はリー・シャン
  • 衣装は着物で着物におけるお姫様風なのは織姫乙姫かぐや姫等が用いることで、作品によっては着物のカラーが黄緑桃色などとしていずれも多色で構成されているだが、公式では青緑が使用されている。
  • また、彼女だけ厳密に言えばプリンセスではない(王子の恋人等でもない)キャラクターである。
9 ティアナ英語版 プリンセスと魔法のキス
(2009年)
黄緑
水色
茶色
朽葉色
薄黄緑
  • 出身地はアメリカ合衆国ルイジアナ州ニューオリンズ
  • 地位は王太子妃
  • 恋人はナヴィーン王子
  • 衣装はロング手袋付きのドレスでカラーは黄緑水色の両方があるとなっているが、公式では黄緑が使用されている。
10 ラプンツェル英語版[3] 塔の上のラプンツェル
(2010年)

菫色
マゼンタ
ピンク
黄色
  • 出身地はコロナ(架空の国)だが、原作はドイツ
  • 地位は王女
  • 恋人はユージーン・フィッツ・ハーバート(フリン・ライダー)
  • 衣装は5分丈ドレスでカラーは菫色(バイオレットだが、公式ではが使用されている。
11 メリダ王女英語版
(メリダ)
メリダとおそろしの森
(2012年)
赤橙色
鴨の羽色
  • 出身地はダンブロッホ王国(スコットランドをモデルとした架空の国)
  • 地位は王女
  • 恋人は不明
  • 公式における配色と長袖ドレスのカラーでは鴨の羽色
12 モアナ・ワイアリキ英語版[3]
(モアナ)
モアナと伝説の海
(2016年)
スカーレット
クリーム色
褐色
  • 出身地はモトゥヌイ島(南太平洋をモデルとした架空の島)
  • 地位は村長の娘。
  • 恋人は不明だが、マウイをパートナーとして登場している。
  • セパレート衣装を着用しており、カラーとしてはスカーレットクリーム色を使用されている。
13 ラーヤ英語版 ラーヤと龍の王国
(2021年)

作品[編集]

DVD[編集]

  • 『ディズニープリンセス 憧れのバースデイ・パーティー』(2005年7月20日発売)VWDS-4908
  • 『ディズニープリンセス 夢見るパジャマ・パーティー』(2006年8月23日発売)VWDS-5180
  • 『ディズニープリンセス ジャスミン 本当の宝物』(2005年7月20日発売)VWDS-5004
  • 『ディズニープリンセス プリンセスの贈りもの』(2005年7月20日発売)VWDS-5044
  • 『ディズニープリンセス プリンセスDVDコレクション』(2005年7月20日発売)VWDS-5076
  • 『ディズニープリンセス プリンセスの願いごと』(2005年12月7日発売)VWDS-5120
  • 『ディズニープリンセス 魔法にかかったプリンセス』(2006年8月23日発売)VWDS-5182
  • DISNEY PRINCESS おとぎの国のプリンセス/夢を信じて』(2007年9月19日発売)VWDS-5292
  • 『ディズニープリンセス コンプリートBOX』(2010年10月9日発売)VWDS-5658

VHS・LD[編集]

  • 『プリンセスコレクション ジャスミン:本当の宝物』(1996年2月23日/25日発売)VHS:VWSJ-4102/LD:PILA-1361
  • 『プリンセスコレクション ジャスミン:プリンセスの願い』(1996年2月23日/25日発売)VHS:VWSJ-4104/LD:PILA-1362
  • 『プリンセスコレクション アリエル:めぐり会い』(1996年2月23日/25日発売)VHS:VWSJ-4106/LD:PILA-1363
  • 『プリンセスコレクション アリエル:友だちになりたい』(1996年2月23日/25日発売)VHS:VWSJ-4108/LD:PILA-1364
  • 『プリンセスコレクション ジャスミン:勇敢なプリンセス』(1997年3月20日/21日発売)VHS:VWSJ-4182/LD:PILA-1414
  • 『プリンセスコレクション ジャスミン:アラジンは誰のもの?』(1997年3月20日/21日発売)VHS:VWSJ-4184/LD:PILA-1415
  • 『プリンセスコレクション アリエル:ヒーロー』(1997年3月20日/21日発売)VHS:VWSJ-4186/LD:PILA-1419
  • 『プリンセスコレクション アリエル:海の中の学校』(1997年3月20日/21日発売)VHS:VWSJ-4188/LD:PILA-1420

