ガキ帝国 (映画)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ガキ帝国から転送)
ナビゲーションに移動 検索に移動
ガキ帝国
監督 井筒和幸
脚本 西岡琢也
原案 井筒和幸
製作 林信夫
佐々木史朗
音楽 山本公成
撮影 牧逸郎
編集 菊池純一
配給 ATG
公開 日本の旗 1981年7月4日
上映時間 115分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
次作 ガキ帝国 悪たれ戦争
テンプレートを表示

ガキ帝国』(ガキていこく)は、1981年に公開された井筒和幸監督の映画作品。

昭和40年代前半の大阪を舞台にした不良少年たちを描いた作品。井筒和幸の出世作でもある。続編の『ガキ帝国 悪たれ戦争』にも触れておく

あらすじ[編集]

大阪万博を3年後に控えた大阪に少年院から帰ってきた不良少年のリュウとそこで知り合った高がシャバに出てきた、古い友人で仲間のチャボとケンはリュウを温かく迎え再会を喜ぶ。チャボによると現在大阪は大きく二つの不良グループに分かれておりキタは暴力団竜神会をバックに持つ北神同盟、ミナミはホープ (たばこ)しか吸わないホープ会のどちらかに所属しなくては夜の盛り場では自由に遊べなくなっていた。それを影で聞いていた高は北神同盟に入るため同盟メンバー、さらに竜神会幹部小野からのリンチに耐え切り「明日のジョー」の通り名をもらい同盟副会長に抜擢され、あっという間に組織をまとめ上げミナミに進出、ホープ会を難なく倒す。一方、リュウら三人はどちらにも属さずに北神とホープ会にケンカを売っては有無を言わせず叩きのめし遊びまわる。ある日、三人とつるんでいたアパッチ族のリーダー、崔が護身用に持ち歩いていた改造銃をホープ会に奪われ、ふざけて撃った銃弾が崔に当たり死亡した。三人は怒り狂いリーダーの服部を倒し、ホープ会残党は北神に対抗しようとリュウにリーダーを頼みピース (たばこ)しか吸わない「ピース会」を結成する。しかしケンはどこにも属さないというポリシーを貫き組織に入ってでもミナミを守ろうとするリュウ達と反目する。

キャスト[編集]

  • リュウ:島田紳助 -典型的な暴れん坊。
  • チャボ:松本竜介 -典型的なチンピラ体質で一般生徒にはカツアゲ、恐喝、ナンパをして遊びまわっている。喧嘩の腕はからっきしだが弱りきった相手に止めを刺そうと狂ったように蹴り上げるなど弱いものには容赦しない。基本的にリュウと行動しており明日のジョーから「金魚のフンが!」と罵られた事が思わぬ悲劇の引き金を引く事になる。
  • ケン:趙方豪-在日朝鮮人。バンドマンのドラマーとしても活躍している。
  • 明日のジョー:升毅-同じく在日朝鮮人。
  • クロ:玉野井徹
  • グリコ:中浩二
  • オバQ:永田憲一
  • チビ太:篠田純
  • 工藤:山本孝史
  • ゴキブリ:藤田佳昭
  • 服部:北野誠
  • ポパイ:上野淳
  • ケイスケ:タカオ
  • ゼニ:名村昌晃
  • アパッチ リーダー崔:米村嘉洋
  • 京子:紗貴めぐみ
  • アコ:雅薇
  • 和子:森下裕巳子
  • 御園のママ:渡辺とく子
  • ゴーゴーホール支配人:平川幸雄
  • 富士ホールのマスター:大杉漣
  • リュウの父:夢路いとし
  • 竜神会・小野:上岡龍太郎
  • アパッチ メンバー:木下ほうか
  • 徳井優

スタッフ[編集]

ガキ帝国 悪たれ戦争[編集]

ガキ帝国 悪たれ戦争』(ガキていこく あくたれせんそう)は、1981年9月12日に公開。前作と同じく井筒和幸監督の映画作品。東映=徳間書店提携作品。同時上映は『獣たちの熱い眠り』。本項の「評価」参照の通り、主演の三浦友和に対する当時の評価が非常に低く興行の失敗は目に見えており、単発での劇場公開は難しいとして別作品との同時上映にして難局を乗り切ろうと急遽製作を依頼され、その際の条件として東映から『バイオレンスシーンを大幅に増やせ』、徳間書店から『原作本を公開時期に合わせて発売したいので原作、脚本、撮影を9月まで[1]に完成させろ』[2]と言うものであった。

公開中止、封印作品に[編集]

しかし、公開から数日後ロケ先提供のモスバーガーから同作品公開を直ちに中止するように通告され上映禁止となった。理由として作中に「この店のハンバーガーは猫の肉や!」[3]と叫ぶシーンがありこれを見たモスの上層部が「営業妨害」と訴え直ちに中止された。 と言うのが定説だったが2018年になって日本の脚本家を組織する日本シナリオ作家協会が脚本、資料を検証した所、当該部分に当たる所は無く井筒自身もそのようなシーンを撮った覚えはないと証言しており、真相は今も不明のままである。[4]

あらすじ[編集]

大阪のベッドタウンで働く佐々木良一と松本辰則は辰則の兄が経営するハンバーガー店のバイト、喧嘩、性欲処理に明け暮れる毎日を送っていた。ある日辰則に連れられてソープランドへ行った良一はそこの風俗嬢とトラブルを起こし、用心棒の渋沢からボコボコにされ、性欲が解消できなかった辰則は日ごろからソリの合わない同居先の兄嫁をレイプして日ごろの憂さを晴らそうとするが彼女が抵抗した際、自身のコレクションが壊された事に逆上し暴行。警察に捕まり少年院で首を吊って自殺した。それを聞いた良一も自殺の原因は兄嫁のせいと逆恨みして彼女を襲撃、少年院で一年を過ごした。 懲役を終え社会に戻った良一は昔の喧嘩仲間、後藤光春と再会し彼女の安子と友達のトモ代を紹介する。しかしトモ代も光春の事が好きでいつしか光春も彼女と両想いになり二人は結ばれる。その二人の前に渋沢が現れ誰か一人ソープに沈めろと迫り光春はトモ代を差し出す。だが彼女はある広域暴力団組長の姪だった事で話がこじれた。

キャスト[編集]

脚注[編集]

  1. ^ 製作依頼はその年の6月、撮影開始は7月だった。
  2. ^ ― 猛抗議で"必然的に"封印された「猫肉ハンバーガー」映画!
  3. ^ その当時流布されていた都市伝説であるが当時はかなり信用されていた。
  4. ^ [1]

外部リンク[編集]