未発売[編集]

  • Disney Princess Enchanted Tales: A Kingdom of Kindness
  • Disney Princess Enchanted Tales: Honesty
  • Disney Princess Enchanted Tales: Bonus Disc
  • Disney Princess: A Christmas of Enchantment
  • Disney Princess Sing Along Songs VOLUME 1-3

雑誌[編集]

『ディズニープリンセス』は、かつて日本で発行されていた女児向け雑誌。2002年6月28日に河出書房新社より「KAWADE夢ムック」のシリーズとして発売が開始され、2003年9月11日までに週刊誌として6巻が刊行された。以降、2003年11月10日より隔月刊誌として出版され、2010年1月をもって休刊した[5]

読者対象は、3歳から7歳までの女児とその母親。読み聞かせの話から、クッキング、ファッション、歌やダンス、マナーレッスンなど幅広い話題と取り扱う。また、付録としてアクセサリー類のおもちゃなどが付く。判型はA4。

イベント[編集]

ディズニー・プリンセス・アカデミー[編集]

『ディズニー・プリンセス・アカデミー』(Disney Princess Academy)は、ウォルト・ディズニー・ジャパンが手掛けるイベント。「お姫様になるための授業」といった趣旨で、小児[注 4]と保護者を対象にテーブルマナーやダンスなどの講習を開催する。2001年夏にディズニーアンバサダーホテルで実験的に開催された際には、延べ9000人が参加した。2002年以降は、ブルボンの協賛を得て、会場を5都市に広げて開催されている。

ディズニー・プリンセス・デイズ[編集]

『ディズニー・プリンセス・デイズ』(Disney Princess Days)は、東京ディズニーランドのスペシャルイベント。プリンセスに扮したミニーマウスとディズニープリンセス達がティーパーティーを催すという設定で、2005年と2006年の1月から3月にかけて期間限定で開催された。

2007年1月17日から3月23日には、『ディズニー・プリンセス・デイズ “ミニーの夢見るティアラ”』(Disney Princess Days - Minnie's Tiara of Dreams)と題して、パレード『ミニーのティアラ・オブ・ドリーム』(Minnie's Tiara of Dream)と、ステージショー『ミニーのプリンセス・グリーティング』(Disney's Rose Princess Greeting)が開催された。

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ^ 一部の報道では、前作『アラジン』より「15年ぶりのディズニープリンセス」と紹介されることもあった。
  2. ^ ただし、アニメ・実写版共に王子と婚姻した描写がない為不明。
  3. ^ ポウハタン族長の娘であるため姫とみなすことが可能である。映画の製作中もグレン・キーンによって彼女はプリンセスに属する者とされた。続編『ポカホンタスII』でもプリンセスと紹介されている。
  4. ^ 趣旨の性質上女児向けではあるが、男児も参加は可能である。

出典[編集]

  1. ^ Disney Princess” (英語). Disney Princess Official Website. 2021年9月30日閲覧。
  2. ^ Disney Reaches to the Crib To Extend Princess Magic ウォール・ストリート・ジャーナル 2007年11月19日付
  3. ^ a b c d e f g h ディズニープリンセス”. ディズニー公式. 2021年2月27日閲覧。
  4. ^ Eric Jernigan (2022年8月19日). “World Princess Week Returns August 21-27”. Disney Parks Blog. 2022年8月21日閲覧。
  5. ^ ディズニープリンセスとは コトバンク 2015年1月28日閲覧

関連項目[編集]

外部リンク[編集]